どうも、夏蜜柑です。
TBS日曜劇場「グッドワイフ」第4話。
初回から面白さと満足度のレベルが落ちませんね。
終始楽しんで見ていられます。
今回のストーリーは原作の第3話にあたり、以前に視聴していました。
融雪剤などの細かい部分をのぞけば、大筋は原作通りでしたね。
アメリカ版の少年はどっから見ても大人で、威圧感があったけど^^;
第4話「過去との決別」のあらすじ
- 杏子(常盤貴子)が以前住んでいた家の近所の男子高校生・荻原翔平(佐藤緋美)が事務所を訪ねてくる。学校帰りにマンションの屋上でタバコを吸っていたところをマンションの管理人に見つかり、逃げたという。
- 翔平の母・奈津子(須藤理彩)はかつて杏子の親友だったが、壮一郎(唐沢寿明)の逮捕後、真っ先に杏子を見捨てた人でもあった。杏子が奈津子の家を訪ねていたとき、警察が現れ翔平を傷害致死容疑で逮捕する。
- 翔平と一緒に喫煙していた野球部員・中村明宏(前田旺志郎)は、翔平が非常階段でマンションの管理人ともみあいになり、そのはずみで管理人が落下するところを見たと証言していた。
- 指紋や足跡が残っていることから、朝飛(北村匠海)は示談にすべきだと主張する。だが現場は夜間照明で顔が判別できず、明宏は翔平の顔ではなく野球部員が着ているウィンドブレーカーを見ただけだった。
- 現場に残されていた靴に融雪剤の成分が検出されていることから、靴の持ち主は翔平ではなく、宇佐美友也(水沢林太郎)だと判明する。事件当日の夜、友也の家の周りには融雪剤が撒かれていたのだった。
- 翔平は控訴を取り下げられることになり、喜んだ奈津子は「また昔みたいにランチしない?」と杏子に声をかけるが、杏子は「口だけでしょ」「お元気で」と奈津子に別れを告げる。
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第4話の感想
自分を裏切った親友との再会。
ネタそのものは平凡なのに、グッとくる人間ドラマになっていました。
最後の主人公のセリフが印象的なんですよね。
「今度ランチしない?また昔みたいに」と言う元親友に対して。
「口だけでしょ。きっと電話なんかくれない。でもいいのよ。世の中なんて、そういうものだって私も気づいたから」
ほぼ原作どおりのセリフだと思うのですが、日本版のほうが刺さったなぁ。
あまり日本人が言わないセリフだからかもしれない。
心の中では思っていても、わざわざ口に出して言う人は少ないよね。
たぶんわたしも「そうだね」って適当に返事してバイバイすると思う。
いや、なんでもハッキリ言うって思うのは、アメリカ人に対する偏ったイメージかな。
もしかしたらアメリカでも似たようなものかもしれない。
原作も、言われた親友の表情はフリーズしてたように記憶してるので。
杏子がこのセリフを口にしたとき、逆光で表情が暗くてよく見えないんですよね。
でもつぎの後半のセリフになると、顔に光があたる。
「引っ越す時に言えなかったけど、10年間いろいろとありがとう。お元気で。幸せになってね」
顔が明るくなって、晴れ晴れとしている(ように見える)。
彼女に背を向けてから涙ぐんでいたから、実際には強がっていたのだろうけど、綺麗だった。
今回の事件で重要な鍵となった「逆光」を使った、素敵な演出でした。
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かつての親友の息子に泣きつかれた杏子。
日本版では「タバコ」でしたが、原作ではもちろん「ドラッグ」でございます。
翔平くんの家がある町(杏子が以前住んでいた町)の雰囲気は、原作の雰囲気とそっくり。
でも事件を解く鍵となった「融雪剤」は日本版オリジナルでした。
最初に雪が積もっているのを見た時「あれ?最近東京に雪積もったっけ?」って不思議に思ったんですが、まさかこれも仕掛けだったとは……手が込んでるなぁ。
日本を舞台にしても違和感のないように改変するだけでなく、日本版独自のプラスアルファの面白さも加わっているんですよね。メインの登場人物にしても、ほとんどオリジナルの魅力と言っていいと思う。
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前回、壮一郎のたくらみによって失脚したかに見えた脇坂氏ですが、しぶとく生き残っていました。検事正に土下座して、なんとか部長の座に留まったみたいです。
壮一郎の事件をめぐるサスペンスドラマも面白いし、杏子が担当する事件を描くリーガルドラマも面白い。見ているときも見終わった後も、満足感が高いです。
ちょっと気が早いかもしれないけど、これはぜひシリーズ化してほしいなぁ。
原作もシーズン7まであることだし。