宿命の系譜 さまよえる魂|登場人物(キャスト)・各話あらすじ・感想

「宿命の系譜 さまよえる魂」

「宿命の系譜 さまよえる魂」

どうも、夏蜜柑です。
海外ドラマ「宿命の系譜 さまよえる魂」(全6話)の紹介です。

一族にまつわる恐るべき宿命。複雑に絡みあった謎が予測不能のラストへと収束する。主演は『魔術師マーリン』のコリン・モーガン。ホラーやミステリー、また時代背景を活かした人間ドラマとしても見応えがある。最後の最後、驚きのラストシーンは必見。(U-NEXTより)

ホラーは苦手なので普段は避けているジャンルなのですが、雰囲気が好みだったので見始めたら面白くて止まらなくなりました。終盤の展開がもろわたし好み。

夏蜜柑
ラスト1分の衝撃がすごかった。

舞台は1894年のイギリス南西部サマセット。

ロンドンで精神科医として多忙な日々を送っていた主人公ネイサンは、進歩的な妻シャーロットと共に故郷サマセットに移り住み、亡き母の農場を継ぐことを決意します。

第5話までは典型的なゴシックホラーですが、心臓に悪い過激な描写はありません。
深い霧に包まれた幻想的な森や、蝋燭が灯る暗い屋敷など、雰囲気で恐怖を盛り立てています。

夏蜜柑
静かな闇が迫ってくる感じで、じわじわと怖い。

村人たちが抱える秘密や心の闇を起因とした人間ドラマ、サスペンスドラマとしても見応えがあり、最後まで楽しめました。

イギリスの農村の美しい風景と、古い時代の建物や衣装なども見どころ。

ラストにはとんでもない衝撃展開が待っています。
これから観る方は、ネタバレを読まずにドラマを観ることをオススメします。

番組概要

  • 配信:U-NEXT
  • 製作国:イギリス(2016年)
  • 原題:The Living and the Dead
  • 脚本:アシュレイ・ファロア
  • 監督:アリス・トラウトン

あらすじ

1894年、イギリス。息子を亡くした過去を忘れ、妻と共に現在に生きようとしていた精神分析医のネイサン・アップルビーは、母の農場を継ぐために実家へ戻る。だが村の牧師の娘・ハリエットを診てから、彼の周囲で不可解な出来事が起こり始める。(U-NEXTより)

動画


登場人物(キャスト)

※ネタバレを含みます

主要人物

ネイサン・アップルビー……コリン・モーガン
新進気鋭の精神分析医。ロンドンに住んでいたが、母の死後、実家の農場を引き継ぐためイギリス南西部のサマセットに引っ越す。幼い息子ガブリエルを亡くした過去を持ち、今も深い悲しみを抱えている。この世の事象はすべて科学的かつ合理的に説明できると考えている。

シャーロット・アップルビー……シャーロット・スペンサー
ネイサンの2番目の妻。カメラマン。前向きな性格でネイサンを勇気づける。自ら農場長となって時代遅れの農場にトラクターを導入し、村に鉄道建設計画を持ち込むなど、近代的な農場経営を目指して改革を進めていく。子供ができないことを気に病んでいる。

ガブリエル・アップルビー
ネイサンと前妻オリヴィアとの間に産まれた息子。サマセットで祖母ビクトリアに育てられていたが、池で溺れて亡くなっている。〝本を持つ女性〟の絵をたくさん描き残している。

ビクトリア・アップルビー……ジョアンナ・デヴィッド
ネイサンの母。病を患っていたが、ネイサンとシャーロットが訪問した日に亡くなる。

グウェン・ピアース…… ケリー・ヘイズ
アップルビー家の使用人。ネイサンとシャーロットを信頼している。不妊に悩むシャーロットを思いやり、妊娠に効果があると言われる薬草を使った料理を作る。

ギデオン・ラングツリー……マルコム・ストーリー
アップルビー家の使用人。「底に眠るものを目覚めさせるな」という祖父の言葉を信じており、ネイサンたちが進める農場の改革に否定的だったが、徐々に新しいものを受け入れる姿勢に変化していく。

