「片想い」最終回|永遠の片想い

連続ドラマW「片想い」

「片想い」の記事一覧を見る

どうも、夏蜜柑です。
WOWOWの連続ドラマ「片想い」最終回(第6話)。

難しい問題を扱った作品でしたが、最後は少しだけ希望を感じさせる終わり方。
美月の幸せを願わずにはいられない。

以下、ネタバレを含みますのでご注意ください

最終回「満月」あらすじ

「功輔は死ぬつもりだよ」美月からそう知らされ、失踪した中尾を懸命に捜す哲朗と理沙子。そこに犯行に使われた車が発見されたと早田から電話が入り、2人は現場へと急ぐ。一方、先に中尾を見つけ出した美月は、中尾からある告白をされる。果たして、殺人事件の真相は? 中尾が神崎ミツルとして死を選ぶ理由とは? すべてを知ったとき、仲間を守るため、元チームメイトたちが取った行動とは―。WOWOW公式サイトより)

最終回ネタバレ

戸倉(山中聡)を殺したのは中尾(鈴木浩介)だった。理沙子(国仲涼子)は、中尾の妻・律子(酒井美紀)から、中尾が末期の膵臓ガンに侵されていることを聞く。

中尾は家族を事件に巻き込まないため、そして美月(中谷美紀)や香里(中村アン)、卓(吉原シュート)たちに捜査の手が及ばないようにするため、架空の人間・神崎ミツルとして死ぬことを選ぶ。

哲朗と理沙子は中尾を見つけ説得を試みるが、中尾は「自首する」と言って美月を哲朗に託した後、焼身自殺を図る。中尾の死を見届けた哲朗たちは、早田(大谷亮平)の機転で検問を突破する。

1年後、恒例の帝都大アメフト部の同窓会が開かれ、哲朗と理沙子、早田らが参加する。その頃美月は、中尾功補を名乗って世界中を旅していた。

最終回「満月」感想

中尾の死によって、事件は真相が解明されないまま闇に葬られました。
結局、この選択しかなかったのかもしれない。

だけど、美月にとっては辛い決着のつけ方でしたね。
美月は、死ぬまで中尾の死を背負って、生きていかなきゃならないのだから……。
いつか、彼(彼女)の孤独に寄り添う人が、現れてくれたらいいんだけど。

前回でほとんど真相は語られていたし、中尾が真犯人だということも予想できたので、最終回はそれほど驚く展開ではなかったです。
ただ、早田にはやられたなー。
最後の最後で、おいしいとこ全部持ってったよねー。

でも、早田はあれほどジャーナリストとして真実を伝えることにこだわっていたのに、どうして急に気が変わったのか不明。
最終的に友情を選んだってことかもしれないけど、いまいち伝わりませんでした。

哲朗と理沙子の夫婦関係についても、なんとなくうやむやで終わった感じ。
結局、理沙子の心が離れた原因もよくわからないままだった。
原作には、そのあたりのことが丁寧に書かれているのかな。

このふたりが、もう少し魅力的なキャラクターだったらよかったのに、と思う。
哲朗は、美月が憧れるのが不思議なくらい男っぽくないし、スポーツマンらしくもない。
正直、何を考えているのかよくわからない人物でした。

理沙子は“マドンナ”なのにちっとも笑顔を見せず(せっかく国仲涼子さんなのに!)、いつも不機嫌で、哲朗に対しても何故あんな冷たい態度を取るのか、よくわからなかった。
事件を追う中心人物がこの2人で、始終険悪な空気を纏わせているので、こっちまでイライラしてしまった。

原作は1999年から連載が始まり、2001年に単行本が発売されています。
作品が書かれた時から18年も経っているのに、内容に古臭さを感じないのは、作者に先見の明があったとも言えるけど、昔も今も性の問題を取り巻く状況がさほど大きく変わっていない、とも言えます。

性同一性障害やLGBTという言葉は聞いたことがあっても、多くの人にとっては「別世界のこと」で、「知らなくてもいいこと」で、「関わりたくないこと」なのだと思う。

どんなに時代が変わっても、常に背中を向ける多数派の人たち。
少数派の人々の、多数派の人々への片想いは、永遠に終わらない。
美月たちは、その現実を受け入れながら、生きていかなきゃならない……。

少数派が排除されない社会に、少しずつでも、変わってくれればと願います。

こんな難しい作品のドラマ化に挑んだ、出演者とスタッフの皆さんの勇気に拍手を贈ります。本当にお疲れさまでした。

created by Rinker
¥886 (2018/12/16 11:23:41時点 Amazon調べ-詳細)

「片想い」の記事一覧を見る


ほかの記事を読む?

連続ドラマW「片想い」 「片想い」第5話|中尾が美月を守る理由 連続ドラマW「片想い」 中谷美紀×東野圭吾「片想い」あらすじ・キャスト・ED曲