「透明なゆりかご」第1回|透明な命の存在

NHKドラマ「透明なゆりかご」あらすじ感想

どうも、夏蜜柑です。
NHK金曜10時「透明なゆりかご」第1回。

とてもシビアで重くて残酷な内容だけど、普段目にすることのない「透明」な命の存在を強く感じさせられるドラマでした。

以下、ネタバレを含みます。

第1回「命のかけら」あらすじ

  • 1997年。高校の准看護学科に通う17歳の青田アオイ(清原果耶)は、夏休みに「由比産婦人科」で看護助手のアルバイトをすることに。初日にいきなり院長の由比(瀬戸康史)の中絶手術を手伝うことになり、衝撃を受けるアオイ。だが同じ場所で出産にも立ち会い、感動を覚える。
  • 先輩看護師の紗也子(水川あさみ)やベテランの看護師長の榊(原田美枝子)らと共に忙しく働く中、未受診妊婦の田中さん(安藤玉恵)が出産直後に失踪する。彼女は不倫相手の子供を無断で出産、そのことで相手の男性と揉めて別れることに。
  • 自分が産んだ赤ん坊に会おうとしない田中さんに、アオイは優しく接する。赤ん坊を抱いた田中さんは母親の自覚に目覚め、赤ん坊に健太という名前をつける。アオイは晴れやかな気持ちで退院する田中さんを見送る。
  • だが、1か月経っても田中さんは定期検診に現れず、赤ん坊は退院直後に添い寝による窒息死で亡くなっていたことがわかる。紗也子は虐待を疑うが、アオイは赤ん坊が愛情に包まれて死んでいったと思いたかった。

第1回の感想

重たいテーマなのですが、清原果耶さんの透明感と初々しさに救われます……。
若いのに、繊細な心の動きを表現するのがとても上手い方ですよね。モノローグもよかったです。

90年代の日本の三大死亡原因。
3位心疾患、2位脳血管疾患、1位悪性新生物(がん)

でも、それは教科書だったらの話で。
本当の1位はアウスだと、院長(瀬戸康史さん)はアオイに教えます。

アウスとは、人工妊娠中絶のこと。
「掻爬(そうは)」を意味するドイツ語「Auskratzung」から来てるんですね。

わたし、ドラマを見る前に原作を1巻だけ試し読みしたので、今回のお話は知っていたのですが、やはり衝撃的でした。すべてが知らないことばかりで。

わたしは子供を産んだことがないので、特にそういう知識と経験に欠けていることもあるんですけどね……。

こういうことって、とても大事なことなのに、表だって見せたり具体的に語ったりできないから難しい。

自分が経験してみないとわからないことも多いけど、わたしのように子供を産んだ経験がない女性も、そして男性も、知らなくてはいけないことだと思う。

産婦人科って、ドラマの中で院長が「ただでさえ怖いんだから」と言っていたけど、本当にそのとおりで。怖いイメージしかないんですよね。

命が誕生する場所なのにね。

あんなに明るい笑顔で退院したのに、赤ん坊を死なせてしまった田中さん。
虐待ではなかったと思いたいけど、そういう事例もたくさんあるのだろうなぁ。

看護師さんたちが「この話はいつも結論が出ない」と言うほど。

人工中絶を選択した女性たちにも、さまざまな理由があると思う。
本意ではない性行為で望まない妊娠をしてしまった女性もいると思う。

だから簡単に結論は出せない。

光を見ることができなかった命のかけらたちに、優しく声をかける主人公。
包みこむような白い光と、心に染みる音楽。

現実の残酷さをしっかり伝えつつも、かすかに希望を感じさせる終わり方でした。

主人公自身のことも含め、今後、どんな人たちのどんな物語を見せてくれるのか、楽しみにしたいと思います。

 

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※本ページの情報は2018年10月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください

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