海外ドラマ「グッド・ドクター」シーズン3第18話のあらすじと感想です。
リアに自閉症を否定され、傷ついたショーンは自暴自棄に。モーガンは外科医を諦めるようグラスマンに諭され、悩みます。
クレアとメレンデスは互いに大切な相手だと気づき…。
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第18話「失恋の手ほどき」のあらすじ
失恋して傷ついたショーンは仕事を休んで自宅にこもる。クレアに引っ張り出されて渋々出勤するものの、投げやりな態度で仕事に臨み、メレンデスに叱責される。
呼吸障害のある偽性軟骨無形成症のフィンは話し上手で、ナタリーとケイトという2人の恋人がいた。フィンは失恋から立ち直る方法として「ほかの女性に目を向ければいい」と助言し、ショーンにフレッチ看護師とのデートをけしかける。
メレンデスのアイデアが気に入らず、仕事を放棄して帰宅しようとするショーン。メレンデスは「戻らなければ病院を辞めてもらう」と脅し、ショーンを連れ戻す。
ナタリーに二股をかけていたことが露見したフィンは、激怒したナタリーに愛車を壊されてしまう。ナタリーはショーンに「自分なりのやり方で終わらせたの」と語る。
グラスマンは自身の失恋体験をショーンに語り、「君のその苦しみは、古今東西の若者がみんな味わってきたものだ」と励ます。
モーガンは関節痛の痛みがひどくなり、滑膜切除手術を考えているとグラスマンに打ち明ける。一時的に痛みを取るだけの手術に賛成できないグラスマンは、腫瘍内科医になることを勧める。
両腕を収穫機に巻き込まれたタイソンは、11回目の手術を受けて神経障害を治すことに。だが両腕を切断して骨直結義手にするしかなくなり、リムは外科医を諦める決断をしたモーガンにオペを任せる。
しかしオペを成功させたあと、モーガンは滑膜切除手術を受けることを決める。グラスマンは愚かな選択だと反対するが、モーガンは外科医を続ける決意を固めていた。
ショーンはバットでリアの車を壊そうとするが、できない。ショーンはリアの裏切りを許せず、「君はうわべだけの、自分勝手で偏見のある人間だ」と責め立てる。
クレアはダッシュとの交際を続けていたが、カウンセラーに「自分の上司を愛してる」と告白する。
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グッド・ドクター【シーズン3】全話ネタバレ感想・登場人物(キャスト)
第18話の感想
失恋から立ち直れないショーン
リアに「自閉症だから付き合えない」と言われたショーンは、「何もかもどうでもいい」と自暴自棄になってしまいます。
仕事にも身が入らず、いつにも増して患者にハッキリ言い、上司のメレンデスにも食ってかかる始末。でも病院を辞める気はないみたいだから、「何もかもどうでもいい」は嘘ですね。
ショーンが担当した患者のフィンは偽性軟骨無形成症で、手足が短く低身長。それでも得意のトークを駆使し、女性にはモテモテです。
「君の気持ちはわかる。拒絶されるのが怖いんだろう。みんなと違うから。でも俺は開き直ったんだ。女と見れば誰でも話しかけた」
しかしそれが禍して恋人のナタリーに二股がバレ、愛車をバットでボコボコにされてしまいます。ナタリーになぜそんなことをしたのかと尋ねるショーン。
「好きになる気持ちはどうにもならない。でもどうするかは自分で決められる。自分なりのやり方で終わらせたの。それに何よりこれでスッキリした」
ショーンはナタリー(の考え方)を気に入ったようで、その後は少し前向きになりました。
グラスマン先生のアドバイスも、かなり効果があったようです。
「君のその苦しみは、古今東西の若者がみんな味わってきたものだ。君はリアやカーリーと関係を築こうとしてちょっと痛い目に遭ったがしょうがない。みんな同じだよ。これで君も我々の仲間入りだ。誇りに思う」
「みんなと違う」ことが理由でフラれたショーンだけど、結果的に「みんなと同じ」になっていたことがわかって、少し救われたんじゃないかな。
このドラマは自閉症のショーンがドクターを目指す物語だけど、ショーンが乗り越えようとしている壁は、どこか自分にあてはまるものでもあって。
クレアが言っていたように、“普通になりたい”という個人的な悩みは、実は多くの人が思っていることだったりするんですよね。
タイソンの両手
両腕を収穫機に巻き込まれ、11回も手術を受けているというタイソン。リムの「救急車で運ばれたとき、両手は収穫機の中だった」という話が戦慄でした。
「タイソンの勇気を称賛してる。コンバインに両手を奪われたあと、家まで1キロ近くもよろめきながら戻った。そして口でドアを開けて鼻で911を押した。彼が闘うかぎり、私も寄り添いたいの」
いやもう…想像しただけで涙出る。自分をタイソンに置き換えたら、ここまでできる気がしない。
最後まで義手には反対していたリムでしたが、結局両腕を切断して義手にするしか方法がなく、タイソンも泣きながら受け入れました。
手術後、義手を使ってペットボトルのキャップを器用に開けて見せたタイソン。農家を続けたいという彼の願いも、きっと大丈夫だよね。
モーガンの決意
痛み止めが効かなくなったモーガンは、滑膜切除手術を受けようとしますが、「炎症が起きている滑膜を切除しても、一時的に痛みを取るだけだ」とグラスマンに反対されます。
外科医を諦めて腫瘍内科医になることを勧めるグラスマン。
「自分の手を受け入れるんだ。あと何年か外科医であることと引き換えに、その後一生鉛筆すら持てなくなってもいいのか? 専門を変えれば、君は生涯医師として働けるんだ」
一旦はその言葉を受け入れ、外科医を諦めようとしたモーガンでしたが、タイソンの骨直結義手の手術を任された(リムに関節リウマチでこのオペが最後だと打ち明けていた)あと、やはり外科医を続けることを決めたようです。
モーガンの決断は間違っているかもしれないけど、応援したい。
大切な人を傷つける行為
ショーンはリアの愛車を傷つける代わりに、彼女の心を傷つけることを選びました。
「君は僕を思いやるような態度で、本当は馬鹿にしてたんだ。信用できない。君は……ボーイフレンドともすぐ駄目になる。それに仕事だって続かない。みんな君を好きじゃない。それに……それに君は独りぼっちで終わる。当然の報いだ。君はうわべだけの、自分勝手で偏見のある人だからだ!」
たぶんそれは、リアもよくわかってると思うよ…。ショーンはこれを言って、スッキリしたのかなぁ。
ダッシュとのデートを重ねるクレアは、なんとなくしっくりこない様子。そしてとうとうメレンデスを愛していることに気付きます。
たぶんメレンデスのほうも、クレアが自分にとって大切な存在だと気付いてるよね。
残り2回ですが、予告を見ると大変なことになってますね…。
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