海外ドラマ「グッド・ドクター」シーズン3第17話のあらすじと感想です。
自分が努力すればリアと付き合えるようになる、と思い込んでいるショーン。グラスマンは「これは君の問題ではなく、リアの問題だ」と言い含めますが、ショーンには理解できません。
リアの言葉は残酷だけど、ごまかしたり無視したりするよりかは、よかったのかもしれない…。
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第17話「修復の方法」のあらすじ
アリスは5年前に娘を出産してから、立ち上がると頭痛やめまいを起こす原因不明の症状に悩まされていた。ショーンは低髄液圧症候群を疑うが、生色を注入したところ容態が悪化してしまう。
アリスは複数の病院で「特発性自律神経障害」だと診断されていたが、納得がいかず医療記録から抜き取っていた。アリスの夫は幼い娘のためにも病気を受け入れるべきだと諭す。
だが検査の結果、アリスは両側副腎髄質過形成という珍しい疾患だったことが判明。治療するには副腎を両方取るしかなく、それには大きなリスクが伴うことから、夫は反対する。
アリスは手術せずに退院することを決める。しかしショーンが「髄質過形成の部分だけを絞り出す」という画期的な治療方法を思いつき、手術を受けたアリスの症状は改善する。
キャンプ中にサボテンのトゲが刺さって感染症になったウェスが救急ヘリで搬送される。薬物依存の過去とC型肝炎を持つウェスの容体は悪化し、助かる道は腎移植しかなくなる。
ウェスが非行少年更生プログラムで引率していた少年のひとり、マックスが検査を受けて適合し、自分を救ってくれたウェスを助けたいと申し出る。リムは16歳のマックスの将来を考えて移植を許可せず、マックスには「別の検査で適合しなかった」と嘘をついて諦めさせる。
アレックスの息子ケランは病院へ来て、マックスと一緒にマリファナを吸っていたことが判明。アレックスが叱責していると、ケランはパニック発作を起こす。マリファナはパニック発作の症状を和らげるためだったと明かすケラン。
ケランを心配したアレックスは、妻ミアと相談してカウンセラーを探そうとする。ケランはアレックスが自分に罪悪感を抱いていることを読み取り、いつも「元気だ」と言うしかなかったと明かす。
クレアは末期の卵巣癌を患って亡くなった親友ケイの夫ダッシュと再会する。ダッシュの誘いを受けることに躊躇するクレア。メレンデスは友人としてクレアの新しい恋愛を後押しする。
ショーンはリアのことを諦めきれず、努力すれば問題を解決できると思い込む。仕事中のリアを呼び出し、缶詰の置き方やトイレットペーパーの向きが違っていても受け入れられるとアピールするショーン。
だがリアは「自閉症は治せない」と言い、私たちはどうやっても恋人にはなれないと言う。
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グッド・ドクター【シーズン3】全話ネタバレ感想・登場人物(キャスト)
第17話の感想
ウェスと非行少年たち
今回はヘリで緊急搬送されたウェスの話がいちばん辛かった。
サボテンのトゲが刺さって感染症になり、薬物依存やC型肝炎のせいで悪化した結果、末期の腎不全に陥ってしまいます。
2日以内に腎移植を行うしか助かる道はないのですが、ドナーが見つかる可能性は低い。そんなとき、彼が“経験者による非行少年更生プログラム”で引率していた16歳の少年マックスが検査を受けて適合し、ウェスのために腎臓を提供すると申し出ます。
マックスがウェスを思って必死に訴えるシーンは涙なしには見られなかった。
アレックスもモーガンもアンドリュースも移植に賛成したけど、外科部長のリムは16歳のマックスの将来を思って移植を許可せず。マックスに「別の検査で適合しなかった」と嘘をついて(ウェスの頼みで)諦めさせました。
帰る家さえ持たないマックスは、これからも辛い人生を歩むことになるかもしれない。そんな彼に、リムはこれ以上重荷を背負わせたくなかったのかもしれません。
ウェスが助かるシーンがなかったということは、ドナーは見つからなかったのでしょう。でも、きっと最期は少年たちに看取られて、孤独ではなかったはず。
奇想天外な治療方法
原因不明の症状に悩むアリス。最終的に「両側副腎髄質過形成」という珍しい疾患であることが判明しますが、治療するには両方の副腎を取るしかありません。
しかし副腎を取ると生涯ステロイド補充療法が必要になり、骨粗しょう症や高血圧、胃潰瘍、糖尿病などのリスクが高まると知って、アリスの夫は反対します。
「今の人生もまんざら捨てたもんじゃない。もっといい答えばかり求め続けて、大事なものを見失わないでくれ」
夫に離婚を切り出され、しかたなく治療を諦めるアリス。
ショーンはモーガンが見ていた「ニキビの潰し方」の動画(非行少年たちが見ていた)を見て、副腎を取らずに髄質過形成の部分だけを絞り出すという画期的な治療方法を思いつきます。
ショーンは毎回、意外なところからアイデアを思いつくよね…奇想天外というか。こういうところが天才的なんだろうなぁ。
誰もやったことがない手術なので、メレンデスはショーンに任せます。が、道具を使ってやろうとしてもうまくいかず。ニキビを潰した経験があるクレアがアドバイスし、手で押し出して成功。ちょっと面白い。
ダッシュとデートするクレア
クレアは卵巣癌で亡くなった親友ケイの夫ダッシュと再会。ケイとダッシュの夫婦はシーズン2の第7話に登場しましたね。そのとき、ケイは自分が死ぬことを見越して、ダッシュとクレアをくっつけようとしていました。
ダッシュに誘われるも、怖くて前に進めないクレア。メレンデスは「あまり難しく考えない方がいい」と助言し、クレアはダッシュとデートします。
アレックスは息子ケランがパニック発作をたびたび起こしていることを知って、心配します。さらに、妻ミアとの関係もあまり進展していないことが判明。今シーズン、アレックスだけが順調だったのになぁ…。
リアが告げた残酷な言葉
ショーンはリアに交際を断られましたが、諦めようとしません。これまでいろんな試練を乗り越えてきたように、リアとのことも自分の努力次第でなんとかなると思っているショーン。
「これは君が頑張ってもしょうがない。君が問題なんじゃない。リアの問題だ」
グラスマンに説明されても、ピンと来ないショーン。仕事中のリアを「緊急」だと自宅に呼び出して、缶詰めやトイレットペーパーを見せて「君のやり方も受け入れられる」とアピールしますが、リアは「そういう行動こそが問題」と指摘します。
リアの拒絶の言葉を聞き入れず、「僕は解決できる」と繰り返すショーンに、「あなたは自閉症。それは治せない」と断言するリア。
「あなたは自閉症。それは治せない。あなたはあなたなの。それに私は私。私たちはどうやってもダメ」
前回は、リアはショーンを気遣って、それを明言しなかったんですよね。でもショーンが納得しないから、今回ははっきり言わざるを得なかった。
リアがごまかしたり無視したりせず、ショーンと真正面から向き合った結果なのだけど、ショーンは傷ついただろうなぁ。
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