「予兆 散歩する侵略者」第1話|映画よりシリアスで怖い

「予兆 散歩する侵略者」

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どうも、夏蜜柑です。
WOWOWの連続ドラマ「予兆 散歩する侵略者」が始まりました。

9月9日に公開された映画「散歩する侵略者」の黒沢清監督による、スピンオフドラマです。

30分なのであっという間でしたが、じわじわと目に見えない「何か」──日常を脅かす「何か」が迫ってくる感じが、面白かったです。映画のユーモラスな雰囲気は一切なくて、こちらはホラー&シリアス全開でした。

以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

第1話のあらすじ

主人公の山際悦子(夏帆)は、同僚の浅川みゆき(岸井ゆきの)から、「幽霊がいるから家に帰りたくない」と相談されます。

しかし、みゆきの言う「幽霊」とは実の父親のことで、つい最近まで何ごともなく暮らしていたことがわかります。悦子は、夫・辰雄(染谷将太)が勤務する病院の心療内科へみゆきを連れて行きます。

診察が終わるのを待っている時、悦子は不吉な音と揺れを感じます。そこに現れたのは、新任の外科医・真壁司郎(東出昌大)でした。

みゆきを診断した医師・小森(安井順平)は、家族という“概念”そのものが抜け落ちている、と言います。父親の顔を見て恐怖に怯えるみゆきと、その様子を見て途方にくれる父親。

小森は「こんな症状は聞いたことがない」と話し、悦子は言いようのない不安を覚えます。

家に帰った悦子は、辰雄の様子がおかしいことに気づきます。辰雄は右手を使おうとしません。翌朝、悦子が目を覚ますと辰雄はベランダで空を見つめていました。

悦子に気づいた辰雄は、「もうすぐ世界が終わるとしたらどうする?」と悦子に聞きます。

第1話の感想

昭和を思わせる暗い画面と、不安を搔き立てる音楽。
特別なことはまだ何も起こっていないのだけど、じわじわ怖い。

今までなんの問題もなく暮らしていた父親を、恐怖の対象として見るみゆき。
「家族」の“概念”が抜け落ちた彼女には、男の人がずっと自分のそばにいることが理解できない。

なぜ、みゆきは突然「家族」の“概念”を失ってしまったのか。
“概念”を失うということは、どういうことなのか。
そのことに、悦子と私たちは、たまらない不安を覚えるんですね。

悦子の同僚・葉子は、「パソコンの文章が一瞬にして文字化けするような感じ」と表現しました。今まで意味のあったものが、突然、意味のないものになってしまうということ。

よく考えると、自分が知らないところで、あるいは無意識に、自分や自分の生活を支えているものって、結構たくさんあります。しかも、そういう普段特別に意識しないものが、実はものすごく重要だったりする。

こういう時、人は日常に支えられて生きているんだな、と思います。
退屈だなんて言えるのは、なんの心配もいらない暮らしをしているからなんですよね。

夏帆さんの怯えた表情が、またいいんです。
いつのまにか、すっかり実力派の女優さんになりました。

気になる今後の展開ですが。
悦子の夫・辰雄は、何かを隠している様子。
あと、悦子の会社の社長も、様子がおかしかった。
ふたりとも、“手”に秘密があるような感じでした。

東出昌大さん演じる医師・真壁がものすごく怪しいのですが、映画版では、東出さんは一瞬だけ登場する牧師役で、侵略者ではなかったんですよね。
どうやら全くの別人という設定みたい。

私の予想は、真壁:侵略者、辰雄:ガイド……かな?
悦子の会社の社長は、概念を奪われた人っぽい。

どんな結末になるのか、まったく予想がつきません。
次回の展開が楽しみ。

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