どうも、夏蜜柑です。
土曜日は節分で恵方巻きを食べました。もともと関西の行事だけど、最近は関東にも浸透してるんですねー。
さて、「アンナチュラル」第4話。
今回は泣けた……。真実がわかっても、亡くなった人とは二度と言葉を交わせない。大切な人を失う前に気づけなかったことが辛い。花火のシーンで流れる米津玄師さんの「Lemon」が沁みました。
以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
この記事の目次
第4話「誰がために働く」あらすじ
- ミコト(石原さとみ)の母・夏代(薬師丸ひろ子)が、バイク事故で亡くなった佐野(坪倉由幸)の死因を究明してほしいとUDIに解剖の依頼にやってくる。
- 佐野が事故を起こした原因は、長時間労働による過労、バイクの修理ミス、医師による病気の見落としのいずれかだと思われたが、勤め先の工場長、バイク屋の店長、病院の弁護士は責任の押し付け合いをする。
- 解剖の結果、佐野の死因は事故死で、30日前に起こした別の事故の怪我が原因だった。その事故は、佐野が社長に頼まれてパーティー会場へ商品を運ぶ途中に起きていた。
- ミコトたちは勤務中の事故であることを証明するため、事故現場を探し出そうとする。長時間労働を否定していた工場長や、工場の仲間達も加わり、ついに事故現場を見つける。
- ミコトは、中堂(井浦新)が殺人罪で逮捕されていたことを知る。神倉(松重豊)は、中堂がかつて他殺体として運ばれてきた恋人の遺体を解剖したことをミコトに話す。
登場人物の詳細はコチラ
第4話の感想
主人公・ミコトは、熱意は人一倍あるのに、どこか冷めた目を持っているよね。冷静沈着とかそういうんじゃなく。
本当に瞬間的にだけど、一瞬「投げやり」に見える時があるんです。
無理心中で家族を失った過去が、彼女にそんな目をさせているんだろうけど……時々ハッとさせられます。
今回も二転三転する展開。
もうこのドラマが「何が起こるかわからない」ことはわかっているから、最後まで気が抜けない^^;
ドラマで死を描く意味
今回のご遺体は、バイク事故で亡くなった佐野さん(我が家の坪倉さんだということに後半まで気づけず)。
家庭ではとてもいいお父さんで、会社では真面目で頼りになる社員。
その生真面目さや責任感の強さが、裏目に出てしまいました。
佐野さんが事故を起こした原因は、長時間労働による過労と睡眠不足でした。
イケメン社長が売り出した「しあわせの蜂蜜ケーキ」がバカ売れし、工場はてんてこ舞い。佐野さんも終電過ぎまで働いてバイクで帰るという毎日が続いていました。
ところが月140時間を超える残業代は支払われず、工場長は「残業などなかった」としらばっくれる。その工場長もまた長時間労働による過労で倒れる。
結局、悪の根源はイケメン社長だった。
社員たちには「待っているお客様がいる」「味を落とすなんて言語道断」と一見正論らしきことをのたまい、反論すると「嫌なら辞めてもらってもいい」とやんわり脅す。
社員たちが死に物狂いで働いている間、自分はチャラい友人たちと花火鑑賞&パーティーで浮かれ騒ぎ、佐野さんが必死に届けたケーキを落としても何とも思わない。
ああもう……ほんっとに腹が立つ!!
それでも佐野さんは怒るどころか頑張った自分を褒めて、家路につくんですよね。その時にバイクで転んで怪我をして、それが原因で亡くなってしまう。
社員たちは決起し、残業代の未払いと職場の環境改善を求めて裁判を起こすことに。
なんでもっと早く……と思ってしまう。人が死んでからじゃ遅いんだよ。
長時間労働による過労が原因で亡くなったというニュースを見るたびにいつもそう思うけど、いつまでたってもなくならない。
「会社への恩を仇で返すのか」と言われると、日本人は黙ってしまう。
だから、こんなふうにドラマで死を描くことは、重要なことだと思う。
ドラマだったら実際に人が死ぬわけではないのだから、何度でも死を描いてブラック企業のアホさ加減と遺族の悲しみを訴えればいい。
働くことよりも自分の命のほうが何億倍も尊いことに、気づいて欲しい。
佐野さんが工場で作っていたのが流行のロールケーキというところが、身近でリアルだったなぁ。
ロールケーキなんて、甘党のわたしから見ればまさしく「しあわせ」の象徴なんだけど、キラキラしたものの裏には多くの人の苦労があることを忘れてはいけないね。
六郎と中堂はこれからどうなる?
六郎くん、大学を休学中なんですね。
で、どうやらブログに書いた「ニセ医学を斬る」って記事が週刊ジャーナルの目に止まって、UDIに送り込まれたようです。
本人は医者になる気まったくなさそう。
今回の事件について「記事を書きたい」と言ってた彼を見ると、本当は、記者の仕事が好きなんじゃないのかなぁ。
でも記者になりたいなんて、「医者以外人間じゃない」と思ってる両親にはとても言えんよね……。
さあ、そして中堂さんです。
なんと、殺人罪で逮捕された過去が!
おそらくその件で誰かから恨まれていると思われ、今回も脅迫文を送りつけられていました。
さらに、中堂さんは葬儀屋の木林に金を渡して、遺族に内緒で検死を行っていました。
木林が「赤い金魚が出た」と言っていたのは、何を差しているのか……。
神倉さんは、中堂さんが「赤い金魚」を探す理由を知っているようで。
かつて中堂さんには恋人がいたけど、ある日、他殺体の遺体として中堂さんのもとに運ばれてくる。
彼は遺体を見ても何も言わず、解剖医としての仕事を全うした……と、神倉さんはミコトに話します。
赤い金魚は、その恋人の死と関係があるみたいですね。
次回は、ついに中堂さんのミステリアスな過去が明らかになりそう。
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見どころ、を上げられないくらい1時間にぎっしり内容が詰まってる感じ。俳優さんたちひとりひとり、すべてのシーンが見どころとも言える。
本筋とは関係ない、東海林さんの不倫の話が面白かったです^^
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