どうも、夏蜜柑です。
NHK・BSプレミアム日曜夜10時「歪んだ波紋」第3回。
垣内の自殺の真相を調べる相賀と、桐野の行方を追う政彦。
「新聞記者」って花形の職業というイメージがあるけど、このドラマに登場する記者たちはあんまりカッコよくない。
表からは見えない苦悩や汚い部分がリアルに描かれていて、面白いです。
今回は桐野の悲惨な過去が明らかになりました。
第3回「霧の中」のあらすじ
「ファクトジャーナル」に大日新聞時代の桐野の不祥事が掲載される。政彦(松田龍平)は桐野の行方を追うが、桐野はマンションを引っ越して姿をくらましていた。
相賀(長塚京三)は垣内(イッセー尾形)の自殺に責任を感じ、その理由を知ろうとする。だが垣内の娘・美枝子(坂井真紀)から垣内が400万円もの借金を作っていたことを聞かされ、ショックを受ける。
政彦は敦子(小芝風花)が勤めている弁当屋を訪ねるが、敦子は風評被害を理由に辞めさせられていた。三反園(松山ケンイチ)に会いに行った政彦は、美沙(山口紗弥加)が三反園を訪ねていたことを知る。
桐野が書いた過去の記事を調べていた美沙は、桐野自身が「メイクニュース」を作った本人ではないかと疑う。美沙は「新神奈川日報」を辞めることを決断し、政彦に1982年のある新聞記事を託す。
政彦は中島(勝村政信)の自宅を訪ねる。中島は最近桐野に会ったと言い、「また一緒に仕事をしないか」と持ちかけられたことを話す。
政彦は桐野の行きつけの居酒屋へ向かう。そこは桐野の母・月子(真野響子)が営む店だった。政彦は店にいた桐野に、1982年の大日新聞の記事を突き付ける。
それは、産科医だった桐野の父親が医療過誤で妊婦を死なせたという記事だった。だが結果的に処置は適切だったことが判明。裁判でも過失はなかったと証明された。バッシングに遭い続けた桐野の父親は職を失い、家族は崩壊した。
桐野は政彦を殴り、大日新聞時代に一平を慕っていたことを打ち明ける。しかし一平は桐野が不祥事を犯した際に役員の言いなりになって隠蔽に加担し、桐野は失望したと語る。
父親を罵倒されて思わず殴り返そうとする政彦だったが、思いとどまる。そして「二度と報道の世界に戻ってこないでください」と告げる。
美沙は「新神奈川日報」を辞める。敦子はスーパーのレジ係として働き始め、桐野はその様子を離れた場所から窺っていた。
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NHKドラマ「歪んだ波紋」登場人物(キャスト)・各話あらすじ感想
第3回の感想
いろいろ混み合ってきましたね。
桐野は過去にも怪しい記事を出していたようで、その手口が「メイクニュース」の方法とそっくりなことから、「メイクニュース」を作ったのは桐野本人ではないか? という疑いが濃くなってきました。
桐野には、大日新聞の誤報によって家族が崩壊した過去があったことも判明。
いわば父親の仇でもある「大日新聞」に、桐野は就職したわけで。
彼は、どういう気持ちで新聞記者を目指したんだろう。
政彦は復讐を疑っていたけど、東都銀行の記事を出した時の桐野は、本当に正義感に駆られていたように見えたんですけどね~。
今も後悔はしていないと語っていたし。
自分なりの信念を貫いて、記者を辞める覚悟もできていたんでしょうね。
なのに、会社と尊敬する上司が「隠蔽」しようとした。
一平に、というよりも報道に失望したのかもしれません。
中島に「また一緒に仕事しないか」と声を掛けていたということは、桐野はまだ何かやる気でいるんでしょうかねぇ。
「なんであんなスクープにこだわってたんだろうって。どこが一日早く抜いたかなんて、読者にとっちゃどうでもいいことなんだよな」
中島のこのセリフに百万回頷いたわ!
▼
自殺した垣内さんには、400万円の借金があったことが判明。
こちらも過去の報道に関わっている匂いがします。
一平が死んだ後、垣内さんは一線から退き、社内で孤立していたようですが。
その頃に何か間違いを犯していたのでしょうか。
「メイクニュース」の真相に迫ろうとしていた美沙は、「新神奈川日報」を辞めてしまいました……。「ファクトジャーナル」に先を越されて、張り詰めていた糸が切れてしまったのかなぁ。残念でならない。
敦子はようやく見つけた弁当屋もクビになり、風評被害に苦しむ日々が続きます。
スーパーのレジ係に雇われたようだけど、店長のセクハラが心配だよ……。
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