海外ドラマ「グッド・ドクター」シーズン3第15話のあらすじと感想です。
前回からの続き。クレアへの“えこひいき”を指摘され、態度を改めるメレンデス。ショーンとカーリーは仲直りし、一見うまくいっているように見えましたが…。
モーガンはかなり追い詰められているようで、見ていて辛い。
この記事の目次
第15話「言葉ではなく」のあらすじ
リアのことはもう気にしていない、というカーリーの言葉を聞いて安心するショーン。モーガンは「人は無意識に本心とは異なる言葉を使うことがある」と忠告する。
ショーンとモーガンは気管上部が未発達のまま生まれた10歳のコーリーを担当。咽頭がないコーリーは呼吸のためにチューブを着け、会話は手話で行っていた。
手術でチューブが外れ自発呼吸が可能になるが、ショーンはコーリーに自分自身を重ね、自由に言葉が話せるように肋軟骨で新しい声帯を作る方法を提案する。
コーリーの両親はリスクを恐れ、手術を拒否する。しかし「このままでは友達を作るのに一生苦労する」というショーンの言葉に共感したコーリーの訴えを聞き入れ、手術を受けさせることを決める。
クレアとアレックスは犬に上腕を噛まれた消防士の女性フランを担当。手術は成功するが神経が切断されていることがわかり、アレックスは人工神経チューブを作って繋ぐことを提案する。
メレンデスは“えこひいき”しているという苦情を気にして公私ともにクレアを避けるようになり、メレンデスとの友人関係を続けたいクレアは不満をぶつける。さらにアレックスが苦情を申し立てた本人だと打ち明けたため、クレアとアレックスの関係は険悪に。
メレンデスは「普通に友達でいることだってできるはず」というクレアの言葉を聞いて考え直し、クレアとのプライベートな食事を楽しむ。
リムはモーガンが苦情を申し立てた理由について考え、彼女が解雇されるのを回避しようとしているのではないかと考える。モーガンは否定し、「必要とあれば誰であろうと解雇する」というリムの言葉を受け入れる。
ショーンとカーリーはバーで偶然恋人と一緒にいるリアと会う。4人は一緒にカラオケを楽しむが、ショーンとリアが楽しそうにしているのを見たカーリーは、翌日ショーンに別れを告げる。
あなたが愛しているのは私ではなくリアだと言うカーリー。ショーンは否定するが、カーリーは「彼女に自分の気持ちを伝えて」と告げて立ち去る。
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第15話の感想
クレアを避けるメレンデス
苦情を受けて、露骨にクレアを避けるメレンデス。正直者なんだろうけど、あからさますぎるんだよ~。
メレンデスとの友情関係を続けたいクレアは、そんな弱腰のメレンデスに不満が爆発。
「これだから女は指導者を見つけるのに苦労するはめになる。男同士なら問題にならないのに。女が男の指導医と純粋な関係を築こうとしただけで、いつだってバカみたいな噂になるの」
うーーーん。それはそうなんだろうけれども、クレアとメレンデスを見ていると、単なる友情ではなさそうなんだよねぇ。
そしてクレアの怒りの矛先が苦情を申し立てた人物=モーガンに向かいそうになるのを見て、アレックスは「自分が言った」とウソをつきます。
たぶんクレアとモーガンが険悪になるよりも、自分とクレアが険悪になったほうがまだマシだと考えたんでしょうね。グッジョブ。今シーズンのアレックスは何かと心強いな(問題を抱えていないのは彼だけだもんね)。
最終的にはメレンデスが考え直し、クレアとの友情を取り戻しました。でもリムはメレンデスの感情に気付いているみたいだし、このままでは終わらないでしょうね。
言葉が伝えないもの
今回は「言葉」がテーマ。生まれつき声帯がなく「学校で友達を作るのに苦労している」という10歳のコーリーに、肋軟骨で新しい声帯を作ることを思いついたショーン。
自分と同じ苦労を、コーリーに味わわせたくなかったんだろうね…。手術で声が出るようになったコーリーは希望に顔を輝かせ、ショーンは自分のことのように喜びます。
その一方で、言葉がすべてを伝えるものではないことも示唆されます。モーガンは「彼女が何か気にしてるようなのに“問題ない”って言い張るときは、問題ありよ」と忠告。
リアに「ショーンは本当のことしか言わない。彼があなたに興味がないって言うならそれを信じる」と言っていたカーリーは、ショーンとリアの楽しそうな様子を目にして2人が愛し合っていることに気付いてしまいます。
泣きながらショーンに別れを告げるカーリー。本気でショーンのことを愛してたんだね…疑ったりしてゴメン。
ショーンは自分の気持ちに気付いてないみたいだけど、そもそも彼が好きだったのはリアだったはずで、いつからカーリーを好きになったのかがよくわからない。
シーズン2の最終話でカーリーにいきなり告白するまで、わたしは彼が好きなのはリアだと思ってましたよ(たぶん見ている人の大半はそうなんじゃないかと思う)。
モーガンが苦情を訴えた理由
モーガンはオペで縫合ができず、「金槌で指を打った」と嘘をついてごまかします。「次は人に頼みなさい。指は外科医の商売道具よ」というリムの言葉が辛い。そしてもう次はごまかせない。
モーガンの関節炎は相当悪化している様子。メレンデスがひいきしていると苦情を入れたのも、解雇を避けるためだったようです。
リムによると、「病院は指導医に対する正式な苦情を訴えた者を解雇しない」らしい。これってアメリカの医療機関では常識なんだろうか? ちょっとよくわからない。
モーガンが解雇を恐れて予防措置を取ったことには気付いたものの、なぜ彼女が「解雇される」と思うのかわからず理解に苦しむリム。
モーガンの関節炎はなんとかして治療できないんだろうか。辛すぎる。
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