「100万円の女たち」最終回|省かれた原作のエピローグ

「100万円の女たち」

「100万円の女たち」

どうも、夏蜜柑です。
「100万円の女たち」最終回(第12話)。

ついに最終回。
第1話から「すごい!」と思っていたけれど、最後は予想以上の感動が……。
原作のエピローグの一部を省いて違う結末にしたのも、個人的には良かったと思います。

最終回「感情」ネタバレ

ホテルの一室で小林祐希(我妻三輪子)と会った鈴村みどり(武田玲奈)は、高校を辞めて自分探しをすると祐希に打ち明けます。

道間慎(野田洋次郎)にはもう会わないと話すみどりに、祐希は「どうしてですか?道間さんのこと好きなんでしょ?」と聞きます。「だからです」と答えるみどり。

「もうあの人の近くに人殺しはいらないんです」

祐希の背後から、砂子(遠藤雄弥)が祐希の首にロープをかけます。首を絞められ苦しむ祐希。みどりは、白川美波(福島リラ)の遺書に添えられた手紙に、すべて書いてあったことを明かします。

祐希の本名が「矢野恵」であること。
祐希の結婚相手が、莫大な財産を持ち警察やヤクザ、政治家を自分の道具にしてこの国を裏で操る“フィクサー”だったこと。
祐希がそれを引き継いだこと。

苦しむ祐希に、「みんな、あなたの道具じゃない」とみどりは言います。

矢野恵が死んだことを確認し、「行方不明にしてください」と砂子に命じるみどり。砂子は神田武(吉村界人)に遺体を片付けさせ、みどりに「あなたは生きてくださいね」と言い残して去っていきます。

ひとり部屋に残ったみどりは、「美波さん。この気持ち、一生忘れませんからね」と呟いて涙を流します。

花木ゆず(中村倫也)は、「セカイロン」のヒロインをオーディションで決めることについて、「僕にしか解明できない理屈を生み出すためです」と言います。「世の中の理屈では言い表せないような原石を掘り出し、その魅力がなんなのか、僕が解明するんです」

書店でアルバイトを始めた塚本ひとみ(松井玲奈)は、書店を訪れていた編集者の桜井(山中崇)と偶然会います。

ひとみは道間には話していないと言い、「私が近くにいると、きっといろんなことを思い出しちゃいます。これからは一番のファンとして、離れた場所で応援したい」と桜井に話します。

今までの道間との思い出を振り返り、ひとり涙をこぼすひとみ。

道間が外出先から戻ると、アパートの部屋の中にネコとひとみがいました。今日からここに住むと言うひとみに、「僕はもう誰とも暮らさない」と道間は言います。

道間のことを好きだというひとみ。

「なんで僕なんか」
「好きに理由なんかないよ」

ひとみは道間の膝の上に乗り、「ギュッてしてください」と言います。

「ねえ慎くん。家族が人を殺めてしまって申し訳ないとか、一緒に暮らしていた人たちが殺されて責任を感じるとか、自分はそうだから、こうだから、だから、だから、だから……そんなに理由や理屈がないと、生きてちゃいけないの?」

「私は理由や理屈もなく、あなたのことが好きです。それってダメなことですか?」

道間は、大事なものができるのも、それをなくすのも、全部嫌だと言います。「私にチャンスをください」と言うひとみ。「また一緒に暮らしてもらえませんか?」

「大丈夫だよ。私は長生きするからさ」
「お願いします……」

道間を抱き締めるひとみと、涙を流しながらひとみを抱き締める道間。

増刷が決定したという連絡を受け、喜ぶ桜井。
タバコを置いた墓の前で手を合わせる砂子と武。
客を迎えるほたる。
植木の世話をする水口栄子。
次回のテーマを「開かれた閉塞感」だと答える花木ゆず。

児童養護施設に寄付をする鈴村みどり。その小切手には「白川美波」とサインがあり、みどりは「白川さん」と呼ばれます。

道間はアパートの部屋で、「僕の女たち」というタイトルの原稿を書いていました。ひとみは台所から執筆する道間を見てほほえんでいます。

最終回「感情」感想

こんなに気持ちのいいラストになるとは……!
原作を読んでいたのに、ドラマを見終わった後のこの“感情”は予想できませんでした。

そしてコトリンゴさんの歌う「漂う感情」が、改めていい曲だと思いました。
今までは、かわいい声なのにちょっと怖いような不気味なような、ミステリアスな印象を残す曲だなぁと思っていました。

だけど、最終話で最後にこの曲が流れると、ものすごく前向きで明るい曲に感じたんですよね。不思議ですね。聴く側の心の変わりようで、こうも歌の印象が変わるなんて。

主人公の道間慎に対する印象も、大きく変わりました。
最初は「つかみ所がなくて何を考えているのかわからない」印象だったのに、最終話では「こういう人になりたいなあ」と思ったくらい……。

キャストの皆さんが全員原作のイメージを損なわず、ドラマという動きのある作品の中でそれぞれに漫画の登場人物たちを「生きた人間」にして見せてくれました。

作り手の皆さんの原作に対する愛を感じる、最後まで文句のつけようがない素晴らしいドラマでした。

省かれた原作のエピローグ

ドラマでは、原作のエピローグにある、鈴村みどりが「白川美波」を名乗るくだりも描かれていましたが、砂子と武のその後については省かれていました。

すごく残酷な結末なので、ドラマでは省いて正解だったと思います。
私は、美波のお墓の前で手を合わせるふたりを見て、ほっとしました……。
ふたりはこれからどうするのかな?って、想像することができたから。

以下、原作のエピローグを知りたいという方のためにネタバレします。
知りたくない方は読まないでください。

縄で縛られ、柱にくくりつけられている武と砂子。

「コレって殺されちゃう感じですか?」
「そういう相手に手を出したからな」
「なんとかなんないんですか?」
「無理だな……。俺は美波さんの敵をとれたからもう充分だ」

ふたりの男が入ってきて、「矢野恵はどこだ?」と聞きます。
「さあな」と答える砂子の頭をハンマーで殴る男。
男は武にも聞きますが、武もまた「誰それ?知りませーん」と答えます。

拷問を受けて死んだふたりを前にして、語る男たち。

「ここまでしてゲロしなかったヤツは初めてでしたね……」
「まあ、いいだろう。これで報復はすべて終わった……」

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