WOWOW「TOKYO VICE」全話あらすじ・感想・登場人物(キャスト)・視聴方法

WOWOW「TOKYO VICE」あらすじキャスト

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日米合作ドラマ「TOKYO VICE」(全8話)についてまとめました。

東京の裏社会を追ったアメリカ人記者の実体験に基づくドラマを、HBO MaxとWOWOWが共同制作。巨匠マイケル・マンが全編オール日本ロケで描き、シーズン2の制作も決定しました。IMDbの評価は8.2。

主演は映画「ベイビー・ドライバー」でゴールデングローブ賞にノミネートされ、スティーヴン・スピルバーグ監督の「ウエスト・サイド・ストーリー」の主役に抜擢されたアンセル・エルゴート。

作品概要

  • 放送局:WOWOWプライム/WOWOW4K
  • 放送時間:2022年4月24日(日)から毎週日曜22:00~
  • 製作国:日本/アメリカ
  • 原作:ジェイク・エーデルスタイン『TOKYO VICE』
  • 監督:マイケル・マン ほか

あらすじ

世界が憧れた大都会“1990年代TOKYO”が牙をむく――。東京の大学を卒業したアメリカ人青年ジェイク(アンセル・エルゴート)は、故郷に戻ることを勧める両親に反し、難関な試験を突破して日本の大手新聞社に就職する。警察担当記者となったジェイクは特ダネを追いかけるうちに、ヤクザ絡みの事件を手練で解決する刑事、片桐(渡辺謙)と出会う。新聞記者として危険な闇社会へと入り込んでいくジェイクに片桐は忠告する。「この世界は、一度開いた扉は閉じるのが難しい」――。
秘密を抱えながら男社会を渡り歩く女性記者・詠美(菊地凛子)、風俗街で暗躍する刑事・宮本(伊藤英明)、ジェイクと意気投合する若きヤクザのリーダー・佐藤(笠松将)、謎めいたカリスマホスト・アキラ(山下智久)。夢や希望ものみ込まれる東京のアンダーグラウンドで、生き残れるのは誰か。そしてジェイクは、新興ヤクザ勢力の危険すぎるネタをつかもうとしていた――。

WOWOW公式サイトより

予告動画

視聴方法(動画配信)

日米合作ドラマ「TOKYO VICE」は、動画配信サービス HuluU-NEXT で配信されています。

月額1,026円(税込)

31日間無料トライアル実施中

登場人物(キャスト)

明調新聞社〉社会部

ジェイク(アンセル・エルゴート)
新人記者。ミズーリ出身のアメリカ人だが猛勉強し、日本の大手新聞会社〈明調新聞〉に入社する。父親は検視官。警察担当となり、特ダネを追って東京の危険な闇社会へと入り込んで行く。

丸山詠美(菊地凛子)
社会部の記者。ジェイクの先輩。新人のジェイクを厳しく指導しつつ、彼が追うネタに興味を持つ。祖父母は韓国の鎮海出身で、精神病を患う弟と暮らしている。

