NHKで4月から放送される海外ドラマ「スーパーマン&ロイス」シーズン1(全15話)についてまとめました。
スーパーマンと彼の恋人ロイス・レインを主人公にした新シリーズ。本国アメリカでは現在シーズン2が放送中、シーズン3の制作も決定しました。IMDbの評価は7.9。
ロイスと結婚し、双子の父親となったクラーク・ケント(=スーパーマン)。息子のひとりがスーパーパワーを受け継いでいることがわかり、家族の時間を増やそうと自分が育った町スモールビルに戻ってきます。
わたしが子供の頃、クリストファー・リーヴ主演の映画「スーパーマン」が大ヒットしました。テレビで何度も放送されたので、数え切れないくらい見ましたね~。ジョン・ウィリアムズの音楽とともに、未だにそのときの驚きやワクワクが記憶に深く刻み込まれています。
最近のDC映画はまったく見ていないので、ついていけるか不安な部分もあったのですが、見始めるといろいろな設定を思い出してすごく懐かしかったです。何より映像が素晴らしい! スモールビルが舞台というのも「ヤング・スーパーマン」を彷彿させて嬉しい。
Contents
作品概要
- 放送局:NHK総合
- 放送時間:2022年4月3日(日)から毎週日曜23:00~
- 製作国:アメリカ(2021年)
- 原題:Superman & Lois
- 製作総指揮:デビッド・マッデン/ジェフ・ジョーンズほか
あらすじ
クラークとロイスの双子の息子ジョナサンとジョーダンは14歳。2人には父がスーパーマンであることは隠していた。クラークとロイスが勤める新聞社が買収され、クラークはリストラで職を失う。そんななか、クラークの養母が亡くなり、一家は葬儀のため地方の町スモールビルへ。息子たちは納屋で大ケガをするような事故に遭うが、なぜか無傷だった。不審に思った息子たちは納屋を調べて不思議な物体を発見する。
NHK公式サイトより
予告動画
登場人物(キャスト/吹き替え)
ケント家
クラーク・ケント(タイラー・ホークリン/声:玉木雅士)
地球の平和を守るスーパーヒーロー、スーパーマン。消滅した惑星クリプトンの出身で、地球では超人的なスーパーパワーを持つ。クリプトン人としての本名は“カル=エル”。普段は素性を隠し、“クラーク・ケント”として生活している。メトロポリスの新聞社で同僚だったロイスと結婚し、双子の父親になる。
ロイス・レイン(エリザベス・トゥロック/声:加藤忍)
クラークの妻。敏腕ジャーナリスト。デイリー・プラネット社の記者だったが、会社を買収したモーガン・エッジが自分に不利な記事を勝手に書き換えたことに激怒し、退職を決意。モーガンの悪事を暴くため、スモールビルの小さな新聞社〈スモールビル・ガゼット紙〉に加わる。
ジョナサン・ケント(ジョーダン・エルサス/声:野津山幸宏)
クラークとロイスの息子。ジョーダンの双子の兄弟。外交的で明るくスポーツ万能。高校のフットボール部では1軍のクォータバックに抜擢されていたが、ジョーダンのために引っ越しに同意する。エライザと交際中。
ジョーダン・ケント(アレックス・ガーフィン/声:畠山航輔)
クラークとロイスの息子。ジョナサンの双子の兄弟。内向的な性格。1年前に社会不安障害と診断され、抗不安薬を飲んでいる。スモールビルで同じような心の悩みを抱えるサラと親しくなる。ある日突然スーパーパワーに目覚め、動揺する。
クッシング家
ラナ・ラング・クッシング(エマニュエル・シュリーキー/声:進藤尚美)
サラとソフィーの母。銀行勤務。10代の頃にクラークと交際していた。表向きは理想の家族を演じているが、夫のカイルとはほとんど会話がなく、自分を嫌う娘との関係にも悩んでいる。
カイル・クッシング(エリック・バルデス/声:勝杏里)
クラークの幼なじみで、ラナの夫。スモールビルの消防署長。町に雇用を生み出すモーガン・エッジを歓迎している。ストレスを酒で紛らわせようとする傾向があり、ラナとの夫婦関係はうまくいっていない。
サラ・クッシング(インディ・ナバレッテ/声:川勝未来)
ラナとカイルの娘。両親が不仲なことや、スモールビルという町に不満を募らせ、心が不安定になっている。1年前、衝動的に自殺を図り、それ以来ラナの言いつけでセラピーに通わされている。同じ悩みを持つジョーダンと心を通わせる。
スモールビル・ガゼット紙
クリッシー・ベッポ(ソフィア・ハスミク/声:神戸光歩)
