フジ月9「シャーロック」第4話|それぞれの“負けたくない”気持ち

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どうも、夏蜜柑です。
フジ月曜9時「シャーロック」第4話。

今回の犯人は悪い男、というより情けなくて哀れな男でした。
獅子雄が確かめずにいられなかったのは、〝赤い傘〟の謎。

犯人の男を狂わせた嫉妬。獅子雄に勝てない若宮の対抗心。別れた後も優位に立ちたい恋人。人間ならば誰しもが持っている「負けたくない」という気持ち。

今回も面白かったです。

第4話のあらすじ

  • 獅子雄(ディーン・フジオカ)と若宮(岩田剛典)は、二階級制覇の世界チャンピオン・梶山裕太(矢野聖人)の初防衛をかけた試合を観戦。ところが梶山は試合直前に姿を消してしまう。
  • そこへ江藤(佐々木蔵之介)が現れ、一時間ほど前に近くの坂で男性の遺体が発見され、付近で梶山が目撃されていると話す。梶山の選手控室に置かれていた〝女物の赤い傘〟に目を留めた獅子雄は、梶山が消えた理由と傘の謎を突き止めるため捜査を開始する。
  • 殺された村川には前科があり、過去に公園のアスレチック遊具のロープを面白半分に切って細谷優子(小島藤子)という女性に怪我を負わせていた。若宮の調べで、優子は梶山の高校時代の担任教師だったことがわかる。
  • 獅子雄と江藤は梶山を育て上げたボクシングジムの会長・石橋卓也(金子ノブアキ)に話を聞く。石橋は優子の大学時代の友人で、15年前に優子から問題児だった梶山を預かったと言う。
  • だが梶山の子供を妊娠した優子は、梶山の将来を思って姿を消し、ひとりで息子・潤(小林喜日)を産んで育てていた。その後、優子は事故に遭って闘病生活を続けた末、昨年亡くなったのだった。
  • 試合前の梶山に、優子が持っていたのと同じ〝赤い傘〟を贈ったのは石橋だった。密かに想いを寄せていた優子の心を奪い、世界チャンピオンになった梶山に激しい嫉妬心を抱いていた石橋は、村川を殺して梶山に罪を被せようとしたのだった。
  • 赤い傘には、梶山と優子の息子・潤の名前で村川への復讐を匂わせる内容のメッセージが添えられていた。メッセージを読んだ梶山は潤を止めるために試合を放棄して現場に向かったが、村川は既に殺されていた。
  • その後、獅子雄と若宮は潤からボクシングの試合のチケットを手渡される。潤が出場する全国中学校ボクシング選手権の試合だった。梶山はタイトルを剥奪され、ゼロからスタートすることに。潤は父親のことを「梶山さん」と呼び、笑顔で立ち去る。
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第4話の感想

負けたくない気持ち

今までの話に比べると、事件そのものは単純でした。
その代わり、人間の複雑な心理が丁寧に描かれていた回。

「勝負はいつも一度きりだ。勝ちか負けかで人生が変わる。でも多くの人はまたいつか同じ勝負ができると思っている。でも、そんなやつに勝利の女神が微笑むことはない」

正直わたしにはそこまで勝負にこだわる気持ちがなくて、むしろどうすればリングから離れることができるだろうかといつも考えているような人間です。

自分が参加したスポーツの場合でも、試合に負けて「悔しい」と思ったことが、あんまりない。応援している人やチームが勝っても負けても、それほど感情を掻き乱されることはありません。

どんなことに「悔しい」と思うか、「負けたくない」と思うかは、人によって違います。

憎しみ以外の感情が消えるほど

スポーツには本気になれないわたしですが、今回の話に登場した石橋会長、細谷優子、そして若宮の「負けたくない」気持ちには共感できました。

自分が可愛がっていた教え子に好きな人を奪われ、実力でも追い越され、嫉妬と憎悪を募らせていった石橋会長。それだけ、ボクシングも優子も石橋にとって大切な存在だった。

金子ノブアキさんが絞り出すように叫んだ言葉が印象的でした。

「この15年、おまえがまぶしくてまぶしくて嫌いだった。誰よりも誰よりも憎かったんだよ!」

でも、15年もの間、毎日ずっと嫌っていたわけではないと思う。
そうでなきゃ、梶山が今まで何も気づかずに石橋を慕い続けるはずがない。

憎しみ以外の感情もたくさんあったはずなのに、それが消えてしまうほど、優子の死が与えたショックが大きかったのでしょうね。

若宮の獅子雄への対抗心

若宮は自分の推理が正しいことを証明しようと、いつになく捜査に積極的。

いつも獅子雄にいいように使われて、いいとこなしですもんね。獅子雄は無自覚だろうけど、若宮は精神科医のプライドを傷つけられて相当ストレスを抱えていた様子。

見ている方としてもそろそろ若宮に活躍してほしいのですが、今回も推理では獅子雄に負けてしまいました。

しかし、最後の最後に若宮が獅子雄に勝つシーンが。

獅子雄は梶山と別れることを決意した優子が、なぜわざわざ「傘を取ってくる」と言い残して梶山の前から姿を消したのか、なぜそんなもったいぶった別れ方を選んだのかが、理解できませんでした。

確かに、もっとスマートに別れる方法があったはずですよね。

でも若宮には、「自分を覚えていてほしい」という優子の気持ちが理解できた。
獅子雄にはわからないことがわかり、少しだけ得意げな顔の若宮。

これで若宮の自尊心が満たされて、獅子雄との距離が縮まるといいんですけど。

いつまでもツンツンしている若宮は面白くないのでね。
早く強力なバディになってほしいのです。

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