莫(豊原功補)
ジェイクと詠美の上司。人種差別主義者。規則に従わないジェイクを毛嫌いする。

警視庁

片桐(渡辺謙)
警視庁暴力団対策課の敏腕刑事。家を訪ねてきたジェイクを気に入り、事件に関する資料ファイルを渡す。

宮本(伊藤英明)
警視庁保安課の刑事。裏社会と繋がりがあり、風俗街で暗躍する。

ヤクザ

佐藤(笠松将)
千原会組員。〈オニキス〉のホステス、サマンサを通じてジェイクと知り合い、意気投合する。

石田(菅田俊)
千原会組長。任侠道を重んじる昔気質の人物。千原会の中にいる内通者を見つけるため、ジェイクに協力を求める。

久米(羽田昌義)
千原会の組員。佐藤の兄貴分。くすぶっていた佐藤を拾ってこの世界に引き入れた。

戸澤(谷田歩)
戸澤組組長。千原会とシマをめぐって抗争する。病を患っている。

クラブ〈オニキス〉

サマンサ(レイチェル・ケラー)
自立心の強い優秀なホステス。デュークに内緒で自分の店を出す計画を立てている。過去に罪を犯している。

デューク(萩原聖人)
クラブのマネージャー。何かと歯向かうサマンサをよく思っていない。

ポリーナ(エラ・ルンプフ)
サマンサの親友。ホストのアキラに夢中で、稼いだ金を貢いでいる。

そのほか

アキラ(山下智久)
謎めいたカリスマホスト。自分に好意を寄せるポリーナにホステスをさせて稼がせている。

松尾(山田純大)
サマンサの新しい客。実はサマンサの過去の罪を知る人物で、彼女を追ってきた。

美咲(伊藤歩)
戸澤の愛人。戸澤が病に侵されていることを知っている。

鵜飼遥希(小林元樹)
ライター。戸澤に雇われて宣伝記事を書いている。麻薬常習者。

各話のあらすじ(ネタバレ有)品概要

1990年代の東京。アメリカ人のジェイク(アンセル・エルゴート)は就職のため猛勉強し、明調新聞社の入社試験を受ける。答案を最後まで記入できなかったものの、初めての外国人社員として入社する。
ジェイクは警察担当記者となり、先輩である丸山詠美(菊地凛子)のもとで仕事を始める。ある日、路上で発見された刺殺体に関する記事を書くよう指示されたジェイクは、被害者・青木貴大の自宅を訪ね、彼が多額の借金を抱えており、ローン会社〈トラスト〉から返済を迫られていたことを知る。
事件性を感じ取ったジェイクは記事の中で殺人と明記し、上司の莫(豊原功補)から叱責される。警察が殺人と発表しないかぎり、殺人にはならないという。納得がいかないジェイクは刑事の宮本(伊藤英明)に接触し、彼と一緒に歌舞伎町にある〈オニキス〉というクラブへ行く。そこで佐藤(笠松将)という千原会の若いヤクザや、ホステスのサマンサ(レイチェル・ケラー)と出会う。
その夜、ジェイクは焼身自殺の現場に遭遇。自殺した男はローン会社〈トラスト〉のマッチを持っていた。2つの事件が繋がっていると直感し、上司の詠美に報告するも、「担当の事件だけ書いて」と言われてしまう。
ジェイクは指示を無視して独自に取材を行い、自殺した里村清の遺族に会う。そして彼もまた莫大な借金を抱え、執拗な取り立てに苦しんでいたことを知る。

ジェイクは上司から叱責されてばかりで、なかなか記事を載せてもらえない。ある日、下着泥棒のネタを追っていたジェイクは、刑事の宮本から「泥棒はいない。新聞社が喜ぶから流した」と聞かされ、その言葉を信じて記事を書く。
何度も書き直しをさせられた後、ようやく掲載の許可が下りて喜ぶジェイクだったが、莫から下着泥棒が逮捕されたと聞いて愕然とする。宮本の情報はウソだった。まともな記事が書けないならクビだと言われ、落ち込むジェイク。
デュークの店を訪れたジェイクは、サマンサの客である佐藤と知り合い、意気投合する。佐藤が所属する千原会は、戸澤組との抗争に備えて準備を進めていた。
刑事の片桐(渡辺謙)は、通りすがりのヤクザに刺殺された青木が多額の借金を抱え、金融会社の手口について弁護士に相談しようとしていたことを知る。事件の裏に何かあると感づく片桐だったが、刑事課長は聞く耳を持たない。
歌舞伎町でヤクザの抗争が起き、現場へ向かうジェイク。千原会のチンピラに銃を突きつけて殺そうとする男に、片桐が何事かささやいてその場を収める。その現場を目撃したジェイクは、片桐に「これは書くんじゃないぞ」と脅される。

戸澤組の組長・戸澤信三(谷田歩)は、高級ホテルのスイートルームで医師の治療を受けていた。一方、ジェイクは片桐の家を訪ね、バーで起きた発砲事件について尋ねる。片桐は関西からやってきた戸澤組が千原会の縄張りを荒らしていると教え、ジェイクが記事にしなかったことで無事に済むかもしれないと語る。
ネタが欲しいというジェイクを、片桐は戸澤組へのガサ入れに同行させる。片桐はバーで事件を起こした組員を含む3人を逮捕し、ジェイクに記事を書かせる。
サマンサはデューク(萩原聖人)に虐げられている同僚ホステスを励まし、自分の店を持つための資金が溜まったことを明かす。サマンサは店の女の子を何人か連れて行くつもりだったが、店舗を借りるには保証人が必要だった。
ジェイクは焼身自殺を図った男がヤミ金に手を出していたことを片桐に告げる。片桐は路上で刺された青木の背後にもヤミ金が絡んでいることを知っていたが、捜査するのは困難だという。
ヤミ金の黒幕を突き止めたいというジェイクに、片桐は密かに捜査ファイルを渡す。重要な手がかりを得て張り切るジェイクだったが、千原会の組員が現れ、ジェイクを拉致する。

