「死役所」各話のあらすじと感想|死者たちの人生に涙する

ドラマ「死役所」あらすじネタバレ感想

どうも、夏蜜柑です。
テレ東の深夜ドラマ「死役所」の各話あらすじと感想です。

一話完結の人間ドラマ。
どの話も内容が濃くて、よくできてます。

原作もすごく面白いんですよね。
原作を読むとドラマが見たくなるし、ドラマを見ると原作が読みたくなります。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

三樹ミチル(黒島結菜)は見知らぬ場所で目を覚ます。そこは死者たちの手続きを行う「シ役所」と呼ばれる場所だった。シ役所の職員で総合案内係のシ村(松岡昌宏)に声を掛けられたミチルは、殺されたことを思い出す。ミチルは他殺課の職員であるイシ間(でんでん)に「どうすればあの女に復讐できるのか」と尋ねる。
シ村は多忙な自殺課の職員・ニシ川(松本まりか)に代わって、中学3年生の鹿野太一(織山尚大)の手続きを行う。成仏するには「成仏許可申請書」に具体的な自殺理由を書かねばならず、太一はためらいながらも理由を書き始める。自殺の要因となったのは同級生からの陰湿ないじめと、母親が再婚したことにより居場所を失ったためだった。
辛い過去を思い出し、書類への記入を放棄する太一。そこへ、太一をいじめていた同級生・牛尾が血まみれの姿で現れる。牛尾は太一に殴りかかり、「お前の親父に轢き殺された」と吐き捨てる。太一は自分のために殺人を犯した継父を思い、シ村に「もっと話がしたかったと、お父さんに伝えてほしい」と頼み、成仏する。
ミチルはこっそり死刑課の部屋に入り、書棚にあるファイルを盗み見る。そこにはシ役所職員たちの名前が並んでおり、“死刑囚”と書かれていた。

シ村たちが死刑囚だと知ったミチルは、ハヤシ(清原翔)がかつてニュースで報じられていた死刑囚であることを思い出し、死役所職員たちに嫌悪感を抱く。
ミチルは死役所のベンチで赤ちゃんを見つけ、シ村とイシ間と共に「死産課」へ。死産課の職員はシン宮(余貴美子)だったが、イシ間が代わりに手続きを行うことに。イシ間が死に至った経緯を調べると、赤ちゃんは荻野泉水(酒井若菜)と貴宏(野間口徹)夫婦が8年間もの不妊治療の末にようやく授かった待望の子供で、緊急搬送された母親の胎内で死亡したことがわかる。
子供を亡くして自殺する母親もいると聞いたミチルは、少しだけでも赤ちゃんと母親を会わせることはできないのかと問うが、イシ間たちは「俺たちには何もできない」と言う。
泣き止まない赤ちゃんを見て、「この子はお母さんに生きてほしくて泣いているんだと思う」と言うミチル。ミチルとイシ間たちは母親の無事を祈る。
その頃、緊急搬送された泉水は危険な状態を脱し、一命を取り留める。
シ村とイシ間、シン宮は、赤ちゃんを〈成仏の扉〉へ連れて行く。ミチルは母親のために祈らなかったシ村を責めるが、シ村は「いくら祈ろうと死ぬときは死ぬ」と言い放つ。

夫婦で定食屋を切り盛りしていた坂浦眞澄(三浦貴大)は、「店に戻してくれ」と大声で叫び、シ役所で暴れる。シ村から自分が死んだことを聞かされ、愕然とする坂浦。坂浦は12年前に父親が殺されたときと同様、定食屋で殺害されたのだった。
坂浦はまもなく子供が生まれるといい、シ村に「何とかしてくれ」と懇願する。他殺課で調べた結果、坂浦を殺したのは父親を殺した犯人・原島だった。当時、原島は店の従業員で、売上金を盗んでいるところを坂浦の父親に見つかり、刺し殺したのだ。事件を目撃した坂浦は裁判の証言台に立っていた。
父親が殺された後、常連客たちに支えられて店を続けてきたことを思い出し、「これからだったのに」と悔しさを滲ませる坂浦。イシ間は「あんたが助けられたように、奥さんも子供も常連客たちに助けられて生きていくはずだ」と声を掛ける。坂浦は自分の死を受け入れられないまま成仏する。
ミチルはニシ川に問われて死んだ理由を話す。「殺された」と主張していたミチルだったが、実は20歳の誕生日にサークルの飲み会で酒を飲み過ぎて急性アルコール中毒で亡くなったのだった。「まだまだやりたいことがたくさんあったのに、なんでこんなことで……」と悔しさを募らせるミチル。「お気持ちよくわかります」と言うシ村にも食ってかかり、「本当にわかってたら人なんて殺すはずない」と反論する。「どうして殺したの?」というミチルの問いに黙り込むシ村に代わって、ニシ川は「シ村さんは自分の娘を殺して死刑になった」と答える。