〈スモールビル・ガゼット紙〉の編集長兼記者。ロイスが記者として加わるまで、1人で新聞社のすべてをこなしていた。ジャーナリストとしてロイスを高く評価し、彼女とともにモーガン・エッジを調べ始める。
そのほか
サム・レイン(ディラン・ウォルシュ/声:木下浩之)
ロイスの父。国防総省の将軍。スーパーマンの協力を得て世界を守っている。クラークの正体を知る数少ない人物のひとり。スモールビルで家族との時間を優先しようとするクラークに、現実を突き付ける。
モーガン・エッジ(アダム・レイナー/声:山内健嗣)
大物実業家。デイリー・プラネット社を買収し、リストラでクラークを解雇した。なぜかスモールビルの炭鉱に興味を示し、再開発を計画する。
レスリー・ラー(ステーシー・ファーバー)
モーガンの秘書。スーパーパワーを持っている。
シャロン・パウエル(ジル・ティード)
ロイスに協力を求めてきた女性。息子のデレクがニュー・カーセージの鉱山で働いていたが、「どうなるかわからない」という謎めいたメッセージを残して失踪した。
タグ・ハリス(ワーン・リー)
ジョナサンとジョーダンの同級生。フットボール部のメンバーだったが、炭鉱跡で起きた爆発で腕を負傷し、体に異変を感じるようになる。
ショーン(Fritzy-Klevans Destine)
サラの恋人。フットボール部のメンバー。ジョーダンがサラにキスしたことに激怒し、学校で双子を目の敵にする。
ストレンジャー(ウォレ・パークス/声:遠藤大智)
スーパーマンに恨みを抱く謎の男。この世界とよく似た別世界から来た。ウォースーツでスーパーマンの前に現れ、ハイテク機器を駆使して命を狙う。
予備知識
惑星クリプトン
クラークの故郷。高度な文明を誇っていたが、太陽が寿命を迎えて爆発、その影響を受けて崩壊した。太陽が爆発する直前、科学者のジョー゠エル夫妻は赤ん坊の息子カル゠エル(クラークの本名)だけを小型のロケットに乗せ、地球へ向けて発射した。
スモールビル
アメリカ合衆国カンザス州にある田舎町。赤ん坊のカル゠エル(クラーク)を乗せた小型ロケットが着陸した場所。農場主のジョナサン・ケントとマーサ・ケント夫妻に拾われたカル゠エルは、クラークと名付けられ、青春時代をスモールビルで過ごした。
メトロポリス
養父ジョナサンの死後、クラークが移り住んだ大都会。デイリー・プラネット社に入社し、記者のロイス・レインと出会った。
クリプトナイト
クリプトン星の崩壊時に生成された鉱物(クリプトン星の欠片)。地球上では飛来した隕石として採取される。クリプトン人に悪影響を及ぼすため、スーパーマンの弱点ともなる。
- グリーンクリプトナイト
クリプトン人を弱体化させる。浴び続けると力を失い、体の色が緑色に変化して死に至る - レッドクリプトナイト
クリプトン人を凶悪化させる、または予測不可能な行動や現象を引き起こす - ゴールドクリプトナイト
クリプトン人の超人的な能力を無効化させる - Xクリプトナイト
希少な黄色のクリプトナイト。地球人にクリプトン人と同じ能力を授ける。
赤い太陽
惑星クリプトンが周回していた太陽。スーパーマンは地球の若い太陽からエネルギーを得ているため、クリプトンの老いた太陽ではエネルギーを得られずに力を失う。
各話のあらすじ(ネタバレ有)
赤ん坊のときに両親によって崩壊寸前のクリプトン星から地球に送られ、スモールビルで農場を営むケント夫妻に育てられたスーパーマンことクラーク・ケント。その後彼は大都市メトロポリスに移り住み、新聞社で同僚だったロイスと結婚。現在は双子の息子ジョナサンとジョーダンの父親になっていた。
地球を守る使命を背負い、14歳の息子たちと向き合う時間を作れず悩むクラーク。特にジョーダンは1年前に社会不安障害と診断され、心を閉ざしていた。
クラークとロイスが勤める〈デイリー・プラネット社〉は大物実業家のモーガン・エッジに買収され、クラークはリストラで職を失うことに。さらにスモールビルで暮らす養母マーサが急逝し、クラークは悲しみに暮れる。
葬儀の日、ジョナサンとジョーダンは絶対に入るなと言われていた納屋に入り、ジョーダンがはしごから転落する。助けようとしたジョナサンもろとも崩れた鉄骨の下敷きになるが、クラークが助け出すと2人はなぜか無傷だった。
ありえない出来事に違和感を覚えたジョナサンとジョーダンは、納屋を調べて床下に隠されていた宇宙船を発見する。2人に問い詰められたクラークはスーパーマンであることを打ち明け、2人のうちのどちらかがパワーを受け継いでいると告げる。
