「リピート ~運命を変える10か月~」最終回(第10話)のあらすじと感想です。
前回、風間のもくろみが明らかになって、もう何も残ってないのでは?と心配しましたが、最後までドキドキさせてくれました。
少し回想シーン多めだったけど。モヤッとする切ないラストも、少しだけ前向きに感じられて、わたしは好きです。面白かったです。
この記事の目次
最終話(第10話)のネタバレ感想
鮎美は助かり、子供は……
圭介(本郷奏多)から事故で死ぬと聞かされた鮎美(貫地谷しほり)は、事故現場に向かいトラックに轢かれそうになった子供を助けます。でも、その代わりに鮎美のお腹の子が死んでしまう。
天童と圭介に説得され、再びリピートすることを決意する鮎美。
ちょっと無理やりだけど、鮎美がリピートするためにはこうするしかなかったんだろうなぁ。そしてお腹の子のことは決して忘れない、リピートしたら結婚しようと鮎美にプロポーズする圭介。
天童は、風間をリピートさせないために、由子(島崎遥香)を殺した犯人に仕立て上げて警察に拘留させようと画策します。リピートの場所は、大森知恵(安達祐実)が別れ際に渡したメモに記してありました。
大森さんはこの人生を全うすることを決めたので、結局、再リピートに挑むのは天童、圭介、鮎美の3人ということになりました。
風間vs天童
リピート当日の1月11日、3人はリピート場所の洞窟へ向かいます。しかし、そこには風間の姿が……! 風間は刑事を銃殺し、逃げてきたのでした。
「この世界の中心は私。私は神だ」と豪語する風間。天童は「10か月という狭い世界に閉じこもってる臆病者だ」と罵り、鮎美も「心から信じられる人がいれば、こんな孤独なことを続けなくても幸せなのに」と言います。
自分が知らない世界では、怖くて生きられない。助けてくれる人もいない。だからリピートを繰り返して、自分の知っている世界で遊ぶことしかできない。
鮎美の言葉に逆上した風間は、引き金を引きます。その瞬間、鮎美をかばって撃たれる圭介。天童は銃を奪い風間を撃ちますが、自らも銃弾を受け倒れます。
先に行け、と言う天童。鮎美は傷ついた圭介と共に、時空の裂け目の光に包まれる…。
ここですね、第1話のオープニングシーン!
謎だらけだったオープニングシーンが、やっと繋がりました。それにしてもゴリさん演じる天童は、最後までカッコイイ役だったなぁ。
第8話の「いざとなれば、人を殺すことをも厭わない」ってセリフは、このシーンの伏線だったのね。
鮎美はリピート成功、圭介は…
10か月前の2月24日に戻った鮎美。圭介との約束を信じ、部屋で圭介が来るのを待ちますが、朝になっても圭介は現れません。
何かあったのでは、と圭介の部屋を訪ねると…。「誰だよ、あんた?」と、圭介は鮎美のことをうさん臭そうに見つめます。
リピート直前に息絶えた圭介は、この世界に戻ってくることができなかった。リピートできたのは、鮎美だけ。ショックを受け、溢れる涙を堪えることができない鮎美。切ないなぁ…。
鮎美は圭介にあなたの写真のファンだと言い、写真を続けてほしいと告げて立ち去ります。すると圭介が追いかけてきて、賞を獲った写真を鮎美に手渡します。
ええ!? この展開は無理がありすぎるのでは? いきなり知らない女が訪ねてきてファンだなんて言われても、怖いだけだと思うんだけど。
2人がまた恋仲になること、あるのかなぁ…難しそう。でもこのままだったら圭介はバイト先の新人さんと恋に落ちて、由子に殺されるんだよね。
やっぱり生きていた風間
天童も圭介もリピートできなかったのに、風間はまんまとリピートに成功したようです(不死身なの?)。鮎美の前に現れ、「私と同じことをしようとしてますね?」と言います。
そう。このままだと、リピート仲間たちは全員死んでしまう。
鮎美はみんなを助けると言いますが、風間は「私と同じ地獄を味わうことになりますよ。いずれ分かる。運命を変えることの恐ろしさが」と言い残して立ち去ります。
鮎美は「それでも私はみんなを救いたい。運命を変えたい」と言います。その瞳には、強い決意がこめられていました。
鮎美に待ち受ける苛酷な運命
ハッピーエンドとは言えない終わり方でしたが、わたしタイムトラベル系のこういう結末、わりと好き。
鮎美の孤独を想像すると切ないんですけど、すごくいいところで終わったと思う。これから先のことを、たくさん想像させてくれるラストって好きなんです。
風間が最後に残したセリフも意味深。人が時間を操作する代償を想像させて、ゾッとした。
天童が息子を助けた直後に別の子供が死んでしまったように、鮎美もリピート仲間を助けるたびに、別の人を死なせてしまうことになるかもしれない。そうやって罪のない人を何人も殺すことに、鮎美は耐えられるんだろうか……。
でも、ラストシーンで鮎美が見せた決意の表情を見ると、彼女はすでに覚悟を決めているようです。
たとえ彼女の行く先に絶望が待ち受けているとしても、わたしには前向きなラストだと思えました。
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