NHKドラマ「戦争めし」感想|戦時下の美味しいご飯

NHKドラマ「戦争めし」感想

どうも、夏蜜柑です。
NHK BSプレミアムで放送された終戦特集、ドラマ×マンガ「戦争めし」。

夏蜜柑

マンガとドラマが融合した新感覚ドラマ。
食と戦争という切り口も斬新。

ふぐ丸

以下、ネタバレを含みます。

あらすじ

  • 売れないマンガ家・山田翔平(駿河太郎)は、行きつけの小料理屋の女将・佐藤みつ江(草笛光子)から「お寿司の大きさは、戦後の委託加工によって今の大きさに統一された」と意外な話を聞く。
  • 翔平は「戦争と食」というテーマでマンガを描こうと思いつき、みつ江の店にトマトを届けている農家の吉井耕三(田中泯)を訪ねる。吉井は戦争経験者で、戦時中の「にぎり飯」に関する体験を語り出す。
  • 吉井の体験を元に描いたマンガは担当編集者・井澤奈緒(壇蜜)のお眼鏡にもかない、「戦争めし」というタイトルで連載が決定する。
  • 翔平は、東京大空襲の中でうなぎのタレを守り抜いたうなぎ屋の女房の話や、山梨のワイナリーのワインが軍事用に使われた話を次々と描いていく。
  • だが、翔平は吉井から「食い物の話なんかで戦争の現実が伝わるのか」と静かに怒りをぶつけられる。マンガが描けなくなった翔平に、みつ江は自身の体験を語る。
  • それは、戦争中、母親がお手玉の中に小豆を入れて渡してくれたという話だった。翔平は「戦争を経験した人も、今を生きる僕たちも、同じだ」と気づき、再びマンガを描き始める。
  • 8月15日の終戦の日。みつ江の店に、93歳の戦争体験者・前田郁夫(車だん吉)が現れる。前田は、戦場で体験した「おでん」のエピソードを語り始める。亡くなった友人を思い、みつ江の作ったおでんを口に運ぶ前田。
  • 翔平は、できあがったばかりの単行本と、「戦争めし」を書き続ける決意を綴った手紙を吉井に送る。後日、翔平あてに吉井からお礼と激励の手紙が届く。

感想

泣けるけど笑いもある、暗くない戦争ドラマでした。
戦時下のご飯=貧相で不味い、というイメージを覆す内容で、興味深かったです。

ドラマパートでは、主人公・翔平が漫画家として成長するストーリーが描かれ、マンガパートでは、その翔平が描く「戦争めし」のエピソードが描かれました。

翔平役は、駿河太郎さん。
バカボンのパパよりバカなパパ」でも、赤塚不二夫さんのアシスタント役(のちに漫画家デビュー)だったので、漫画家役が続きましたね。

さらに、翔平が通う小料理屋の女将役が草笛光子さん。
同じく「バカボンのパパよりバカなパパ」で、赤塚不二夫さんが通うスナックのママ役。今回も漫画家を応援する役で、大活躍でした。

主人公・翔平のモデルは、漫画家の魚乃目三太さん。
「戦争めし」は、魚乃目三太さんの漫画です。

宮沢賢治の食卓」がドラマ化されたとき、初めて魚乃目さんのマンガを読んだのですが、とても温かい作品を描かれます。機会があれば、今回も原作を読んでみたいです。

「委託加工」って何?

漫画とドラマの融合は新鮮で面白かったけど、「戦争めし」に関しては、説明不足でわかりづらい部分もありました。

たとえば冒頭のお寿司の話。

恥ずかしながら、わたし「委託加工」というものを知らなかったので、草笛光子さんの説明を聞いてもサッパリ意味がわかりませんでした。

GHQが外食を制限→お寿司屋さんが営業できなくなる→「お米を持ってくればお寿司に加工するよ」という委託加工で店を続ける→米1合に対して、握り10貫を提供する

ということらしいです。
ネットで調べただけなので、正確かどうかはわかりませんが。

まぁ、そんなことを劇中でいちいち細かく説明していたらテンポが悪くなるし、このドラマの雰囲気も壊れると思うので、わからない部分は調べればいいとは思いますが。

たとえ一部でも、戦争の真実

戦争を食の切り口から描くのが斬新でした。

吉井さんが言うように、それは戦争の一部でしかないのでしょう。
真実を語ろうとすれば、吉井さんのように、口をつぐんでしまうものなのかもしれません。

だけど、これはこれで大事なことではないでしょうか。
戦争中、人々が何を食べて生きていたのか。
戦地にいた人たちが、どんなものを食べて死と向き合っていたのか。

わたしは知りたいです。

「それは本当の戦争ではない」という一言で、これらの食にまつわる話が伝わらないまま埋もれていくより、誰かに伝わったほうがいいに決まってる。それもまた、戦争の真実だから。

吉井さんも、最後にはそう思ったのかもしれません。

お手玉の中身は小豆でしょ!

ところで。

わたしがいちばん衝撃だったのは、お手玉の中身が小豆ってことを主人公が知らなかったこと。

ええ~そんな昔の話じゃないよ?
だってわたし、子供の頃、母親に小豆入りのお手玉作ってもらいましたから!
母は「おじゃみ」って呼んでましたけど。

今でも、お手玉の中身は小豆以外ありえないと思ってます。

夏蜜柑

今はプラスチックのつぶつぶなの?
いや、もうお手玉とか売ってないんちゃう?

ふぐ丸

夏蜜柑

ありました。プラスチックペレットのおじゃみ。
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キャスト

山田翔平……駿河太郎
井澤奈緒……壇蜜
佐藤みつ江……草笛光子
吉井耕三……田中泯
前田郁夫……車だん吉
岩本英治……温水洋一
小川芳美……江上敬子(ニッチェ)
西本恵一……佐野岳


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