その頃、原子力発電所で謎の事故が相次ぎ、ロイスの父で国防総省の将軍でもあるサム・レインはセキュリティーカメラの映像を分析し、“カル=エルはヒーローじゃない”と書かれたクリプトン語の文字を発見する。
原子炉でスーパーマンを待ち受けていたのは、謎のウォースーツの男だった。弱点であるクリプトナイトを持ち出され、なすすべもなく敗れてしまうスーパーマン。
ジョーダンはラナの娘サラに誘われ、炭鉱跡で開かれているパーティーに参加する。サラにキスしたジョーダンは彼女の恋人ショーンの怒りを買って喧嘩になり、とっさにパワーを使って爆発を起こしてしまう。
ニュースを聞いて現場へ駆けつけたロイスとクラークは、パワーを受け継いだのがジョーダンだと知る。2人は家族の時間を増やすため、スモールビルに引っ越すことを決める。
スモールビルに引っ越したクラークとロイスは、まだパワーをコントロールできないジョーダンを心配し、学校を休ませることに。ジョナサンはひとりで登校するが、サラの恋人ショーンやフットボール部のメンバーから目の敵にされる。
クラークはジョーダンを孤独の要塞に連れて行き、惑星クリプトンの歴史を学ばせる。クリプトンの遺産を継承する者として認められ、喜ぶジョーダンだったが、テストで地球人のDNAが能力を制限していることが判明。ジョーダンは失望するクラークを見て傷つく。
ロイスは住民説明会に参加し、モーガン・エッジが小さな町を食い物にしていると発言。彼を告発する記事を書くが、エッジによって内容を書き換えられてしまう。
スーパーマンを敵視するストレンジャーは、クリプトナイトを奪うためモルドバの武器商人の倉庫や、モンゴルの永久凍土地帯に出現。だがクリプトナイトは見つからず、サム・レインのいる国防総省に現れる。
サムはスーパーマンを守るために、彼の弱点となるクリプトナイトを世界中からかき集め、隠し持っていたのだった。ストレンジャーはスーパーマンが仲間ではないことをサムに告げ、この世界を助けさせてくれと必死に訴える。
クラークはジョーダンにELT(無線機)を渡し、学校に行くことを許可する。ロイスはプラネット社を辞め、クリッシー・ベッポがひとりで全ての仕事をこなす地元の小さな新聞社〈スモールビル・ガゼット紙〉で働くことを決める。
ストレンジャーは新しいウォースーツを作る計画を立てる。彼は失われた世界において、邪悪なスーパーマンによって皆殺しにされた軍隊の最後の生存者だった。
クラークはスーパーマンの一家であることが世間にバレないよう、行動に気を付けるよう息子たちに諭す。ジョーダンは学校でサラの恋人ショーンにからまれ、思わずパワーを使いそうになる。スーパー聴力で息子たちの様子をうかがっていたクラークが学校に駆けつけて事なきを得るが、息子たちは父が会話を盗み聞きしていたことに腹を立てる。
ロイスはかつて自分も同じように怒ったことを話し、自分にしたのと同じ約束をするよう助言する。翌朝、クラークは2度と黙って聴いたりしないと約束する。
ジョーダンはクラークに内緒でフットボール部に入部し、大活躍する。コーチやチームメイトから期待されるジョーダンを見て、複雑な感情を抱くジョナサン。ラナから話を聞いたクラークは大反対するが、ジョナサンに説得されて考えを改め、自分がアシスタント・コーチになることを条件にチームに入ることを許可する。
サラはショーンと別れ、チアリーダーも辞める。過剰に心配する母のことも煩わしく感じ、反発するサラ。ラナに1年前の自殺未遂について聞かれたサラは、「この町からも家族からも逃げ場がないと思った」と本心を明かす。
〈スモールビル・ガゼット紙〉で働くロイスを訪ねて、シャロン・パウエルという女性がやってくる。彼女の息子デレクはモーガン・エッジの鉱山で働いていたが、ある日「どうなるかわからない」という留守電のメッセージを残して失踪したという。
さっそく調査を始めるロイスだったが、愛車を燃やされ、スーパーパワーを持つ男に襲われる。クリッシーはその男がエッジと組んでいることを突き止めるが、そのころ彼は同じくスーパー・パワーを持つレスリー・ラーに殺されていた。
ジョーダンはフットボールの試合に途中出場して活躍し、注目を集める。試合を見に来たロイスの父サムは、ジョーダンにスーパーパワーがあることに気付き、ロイスとクラークがスモールビルに引っ越した本当の理由を知る。
サムはクラークに囚人移送のエスコートを頼むも断られる。クラークが家族を優先するあまり、スーパーマンとしての任務に支障が出るのではないかと心配したサムは、ジョナサンとジョーダンに父親の任務を邪魔しないよう言い聞かせる。
