「昭和元禄落語心中」第4回|菊比古の十八番「死神」誕生

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どうも、夏蜜柑です。
NHK金曜夜10時「昭和元禄落語心中」第4回。

徐々に重い展開になってきました。

今回は、菊比古の十八番となる「死神」との出会いが描かれました。
戦争帰りの落ちぶれた噺家を演じた柳家喬太郎さんがよかったです。

菊比古に光が当たれば当たるほど、暗い翳の中に取り込まれていくみよ吉。

夏蜜柑

みよ吉の弱さと哀しさ。

ふぐ丸

助六は師匠を怒らせ破門に。

以下、ネタバレを含みます。

第4回「破門」のあらすじ

  • 昭和29年。菊比古(岡田将生)に真打昇進の話が持ち上がる。師匠の八雲(平田満)から「廓話だけでは弱い」と言われた菊比古は、街の小さな居酒屋で木村家彦兵衛(柳家喬太郎)の「死神」を聞き、惚れ込む。
  • 彦兵衛は、昨年酒を飲んで高座に上がり、客とケンカをして除名になった大先輩だった。菊比古は彦兵衛に頼み込み、一晩かけて「死神」を伝授してもらう。
  • 師匠の八雲からもお墨付きをもらうが、真打昇進を望むなら、みよ吉(大政絢)と別れるよう諭される。菊比古の態度から別れを予感したみよ吉は、助六(山崎育三郎)に慰められるが、菊比古への想いを断ち切ることができない。
  • 助六は、だらしない暮らしぶりや師匠方への無礼が問題視されていた。自分の落語と向き合うために孤独でいたいという菊比古と、他人がいなければ落語はできないという助六。2人は別々に暮らすことを決めるが、助六は「二人で落語が生き延びていく道を作る。それだけは約束しよう」と言う。
  • 菊比古は、会長から直々に納涼落語会のトリを頼まれ、「死神」をかけて立派に務めを果たす。そして昭和30年春、菊比古と助六は2人そろって真打に昇進する。
  • しかし、会長とそりが合わない助六は、高座で見せつけるように会長の十八番である「居残り佐平次」をかけて会長の怒りを買ってしまう。さらに師匠の八雲から「おまえに八雲は継がせない」と言われ、破門を言い渡される。
  • 菊比古から別れを告げられたみよ吉は、夜の街をさまよう助六と出会い、2人は互いに慰め合う。

第4回の感想

菊比古が、柳家喬太郎さん演じる木村家彦兵衛から「死神」を伝授されるシーンに引きずり込まれました。

これはアニメにも原作にも登場しないシーンで、ドラマオリジナル。

実際に落語を教わっている喬太郎師匠と岡田将生さんの関係がオーバーラップして、リアルな緊張感が生まれていたように思います。

今後、菊比古の十八番となり、重要な場面でかけられることになる「死神」。
それを印象づける意味でも、いいシーンでした。

本職の方の落語は、やはり違いますねぇ。
「おせぇてやろうか」っていう一言だけで、ゾゾゾーっと鳥肌が。

一度ちゃんと寄席で聴いてみたい、と思いました。怖そう。

「死神」の原典はグリム童話

ところでこの「死神」という古典落語、もともとはグリム童話だって知ってますか?

わたしはグリム童話のほうを知っていて、初めて「死神」を聴いたときに「よく似た話が日本にもあるんだなぁ」なんて思ってましたが、もとは同じだったんですね。

初代三遊亭圓朝(1839~1900)という方が、グリム童話に収録されていた「死神の名付け親」を翻案したものだと言われています。

みよ吉との別れ

落語と心中する覚悟を決め、結果的にみよ吉を捨てることになった菊比古。

みよ吉との未来より、自分の落語をとった。
アタシは落語が愛おしくてたまらなかった。
地獄に落ちても、落語と道連れなら、落語と心中なら、本望だとその時はそう思っておりました。

この意味深なモノローグは、菊比古の行く末を暗示しています。
得体の知れない闇を感じさせ、胸騒ぎを覚える回でもありました。

みよ吉が助六に身の上話をするシーンは、男に依存する生き方しかできない彼女の弱さと哀しさが浮き彫りになり、印象深かったです。

だから「絶対に復讐する。死んで化けて出るから」というみよ吉の捨て台詞は、もう少し凄みがあったほうがよかったかもしれない。

夏蜜柑

この先の展開を知っていると、ね……。

破門された助六

一方、人気も実力も申し分ない助六は、八代目八雲を継ぐのは俺だと言ってはばからない。

落語を続けるために、落語を変えたいという助六。
助六は、古い慣習にとらわれた窮屈な落語界に収まることが、我慢できなかったのでしょうね。

そういう生意気な態度が、上の人たちからは疎まれてしまう。

会長にあからさまに喧嘩を売ってしまったことで、師匠の八雲の顔は丸つぶれ。
それだけでなく、八雲の落語にもケチをつける助六。

カッとなった八雲は、八代目を継がせるのは菊比古だと宣言。
言い争いの末に、助六は破門されてしまいます。

助六は知らないのですが……。
八雲師匠には、助六をどうしても受け入れられない理由があるのです。

それは次回、八雲師匠の口から明かされると思います。

いよいよ「八雲と助六篇」も終盤を迎えます。
三角関係の終幕を見るのが楽しみでもあり、怖くもあり……ドキドキしています。

 

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