ジェイクは千原会の組長・石田(菅田俊)のもとへ連れて行かれる。千原会の中にいるであろう内通者が、石田に関する噂を流しており、その内通者を見つけるために協力してほしいと言う。ジェイクが警察と仲がいいことを、佐藤が石田に教えたのだ。ジェイクは片桐に相談し、内通者を調べてもらうことに。
ジェイクは刺殺事件と焼身自殺にヤミ金が絡んでいることを詠美に話し、最近借金苦で自殺した女性の夫を訪ねることに。夫は韓国人で、韓国語を話す詠美に心を許す。詠美の祖父母は韓国人だった。
詠美は督促状に記載されている金融会社を訪ね、客のふりをして契約書を入手する。その契約書は生命保険の証書になっており、契約者が死亡した際には金融会社に保険金が支払われると書かれていた。だが金融会社の代表者名には無関係の人物の名が使われており、調査は行き詰まってしまう。
サマンサは客の松尾に過去の罪を暴かれ、激しく動揺する。さらに自分の店を持とうとしていることを同僚のマーリーがデュークに話してしまい、ヤクザに脅される。
佐藤と意気投合したジェイクは、彼に連れられて高級料理店へ行き、そこで千原会と対立する戸澤組の組長・戸澤に遭遇する。

サマンサは宣教師として来日し、北九州で布教活動をしていた過去をポリーナに打ち明ける。教会を去る際、サマンサは教会から400万円を盗み、その事実を知る松尾に脅されていた。松尾が要求するものが金ではないと知り、追い詰められるサマンサ。
片桐はジェイクに千原会の内通者の名を教え、石田から礼をすると言われても受け取るなと釘を刺す。だがヤミ金の情報が欲しいジェイクは石田に尋ね、「金を貸さなかった奴らを探れ」というヒントをもらう。
調べると、被害者たちは全員〈すずのファイナンシャル〉で融資を断られ、ヤミ金を紹介されていたことが判明。ジェイクが〈すずの〉の担当者・杉田に会いに行くと、現れたのは戸澤と一緒にいた男だった。
ジェイクに詰め寄られた杉田は、客をヤクザ絡みのヤミ金に行かせたことを認め、戸澤からの送金記録を渡すと約束する。だがジェイクが杉田の自宅を訪ねると、彼は自殺を図っていた。
佐藤はサマンサをかばって久米に嘘をついたことが露呈し、けじめをつけるよう命じられる。だがその場に現れた石田が銃を向けたのは、佐藤ではなく久米だった。石田は久米が内通者だったことを明かし、佐藤に久米を殺すよう命じるが、久米は撃たれる前に飛び降り自殺を図る。
石田から連絡を受けた片桐は、千原会に久米の死と石田が停戦に応じていることを伝え、抗争を止めようとする。
サマンサと深い関係に陥った佐藤は、自分もいずれ久米のような運命を辿るのではないかと不安を抱く。佐藤が帰宅すると組員がみな殺されており、石田が襲撃者2人と争っていた。佐藤は石田を助け、襲撃者を殺して生き延びる。