エッジに鉱山の掘削許可を与えるか否かの採決が行われることになり、ロイスはクラークに「集会に出席して町民に反対を促してほしい」と頼む。しかし集会当日、護送中の凶悪犯サデウス・キルグレイブが逃走。クラークはサムからの要請を受けて出動し、集会に出られなくなってしまう。その結果、賛成多数で炭鉱の再開発が決まる。
フットボール部の仲間タグは、炭鉱跡のパーティーで起きた爆発事故で右腕を骨折し、試合を休んでいた。ある日タグの右腕に異変が起き、暴走してコントロールが利かない状態に。ジョーダンはクラークを呼ばずに解決しようとするが、タグの右腕に吹っ飛ばされてしまう。ジョナサンはELTを使ってクラークに助けを求める。
その頃、クラークは逃走したキルグレイブと格闘していた。ジョナサンの声を聞いたクラークは一瞬でキルグレイブを倒し、スモールビルに急行してタグに襲われそうになっていた双子を救う。
タグは国防総省に引き取られることに。クラークは子供たちがすぐに自分を呼ばなかった理由を知り、サムに詰め寄る。ロイスもまた、「私たちはそういう親にはならない」と常に軍を最優先する父親の判断を否定する。
サムは不測事態の対応を考える必要があると、新たな計画を開始。ストレンジャーから手渡されたドッグタグを見て「プロジェクト7734」と名付ける。
炭鉱の再開発の権利を手に入れたエッジは、秘書のレスリー・ラーとともに炭鉱跡へ行き、鉱山に埋もれているXクリプトナイトを発見する。
秋の収穫祭が近づき、亡き養母マーサとの思い出に浸るクラーク。ジョナサンはメトロポリスに住む恋人エライザと会うのを楽しみにしてたが、当日電話でフラれてしまう。傷ついたジョナサンはメトロポリスに戻りたいとクラークに訴える。
新聞社にシャロンが現れ、失踪していた息子デレクが戻ってきたと話す。2人は口裏を合わせてエッジとは無関係であるように装い、ロイスとクリッシーは違和感を覚える。
シャロンとデレクは寄付の品を集めていた公民館を訪れる。体調不良を訴え、密かにレスリー・ラーに連絡するデレク。その直後、デレクはヒートビジョンを放射し、公民館は炎に包まれる。カイルたち消防隊員が駆けつけるも火はおさまらず、危険を察知したクラークが密かにパワーを使って火を消す。
スーパーマンを狙う謎の男は、通信社の工学系記者を装い、ロイスに接触。エッジの鉱山を覗く方法を見つけたと言い、チームに入れて欲しいと訴える。
ジョナサンは収穫祭で酒を飲み、ふざけてジョーダンとラナをからかう。両親の不仲問題で悩んでいたラナは激怒し、その場から立ち去ってしまう。
クリッシーはシャロンの携帯でデレクの居場所を突き止め、彼がレスリー・ラーとキスしているのを目撃。レスリーは、パワーのコントロールがきかないデレクをマシンに入れる。
クリッシーはロイスに電話し、会話の内容を聞いたクラークはデレクのもとへ向かう。スーパーマンと同じパワーを手に入れたデレクは空を飛んで逃げるが、ストレンジャーが発射したミサイルで撃ち落とされ、燃え尽きてしまう。
翌日、「マーサ・ケント スモールビルの良心」と刻まれたベンチが駅前に設置され、クラークは養母と過ごす時間を大切にしなかったことを後悔する。ロイスとクラークの仲睦まじい様子を見て動揺するストレンジャー。彼の世界では、ロイスは彼の妻だった。
ジョーダンはサラの家を訪れた帰り道、国防総省にいるはずのタグに襲われる。
ジョーダンは国防総省から逃げ出した同級生タグに襲われる。タグは炭鉱で起きた爆発の動画を見て、ジョーダンが関係していることに感づいたのだ。スーパーマンが助けに来て逃げたタグを追うが、見失ってしまう。
モーガン・エッジはラナを昇進させ、彼女の信用を利用して町を活性化させたいと言う。雇用が増えたことを喜び、エッジに感謝するラナとカイル。ロイスは気を付けるよう忠告するが、2人は耳を貸そうとしない。
タグに襲われてから、ジョーダンは奇妙な頭痛に悩まされるようになる。だがメトロポリス高校との試合に出場したいジョーダンは、クラークに報告せず、大丈夫だと嘘をつく。
試合当日、ジョーダンとジョナサンは揃って試合に出場し、見事勝利する。だが試合終了後、幼なじみのカッターたちはジョーダンを攻撃。パワーを抑えきれなくなったジョーダンはフィールドでヒートビジョンを放射するが、クラークによって誰にも知られず処理される。
