「透明なゆりかご」第7回|母親の愛情は絶対じゃない

NHKドラマ「透明なゆりかご」あらすじ感想

どうも、夏蜜柑です。
NHK金曜10時「透明なゆりかご」第7回。

夏蜜柑

アオイと母親の関係が辛くて痛い。
母親の愛情は絶対じゃない。

ふぐ丸

以下、ネタバレを含みます。

第7回「小さな手帳」あらすじ

  • アオイ(清原果耶)は、母の史香(酒井若菜)が気に入っていたヤカンを焦がしてしまい、ヤカンの底の焦げを落とすことに必死になるうちに徹夜をしてしまう。史香はアオイの常軌を逸する行動に思わず声を荒げ、2人の関係は再びギクシャクし始める。
  • 由比産婦人科に、アオイが小学生の頃に仲良くしていたミカ(片山友希)がやって来る。当時、ミカは両親から虐待を受けていたが、母親からハサミで切りつけられたことをきっかけに、施設で暮らすようになったという。
  • ミカは施設を出たあと一緒に暮らしていた彼に追い出され、行くあてをなくし、由比産婦人科に入院することに。ミカの母親は既に亡くなっていたが、ミカは母親が自分を愛していた頃の言葉が詰まった「母子手帳」を、今も肌身離さず持っていた。
  • ミカと出会ったことで、アオイは自分の子供時代を思い出す。注意力が散漫で、学校の先生からも母親の史香からも怒られてばかりだった日々。両親は自分のせいで離婚し、史香はいつもアオイのことで悩んでいた。
  • 中学生の時、アオイは「注意力欠陥多動性障害」と診断される。先天的な脳の機能障害が原因だとわかり、史香は茫然とする。アオイは長い間母を苦しめてきたことを知り、罪悪感を覚える。
  • ミカは無事に女の子を出産。「いつか私も忘れてしまうかもしれないから」と、今の気持ちを母子手帳に書き綴る。夜、アオイは怖くてずっと見ることができなかった史香の母子手帳をこっそり読む。
  • そこには、アオイに対する純粋な愛情と、アオイの幸せな未来を願う気持ちが綴られていた。母子手帳を読みながら涙を流すアオイを見て、史香は声をかけられずに自室へ引き返す。翌朝、2人は何もなかったように仲良く朝食をとる。

第7回の感想

今回はアオイ自身の問題が浮き彫りになった回でした。
アオイの小学生時代の友達・ミカちゃんも、重要な存在でしたね。

アオイを演じている清原果耶さんと、ミカちゃんを演じた片山友希さん、そしてシングルファーザーの陽介さんを演じる葉山奨之さんは、ドラマ「セトウツミ」でも共演してます。

夏蜜柑

セトウツミメンバーの活躍がめざましくて、嬉しいよ~。

母子手帳って、ああいうこと書くページがあるんですね。初めて知った。

わたし自身は持ったことないし、むかーし母に見せてもらった母子手帳にも、感想的なものは何も書かれてなかったと思うなぁ。昔と今とでは中身が違うのかしら。

あんなこと書いてあったら、子供としてはめちゃくちゃ嬉しいですよね。
大人になってから見返しても、やっぱり嬉しいと思う。

ミカちゃんが、「いつか、私も忘れてしまうかもしれないから」と言っていたのが切なかった。

傍目にも、ミカちゃんには不安要素が多いことがわかる。
彼女自身そのことをちゃんとわかっていて、今自分にできる精一杯のことをしようとしている。

ミカちゃんと子供は、離ればなれになるかもしれない。
いつかミカちゃんが、純粋な愛情を忘れてしまうかもしれない。
自分の母親と同じように。

その日が来た時には、母子手帳が子供を守ってくれますように。
そんな切実な思いが伝わってきた。

できて当たり前のことができないアオイ。
何度注意してもなおらないことに、苛立つ母・史香。

病院で「注意力欠陥多動性障害」だと言われたときの史香が、なんとも言えない気の抜けたような顔をしていて。ずっと張り詰めていたんだぁということが伝わってきました。

「自分の育て方が悪かったのかもしれない」と思う一方で、母親として頑張ってきた自分を否定するのは辛すぎて、「私のせいじゃない」「私が悪いんじゃない」と思う部分も、きっとあったはず。

それがアオイへの態度に出てしまって、よけいに史香自身を苦しめていたのかもしれません。

こういう場合は、病名に救われるんですよね。
原因も対処法もわからないのに、普通に生活しなければならないのは辛い。

病名がわかっても、今までどおりの生活が続くのは変わらないけど……。

アオイにしてみれば、病気だとわかったとたん母親が優しくなって、戸惑ったかもしれません。「本当は私のことが嫌いなのに、病気だから仕方なく優しくしているのだ」と。

そう思ってしまうこともまた、悲しい。

「子供を愛せない親なんていない」

昔から、その空々しい言葉を聞かされるたびに傷つき、心の中で毒づいたものです。
なぜ、大人たちは認めようとしないのかと。

子供を愛せない親もいる。
親としての責任感はあっても、子供に対して、どうにもならない嫌悪感を抱いてしまう場合もある。

なぜ、そのことを認めようとしないのか。
なぜ、格好をつけたがるのか。

嘘をつかれることに怒りを覚えていたのに、面と向かって「嫌いだ」と本音をぶつけられると、ショックで立ち直れなくなってしまい、「やっぱり聞きたくなかった」と思うのだから、わたしも勝手ですよね。

でも、生きていれば、よい方向に変わることもある。
足踏みしながらも、お互いに年齢を重ねて、見えなかったものが見えてくることもある。

この年になっても、ころころと形を変える愛情に、振り回されてばかり。
本当に、厄介ですね。

 

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※本ページの情報は2018年10月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください

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