「透明なゆりかご」第5回|由比先生と榊さんの過去

NHKドラマ「透明なゆりかご」あらすじ感想

どうも、夏蜜柑です。
NHK金曜10時「透明なゆりかご」第5回。

夏蜜柑

今回は由比先生の回でした。
辛いことばかりじゃない。

ふぐ丸

以下、ネタバレを含みます。

第5回「14歳の妊娠」あらすじ

  • アオイ(清原果耶)は、由比産婦人科へ行くという少年(込江大牙)に出会う。院長の由比(瀬戸康史)のことを「どんな人」と聞いてくる少年を見て、アオイは由比の息子ではないかと疑う。
  • 真知子(マイコ)の死に責任を感じる由比(瀬戸康史)は、「これからの分娩は総合病院でやるべきかも知れない」と弱音を吐く。由比が開業した理由を知る榊(原田美枝子)は、納得がいかない。
  • 9年前、由比と榊は港南医大付属病院に勤めていた。2人は14歳で妊娠した少女・真理(花田優里音)と母・弘子(長野里美)に出会う。
  • 世間知らずの真理は男に騙されたことにも気づかず出産を望み、母の弘子はそんな娘に育てたことを後悔し中絶を勧めていた。だが由比の言葉で考えを改めた弘子は出産を許可、真理の自立を促そうとする。
  • 真理は無事に出産を終えるが、まもなく弘子が急死する。父の実家に移ったことで、由比とも縁が切れる。途方に暮れる真理だったが、「今度はあなたがママになるのよ」という言葉を思い出し、母親として生きる決意をする。
  • アオイが出会った少年は、9年前に真理が産んだ子供、明だった。現在は商社勤めをしているという真理(清水くるみ)と共に、2人は由比に会いに来る。母親として逞しく生きる真理と、母親思いの明を見て、ホッとする由比。
  • 由比に「産ませてくれてありがとう」と感謝を述べる真理に対し、由比は「それはお母さんに言うべき言葉です」と返す。榊は由比についてきたことを「正しかった」と言い、由比も迷ったことを謝る。
  • 妊婦の美歩(やしろ優)が病院にやってくる。出産には家族全員が立ち会うことになっていたが、運悪く全員風邪を引いていると言う。由比は自分のカメラをアオイに持たせ、出産の様子を撮らせる。

第5回の感想

毎回素晴らしくて、見終わった後ちょっとした放心状態に陥ってしまいます。
なので、感想を書くタイミングを失してしまう(余韻に浸りたいので書きたくないんです)

真知子さんの死に責任を感じ、後ろ向きな言葉を漏らす由比先生。
前回真知子さんを助けられなかったこと、相当ショックだったんだろうなぁ……。

「分娩は総合病院に任せるべきかもしれない」と。

でも、総合病院で分娩していたら助かったのかなぁ、真知子さん。
総合病院だから100%大丈夫ってことでもないと思うけど。

まぁ、そんなことは由比先生もわかってるんだよね。
ただ、弱音が吐きたくなってしまったんだよね。

そもそも、どうして由比先生は開業したんだろう?
そんな視聴者の疑問に答える形で始まった9年前の回想シーン。これが秀逸でした。

港南医大付属病院時代、由比先生と榊さんが関わった親子の話です。

14歳の妊娠って、金八先生世代のわたしとしては見飽きた感もあったのですが、今までにない切り口で新鮮でした。

なんと言っても、娘の妊娠・出産に戸惑う母親役の長野里美さんが素晴らしかったです。
真理の妊娠を知ってオロオロし、ひたすら「自分のせい」だと嘆き悲しむ母親・弘子。

このときの彼女の頭にあるのは、真理のことよりも自分のことなんですよね。
でも、由比から「その考えが真理さんの自立を阻んでいる」と言われ、ハッとする。

本当だ、そのとおりだと。

この年齢で自分の価値観を捨てるって、なかなかできないことだと思います。
14年も大事に育ててきて、それが「間違っていた」なんて、認めたくないですもんね。

でも、彼女はそれをやってのけた。
娘が母親になる前に、自分自身が今までの価値観をかなぐり捨て、母親として成長を遂げてみせた。

そしてそれは、ギリギリ間に合った。
真理は母親の思いを受け継ぐように、自身も強い母親に成長していった。

命をかけた奇跡のリレーだったんですね。

真理の母親が亡くなり、真理が父親の実家に移ってしまったことで、由比先生は真理に関わることができなくなってしまいます。

真理に会いに行こうとする由比先生に、「私たちが責任を負うべきは、命に関わることだけです」と反論する榊さん。

由比先生が港南医大付属病院を辞めて開業したのは、「一人一人に納得いくまで関わりたい」という信念を貫くためでした。そしてその思いに、榊さんも引きずられていった。

母親として逞しく成長した真理と、お母さん思いの優しい少年に育った明に再会して、迷っていた由比先生は自信を取り戻したようです。

ちなみに由比先生は、原作にはほとんど登場しないそうで。
ドラマオリジナルの人物らしいのですが、すっごくいいですよね。

控えめで口数も少ないのだけど、演じている瀬戸康史さんの目がとても印象的で、その目だけで内に秘めたたくさんの思いが伝わってきます。

由比先生、バツイチで息子がいるらしいのだけど、そのあたりのエピソードもまた描かれるのかなぁ。

前回が辛い内容だったので、今回はみんな幸せでよかった。
最後は、女ばっかり家族の期待を背負った原口さん(やしろ優さん)の出産にほっこりしました。

 

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※本ページの情報は2018年10月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください

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