タグはラナを拉致し、爆発の動画を見せてジョーダンから何か聞いていないかと尋ねる。タグを危険な存在とみなした国防総省はクリプトナイトの弾を使って彼を攻撃するが、スーパーマンが身代わりとなってタグを守る。
ロイスは記者のマーカス(=ストレンジャー)とともに検査官になりすまして坑道にエッジの炭鉱に潜入し、Xクリプトナイトを発見する。そこへレスリー・ラーが現れ攻撃を仕掛けてくるが、マーカスが持参した武器のおかげで助かる。
ロイスはマーカスが記者ではないことに気づき、彼が持つエッジの情報を手に入れようとする。ラナもまたエッジを疑い始め、ロイスに協力することを約束する。
ジョーダンとジョナサンはチームの仲間に誘われ、祝勝会に参加。だが偶然出くわしたメトロポリス高校の連中に挑発され、ジョーダンは思わず手を出してしまう。とっさに止めようとしたジョナサンは、全治2か月の怪我を負う。
パワーを持つからこそ決して人を傷つけてはならない、とクラークに諭されるジョーダン。ジョーダンは兄弟を傷つけたことで自分を責め、唯一の友達であるサラにも本当のことが言えず、苦しむ。再び発作に襲われたジョーダンを、クラークは要塞へ連れて行く。
スーパー聴力が発動したジョーダンはコントロールすることができず、頭痛に苦しむ。クラークは学校を休ませて訓練しようとするが、ジョーダンはすぐに音を上げてしまう。
ロイスは記者を名乗って自分に近づいてきた男から、真実を聞き出そうとする。男はエッジがXクリプトナイトを使って軍隊を作り、世界征服をもくろんでいると説明し、スーパーマンと話をさせてほしいと言う。
クラークは彼と話し合うためにスーパーマンとして出向くが、それはスーパーマンを仕留めるための罠だった。ストレンジャーは「世界が破壊される前にスーパーマンを排除する」と言い、赤い太陽フレアを使ってスーパーマンを弱体化させ、ハイテク武器を使って攻撃する。その武器は、彼の世界で妻だったロイスがスーパーマンに殺された後、娘のナタリーとともに作ったものだった。
その頃、ロイスもまた彼が6年前に死んだ軍人ジョン・ヘンリー・アイアンズだと知り、彼の正体がスーパーマンを狙う“ストレンジャー”だと気付く。
自宅にいたジョーダンはクラークの声を聞き取り、ジョナサンとともに駆けつけてジョン・ヘンリーを車で吹っ飛ばす。捕まったジョンは国防総省に拘束される。
一方、エッジの頼みで若手リーダー育成プログラムに着手したラナは、旧友のエミリーから「私を候補に選んで」と頼まれる。エッジの企みを知るラナは彼女を候補から外すが、エッジが独断でエミリーを選んでしまう。エッジとレスリーは選ばれた5人をXクリプトナイトの宿主にしようと考えていた。
状況を重く見たクラークとロイスは、子供たちに全てを話そうと決める。
クラークはスーパーマンとしてジョン・ヘンリー・アイアンズの尋問を行う。ジョンはスーパーマンが人類を裏切り、ほかのクリプトン人と手を組んで地球の人々を虐殺するのを見たと話す。さらに、彼の妻ロイスもスーパーマンに殺されていた。
一方、ロイスとジョナサンはジョンの車を探り、そこで彼の家族写真を発見する。妻はロイスで、彼との間にもうけた娘ナタリーが写っていた。動揺するロイスを見て、ジョナサンはひとりでジョンの車を探り、人工知能に攻撃される。ロイスが気付いてクラークを呼び、事なきを得るが、ロイスは恐怖のあまりジョナサンを怒鳴り散らしてしまう。
クラークにカウンセリングを受けるよう勧められたロイスは、国防総省のドクター・ワイルズを訪ねる。ロイスは過去に流産の経験があり、生まれてくる子供には「ナタリー」と名付ける予定だった。今でも自分を責め、悲しみを癒やせていないことに気付いたロイスは、「ナタリー」を流産したことをジョナサンに打ち明け、怒鳴ったことを謝る。
サラは父カイルに勧められ、ミュージカルのオーディションを受けることに。だがオーディション当日、カイルは妻ラナが自分をリーダー候補から外したと知り、ショックを受けてサラとの約束をすっぽかしてしまう。ジョーダンはカイルの代わりに伴奏を引き受け、サラのためにピアノを弾く。ジョーダンの伴奏で見事に歌いきるサラ。
国防総省ではサムの部下ロゼッティ中尉がスーパーパワーを発揮し、ジョンを拉致して第5セクターへ向かう。そこにはクリプトナイトを使った武器の試作品が大量に保管されていた。ロゼッティは合成クリプトナイトのガスを使ってスーパーマンを弱体化させ、命を奪おうとするが、ジョンに殺される。
ジョンは無力なスーパーマンを自分の手で殺そうとするが、駆けつけたロイスに説得されて思いとどまる。釈放されたジョンはロイスの無事を祈り、立ち去る。