マシュー・デニング……ニコラス・ウーデソン
牧師。ハリエットの父。ネイサン同様、科学に信頼を置いている。溺愛する娘の不可解な言動に不安を抱き、ネイサンに診察を依頼する。その後もネイサンの相談に乗るなど、力を貸す。

第1話

ハリエット・デニング……タルーラ・ハドン
デニング牧師の娘。16歳。明るく聡明な少女だったが、ある夜を境に奇怪な言動を取り始める。治療を勧めるネイサンに「私の中にアベル・ノースの幽霊がいる」と主張する。

メアリー・デニング ……マリアンヌ・オールダム
デニング牧師の妻で、ハリエットの母。

ジョン・ローバック……スティーブ・オラム
アップルビー家の使用人。トラクターの導入には否定的だった。ある日、畑で自殺を遂げる。

アベル・ノース……デビッド・スターン
故人。卑劣で罪深い男。父親は牧師だったが洗礼を受けていない。ハリエットの部屋から録音された〝声〟が発見される。

第2話

チャーリー・サッチャー……アイザック・アンドリュース
使用人アグネスの息子。ネイサンに可愛がられている。ある日を境に5人の少年たちに呼ばれるようになり、奇怪な行動を取り始める。

アグネス・サッチャー……プーキー・ケネル
アップルビー家の使用人。チャーリーの母。姉のルースが病死したとき、赤ん坊だったチャーリーを引き取った。農場の将来に不安を抱いている。

第3話

ピーター・ヘアー……ロバートエムス
アップルビー家の使用人。収穫を前に「母親を生贄にしなければ作物が滅ぶ」という女性の声が聞こえるようになる。池の底に沈む女性の死体を発見し、ネイサンに報告する。

モード・ヘアー……エリザベス・ベリントン
ピーターの母。夫を亡くし、女手ひとつで息子を育ててきた。少女時代に祈祷師クラリティを悪い魔女だと思い込み、「畑に呪いをかけた」と嘘をついた。

ジャック・ラングツリー……ジョエル・ギルマン
アップルビー家の使用人で、ギデオンの甥。シャーロットのやり方に不満を抱いている。ピーターを苛める幼なじみでもあり、畑に害虫が発生したのをピーターの〝呪い〟のせいだと言い立てる。

クラリティ・ウィンラブ……ケイティ・マイケル
祈祷師。ネイサンの両親やモードと共に写真に写っている。村人たちに妊娠の手助けになる〝媚薬〟を配っていた。

第4話

マーサ・エンダービー……フィオナ・オショーネシー
教師。ネイサンの農場に現れ、森で友人のマーサを探していたところ、ジャックに襲われたと話す。ネイサンと共に再び森へ向かうが、なぜか途中で引き返す。

アリス・ウォートン……ジーナ・ブラムヒル
マーサの友人。マーシュフィールド邸の使用人。マーサに勉強を教わっていたが、ジャックと駆け落ちして姿を消す。エルムウッドの森で遺体となって発見される。

ウィリアム・ペイン……デビッドオークス
アップルビー家の隣人。マーシュフィールド邸の主人で、アリスの雇い主。

第5話

スミス……ハリー・ピーコック
鉄道技師。森で首を吊られた女性を目撃し、鉄道建設作業を中断して村を去ってしまう。

第6話

ララ……クロエ・ピリー
ネイサンの玄孫。男の子の幻覚を見るが、産後の精神疾患と診断される。自殺願望があり、母親もララを産んで三か月後に自殺している。祖母から高祖父ネイサンについて聞かされる。

シルビア……ダイアナ・クイック
ララの祖母。娘と同じ状況に陥っている孫のララを救うため、ネイサンの遺品を見せる。

エピソードリスト

※ネタバレを含みます

第1話

1894年。精神分析医のネイサンは妻シャーロットと共に故郷を訪ね、病気の母を見舞う。だがその日のうちに母が亡くなり、夫婦は農園を継ぐためサマセットに引っ越す。農園の経営を立て直すため、トラクターを取り入れるなどの改革を進めていく2人。
そんな時、デニング牧師の娘ハリエットが奇怪な行動を取るようになり、ネイサンはデニング牧師に頼まれてハリエットを診ることに。ハリエットは「私の中にアベル・ノースの幽霊がいる」と主張するが、人生の謎はすべて合理的または科学的な説明で解き明かせると考えているネイサンは、ハリエットの多重人格を疑う。
催眠療法に失敗したネイサンは、デニング牧師の力を借りてアベル・ノースの霊を鎮め、ハリエットはもとの明るい娘に戻る。科学では説明がつかない事態に遭遇し、混乱するネイサン。ハリエットが壁に書き残した絵は、ネイサンの亡き息子ガブリエルが描いた〝本を持つ女性〟の絵と同じものだった。

