「100万円の女たち」第1話|原作そのまま!痺れるサスペンスとエロチック

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テレ東木ドラ25「100万円の女たち」第1話のあらすじと感想です。

原作の雰囲気が大好きでドラマも期待していたのですが、予想以上の出来映えでした! サスペンスとエロチック、そしてゾクゾクするような不気味さの演出がサイコーです。

これからどう味付けしていくのか、すごく楽しみです。

第1話「100万円と謎の女たち」あらすじ

道間慎(野田洋次郎)は、売れない小説家。
半年前から謎の女5人とひとつ屋根の下で暮らしています。

女たちは招待状を受けとって道間の家に集まったのですが、招待状の送り主も、その目的も、まるでわかりません。

女たちと暮らすにあたっては、ルールがあります。

  1. 女たちへの質問禁止
  2. 女たちの部屋に入らない
  3. 夕食は全員一緒に
  4. 女たちの世話は道間がする
  5. 家賃は1か月100万円

道間は訳がわからないまま大金を手にすることになり、そのお金を使って高級ソープランドに通っています。女たちはすべて見透かしているような態度をとりますが、道間は徐々に女たちとの暮らしに慣れていきます。

道間の担当編集者・桜井(山中崇)が訪ねてきて、道間が大嫌いな人気作家・花木ゆずの最新作を置いていきます。

道間が書く小説にはルールがありました。作品の中で誰も死なないことです。理由は、道間の父が人殺しだからです。

道間の父・道間達之(リリー・フランキー)は、母とその不倫相手、駆けつけた警官を殺して収監されている死刑囚でした。

第1話の感想

原作の雰囲気をそのまま映像化しているようで、ちょっと怖いくらいでした。紙面に漂っていた不気味さが、リアルな音や動きを得て迫ってくる感じです。

道間を演じるRADWIMPSの野田洋次郎さんは、“普通な感じ”が道間のイメージに合っていて違和感がないですね。配役はほぼ原作のイメージどおりでした。

第1話は状況説明の回だったので、ほとんど伏線だらけで物語は進んでいません。要チェック人物の花木ゆずも登場しなかったしね。

でもこの作品は、ストーリーを楽しむというよりキャラクターや雰囲気を楽しむ作品だと思うので、とにかく作品世界に浸ってドラマを楽しみたいと思っています!

第1話における原作との違い

ドラマはほぼ原作どおりといってもいいほど、忠実に映像化されていました。家の外観やリビングの配置、花木ゆずの本の装丁まで一緒という、見事なこだわりぶり。

なので大きく違っている部分はほとんどありませんが、細かいところで、ドラマと原作の相違点についてあげてみます。

以下、原作のネタバレになりますのでご注意ください。

1.物語の始まり

ドラマでは、道間と5人の女たちが食卓を囲み、拾ってきた猫の名前をつける命名会議の場面から始まります。

原作では、道間の「僕の小説では誰も死なない。なぜなら僕の父親が人殺しだからだ」という告白から始まります。猫はもう少し後で登場します。

2.女たちが集まった経緯

ドラマでは、最初のほうで説明があり、回想シーンで5人の女とのそれぞれの出会いの場面が描かれています。

原作では、2巻の途中まで明かされません。出会いの回想シーンは、2巻の第12話~14話にわたって詳しく描かれています。部屋の割り振りもここで説明されています。

3.白川美波が抱きつく場面の服装

ドラマでは、外出先から戻った美波がそのまま道間に抱きつきます。

原作では、外出先から戻った美波は道間と話をしながら服を脱いでいき、下着姿で抱きつきます。最終的には「洗濯よろしくね」と言って下着も脱ぎ捨て、全裸で去っていきます。

主題歌「漂う感情」について

主題歌は、コトリンゴさんが歌う「漂う感情」です。浮遊感のある柔らかな歌声は、このドラマのミステリアスな空気にぴったり。

コトリンゴさんは、この曲について次のようにコメントしています。

主人公である道間さんの流され漂っている感じ、割り切れない感情、それからミステリアスな状況をどう表現できるだろうと思い試行錯誤しています。どうぞ、お楽しみに!

コトリンゴさんといえば、映画「この世界の片隅に」の音楽を担当したことでも話題になりましたよね。あらためて、ご紹介すると……。

コトリンゴさんについて

5歳からピアノ、7歳から作曲をはじめ、神戸・甲陽音楽院を卒業後、ボストン・バークリー音楽院に留学。

2006年に坂本龍一さんのラジオ番組J-WAVE「RADIO SAKAMOTO」にデモテープを送ったことがきっかけで、同年11月にシングル「こんにちは またあした」でデビューしました。

以降、現在までに9枚のソロアルバムを発表されています。

2016年11月に公開した劇場アニメ「この世界の片隅に」のテーマ、劇中歌、BGMを担当し、第40回日本アカデミー賞優秀音楽賞、毎日映画コンクール音楽賞、おおさかシネマフェフティバル音楽賞を受賞。

“コトリンゴ”という名前は、大好きな「小鳥」と毎日食べていた「りんご」を合わせてできたものだそうです。また、曲作りの際に使っていたパソコンがMacだったことも由来のひとつとか。

本人は「本名でやりたいと言ったが、一曲目だけコトリンゴでリリースして、後で変えてもいいからと言われて結局そのままに」とインタビューで語っています。

「漂う感情」のタイトルの意味は?

主題歌のタイトル「漂う感情」には、実は意味があるんです。「漂う感情」は、ドラマの主人公・道間慎が書いた小説のタイトルなんですね。

道間が書き上げた「漂う感情」という小説は、タイトルに“感情”と入っているにもかかわらず、まったく感情表現が使われていない小説です。淡々とした日常、とりとめのない会話、何も起こらないままの結末。けれど、読んだ人の心には確実に感情が残っている……そんな小説です。

道間自身も感情表現を得意としない人間のようですが、だからといって「感情がない」わけではないんですよね。

表情や声にあらわすことのできない、空気のように目に見えない感情がある。「漂う感情」というタイトルには、そういう意味がこめられていると思いました。