ロイスはエッジがスモールビルにこだわる理由があるはずだと考え、クラークやクリッシーとともに調査を始める。一方、エッジの会社の若手リーダー育成プログラムに参加したエミリーたちは、人生が変わったと喜んでいた。
スーパーマンはメキシコで起きた強盗事件の現場へ直行し、普段ならまったく影響がないはずの銃弾に倒れてしまう。すぐに復活して事なきを得るが、彼の体は痣だらけになっていた。
ジョーダンは発表会に出るサラのためにピアノ伴奏を引き受けるが、練習中にスーパーブレスが発動してしまう。ロゼッティが使用した合成クリプトナイトのガスがクラークに悪影響を及ぼし、それが風邪という形でジョーダンに伝染したと思われた。
クラークはジョーダンを孤独の要塞へ連れて行き、荒療治で彼の体内にあるクリプトナイトを燃やす。ロイスは家族を傷つけた父サムを許せず、もう二度と来ないでと告げる。
ジョーダンは発表会に間に合わず、代わりにカイルがギターを弾いて伴奏し、サラを助ける。ラナはエミリーが発表会の途中で帰ったことを不審に思い、ロイスに電話する。エミリーが向かった先はロイスの家だった。
エッジによって起動されたエミリーは、ロイスとジョナサンを殺そうとする。2人はサムがクリプトナイトのガスで攻撃している間に納屋に逃げ込むが、そこへカイルが現れて2人を襲う。要塞から戻ったクラークが2人を助け、サムは家族とスモール・ビルを最優先に考えるとロイスに約束する。
帰宅したカイルは、ロイスたちを襲ったことを何も覚えていなかった。ラナは彼がエッジのオファーを受け、“サブジェクト”になっていたことを知る。
クリッシーの調査によって、スーパーパワーを身につけたレスリー・ラーは、スモール・ビルの出身者であることがわかる。スモール・ビルの人々は、鉱山に眠っているXクリプトナイトに長い間さらされていることから、欠陥のない“サブジェクト”になれるのだった。
エッジに呼び出されたスーパーマンは、彼が自分と同じ時にスーパーパワーを得ていたことを知らされる。
エッジはゼータ=ローとラーラ・ロー=ヴァンの息子タル=ローだと明かす。彼はクラークの母ラーラがジョー=エルと結婚する前にもうけた異父兄で、クラークよりも先に地球に送られていたのだ。
エッジは母ラーラが発明した装置「エラディケイター」を使い、保存されているクリプトン人の意識をスモールビルの住民に移して復活させようと計画しており、同胞であるクラークに協力を求める。
カイルはクリプトン人の意識に体を乗っ取られ、軍に拘束される。カイルがまた酒を飲んだと誤解したサラは家を出ていくが、ジョーダンとジョナサンから真実を聞かされ、別人となった父親の姿を見てショックを受ける。
エラディケイターを見つけ出したサムとクラークは、住民たちを元に戻す方法を探るが、それを知る人物は発明者である母ラーラしかいなかった。ラナはラーラの意識を移す宿主に志願する。
ラナの協力により、彼女の体にラーラの意識が移される。住民たちを元に戻すには、同じプロセスをもう一度体験させる必要があるという。だが全員同時に行うためには、太陽と同等のエネルギーが必要だった。
クラークは母に送り出され、エッジに立ち向かう。エッジのもとには“サブジェクト”となった住民たちが集まり、スーパーマンの命を狙う。スーパーマンは自分のエネルギーで太陽フレアを作り出し、彼らを元に戻すことに成功する。
力を使い果たしたスーパーマンは“孤独の要塞”で倒れ込む。
孤独の要塞で倒れ意識を失ったクラークは、若き日からこれまでの人生の記憶を辿る。初めて孤独の要塞に辿り着き、実父ジョー=エルのホログラムから自分が何者なのかを聞かされた日。世界を救うヒーローになる決心を養母マーサに告げた日。メトロポリスのデイリー・プラネット社に入社し、ロイスと出会った日。
ロイスと恋に落ち、結婚して双子の息子を授かったクラークの前に、モーガン・エッジが現れる。現実ではないと気付いたクラークは、孤独の要塞で目を覚ます。エッジはクラークが裏切った理由を知るため、休眠中の相手の思考を操る装置を使って彼の記憶を調べたのだった。
エッジはクラークを説得できないと知ると、彼を倒してスモール・ビルへ向かい、ロイスと息子たちを殺そうとする。そこへクラークが駆けつけ、家族を巻き込まない代わりにエッジに従うことを誓う。
クラークは砂漠にあるエッジの要塞に連れ去られる。エッジは実父ゼータ=ローの指示に従い、エラディケイターを使ってクラークに別人の意識を移す。
