NHKドラマ「サギデカ」最終回|今宮vs廻谷!振り込め詐欺誕生の秘密が明らかに

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どうも、夏蜜柑です。
NHK土曜ドラマ「サギデカ」最終回。

感無量の最終回でした。

特に後半。加地を救出する場面ではなく、今宮と廻谷が取調室で対峙する場面にピークを持ってきたところがすごい。廻谷から放たれる言葉が強烈で、ゾクゾクしました。

複雑な詐欺の実態を描きながら、人間の生き方を問うドラマだったんですね。
温かい余韻を残すラストシーンもよかったです。

最終回「信じるもの」あらすじ

  • 加地(高杉真宙)が拉致されたことを知り、動揺する今宮(木村文乃)。加地との連絡が途絶え行方が掴めないまま、今宮は深夜遅くに帰宅する。すると廻谷(青木崇高)が焼き鳥屋の前に立ち、今宮を待っていた。
  • 「たくさんの人が救われるなら、小さな不正は許されますか?」と問いかける廻谷。今宮は「許されません」と答えながらも、自分が目的のために加地を犠牲にしてしまったことを悔やむ。
  • 今宮のもとに加地から連絡が入る。加地は瀕死の状態で車のトランクに入れられ、金と一緒に運ばれていた。車を特定した今宮たちは居場所を突き止め、トランクから金を出そうとした桑原(田中泯)を現行犯で逮捕。加地は一命を取り留める。
  • 加地への傷害容疑で逮捕された番頭(長塚圭史)は、桑原の命令で店長(玉置玲央)を殺したことを認める。番頭のスマホに保存されたいた首魁の写真を見た今宮は、そこに廻谷が映っていることに驚く。
  • 今宮は廻谷の取り調べを行う。廻谷は悪びれる様子もなく、桑原が母の幼なじみで昔から付き合いがあったことを語る。さらに、16年前に「絶対に捕まらない振り込め詐欺」のメソッドを作ったのが自分であることも認める。
  • 当時、暴力団の資金調達の柱だったヤミ金業が衰退し、殺人や抗争が頻発した。廻谷は裏の世界を落ち着かせるために、平和的に金を集める方法として「振り込め詐欺」を考えたと言う。
  • ここまで振り込めが広まったのは、世の中が不公平だと考える人が多いからだと語る廻谷。廻谷は「一人一人に共感してたら何もできない」「彼らは世の中のための犠牲だ」と語る。今宮は「毎日をささやかに生きている人たちを顔も見ずに傷つけることは、絶対に許すわけにはいかない」と告げる。
  • 新薬の件で桑原から金を受け取った議員が手を回し、廻谷は証拠不十分で釈放される。今宮はもと林署の知能犯係に異動になる。廻谷の会社が開発した新薬は承認され、話題を集める。
  • 5か月後、今宮は13年前に廻谷が最後に関わった振り込め詐欺の証拠を手に入れ、手塚(遠藤憲一)に連絡する。廻谷が頻繁に海外に渡航していたため、この事件の時効はまだ成立していなかった。
  • 今宮は東京拘置所にいる加地と面会する。加地は懲役6年の刑が確定していた。今宮は預かっている音楽プレイヤーを返そうとするが、加地は「持っててよ。返してもらいにいくから」と言う。

最終回の感想

首魁の正体は、暴力団桑原組の組長でした。

「振り込め詐欺」誕生の背景が恐ろしい。ヤミ金の規制によって資金調達ができなくなった暴力団に「平和的に」金儲けをさせるためだった……という驚愕の事実。

廻谷さんが「振り込め詐欺」の産みの親だった、というのもショックでした。

今宮の両親、掛け子の加地、店長、番頭、首魁、そして廻谷。
詐欺をする側も、人や立場によって考え方は違っている。

「一人一人の顔なんか見ない」という廻谷さんの言葉に反感を抱く一方で、自分もまた彼らを“犯罪者”としてひとくくりにして見ていることに気づかされる。

「一人一人に共感してたら何もできませんよ。そういうところは、社会的に有意義な仕事も犯罪と少し似てるかもしれない。僕も一人一人の顔なんか見ません。だって神様だって見てないですからね。無作為に外れクジを引かされる人間はいなくならないんです。そういう人たちのことをいちいち考えても苦しいだけでしょ。だったらもうひとくくりにして考えた方が建設的なんです。彼らは世の中のための犠牲だ」

辛辣ですよね……。

一人一人に共感してたら何もできない、というのは確かにそうだと思うけど。

いやわたしの場合は「何もできない」というより、何かする前に心が壊れる。
だから自分のことや、せめて自分の身の回りの人たちのことを考える。

廻谷さんの後半のセリフは、本心からの言葉なのかなぁ。

彼の中にも迷いがあって、それを振り切るためにあえて強烈な言葉を使って自分を突き放しているようにも見えた。

その気持ちも……わからないではない。

廻谷さんは議員の一声であっさり釈放。
まさに「地続き」であることを証明しました。

しかし別件の捜査中に13年前に彼が関与した振り込めの証拠が見つかり、立件できる最後のチャンスだと食い下がる今宮。

手塚さんがボソッと呟いた「しつけーな、こいつ」がよかったです。
最終回の手塚さん、チラッと過去が見えたりもして、何気にかっこよかった。

拘置所で見せた加地の慟哭に胸を打たれたし、救われました。
被害者の生の声を聞いて、自分が騙してきた相手の顔が見えたのでしょう。

後戻りできるところで今宮に出会えて、本当によかったと思う。

高杉さんはちょっと闇のある役がドハマリしますね。
ちなみに現在公開中の映画「見えない目撃者」でもおいしい役どころでした。

見応えたっぷりの全5話でしたが、情報量が多くて少しぎちぎちだったかなぁ。

こういう骨太なドラマは、長いスパンで余裕を持って登場人物たちの背景や事件の経緯をじっくり描いて欲しいんだけど、難しいのでしょうか。

シーズン2があることを願っております。

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