わたし、定時で帰ります。最終回|予想外な着地点が見事だった

ドラマ「わたし、定時で帰ります。」

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どうも、夏蜜柑です。
TBS火曜10時「わたし、定時で帰ります。」最終回(第10話)。

どうなることかと思いましたが、見事な最終回でした。

こういう着地をするとは予想できなかった。
良い意味で裏切られました。

わたしはこのドラマを絶賛するほど好きにはなれませんでしたが、それでも最終回は(特に後半は)画面に食い入るように見入ってしまいました。

種田さんが全身で怒りを露わにして結衣に本心を語るシーンは、最終回にふさわしい名場面だったと思う。

夏蜜柑
泣けた。

最終話のあらすじとキャスト

最終話のあらすじ

  • 巧(中丸雄一)は会社の先輩と浮気したことを告白し、結衣(吉高由里子)とは結婚できないと家を出て行ってしまう。結衣は巧との時間よりも仕事を優先したせいだと反省するが、巧の決心は変わらなかった。
  • 福永が紹介した外注先が倒産し、結衣たちはエンジニアを確保するため奔走する。休職中だった賤ヶ岳(内田有紀)も復帰することになり、ホッとする制作4部のメンバーたち。
  • 晃太郎(向井理)は「星印工場」の担当者に呼び出され、運用を任せる条件として福永(ユースケ・サンタマリア)を案件から外すことを要求される。新任の課長はかつて福永と仕事をしたことがあり、「信用できない」と断言する。
  • 結衣と晃太郎が福永に事情を伝えると、福永は逆ギレしつつも案件から下りることを承諾する。納期が迫り、種田のオーバーワークを心配した結衣は、社長に直談判。元エンジニアの石黒(木下隆行)が助っ人として加わる。
  • 連日の残業と休日出勤で疲労がピークに達した結衣は、休憩室で倒れてしまう。種田に発見されて病院に運ばれるが、そのまま一日半眠り続け、結衣が目を覚ました時には既に納品が済んでいた。
  • 結衣が目覚めるまで心配でたまらず、仕事を放り出して病室に居続けた種田は、「ようやく結衣の気持ちがわかった」と言う。後日、上海飯店で打ち上げが行われ、制作4部のメンバーたちは無事に納品できたことを喜び合う。
  • 半年後。ネットヒーローズにはリモートワーク(在宅勤務制度)が導入され、人事総務部に移った福永がチームを率いる。種田は「決まった時間に利益を出す方が難しくて挑みがいがある」と自身の働き方を見直す。早く引っ越して実家を出たいという結衣に、種田は「一緒に住もう」と言う。

最終話のキャスト

東山結衣……吉高由里子
種田晃太郎……向井理
福永清次……ユースケ・サンタマリア
諏訪巧……中丸雄一
三谷佳菜子……シシド・カフカ
賤ヶ岳八重……内田有紀
吾妻徹……柄本時生
則本真希……佐々木史帆
児玉剛……加治将樹
来栖泰斗……泉澤祐希
王丹……江口のりこ
戸塚学……梶原善
篠原友之……酒井敏也

最終話の感想

最後は「ついに完成!納期に間に合った!バイザイ!」で感動的に締めるのかと思ったら、まさかのスルー。結衣が寝ている間に納品が済んでいた、というあっけない展開にあ然としました……が。

本当の見せ場はその後でした。

なんとあの仕事大好き人間の種田さんが!
何よりも仕事を優先する責任感メガトン級の種田さんが!

納期に間に合うかどうかって大事な時に、仕事をほっぽりだして病院に缶詰め状態。倒れた結衣が目を覚ますまで、心配で仕事どころじゃなかったと逆ギレ告白しました(結衣の両親はどうしたの?っていうツッコミはこの際置いとこう)

大切な人が仕事を頑張りすぎて、倒れてしまったときの不安。
命を落とすかもしれない、いなくなるかもしれない、という恐怖。

かつて結衣が種田さんに感じていたことを、自分がその立場になってみてようやくわかったと。

泣きながら怒る種田さんの必死な顔に、ぐっときてしまいました。
仕事を優先しない主人公にふさわしい、最終回のクライマックスシーンでした。

コレ、中盤あたりに伏線がありまして。

結衣が父親に「仕事が好きで、仕事に命かけちゃう人のこと、どうすれば止められる?」と訊くシーン。

もちろん種田さんのことなんですが、父親はかつての自分を振り返り、「何を言われても帰らなかったかもな」と答えました。

たぶん結衣もそれを聞いて途方に暮れたと思います。
どうやっても止められないのかと。

答えは結衣自身だった。
種田さんにとって結衣は、仕事以上に大切な存在だったんですね。

トラブルの種だった福永さんの退場もあざやかでした。

この人には共感できる点がひとつもなかったのですが、今回は少しだけ「そうだよね」って思ってしまった。

「僕はね、僕ひとりのことだけで精一杯。社長なんて向いてなかった。部長だって向いてない。それでもやるしかないじゃない。嫌でも仕事しなけりゃ、食っていけないんだからさぁ!」

この一連の逆ギレ啖呵、自分を正当化するための暴言としか思えないんだけど、なぜか心を動かされてしまいました。

この人も相当不器用なんだろうなぁ、と。
みんなが結衣や種田さんのように、うまく立ち回れるわけじゃない。

本人にとってはあれでも〝精一杯〟だったのでしょう……。
けど、被害を被る周りはたまったもんじゃないです。

「種田君は仕事が好きなんだ。自分から仕事を取ったら何も残らないって思ってるんだ。そうだよね、種田くん。それってそんなに悪いことなのかな」

これにも、ちょっとだけ頷いてしまう。
仕事が好きで、やりがいを感じて、時間外労働している人もたくさんいると思う。

種田さんはやりすぎだと思いますけどね。

総体的に見て、とてもよくできたドラマだったと思います。
深刻なテーマを心地よい明るさで描き、後味のいいエンターテインメントに仕上がっていました。

わたしが特にいいと思ったのは、

  • 好感の持てる主人公だったこと
  • 登場人物それぞれの働き方が無理なく描かれていたこと
  • ひとりひとりの働き方、生き方を尊重したいと思わせてくれたこと
逆に違和感を持ったのは、
  • 職場がキラキラしすぎていて現実味がないこと
  • 上司がカッコよすぎて現実味がないこと
  • 根深い問題を簡単に解決したように見えたこと
  • 結衣と巧の関係があっさりしすぎていたこと

違和感といっても「ドラマだから」のひとことで済む範疇ではあるんですけどね。

ただ、このドラマで気持ちが晴れたり救われたり元気が出たりした人がたくさんいる一方で、励みにならなかった、救われなかった人も同じくらいたくさんいるだろうと思います。

そのことも忘れずに心に留めておきたい。

 

このドラマは、Paraviで視聴可能です。※最新の配信状況と料金はParaviサイトにてご確認ください

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