どうも、夏蜜柑です。
フジ土曜深夜「絶対正義」最終回(第8話)。
ごめん、ちょっと意味がわからない。
範子は反省していい人になったらしい。
範子と4人は許し合えたらしい。
範子と律子は和解したらしい。
由美子は正義に目覚めたらしい。
???
この記事の目次
最終回のあらすじ
- 刑務所から出所した由美子(美村里江)、理穂(片瀬那奈)、和樹(桜井ユキ)、麗香(田中みな実)は、範子(山口紗弥加)の娘・律子(白石聖)に山奥のログハウスへ連れて行かれる。
- 律子は亮治(神尾佑)を呼び、範子が生きていたことに対する感想をカメラに向かって発言させる。生きていて嬉しいと語る4人だったが、律子は「自分の罪が軽くなるから」だと責める。
- 「あなたたちの今後は私が決める」と言う律子。そこへ病院を抜け出した範子が現れ、「間違っている」と律子の言葉を否定する。律子のブローチにはGPSが付けられており、範子はそれをもとにやってきたのだった。
- 範子は律子を眠らせ、4人と話し合うことに。理穂はタブレットで7歳になる娘と対面し、号泣する。範子は矢沢(水橋研二)を殺したことで指名手配されており、最後にみんなで食事をしたいと言う。
- 戸惑いつつも、4人は範子と一緒に食事の準備をし、テーブルを囲む。4人に殺されかかったことで、自分の正義が間違っていたことに気づいた、と打ち明ける範子。4人は範子を許し、これからは互いの声に耳を傾けようと約束する。
- 律子は4人を許そうとする範子を理解できず、夜の町に飛び出す。律子を追いかけ、横断歩道で信号無視をする範子。車に轢かれそうになった範子を助けたのは、由美子だった。範子は「2人で何が正しいのか探していこう」と律子に語りかけ、律子は号泣する。
- 由美子は範子を逮捕しようとする警察官を止め、「私、何か間違ったこと言ってる?」と発言する。後日、バスの中で言い争う高校生に声をかける由美子。

最終回の感想
何がしたいのかわからない律子
範子を殺した4人は懲役20年の判決を受けますが、範子の生存が確認され、7年で出所。
範子の娘・律子は4人を山奥のログハウスに連れて行きます。
はたしてその目的は……?
というところまでが前回のお話でした。
結局、律子は何がしたかったんでしょうね。
律子の歪んだ正義の基準では、範子を殺そうとした4人は許してはいけない存在らしく、「私が正してあげる」と言っていたけれど。具体的に彼女がどんなプランを練っていたのかは不明。

号泣する理穂
病院を抜け出した範子は、律子のブローチに仕込んでいたGPSで居場所を突き止め、山小屋に乗り込んできました。
「律子と2人で話がしたい」と言って2人きりで話していたのに、CMが明けたら律子の姿はなく、範子がタブレットを手にして4人のもとへ。
タブレットの向こうにはジョーイがいて、理穂に7歳の娘を会わせてもいいと言う。
初めて見る娘の成長した姿に、理穂号泣。


天然キャラになった範子
範子が「最後にみんなと一緒にご飯を食べたい」と言い出し、例のチキンスープを作ることに。4人も料理を手伝って、なんだか和やかなムードになる。
範子はすっかり毒気を抜かれたようで、天然キャラになっています。4人は「範子面白い」「新キャラ範子」「いい感じよね」「前からそんなキャラでいてくれたら楽だったのに」と大爆笑。和気藹々とした食事風景。
WHY?
4人にとっては範子を殺そうとしたことは12年も前の「過去」かもしれないけど、さっき目覚めたばかりの範子にとっては生々しい「今」のはずですよね。まるで何もなかったかのように過ごされてますけど。


正義について語り合う女たち
和やかなムードのまま、話題は「範子の正義」に。
みんな暖炉のそばでくつろいで、ワインなんか飲んじゃってます。
「正義って難しい。正義って簡単にわかるようなものじゃない。だからこそ知りたくなる。律子も知りたかったんだと思う。私もそうだったから」
「法律と規則にすがっていれば、道を間違えることはないと思っていた」と語る範子。でも、4人に殺されそうになったとき、自分の愛情表現が間違っていたことに気づいた、と。
泣きながら4人に謝る範子。
4人も範子に頭を下げて謝る。
4人は「もっと範子と言いたいことを言い合えばよかった」って言ってたけど、言いたいことは結構言ってたような気がするけどなぁ。
この和解の仕方には違和感しかなかったです。
そもそも、範子に理屈では敵わなかったから、最終的に暴力で解決しようとしたわけで。彼女たちに範子を殺させて「私たちが勝った!」と言わせた時点で、このドラマにおける「理屈」は力を失ってしまったと思う。
「理屈」ではない何かで範子の正義を覆してほしかったなぁ。

赤信号で飛び出す範子
その後、起きてきた(薬で眠らされていたらしい)律子と一悶着あって、律子は夜の町に飛び出します。律子を追いかけて、赤信号を渡る範子。

まさかここで範子死亡?
律子が範子2世になって、無限ループ?
かと思ったら、由美子が現れて範子を助けました。
ほかの3人はどうしたの?
範子と律子が抱き合って和解する傍らで、なぜか警察官に向かって「私、何か間違ったこと言ってる?」と発言する由美子。


あれどうなった?
最後の場面を見ると、普通の人になったはずの範子がまた「すぅー」をやっていました。結局、範子もまた正義のヒロインに戻ったってことなんでしょうかね?

由美子が覚醒するというラストにするのなら、もうちょっと前から前振りが欲しかったよね。あったっけ?
山口紗弥加さんのキレッキレの演技は見応え十分でしたが、ストーリー的には不満が残りました。前半は面白かったんですけどね……後半、ちょっと迷走してしまいましたね。
いくつかの謎も残ったままです。
- 崖から突き落とされた範子は、いつどこで誰に発見されたのか
- 範子の時計は、誰がいつどこで発見したのか
- 理穂が崖下で出会ったホームレスは、何者だったのか
- 矢沢先生の遺体は、いつどこでどうやって発見されたのか
- 律子はいつから施設に入れられていたのか
- 律子は4人にどんな裁きを与えるつもりだったのか
個人的には感動路線よりも、不気味なまま終わってほしかったなーと思います。
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