WOWOW連続ドラマW「1972 渚の螢火」(全5話)についてまとめました。
1972年、沖縄本土復帰を目前に控えた激動の時代。通貨切替の混乱の中、現金輸送車襲撃事件が発生。琉球警察のエリート・真栄田太一は、複雑な人間関係と沖縄の歴史的背景に翻弄されながら、事件の真相を追います。
「帰属」と「正義」をめぐる葛藤、そして土地に刻まれた理不尽が交錯する、重厚なクライムサスペンスドラマ。原作は坂上泉さんの同名小説。主人公・真栄田太一を高橋一生さんが演じます。
※この記事は随時更新中です。各話視聴後、加筆修正します
Contents
作品概要
- 放送局:WOWOW
- 放送時間:2025年10月19日(日)から毎週日曜22:00~ほか
- 原作:坂上泉『渚の螢火』
- 脚本:常盤司郎 倉田健次
- 監督:平山秀幸
- 音楽:安川午朗
あらすじ
1972年、本土復帰を間近に控えた沖縄で、100万ドルの米ドル札を積んだ現金輸送車が襲われ行方を絶った。円ドル交換が完全な形で遂行できなければ日米外交紛争に発展しかねないと、琉球警察はこれを秘密裏に解決する特別対策室を編成した。班長に任命されたのは警視庁派遣から沖縄に戻ってきた真栄田(高橋一生)。そのほか、同級生でありながら真栄田をライバル視する捜査一課班長・与那覇(青木崇高)、そして定年を控えたベテランの玉城(小林薫)をはじめとするたった5人のメンバー。事件解決のタイムリミットは本土復帰までの18日間。捜査を進めるうちに、事態は沖縄財界や地元ギャング、さらには米軍関係者を巻き込み、二転三転していく……。真栄田らは期限までに100万ドルを取り戻し、犯人を捕らえることができるのか——。沖縄の未来を懸けた戦いが始まる!
WOWOW公式サイトより
原作について
このドラマの原作は、坂上泉さんの長編小説『渚の螢火』(2022年刊行)です。
1972年、沖縄の本土復帰を目前に控えた混乱の中、現金輸送車襲撃事件が発生。琉球警察のエリート・真栄田太一は、複雑な人間関係と沖縄の歴史的背景に翻弄されながら、事件の真相を追います。
沖縄という土地の「理不尽」や「矛盾」に光を当てながら、登場人物たちの葛藤と成長を描いた重厚な物語です。
登場人物(キャスト)一覧
真栄田太一(高橋一生)
琉球警察・本土復帰特別対策室班長。八重山諸島・石垣島出身。東京の大学に進学した後、当時珍しかった大卒として琉球警察に入署したエリート。警視庁の派遣の後、琉球警察に戻ってきたところ、特別対策室の班長に任命される。自分が何者なのか、常にアイデンティティを問い続けている。
与那覇清徳(青木崇高)
琉球警察・捜査一課班長。真栄田とは高校の同級生。沖縄を出て東京に行っていた真栄田のことをよく思っておらず、嫌悪を剥き出しにする。玉城に声を掛けられ、対策室に入ることになる。叩き上げの刑事で独自で培った捜査ルートを持っている。
玉城泰栄(小林薫)
琉球警察のベテラン刑事。100万ドル強奪事件の捜査を任される本土復帰特別対策室の室長。情に厚く、多くの琉球警察署員から信頼される人物。真栄田とは付き合いが長く、真栄田が若いころは玉城の妻に食べさせてもらっていたことも。
新里愛子(清島千楓)
琉球警察・本土復帰特別対策室の事務員。刑事志望だが琉球警察に婦警採用がなく、会計課で事務をしていたところ、玉城から対策室にスカウトされる。聞き込み相手の嘘を見抜くなど、刑事としての素質を持っている。両親は軍雇用員として働いている。
比嘉雄二(広田亮平)
琉球警察・石川南署捜査課の捜査員。何も知らされず対策室に突如配属される。不良上がりで入署する前は与那覇にやっかいになっていた。
座間味喜福(藤木志ぃさー)
琉球警察・本部長。戦前から警察に奉職する生き字引。最後の琉球警察本部長であり、のちに初代沖縄県警本部長に就任。100万ドル強奪事件の捜査を真栄田らに託す。
喜屋武幸勇(ベンガル)
琉球警察・刑事部長。座間味本部長の下で戦後、あらゆる刑事事件を捜査してきた。本土復帰前後に想定される問題に関して、各島の警察署と対策しようと躍起になる。
川平朝雄(沢村一樹)
川平興業社長。沖縄政財界に太いパイプがある沖縄の実業家。戦後の沖縄で事業を成功させ、政財界にも影響力を持つようになる。成功の影には、戦後、米軍から物資を略奪する、いわゆる“戦果アギヤー”だったという噂もある。
ジャック・シンスケ・イケザワ(城田優)
米軍で刑事事件の捜査を担当するCID(アメリカ陸軍犯罪捜査局)の憲兵大尉。日系二世。真栄田ら特別対策室に協力し、事件解決に尽力する。
宮里武男(嘉島陸)
戦争孤児で不良グループのリーダー。コザの裏路地で米兵狩りに興じるうちに宮里一派と呼ばれるギャング団を結成する。100万ドル強奪事件の重要被疑者として名前が挙がり、真栄田たち対策室に追われる。
稲嶺コウジ(佐久本宝)
宮里ギャングの一人。敗戦直後の同じ時期に宮里と同じ孤児院にいた。グループのムードメーカー的存在でスリと鍵破りに長けた、根っからの盗人。三線を得意とする。
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