ミチルの成仏の期限があと1日と迫る中、交通事故で大怪我を負った中学2年の夏加(豊嶋花)がシ役所にやってくる。シ村が交通事故死課へ案内すると、大きな事故があったようで課員は大忙しの様子。代わりにシ村が申請書の手続きを始める。
夏加は血まみれの手でボールペンを握り、申請書に死んだ経緯を書き込んでいく。その日、夏加は大好きな智也(山井飛翔)とデートをしていた。映画を見てタピオカを買い、ショッピングを楽しむ2人。誕生日の記念に、智也とおそろいのボールペンも買った。
夏加は手を繋ぎたいと告げるが断られ、智也は靴擦れができて歩けなくなった夏加のためにコンビニへ絆創膏を買いに行く。夏加は落としたボールペンを拾おうとして道路に飛び出し、トラックの下敷きになって死んでしまう。
シ村に「恋人だったんですね」と問われ、きっぱり否定する夏加。智也は片想いの相手で、転校する夏加の願いを聞いて1度だけデートに付き合ってくれたのだ。シ村に「相手にとって一生忘れないデートになった」と言われた夏加は、シ村の頬をひっぱたく。忘れられてもいいから最後まできれいな姿でいたかった、と涙をこぼす夏加。
夏加が成仏した後、ミチルは死刑課でシ村のファイルを見る。そしてシ村が冤罪で死刑になったことを知る。ミチルは成仏することを受け入れ、別れ際にシ村の頬にキスをして「また会おうね。生まれ変わったら」と言い残して〈成仏の扉〉の向こうへ消えていく。

ハヤシはシ村を呼び出し、相談に乗ってもらうことに。ミチルが成仏する前に言った「お姉さんのことも後悔してないの?殺人犯の弟、持っちゃったんだよ」という言葉が気になっていたのだ。反省したいと思うもののどう反省すればいいのかわからないハヤシは、シ村に過去の話を始める。
ハヤシの本名は林晴也。高校2年のとき、ハヤシが剣道を習っていた祖父・清三(伊藤洋三郎)が病気で亡くなる。葬式の後、父・雄作(草野康太)はハヤシの出生の秘密を暴露。ハヤシは祖父・清三と母の間に生まれた子供だった。
姉の理花(土居志央梨)は真実を知っても変わらない態度で寄り添ってくれたが、ハヤシは大きな十字架を背負ってしまう。学校では幼馴染のまりあ(岡野真也)が同級生からイジメを受けており、ハヤシはイジメの主犯格だった女子生徒を窓から突き落とす。女子生徒は軽い怪我で済んだが、ハヤシは退学処分となる。
その後、ハヤシはまりあと結婚。幸せな家庭を気づくが、まりあはハヤシが祖父の子供だと知って避けるようになり、一人娘のあや美が別の男との子供だったことが判明する。ハヤシはまりあとあや美、男の3人を木刀で殴り殺し、死刑となったのだった。
だが、ハヤシは今も3人を殺したことを後悔していないと語る。シ村は3人がどんな思いでシ役所を訪れたのか、自分がなぜ彼らに憎しみを抱いたのか、時間をかけて考えてみるように告げる。

病死課に芸人の佐尾高茲(中島歩)がやってくる。まだ売れる前だと聞き、シ村は「悔しいでしょう」と尋ねるが、佐尾は意味深な表情を浮かべて何も答えない。
生前、佐尾は高関一文(重岡大毅)と「カニすべからく」というコンビを組んでいた。結成10年にして賞レース「デッドオアコント」の決勝戦出場が決まり、高関は大喜びする。2人は決勝戦で披露するネタを練習するが、佐尾の表情はどこか浮かない。
「デドコン」決勝戦当日。佐尾がスタジオに現れず、焦る高関。高関は思い当たる場所を探すがどこにも見つからず、仕方なく棄権することを決める。そこへ、車いすに乗った佐尾が現れる。決勝戦の舞台にギリギリで間に合った2人は、佐尾がしゃべらずに済むネタを披露。優勝を逃してしまう。
高関は佐尾から渡された「遺書」を読み、佐尾が遺伝性の病気で余命わずかであることを知る。最期の日まで2人でコントをやろう、と佐尾を励ます高関。佐尾がこの世を去った後、高関は1人で舞台に立つ。ネタの中で佐尾を失った悲しみをぶつけ、これからも芸人を続ける覚悟を決める。
病死課での手続きを終えた佐尾は、早々に〈成仏の扉〉へ向かう。シ村は「思い返すこともしたくなかった、あるいは振り返る必要もないほど、満足して亡くなられたか」と語る。