ロイスはジョン・ヘンリーに連絡し、彼の予言どおりスーパーマンが変わったことを知らせる。
スーパーマンはエッジの要塞に連れ去られ、ゾッド将軍の意識を移される。乗っ取られまいと必死に抗うクラークだったが、それは激しい痛みを伴う行為だった。
ジョン・ヘンリーは「スーパーマンが変わった」というロイスの連絡を受け、スモール・ビルの町に戻る。ロイスから事情を聞いた彼は、地球を救うにはスーパーマンを倒すしかないと主張。国防総省を率いるロイスの父サムに、クリプトナイトより効果的な最新鋭のロケット弾を提供する。
ロイスはスーパーマンが愛する夫であり、息子たちの父親であることをジョン・ヘンリーに明かし、彼を助けて欲しいと訴える。だが自分の世界が崩壊するのをまのあたりにしたジョンは、今度こそ世界を救うためスーパーマンを倒すという決心を変えようとしない。
ジョーダンは未熟なスーパー聴力で父の声を捕らえようと試み、ついにクラークの声を捕らえる。それによってエッジの要塞の場所がバッドランズだとわかり、サムは“赤いミサイル”を装着したジョン・ヘンリーを向かわせる。
彼の前に現れたスーパーマンは既にゾッド将軍に意識を乗っ取られ、別人となっていた。クラークはわずかに残った意識で「殺してくれ」と頼む。ロイスに懇願されたジョン・ヘンリーは“赤いミサイル”を使用するのを思いとどまり、諦めかけているクラークに「本当の自分を思い出せ!」と叫ぶ。
戦いの末クラークの意識が勝ち、ゾッド将軍は永遠に消滅する。それを知ったエッジの父ゼータ=ローは、エッジに「地球に来た使命を果たせ」と命じる。クラークとジョン・ヘンリーは宇宙空間に逃げたエッジを追い、ジョンが“赤いミサイル”を発射。パワーを失ったエッジは地球に墜落する。
クラークは家族のもとへ戻り、ロイスや息子たちと抱き合う。エッジは軍に収容されるが、レスリー・ラーの行方はわからないままだった。
エッジは国防総省に拘束されるが、エラディケイターとレスリー・ラーの行方を答えようとしない。町の住民たちは真相を知りたがり、ロイスが勤める新聞社にも電話が殺到する。
ロイスは不安がる住民たちのために正式な声明を出してほしいとサムに頼むが断られ、クリッシーにも嘘をつくことになってしまう。ロイスの嘘を見抜いたクリッシーは失望し、ロイスを新聞社から追い出す。
町ではカイルとラナが住民たちの非難の的となっていた。登校したサラも学校で嫌な思いをする羽目になり、ジョーダンと学校を抜け出す。ジョナサンも気になる女の子ティーガンに誘われて学校を抜け出すが、彼女の狙いはジョナサンから情報を聞き出すことだった。
レスリー・ラーが現れ、エッジを奪還すべく国防総省に攻撃を仕掛けようとするが、スーパーマンとジョン・ヘンリーによって阻止される。最後のクリプトン人であるラーを捕まえたサムは「7734」を解散させ、クリプトナイトと武器を海に沈めることを決める。
エッジに本心を見抜かれたクラークは、自分が人々の脅威になる可能性を恐れ、クリプトン人を倒すための武器は必要だとサムに伝える。それを聞いたロイスは激怒し、クラークと口論になる。
クラークはゾッド将軍に乗っ取られたとき初めてパワーを解き放つ感覚を味わい、快感を覚えた自分に不安を感じていた。ロイスは「7734」を国防総省ではなくジョン・ヘンリーに託すことで同意する。
ラナとカイルは味方だと思っていた町長までもが自分たちを悪者にしようとしていることを知り、スモールビルを離れることを考え始める。
ロイスはクリッシーに嘘をついたことを謝り、サムの声明を渡して記事を書いて欲しいと頼む。
エッジはかつて、父ゼータ=ローのやり方に反発した日のことを思い出す。地球に弟がいることを知ったエッジは、彼に自分の存在を知らせて計画に引き入れようとしたのだった。だが今、エッジは父が正しかったと思い知り、自ら「エラディケイター」になる決意をする。
エッジは国防総省の施設から脱獄し、太陽エネルギーを供給するために宇宙に飛び出す。
エッジが脱獄し、姿を消してから3週間が過ぎる。ラナとカイルは町を離れることを決め、家を売りに出すが、町を離れたくないサラは密かに買い手が見つからないことを願っていた。
国防総省の軍は住民たちに理由を説明しないまま町に留まり、クリッシーは国防総省を非難する記事を書く。町を離れる住民が増え、〈スモールビル・ガゼット紙〉も倒産寸前だった。ロイスはクリッシーが新聞社を売ろうとしていることを知り、心を痛める。