第2話

村に鉄道建設計画が持ち上がる。農場の使用人たちはネイサンとシャーロットによって農場が変わることに不安を抱き、複雑な表情を見せる。ネイサンは使用人のアグネスの息子チャーリーを亡くなった息子ガブリエルの代わりに可愛がるが、チャーリーは測量の日を境に見知らぬ少年たちの声を聞くようになる。
ネイサンの悲しみを癒やすため、シャーロットは一日も早く子供を授かることを望み、グウェンも協力する。
ネイサンの農場を見知らぬ老人が訪ねてくる。老人は少年時代に炭鉱で働いていたと言い、ネイサンの曾祖父が崩落で生き埋めになった5人の少年を放置したと話す。ネイサンは失踪したチャーリーを追って炭鉱跡に入り、そこで5人の少年の白骨化した遺体とネイサンの遺体を発見する。

第3話

畑の収穫が迫る中、使用人のピーターは「母を生贄に」という女性の声を聞く。ピーターが声を無視すると、畑は害虫や嵐に見舞われ収穫は絶望的となる。追い詰められたピーターは自らが生贄になることを選び、ギデオンの甥ジャックに池に放り込まれるが、ネイサンに助け出される。
ピーターの母・モードは、子供の頃に祈祷師のクラリティを悪い魔女だと思い込み、「彼女が畑に呪いをかけた」と嘘をついたことを明かす。そのせいでクラリティは池に沈められ、命を落としたのだった。モードは自らの死をもってクラリティに赦しを乞おうとするが、ピーターに救われる。
農場は無事に収穫を終え、ネイサンとシャーロットは胸をなで下ろす。シャーロットはグウェンから妊娠を告げられ喜ぶ。

第4話

ある朝、ネイサンの農場に教師のマーサがやってくる。マーサは森で友人のアリスを探していたが、ジャックに襲われたと言う。アリスはジャックと恋に落ち、駆け落ちをしたらしい。ネイサンはマーサと共に森に入るが、マーサはなぜか途中で引き返してしまう。
ネイサンは森で死んでいるアリスを発見する。ネイサンと隣人のウィリアムはジャックを追い詰めるが、ジャックは「殺していない」と無実を主張して自ら命を絶つ。
アリスを殺したのはマーサだった。マーサはアリスへの愛を打ち明け、シャーロットを殺そうとして警察に連行される。村人たちは次々と人が死んでいくことに不安を募らせる。シャーロットは妊娠したことをネイサンに告げる。

第5話

鉄道技師のスミスが森で首を吊られた女性を目撃したことで、恐怖に怯えた技師たちは鉄道建設作業を中断して村を去ってしまう。ネイサンは森で赤いコートを着た女性を見かけ、彼女がすべての元凶ではないかと考える。
ネイサンはハリエットに協力を頼み、死者との交信を試みる。デニング牧師はネイサンが娘を実験に利用したことを知って激怒し、霊の存在を信じるネイサンを激しく非難する。
村に悪霊たちが押し寄せ、シャーロットは否定し続けてきた霊を目撃して混乱する。モードは過去に万聖節に起きた大虐殺を思い出して村を出ていくが、翌朝、森で遺体となって発見される。ネイサンはシャーロットが撮影した写真に息子ガブリエルが写っていることを知り、悪霊払いの儀式を中断させ、デニング牧師を追い出してしまう。

第6話(最終回)