他殺課のイシ間は中学生の女の子の受付をしながら姪っ子のミチ (田鍋梨々花) を思い出し、一緒に泣いてしまったとシ村に語る。
生前、大工をしていたイシ間は、妻を亡くして独り身だったこともあり、空襲で死んだ弟夫婦の娘ミチを引き取って実の娘のように愛情を注いで大切に育てていた。いつかこの家からミチが嫁ぐ日のことを想像し、思わず涙ぐむイシ間。
ある夜、イシ間は家の前の畑から芋を盗もうとしていた2人の少年を見つける。心優しいミチは2人に芋と大根を持たせて帰らせる。数日後、大工の親方・殿村(一本気伸吾)と飲んで帰りが遅くなったイシ間は、帰宅した家にミチがいないことに気づき悪い予感に駆られる。
ミチは畑の中で先日の少年2人に犯されていた。その現場を見たイシ間は怒りに我を忘れ、命乞いをする少年2人を鋤で叩き殺す。その後、ミチは結婚することになるが、イシ間は少年の遺体が見つかって逮捕され、死刑判決を受ける。
話を聞いていたシ村は、イシ間を老衰課に連れて行く。そこには天寿を全うしたミチがいた。ミチは認知症を患っていたが、イシ間のことを覚えており、以前と変わらない笑顔でイシ間に駆け寄ってくる。イシ間は泣きながらミチを「成仏の扉」に送る。
シ村から受け取った封筒を開けるイシ間。中には「任期満了に伴い本日より49日以内に成仏するものとする」と書かれた辞令が入っていた。

他殺課に絵本を抱えた少女・小野田凛(佐々木みゆ)がやってきた。凛は受付のイシ間に「いつもお母さんのことを怒らせていたから、天国には行けないかも」と話す。
生前の凜は保育士の黒川あかね(吉田志織)に憧れ、園児たちに絵本の読み聞かせをする心優しい子供だった。あかねは凛の髪にフケがついていることや、毎日同じ服を着せられていること、首に痣があることに気付き、虐待を疑う。
あかねは園長と共に凜の母親・瞳(前田亜季)を訪ねるが、瞳は「私は何もしていない」と主張して2人を追い返す。瞳は凛を真冬のベランダに放置し、外出してしまう。凜はベランダで以前瞳に買ってもらった絵本を読みながら凍死したのだった。
凜の葬儀の日、あかねは瞳がまったく反省の色を見せず、恋人に結婚を迫る様子を見て激昂し、瞳を殴る。そこへ刑事が現れ、凜を殺害した容疑で瞳を逮捕する。
イシ間は凜と一緒に成仏することを決める。イシ間から「任期満了」の書類を見せられ、ショックを受けるシ村とハヤシとニシ川。シ村はイシ間に頼まれて成仏の受付を引き受けるが、そこへ「加護の会」信者・寺井修斗(柄本時生)が現れる。

生前、シ村は画家の幸子(安達祐実)と出会い、モデルを頼まれたのを機に幸子の家に通うようになる。唯一の家族だった大伯母を亡くした幸子は、シ村に「家族にならない?」と言い、2人は結婚する。
シ役所のロビーでシ村が声を掛けた寺井修斗(柄本時生)は、「加護の会」の信者だった。シ村は寺井の受付をする中で、「加護の会」について尋ねる。
寺井が初めて加護の会の講演会に参加したのは、祖母に付き添いを頼まれたのがきっかけだった。そこで加護の会のトップ・蓮田栄山(吹越満)の「あるがままのあなたを愛する」という言葉を聞き、心を動かされる寺井。寺井は高学歴の弟・恭平(濱田龍臣)へのコンプレックスから、人生を楽しめずにいた。
自分を受け入れてくれる信者たちの優しさに触れ、地位も名誉も関係ない加護の会こそが自分の居場所だと思い始める寺井。やがて寺井は家族も就職も何もかも捨て、加護の会に入信する。
だがある日、心配した弟・恭平がやってきて寺井を無理やり家に連れ戻す。寺井は「俺の家族は加護の会だけだ」と恭平たち家族を拒み、家を飛び出す。そして交通事故に遭い、命を落とした。
シ村は寺井に「市村幸子」という女性が加護の会にいなかったかと問うが、恭平は思い出せない。必死に記憶を辿る恭平に、シ村は「とっとと答えろ!」と声を荒げる。ようやく思い出した恭平は「特別な加護を受けている」と答える。

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ドラマ「死役所」あらすじネタバレ感想「死役所」登場人物(キャスト)・原作について

各話の感想(ネタバレ有)