軍の責任者であるサムは住民集会で話をするが、町の人々は納得しない。ロイスはエッジが脱獄し、行方不明であることを明かす。デレクの母シャロンは、息子の死の原因を知りながら隠していたサムを責め、エッジが何をしたのか本当のことを教えて欲しいと訴える。
そこへ、エッジが仲間のレスリー・ラーを脱獄させ、メトロポリスへ向かっているという知らせが届く。自らエラディケイターと化したエッジは、群衆から4人のサブジェクトを作成し、メトロポリスの街を攻撃させる。クラークはジョン・ヘンリーとともに彼らを阻止しようとする。
ロイスが屋上から生中継を始めると、ラーが背後から現れて彼女を狙うが、ジョンの放ったハンマーがラーを捉える。クラークとジョンはラーと4人のサブジェクトを拘束するものの、エッジには逃げられてしまう。
その頃、パーティーに参加していたジョナサンとジョーダン、サラの3人は、迎えにきたサムの車で安全な場所へ向かう途中、エッジの襲撃を受ける。エッジはジョーダンを拉致し、彼にゼータ=ローの意識を植え付ける。
ジョーダンの体を乗っ取ったゼータ=ローは、軍隊組織に必要な兵力を用意するよう、エッジに命じる。エッジは再びスモールビルに現れ、国防総省の兵士たちをサブジェクトに変えて連れ去る。
クラークはジョーダンの声をとらえ見つけ出すが、それはクラークをエッジから引き離しておくためのゼータ=ローの作戦だった。ロイスはジョーダンを取り戻すため、エッジが使ったクリプトンの装置を使ってジョーダンの記憶にアクセスすることを思いつく。
ジョン・ヘンリーはエッジを倒すための武器を作るが、エネルギーを最大化させるには距離が必要だった。スーパーマンは鉱山に現れたサブジェクトたちを引き寄せ、その間にジョン・ヘンリーがジョーダンを気絶させてロイスの元へ運ぶ。ロイスは装置を使ってジョーダンの潜在意識にアクセスを試みるが、ゼータ=ローが目を覚まし、ジョナサンを襲う。
ロイスはうずくまって泣いているジョーダンを見つけ出し、立ち上がって戦うよう励ます。ゼータ=ローに打ち克ったジョーダンは自分を取り戻す。
クラークは鉱山の中でクリプトンを復活させようとしていたエッジを見つけ出し、ジョン・ヘンリーの標的となるよう羽交い締めにする。ジョン・ヘンリーが宇宙空間から投げたハンマーが最大のエネルギーでエッジに直撃し、戦いは終わる。
スモールビルの町には平和がもどる。スーパーマンはクリッシーの取材に応じ、エッジの正体と鉱山を買った目的をすべて明らかにする。カイルは復職し、クッシング家は町に残ることに。ロイスはメトロポリスのアパートを売ったお金でガゼット社を半分買い、クリッシーと共同経営者になる。サムは国防総省での現役を退くことを決意する。
クラークは孤独の要塞で破壊された父ジョー=エルのサンストーン・クリスタルを持ち帰り、農場の木の根元に埋める。ジョン・ヘンリーは農場に残って欲しいというロイスとクラークの申し出を断り、町を離れようとする。だがそのとき突然空から現れた船が着陸し、中からジョンの娘ナタリーが姿を現す。
感想(ネタバレ有)
ところどころわからない部分もありましたが、面白かったです。
世界だけではなく、家族も守らなければならなくなったスーパーマンの苦悩が新鮮でした。そして双子の息子のひとりにだけ能力が受け継がれるという設定も面白かった。個人的には能力を受け継いでいないジョナサンのほうが頼りがいがあって好きだけど。
ちなみに最終話で彼が使った武器を作った「サデウス・キルグレイブ」なる人物は、コミックに登場するらしいです。
ちなみにクラークがジョナサンにある武器を渡す際、これはサデウス・キルグレイブのものだと言いますが、このキャラはコミックに登場しスーパーマンを倒す武器を開発している悪の科学者です🥼🧪#DC#スーパーマンアンドロイス#がんばれスーパーマン pic.twitter.com/BO0CXdyADm
— ワーナー海外ドラマシリーズ (@WBTV_JP) July 17, 2022
こういうちょっとしたネタ、知ってる人には嬉しいんだろうな~。わたしはジョン・ヘンリーさえ知らなかったので、「えっ、誰?」「なに、そのすごいスーツと武器」って思ってました。
エッジは結局、ジョンのハンマーでエラディケイター化が解けて、元に戻ったってことでしょうかね? 死んでいないということは、シーズン2にも登場するんだろうなぁ。ラナが市長を許してない様子とか、続きを暗示するシーンも最終話で見られたので、スモールビルはまた騒がしくなりそう。