【日本版】そして誰もいなくなった第2夜|渡瀬恒彦の渾身の演技

ドラマ「そして誰もいなくなった」

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どうも、夏蜜柑です。
「そして誰もいなくなった」第2夜。

第1夜に出てきた「小さな兵隊さんの歌」、怖くないですか?

あんなのが自分の部屋の壁にあったら、私だったら怯えます。
仲間由紀恵さん演じる白峰涼は「変なの」で済ませてましたけど……。

さて、いよいよ沢村一樹さん扮する相国寺刑事が登場します。
それでは、第2夜をどうぞ。

第2夜のあらすじ(ネタバレあり)

つぎつぎと暴かれていく10人の過去。
神波江利香(余貴美子)が姿を消し、残された3人は神波が犯人ではないかと疑いますが、翌日、神波が水死体となって発見されます。

さらに久間部堅吉(國村隼)も数え歌どおりに殺され、精神的に追いつめられた白峰涼(仲間由紀恵)は、ケン石動(柳葉敏郎)を射殺してしまいます。

涼はかつて、恋人と結婚するのに邪魔だった教え子を、故意に溺死させた過去を持っていました。部屋に戻ると、首吊り用のロープが準備されています。涼がロープに首をかけた瞬間、何者かが部屋に侵入し、足場の椅子を蹴ります……。

数日後、10人の死体が発見され、警視庁から相国寺竜也(沢村一樹)がやってきます。
多々良伴平(荒川良々)とともにホテルを調べていくうちに、相国寺は、6人目に射殺されたとされている磐村兵庫(渡瀬恒彦)こそが、最後に自殺して死んだ人物だと見抜きます。

ホテルのあらゆる場所から、大量の小型カメラが発見されます。そこに映っていたのは、ホテルで起こった惨劇のすべてでした。

犯人は元判事の磐村でした。

「この映像を見つけた君は、私が仕掛けた謎をすべて解いてくれたはずだ」

磐村が死ぬ直前に残した最後のメッセージに聞き入る相国寺。

「君の推理どおり、9人の被告人を裁いたのはこの私だ。私もすぐ裁かれる」
「私は末期の肺がんだ。余命いくばくもないと医者に宣告されている」

「だから、私を含む10人の罪深き者達に天罰を下したかった」
「私が仕掛けた謎を解いてくれてありがとう」

「まだ見ぬ君へ多大の賛辞と感謝を贈ります。ありがとう。そしてさようなら」

自ら拳銃で胸を撃ち抜き、自殺する磐村。
ところが、映像にはまだ続きがありました。
そこは磐村の自宅で、酸素吸入器をつけた磐村が映っています。

磐村は犯行の動機について告白します。
子供の頃から、自分の中に矛盾する性格が存在していたこと。

生物を殺すことに快楽を感じる性格が、強い正義感によって抑えこまれていたこと。
そういう性格から、判事という職業を選んだこと。

「正直に言う。私は私の手で人を殺してみたくなった。だから判事を辞めた」
「今まで誰もやったことのない、素晴らしい殺害方法で人を殺してみたくなった」

磐村は、謎のオーナー七尾審の名を借りて、自分を含む許されざる10人を裁くことにしたと語ります。磐村自身が6人目に殺されるふりをしたときには、「犯人をあぶり出すため」と神波に協力を持ちかけたのでした。

殺人計画を語り終えた磐村は言います。

「これは私が作った最高傑作の芸術だ」

島を去る船の上で、相国寺は思うのでした。

「殺人に、芸術はない」

第2夜の感想

もう、溜息しかない……。
ラストの磐村判事の告白がいろんな意味で壮絶すぎる。

渡瀬恒彦さんは、このドラマが違作となりました。最後の最後に、素晴らしいものを残して逝かれましたね。ドラマの撮影は、2016年12月20日から2017年2月13日にかけて行われたそうです。

原作では、漁師がボトルに入った手紙を見つけることで謎が解明します。
ボトルの中身は判事が綴った告白文、という。

謎解きの部分は少し物足りなくも感じましたが、そのへんは原作を読んでみたいと思います。
ちなみに原作は1939年に刊行され、全世界で累計1億部以上を売り上げています。

この小説に影響を受けた作品もたくさんあります。
横溝正史の『獄門島』や『悪魔の手鞠唄』、エラリイ・クイーンの『ダブル・ダブル』、綾辻行人の『十角館の殺人』などが有名でしょうか。

素晴らしいドラマでした。

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※本ページの情報は2018年10月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください

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