「怪獣倶楽部」第1話|最高傑作【狙われた街】について語る

怪獣倶楽部~空想特撮青春記~

どうも、夏蜜柑です。
「怪獣倶楽部~空想特撮青春記~」が始まりました。

懐かしさ満載の面白いドラマでした!
ナレーションの口調とか、画面の色合いとか、昔々、子供の頃に見ていたテレビ番組を思い出します。怪獣のことは全然知らないけど、リョウタの後ろをくっついて走るメトロン星人は可愛かったです(笑)

いつも不思議に思うのですが、昭和って、どうしてこうも夕焼けが似合うんでしょうね?

創刊号「狙われた街」ネタバレ

1970年代。夕暮れ時の堤防をひた走る中島リョウタ(本郷奏多)。向かう先は「喫茶ツネ」。そこには同人誌「怪獣倶楽部」のメンバーが集っていました。リョウタは、子供向けの特撮番組に登場する“怪獣”の研究に青春を捧げていました。

キャップ(塚地武雅)は、今回の「怪獣倶楽部」の特集として、メトロン星人が登場するウルトラセブン第8話「狙われた街」について徹底的に研究しようと提案します。

名作と言われる「狙われた街」を、どういう切り口で書くべきか真剣に悩むメンバーたち。キャップは一世一代の大勝負になると意気込み、「ページ増量でいく」と宣言します。

青春のほとんどを怪獣に捧げているリョウタでしたが、実はもうひとつ青春に捧げていることがありました。それは、人生初のガールフレンド・ユリコ(馬場ふみか)でした。

ユリコに嫌われたくないあまり、リョウタは怪獣が好きだということを言い出せません。そして怪獣倶楽部のメンバーにも、ユリコの存在は秘密にしていました。

今日もまた、メトロン星人について熱く語り合う怪獣倶楽部のメンバーたち。シンゴ(矢野聖人)が持参した「狙われた街」の録音テープから流れる音声に、カセットデッキに顔を寄せて聞き入ります。

怪獣の研究に夢中になり、ユリコとの約束を忘れてしまうリョウタ。謝るリョウタに、ユリコは「今週の日曜日、ご飯に連れてってください。私の誕生日なんです」と言います。それで許してもらえる、とホッとするリョウタでしたが、日曜は「怪獣倶楽部」の原稿締め切り日でした。

怪獣とユリコ、どっちを選べばいいのか悩むリョウタ。日曜日当日、いつものように「喫茶ツネ」で議論に加わるものの、リョウタはユリコとの約束の時間が気になって仕方ありません。

約束の時間になり、「喫茶ツネ」を飛び出したリョウタはユリコに会いに行きます。沈む太陽に怪獣倶楽部の仲間たちの顔が浮かび、彼らの信頼を裏切ることはできないと思うリョウタ。

ユリコに誕生日プレゼントを渡すと、リョウタは「今日、ユリコさんとお食事行けなくなってしまいました。ゴメンなさい」と謝り、ユリコの前から立ち去ります。

1週間後、「怪獣倶楽部」創刊号が完成します。リョウタは心の中で「メトロン星人、君のおかげで、僕は人間の信頼関係の大切さを少しだけわかった気がするよ。ありがとう」と傍らのメトロン星人に語りかけます。

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「狙われた街」とは?

今回「怪獣倶楽部」の研究テーマとなったウルトラセブン第8話「狙われた街」。
最高傑作と言われているそうですが、私は見たことがありません。
いったいどんなお話なのか、気になったので調べてみました。

放送日・視聴率

1967年(昭和42年)11月19日です。
視聴率は、29.6%。

ドラマの設定は1970年代なので、それより数年前の放送になるんですね!
これは、私がリアルタイムで見ていなくても当然でした(年代的に)。
ちなみに「ウルトラセブン」の時代設定は、名言されていないようです。

監督・脚本・特殊技術

監督は実相寺昭雄さん、脚本は金城哲夫さん、特殊技術は大木淳さん。

ドラマの中でも語られていましたが、実相寺監督は日本特撮界の巨匠と呼ばれる人で、ウルトラシリーズを中心に、独創的な特撮映像を作ったことで有名なのだとか。2006年に69歳で亡くなっています。

金城哲夫さんは、第1期ウルトラシリーズを企画し、円谷プロの黄金期を支えた脚本家です。1976年に37歳の若さで亡くなっています。

大木淳さんは、実相寺監督とコンビを組んで特撮監督を手がけることが多かったのだとか。1996年に56歳で亡くなっています。

音楽

ドラマでも語られていましたが、ちゃぶ台のシーンで流れたクラシカルな音楽は、冬木透さんのオリジナル音楽だそうです。フルートとピアノの協奏曲で、タイトルは「SEVEN’S CHAMBER MUSIC」です。
怪獣と対峙する場面で使われたとは思えない、なんとも優雅な明るい音楽です。

ストーリー

北川町で不可解な人身事故が多発。捜査中のモロボシ・ダンに「我々の邪魔をするな、ウルトラセブン」という声が聞こえてきます。地球侵略を企む宇宙人がタバコに赤い結晶体を混入し、人々が疑心暗鬼になって殺意を抱くよう仕組んでいたのでした。

ダンは不審な黒いスーツの男を追って、あるアパートの一室に入りこみます。そこには紳士的な態度の幻覚宇宙人・メトロン星人がいました。ちゃぶ台を挟んであぐらを組み、メトロン星人と対峙するダン。

「地球を壊滅させるのに暴力をふるう必要はない。人間同士の信頼感をなくせばよい。人間たちは互いに敵視し傷つけあい、やがて自滅していく。どうだ?いい考えだろう」と語るメトロン星人。

ダンはウルトラセブンに変身し、夕焼けの北川町を舞台に巨大化したメトロン星人と戦い、勝利します。

「メトロン星人の地球侵略計画はこうして終わったのです。人間同士の信頼感を利用するとは恐るべき宇宙人です。でもご安心下さい、このお話は遠い遠い未来の物語なのです…。え?何故ですって?我々人類は今、宇宙人に狙われるほど、お互いを信頼してはいませんから…」

最後のナレーション部分は、やはり台本にはなかったようです。実相寺監督がナレーションひとつ書き加えることによって、“信頼で成り立つ人間社会”を描いたはずの金城さんの台本が、まったく逆の意味を持つ内容になってしまいました。ドラマで「問題」だと騒いでいたのは、そのことだったんですね。

創刊号「狙われた街」感想

アナログっていいなぁ!と感じるドラマでした。
手書きの同人誌の、なんと味わい深いことよ。
パソコンも携帯もない時代の、なんと長閑なことよ。

もちろん当時はそんなこと全く感じなかったけれど、今から見れば、あらゆるものが“手作り”な時代でした。非合理的で不便で、どんなこともいちいち時間がかかって大変だったけど、自分の手で作るのは楽しかった。
当時の特撮も、そんな感じだったのかな。

「怪獣倶楽部」の会合、本当に楽しそうでした。
自分が大好きなことについて、あんなふうに一生懸命熱く語り合える仲間がいたら、楽しいし嬉しいだろうなぁ~。

次回は「セブン暗殺計画」だそうです。
予習しておこうかな(笑)


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