どうも、夏蜜柑です。
「明日の約束」のチェインストーリーのあらすじ(全9話)をまとめました。
登場人物たちの過去、隠された秘密など、ドラマの本編各話と密接に繋がる重要なエピソードを描いたショートドラマ
以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
この記事の目次
#1.5 吉岡圭吾─最後の一日─
圭吾(遠藤健慎)が自殺するまでの一日を、圭吾の視点で描く。
自分の部屋をゆっくりと、隅々まで見渡し、最後に部屋の一点を見つめて微笑んだ後、出ていく。
中学校、神社、海岸、歩道橋。
それぞれの場所で、過去の記憶の断片を蘇らせる圭吾。
(その場所で聞いたり話したりした言葉の一部が画面に現れる)
最後に訪れたのは高校。
夜の教室で、クラスメイトたちの悪口が聞こえてくる。母親の声も。
言葉にならない叫び声をあげる圭吾。
家に帰った圭吾はスプレー缶を振り、画面を塗り潰す。
#2.5 田所那美─彼女の明日─
イジメに遭っていた中学時代を、那美(井頭愛海)自身のモノローグで振り返る。
希望を失い、明日が来ることを恐れていた那美は、圭吾と出会ったことで前向きに日々を過ごすようになる。携帯でのメッセージのやりとり等を通じて、徐々に親しくなっていくふたり。
ある日、那美は圭吾に告白する決意をするが、圭吾は「汚れてるから」という一言で遮る。那美に「好きな色は?」と聞き、那美が「白」と答えると、圭吾は何も言わずに立ち去る。
その時圭吾が手にしていた本は、カフカの「変身」だった。
#3.5 小嶋修平─ゲスの極み記者─
週刊ワイド編集部の記者・小嶋修平(青柳翔)の視点で描く。
つまらない芸能人の不倫ネタを書かされることに、ウンザリする小嶋。
「どうしてみんな怒るんですかね?」と呟く後輩に、怒ってるんじゃない、他人を叩いて楽しんでいるんだ、と答える小嶋。マザー・テレサの言葉を知ってるか?と小嶋は言う。
そこへ、高校生が自殺したという報せが入る。
学校側の記者会見に出席した小嶋は、この事件に興味を抱く。
マザー・テレサの言葉をパソコンに打ち込む小嶋。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
#4.5 三人─過ぎ去りし日々─
2017年の春から夏にかけての3人──長谷部大翔(金子大地)、沢井勝(渡邉剣)、圭吾──が描かれる。
圭吾と沢井は、同じ中学出身の大翔がいるバスケ部に入部。
圭吾は大翔が煙草を吸っているところを見るが、「気にしません」と答える。
大翔は、圭吾が時々うつろな表情を浮かべることに気づき、心配する。
沢井は、圭吾が去年の10月に家出したことを告げる。
大翔は、ちょうどその頃、3年の女子が歩道橋の階段から転落した事件があったことを思い出す。
2人のことを誰よりも信頼する大翔だったが、ある日突然、圭吾から「煙草のことをバラされてくないなら、ベンチ入りさせてほしい」と言われる。
#5.5 居酒屋にて─現場教師たちの苦悩─
椿が丘高校の教師たち4人の居酒屋トークが描かれる。
北見(白洲迅)、大宮(新川優愛)、宮崎(馬渕英里何)、柏木(中林大樹)たちは気晴らしの飲み会を決行。本音トークを炸裂させる。
宮崎は、圭吾の自殺の原因が何であれ「教師は死んだ生徒より、生きてる生徒を守らざるを得ない」と語る。意外と生徒思いな宮崎の発言に驚く北見と大宮。
柏木は、2年前に宮崎が担任をしていたクラスで、イジメを苦にした女子生徒が手首を切ったことがあり、宮崎が落ち込んでいたことを話す。
そこへ、大翔が襲われたという連絡が入る。
#6.5 ある男性教師の受難
ある男性教師の秘められた過去を描く。
20代の頃、教師という仕事に強い情熱を抱いていた彼は、ある日、女子生徒から告白を受ける。教師としての立場を守り、誠意をこめた回答をするが、後日、その女生徒から「性的なイタズラをされた」と訴えられる。
否定するものの、無実を証明できるものはない。
校長も、地元の有力者である女生徒の父親も、彼の話を信じようとしなかった。
後日、女生徒が事実を打ち明け、保護者は謝罪する。
だが既に噂は広まっており、彼は地元を離れることに。
彼が女生徒に反省を促すと、彼女は態度を急変させ、彼を口汚く罵倒する。
その日以来、彼の胸から教師の情熱は消えてしまう。
学校を追われた彼は今も教師を続けているが、ドス黒く濁った怒りを腹の底に溜めていた。
#7.5 私の声は届かない
圭吾の妹・英美里(竹内愛紗)の視点で描く。
英美里は母親の名前・マキコを名乗り、援助交際を繰り返す。
お金を貯めて早く家を出たいと考えていた。
英美里は援助交際の相手に頼んで買い物に付き合ってもらい、大容量の外付けハードディスクを購入する。
家に帰ると、リビングのノートパソコンにハードディスクを接続し、母・真紀子がいつも聞いている兄の声を盗む。
「盗んだからって、私の声が届くかどうかはわからないけど」
#8.5 白井香澄─約束の夜─
2年前、香澄(佐久間由衣)が圭吾と過ごした夜を描く。
香澄をいじめていた相手を階段から突き落とし、香澄の代わりに復讐を果たした圭吾。圭吾は家に帰りたくないと言い、ラブホテルに泊まる。
香澄も家の中に居場所がなく、帰りたくないと言う。
自分はカフカの「変身」に登場する主人公の虫のようだと語る香澄。
物語のあらすじを聞いた圭吾は、「主人公は家族のことが好きだから、好きでいてもらえない自分になることが耐えられなかったんだよ」と言い、香澄とは違うと話す。
「もし……何かの理由があって、僕が自殺したら」と言う圭吾に、香澄は「その時は、その理由を作った奴に私が仕返しする。圭吾が今日してくれたみたいに」と約束する。
圭吾はカフカの「変身」を今度読んでみる、と話す。
#9.5 藍沢日向─記憶─
日向(井上真央)の小学生の頃の記憶を辿る。
母・尚子(手塚理美)は、交換日記「明日の約束」で日向を支配する。
友達、読む本、おやつ、おもちゃ、全て自分が選んだもの以外許さす、日向が祖母から買ってもらったものも捨てさせる。
男の子を好きになることも禁じられ、日向が書いたラブレターは破り捨てられてしまう。
尚子を怒らせるたびに反省の言葉を交換日記に綴り、「私もママが大好きです」と書く日向。
12歳になった日、日向は学校からの帰りに公園で仲良く遊ぶ母娘を見かける。
家に帰った日向を待っていたのは、「ママを一生愛し続ける」ことを約束させる交換日記だった。
日向はノートを投げ捨て、日記を書くことを放棄する。
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