「ウツボカズラの夢」最終回|本当のウツボカズラはあの人だった!

オトナの土ドラ ウツボカズラの夢

どうも、夏蜜柑です。
「ウツボカズラの夢」最終話(第8話)。

原作とはずいぶん違う印象のラストでしたが、いやー面白かった!
最後まで未芙由がどうなるのかわからなくてドキドキした。
原作を大胆に解釈した結末には、心から拍手を送りたい気持ちです。

最終話のあらすじと感想、原作との相違点をまとめました。

最終話あらすじ

この家を私の住処にする――
隆平(上杉柊平)と結ばれた未芙由(志田未来)。
鹿島田家に来た当初から、ひとりだけ未芙由に優しく接してくれていた隆平。「ここが私の居場所なんだ……」未芙由はついに、鹿島田家の中に揺るぎない居場所を見つけたのだ。 未芙由は久子(松原智恵子)に対し隆平との交際を認めてほしいと進言する。
「私たち、お付き合いしてはいけないでしょうか?」
もう追い出されない――未芙由の中で覚悟が固まる

しかし、その裏で雄太郎(羽場裕一)は慌てふためいていた。自分と関係を持った未芙由と隆平の交際を認めるわけにはいかない。まして、もしも結婚なんてことになったら…
仁美(国生さゆり)の家に居候中の尚子(大塚寧々)を訪ねた雄太郎は、かつて未芙由と関係を持ったことをぶちまけてしまう。
絶句する尚子に、雄太郎はたたみかける。未芙由は鹿島田家で何かをしたわけではないが、今や一家はバラバラになり、未芙由は家に居座っている。すべては未芙由が望んだままに…。
「あの子は俺たちが思ってたような子じゃないんだ」
雄太郎の言葉を「黙って!」と遮る尚子。そんなまさか…でも…本当に?

一方、隆平もまた留学中の美緒(川島鈴遥)から「未芙由のやることには全部裏がある。信用しないで」と忠告される。聞き流しながらも、少しずつ未芙由の本質について悩み始める隆平。

そして…ある日、未芙由が買い物から帰ってくると、家には雄太郎、隆平、尚子、久子が座って未芙由を待ち構えていた。
隆平が言う。「なんか、俺たちが付き合うなら、未芙由のことで話があるって…」
戸惑う隆平と久子。未芙由をじっと見つめる尚子。そして雄太郎が切り出す。
「何の話か分かるな?」
ついに対決する未芙由と鹿島田家の面々。最後に笑うものは誰か!?
女たちの夢と欲望のドラマ、衝撃の最終回!(公式サイトより)

最終話における原作との違い

このドラマの原作は、2008年に刊行された乃南アサさんの小説「ウツボカズラの夢」です。

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最終話の原作との主な相違点をあげてみました。
以下、原作のネタバレになりますのでご注意ください。

1.隆平の就職

ドラマでは、隆平は未芙由と付き合う交換条件として、久子に国家公務員試験を受けるよう命じられます。

原作では、国家公務員を選んだのは隆平自身です。久子は関係ありません。

2.未芙由の本性

ドラマでは、未芙由の言動に疑いを抱いた雄太郎によって、未芙由の本性が暴かれます。追いつめられた未芙由は開き直り、みんなの前で逆ギレします。

原作では、この場面はありません。鹿島田家の人々は、誰も未芙由の本性に気づきませんでした。

3.久子の病気

ドラマでは、久子は突然倒れ、未芙由が発見して救急車を呼びました。その後、家に戻った久子を未芙由が看病する場面がありましたが、かなり省略されていました。

原作では、久子は脳梗塞で倒れた後しばらく入院し、未芙由がつきっきりで面倒を見ました。さらに、未芙由は久子が入院している間に、家をバリアフリーに改装しています。

4.久子の企み

ドラマでは、久子は未芙由に「初めて会ったときから、この子なら私のこと最後まで世話をしてくれると思ってた」と打ち明け、ウツボカズラの話をします。

原作では、この場面はありません。原作の久子は未芙由が親身になって看病してくれたことで、「本当に優しい子。今どきこんな子がいたとはねぇ」と未芙由を誰よりも信用し、甘えるようになります。

5.仁美の離婚

ドラマでは、仁美は知也に励まされ、離婚を決意します。未芙由の結婚式には、仁美と知也も出席していました。

原作では、この場面はありません。仁美の夫は心筋梗塞で突然死します。

6.未芙由の結婚式

ドラマでは、未芙由は尚子とふたりきりで話し合い、迷いながらも、互いに選んだ幸せを信じて突き進む覚悟を決めます。披露宴の場面はありませんでした。

原作では、披露宴は寒々しいものでした。久子は親戚一同の前で、「遺言書を書き換えた」ことを告白し、未芙由と隆平、夫と共に、4人で家に帰ります。

最終話感想

いやーもう、お見事です。
見事としかいいようのない凄い結末でした。

みんなの前で未芙由の本性が暴かれた段階で、「えっ、もしかして未芙由が追い出されるって結末なの?」ってヒヤヒヤしたんですが、まさかこんなどんでん返しが用意されていたとは!

ウツボカズラは久子だった。
未芙由は、久子にまんまと捕らえられた虫だった。

最初っから、伏線(久子がウツボカズラを買う)張ってあったじゃないかー!!
まったく気づけなかったことが悔しい!

原作では、久子が自らウツボカズラであることを告白する場面はありません。
ただ、「ウツボカズラは誰か?」という問いは、文庫の解説で大矢博子さんが書かれていて、大矢さんは「久子こそがウツボカズラにふさわしい」と語っています。

もちろん、作中では、誰がウツボカズラなのかということは明らかにされてない。
登場人物の誰もがウツボカズラのように思えるし、それは読んだ人ひとりひとりに投げかけられる問いだから、正解はありません。

ドラマは、そういう原作の答えのない問いを、最後に、主人公・未芙由にぶつけた。
あなたは、本当に獲物=幸せを手に入れたの?と。

ただ、ドラマの未芙由は、虫に成り下がることを甘んじて受け容れない。
そこはやっぱり原作の未芙由とは少し違う気がする。

せっかく苦労して手に入れた鹿島田の家も、彼女はもう、いつでも手放す覚悟を決めている。
最後に見せた、志田未来さんの凜とした瞳。すごくよかったです。

原作ではあっさり不倫して家出した尚子に、迷いや葛藤を与えていたのも面白かった。ドラマの尚子と未芙由は、ずっと、表裏一体だったんだな。

出演者の皆さん、スタッフの皆さん、お疲れさまでした。
最後まで面白いドラマをありがとうございました。

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