社長室の冬最終回|青井の真の目的は?南が選んだ道は?

社長室の冬-巨大新聞社を獲る男-

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どうも、夏蜜柑です。
連続ドラマW「社長室の冬─巨大新聞社を獲る男─」最終話を見ました。

二転三転する展開で、いったい誰が最後に勝つんだろうと思ったら……。
まさかの結末に驚きです。

最終話「新聞の未来」ネタバレ

日本新報筆頭株主の長澤(田中泯)は、総理大臣の吉岡(福澤朗)に働きかけ、日新テレビとの連帯によってAMCとの身売り交渉を阻止しようとします。日本新報の社長・新里(笹野高史)は、長澤を支持する労働組合から辞任を迫られます。

AMCジャパン社長・青井聡太(三上博史)の娘で秘書の高鳥亜都子(北乃きい)は、仕事を優先し家庭を捨てた青井に恨みを抱いていました。亜都子は、本社CEOのアリッサ・デリーロ(シャーロット・ケイト・フォックス)に青井を切り捨てるべきだと進言します。

青井は、日本新報労働組合の臨時大会に乱入し、日本新報の歴代社長が大物政治家と癒着してきたことを組合員の前で叫びます。そして自分が本当にやりたいことは「日本新報の魂の再生だ」と訴えます。

青井は、AMCのオペレーション部門に新報の印刷・販売部門の人間をすべて吸収し、全国の販売店をAMCの配送拠点として再生させると言います。
「今まで新報を支え、頑張り続けてきた人間を、俺は誰ひとり見捨てるつもりはない!」
青井の熱弁に、心を動かされる組合員たち。

社長室所属の南康祐(福士誠治)からそのことを聞いた新里は、「青井の真意は、日本新報を壊すことではなく救うことだったのか」と驚きます。そして「青井に賭けてみようじゃないか。これから先の日本新報の未来を」と言います。

長澤と吉岡総理に繋がりがあるかもしれないという情報を手に入れた青井は、南を呼び出し、その証拠を掴んできてほしいと頼みます。

「この戦いには日本のメディアの未来がかかっている。もし負ければ、ジャーナリズムは死ぬ」そう訴える青井でしたが、南は「私にはできませんよ」と断ります。

同僚の酒井優奈(南沢奈央)に誘われ、実家に招待された南は、そこで優奈の母(原日出子)からスクラップブックを見せられます。それは、優奈が集めた、南が記者時代に書いた記事でした。帰り際、南は優奈から「南さんなら、大丈夫です」と励まされます。

南は長澤と総理の密会現場を押さえるため、日新美術館に潜り込みます。しかし、長澤の姿はなく、そのころ思いがけないニュースがネットを賑わせていました。

それは、AMCが日本新報を買収し、社員の半数をリストラするというフェイクニュースでした。身売り交渉を妨げることができないと悟った長澤が、フェイクニュースを意図的に流したのです。ニュースは拡散され、日本新報のAMCへの身売り交渉は暗礁に乗り上げます。

最後の会合の場で、新里は青井に「日本新報を倒産の危機から救うために、あえて憎まれ役を買って出たんですね」と尋ねます。青井は「私を育ててくれたのは新報です」と答え、新報に何の恨みも抱いていないことを明かします。

「日本のメディアは、経営と編集が一体化している。いわば鎖国状態です。経営はプロに任せ、編集は良い新聞を出すことに専念すべきだ。そうすれば、問題点はきちんと指摘され、外部からの影響も受けにくくなる。新聞の自由は保たれる」

青井の言葉に、新里は「身売りが成立していれば、新報も新しい時代を生き抜いていくことができたろうに……」と思いを残します。

青井が社に戻ると、本社CEOのアリッサ・デリーロが来ていました。身売り交渉の全権を与えたにも関わらず失敗した青井に、アリッサは「You are fired(あなたはクビです)」と告げます。

青井の後を引き継ぐことになった亜都子は、青井のデスクから一枚の写真を見つけます。それは、青井と母、そしてまだ幼い自分が3人で写っている写真でした。

「人生捧げたってね、仕事は何も返してくれない。奪っていくだけなのよ」
「そうかもな」
「せいせいしたわ!これでママも少しは浮かばれる」
「邪魔したな」
「じゃ、もう会うこともないだろうけど」
「亜都子。体には気をつけろよ」

荷物をまとめて出ていく青井を見送った後、泣き崩れる亜都子。

地方の支局で記者として一からやり直すことを決めた南は、優奈に「あのスクラップのおかげだよ」と伝えます。「記者として一本立ちできたら……」と口ごもる南に、優奈は「スクラップして待ってます」と笑って答えます。

「おまえと仕事したかったな。共にジャーナリストとして」最後に言葉を交わす青井と南。ふたりが日本新報の前を通りかかると、玄関に新報を罵倒する数々の落書きが。何も言わず、ふたりは落書きを消そうと必死に壁をこすります。

一年後、新里は辞任します。
日本新報と日新テレビの連帯は発行部数の増加には繋がらず、大規模なリストラを断行。
長澤は、現職の総理と繋がっていたことや意図的にフェイクニュースを流したことが発覚し、表舞台から姿を消します。

とあるレストランでの会合の場に、青井が遅れてやってきます。
待っていた2人の男は中国語で青井に挨拶をし、「AMC買収の指揮をぜひ執っていただきたい」と言います。

「わかりました。お任せ下さい」

最終話「新聞の未来」感想

「全員が敗者」という、まさかのラストでした。
労働組合の人たちも新里社長も味方につけ、「これはいける!」と思った矢先。
フェイクニュース1本で、すべてが元の木阿弥に……。

このドラマは、ストーリーよりも、三上博史さんの台詞がすべてでしたね。
そのひとつひとつが、現代のメディアの問題点を訴えるものだったし、本来あるべきジャーナリズムの姿を語るもので、思わず聞き入ってしまう言葉ばかりでした。
青井さんは、ちょっと熱血すぎて、理想に突っ走りすぎちゃったんですかね。

ストーリーとして気になったは、やはり亜都子かなぁ~。
初回から「何かある」と思わせる演出だったけど(火傷の痕とか)、意外とありきたりな理由でさらっと終わってしまい、なんだか消化不良でした。
原作では、亜都子の心理面がもう少し丁寧に描かれているのかもしれませんね。
ドラマ化のいちばんの問題点は、“心の声”を演じるのがすごく難しいということだと思います。

ラストは、日本新報という巨大な泥船が沈んでいく様子を見せられたようでした。
南さんは、泥船と共に沈む覚悟を決めたのでしょうか……。

青井さんのその後を、ちょっと知りたい気もします。


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