第1話の感想

「シ役所」にやってくる死者たちの人生を、1話完結で見せていくという構成のようです。

深夜とはいえ、けっこう攻めていましたね…。
顔が半分ない女性、衝撃的でした。

みんな死んでいるのでハッピーエンドはありませんが、今回のように生前気づかなかった継父の思いに気づいたり、いじめの首謀者が地獄に落ちるなど、少しだけ救われることも。

毎回どんな人生が描かれ、どんなゲストが演じるのかが楽しみです。

個人的には原作の際どい描写をどこまで映像で見せてくれるのか、視聴者をどこまで突き放せるかに注目しています。ユルい展開にならないことを願う(-_-;*)

シ村さんやニシ川さんら職員の過去もめちゃくちゃ気になりますね。
これから徐々に描かれることになると思うので、楽しみです。

(黒島結菜さんが大人っぽくなられてて、びっくりだ)

第2話の感想

今回は赤ちゃんが“お客様”でした。

お母さんの胎内で死んだため、その子自身の経歴はないに等しい。そのため、フラッシュバックでは、長い不妊治療の末にようやく子供を授かった夫婦の日常が丁寧に描かれました。

産まれてくる日を楽しみに、あえて名前を決めずに“おチビちゃん”と呼んでいた2人。彼らが待ち望んだ新しい命は、残酷にもあと少しというところで去っていきました。

「どうにかできないの?」というミチルのセリフは、視聴者の気持ちを代弁するもの。
だけど死役所の職員たちは一様に「何もできない」と答えます。

運命の前では誰もが無力で、死はすべての人に平等に訪れる。

残酷であると同時に、その残酷さをごまかさずに真正面から描こうとするところに清々しさを感じました。

第3話の感想

今回は「突然断たれる人生」が描かれました。

父親の死を乗り越え、ようやく幸せを手に入れたと思った矢先の、突然の死。
残酷なまでに不条理な運命を受け入れられず、苦しむ坂浦。

死んでからも、こんなふうに生きているときと同様に苦しまなきゃいけないんだろうか。

人はいつになったら楽になれるんだろう。
成仏した坂浦は、苦しみから完全に解き放たれたんだろうか。

そんなことを考えてしまいました。

坂浦を殺した元従業員は、坂浦の父親も殺しています。
裁判で目撃証言をした坂浦に、理不尽な恨みを募らせたのでしょうか。

シ役所職員たちの過去も少しずつ見えてきました。
原作2巻まで読んだので、イシ間さんの過去だけは知っています(号泣必至)。

毎回いろいろと考えさせられます。

 

第5話の感想

ハヤシの過去が明らかになりました……。

これは……ハヤシに同情してしまうよ……。
まりあが取った行動がひどすぎて。

彼女も悩んだ末の行動だったんだろうけどね。

わたしがまりあの立場だったらとか、ハヤシの立場だったらとか、この結末を回避する方法をいろいろ考えてみたけど、納得のいく回答が見つからない。

まりあがハヤシを「気持ち悪い」と思った時点で、どうにもならなかったと思う。

祖父と母親の間に生まれたことは、ハヤシの責任ではない。
ハヤシには何の罪もない。

自分にはどうすることもできないことで嫌われたら、どうすることもできない。

一瞬でいいから、ハヤシには考えてほしかった。
彼らを殺す前に、お姉さんの顔を思い出してほしかった。

どうにもならない人たちのことなんか忘れて、生きてほしかった。

第7話の感想

イシ間さんの過去が明らかになりました。
原作を読んだので内容は知っていたのですが、やはり泣かずにはいられない……。

「もし今、同じことが起きたらどうなさいますか?」というシ村の問いに、「殺すと思う」と顔を歪めながら答えたイシ間さん。

シ村は「それもひとつの答えだと思います」と言い、否定も肯定もしませんでした。

イシ間さん自身の人生。ミチの人生。殺された少年たちの人生。たぶんイシ間さんは「選択」したわけではないんだろう。イシ間さんが「殺した理由」はイシ間さんにしかわからない。でも、きっと理屈じゃない。

イシ間さんとハヤシの「殺した理由」は、似ているのかもしれない。

そんなイシ間さんのもとに、「辞令」が届きました。
死刑囚でも「任期満了」すれば成仏できるのか……。

第8話の感想

今回も涙なくしては見られない回でした。

どんなに酷い目に遭っても母親をかばい、死んでもなお母親を好きだと笑顔で語る凜。胸が痛い。だから、

「あれが愛ってもんかね?」

「いや、ただの洗脳でしょう」

というイシ間とシ村のやりとりに、少し救われたような気持ちになる。
だってあれが「愛」だなんて、悲しすぎるもの。

生まれ変わった凜ちゃんが、たくさんの“本物の愛”に恵まれますように。愛し合うことの本当の幸せを知ることができますように。

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