ガブリエルの霊を探し続け、心を閉ざしてしまうネイサン。使用人たちは屋敷を去り、シャーロットもネイサンの元を離れて牧師館へ身を寄せる。
精神科病院に入院するララは、男の子の幻覚を見て産後の精神疾患と診断されていた。ララの祖母は「あなたの母親もそうだった」と語り、ララの高祖父ネイサンが遺した記録や写真を見せる。ララが見た男の子は、ネイサンの息子ガブリエルだった。ララは産まれたばかりの娘を連れて病院を抜けだし、サマセットの屋敷へ向かう。
ネイサンの前にガブリエルの霊が現れ、一緒にいてほしいと言う。ネイサンはガブリエルの元へ行くため自殺を決意するが、ララに呼び戻されたシャーロットによって自殺を思いとどまる。
ギデオンは農場の境界線にある湿地から巨大な機械を掘り起こす。それはララが乗ってきた自動車だった。それを見たララは、自分が事故を起こして死んだことを知る。ララはガブリエルと共に去って行く。
村に平穏が戻ったある夜、ガブリエルは屋敷の中から聞こえる笑い声に導かれ、階下へ降りていく。部屋の中には、仮面をつけた男女が円卓を囲んで座っていた。彼らはガブリエルに「なぜ妻を殺した?」と訊ねる。

感想(ネタバレあり)

タブレットが登場したあたりから、SF展開は予想していました。
ガブリエルやハリエットが見た「光る本を持つ女性」は、現代に生きる女性ララだったんですね。

〝光る本〟の正体がタブレットだとわかったときは、テンションが上がったなぁ。

ネイサン自身もたびたび敷地内でララの姿を目撃しています。
それらは、病院を抜けだしたララが屋敷を訪ね、アップルビー家の謎を解明しようとして徘徊していた姿でした。

ネイサンにとっては、ガブリエルやララは「この世に存在しない人」。
しかしララにとっては、ネイサンやシャーロットこそ「もうこの世にいない人」だったのです。

このドラマの原題は「The Living and the Dead」です。
自分がいるこの世界が〝現実〟で、自分が〝生きている〟ことを証明できるものは何もない。

生きていると思っていたララ自身も、実は死者だったわけで……。
生と死の境界線はあやふやだというメッセージが込められていたんですね。

このドラマの最大の謎は、やはり最後に明かされた〝衝撃の真実〟。

深夜、ネイサンが物音に気づいて階下に降りてみると、仮面の男女が円卓を囲んでいました。彼らはいわゆるテーブル・ターニング(こっくりさん)をやっていたと思われます。

死者を呼び出した彼らは、ネイサンに向かってこう言います。

「悪名高きネイサン。ここは生きる者の世界。教えてくれ、妻を殺した理由は?」

ネイサンは妻を殺していました。
問題は、その妻が誰なのかということ。

わたしは最初の妻オリヴィアのことだと思いました。
劇中で彼女のことはほとんど触れられず、死んだ理由も明かされていないんですよね。

そう考えるとネイサンが異常な罪悪感に苦しんでいたことや、ガブリエルがこの世に留まってネイサンを苦しめ続けたことにも説明がつきます。

オリヴィア自身の霊がなぜ現れなかったのかは気になりますが……。

もうひとつの可能性は、シャーロットを殺したということ。
彼は子孫を残しているので、シャーロットが子供を産んだあと殺したんでしょうね。

シャーロットを殺したあと、また再婚したという可能性もありますが。

いずれにしてもゾッとする終わり方ですよね。
なぜ妻を殺したのかも明かされないまま、終幕。

ネイサンの抱える闇はわたしたちの想像を超えていた……ということでしょうか。

子孫のララにまで及ぶアップルビー家の〝宿命〟は、ネイサンの罪が引き起こした〝呪い〟だったとも考えられます。

ネイサンがあの時点でガブリエルに謝罪して、ガブリエルがララと一緒に成仏していれば、ララの母親やララ自身がガブリエルの霊に苦しめられずに済んだはずです。

そうならなかったのは、ネイサンが死者に許されていない証拠。

でも、真実はわかりません。
タイムパラドックスも絡んでくるので、考えれば考えるほど答えは出ませんね。

わたしはSF展開が好きなので、そういう点も含めて楽しめました。
シーズン2はないみたいですが、この終わり方には満足しています。

このドラマは、U-NEXTで視聴可能です。※最新の配信状況と料金はU-NEXTサイトにてご確認ください

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