ジェイクは戸澤の宣伝記事を書いている記者・鵜飼遥希(小林元樹)に接触し、戸澤の愛人・美咲(伊藤歩)の情報を得る。その頃、戸澤は親分衆が集まる会合に出向き、千原会のシマを荒らしたことに対する謝罪を余儀なくされていた。
佐藤は空港の整備士から戸澤組が密輸する麻薬の情報を手に入れ、ジェイクに提供する。ジェイクは片桐に捜査を依頼するが、「まだ動くな」と言われてしまう。焦ったジェイクは宮本に相談し、空港に捜査が入るが、麻薬は見つからなかった。片桐や宮本の信頼を失ったジェイクは、ガセネタを掴まされたと佐藤に掴みかかる。
だがネタは本物で、戸澤に雇われていた宮本が麻薬の隠し場所を避けて捜査したのだった。麻薬ルートを潰された戸澤は憤り、宮本からジェイクの名前を聞き出す。
松尾の雇い主はサマンサの父だった。彼は彼女に肉体関係を要求し、拒めば父親の元に送り返すと脅す。追い詰められたサマンサは恋人の佐藤に相談し、佐藤は松尾と話をつけようとするが、逆に脅迫されて殺してしまう。

空港の職員が横浜港で遺体となって発見される。それを知った片桐はある計画を実行しようと、上司に相談する。保安課の宮本は、暴力団対策係が戸澤逮捕に向けて準備を進めていると知り、片桐に探りを入れる。片桐は、麻薬密輸の証言テープや罪荷目録など、逮捕に十分な証拠を手に入れたと教える。
サマンサは自分の店を出す準備を進め、同僚の瑠奈を誘う。だが彼女はサマンサが佐藤と付き合っていることを危惧し、「いずれ千原会に取り分を要求されて、店を乗っ取られる」と関わりを拒む。
ジェイクは詠美に頼まれ、元彼が逮捕された若い女性の遺体遺棄事件について調べる。彼女は殺される前に3回も被害届を出していたが、警察はすべて放置していた。詠美の強い希望で記事を書くジェイクだったが、記事は一面ではなく別の面に掲載される。
記者の仕事に意味を見出せなくなったジェイクに、詠美は「誰かが記事により情報を一つずつ積み上げていけば、事実を無視できなくなり、世の中は必ず変わる」と告げる。
ポリーナが姿を消して何日も連絡がつかず、心配したサマンサは佐藤に相談する。佐藤はアキラが働くホストクラブへ行き、マネージャーの稲葉(松田美由紀)を問い詰める。店には戸澤組の組員が出入りしており、借金がかさんで返せなくなったポリーナは「ヨシノ」へ送られたという。佐藤は戸澤組との揉め事を避けるため、それ以上の詮索をやめてしまう。協力者を失ったサマンサはジェイクに助けを求める。
戸澤は「手を切りたい」という宮本に、最後の仕事として片桐が保管している証拠を取ってくるよう命じる。宮本は地下の保管庫に忍び込むが、証拠は存在せず、監視カメラの向こうで片桐がその様子をうかがっていた。

片桐の策略により戸澤と繋がっていることが露呈した宮本は、辞職を覚悟して片桐に全てを打ち明ける。片桐は彼の悪事を見逃す代わりに、戸澤逮捕に協力するよう持ち掛ける。
ジェイクとサマンサは行方不明のポリーナを捜すため、戸澤の宣伝係をしているライター鵜飼のもとへ向かう。鵜飼に覚醒剤を渡し、その見返りに“ヨシノ”の場所を聞き出すサマンサ。鵜飼によると“ヨシノ”は船の名前で、戸澤はそこでパーティーを開き、友人や商売相手に女性をあてがって大金を取っているという。
宮本は戸澤と会い、片桐が証拠を掴んだというのはハッタリだったと告げる。そして片桐が石田と繋がっていると嘘をつき、戸澤との関係を修復する。宮本は戸澤から聞き出した次の取引場所を片桐に伝え、戸澤逮捕へ向けて動き出すが、裏切りに気付いた戸澤に嵌められ消されてしまう。
片桐は宮本から聞かされていた取引場所へ向かい、待ち伏せていた戸澤から「これ以上首を突っ込んだらあんたの家族を殺す」と脅される。
サマンサのもとにアキラが現れ、今日中にポリーナの借金1000万円とその利子を返さないと彼女が殺されると泣きつく。サマンサはポリーナを助けるため、店を出すために貯めた全財産を持ち出すが、アキラと仲間たちに奪われてしまう。
追い詰められたサマンサはデュークを通して石田に会い、店の共同経営を持ちかける。石田はサマンサの話に乗り、開店資金を出すことを承諾。反対する佐藤を黙らせ、彼にサマンサの店の担当を命じる。
サマンサはリスクを承知で石田と組んだことを佐藤に打ち明け、担当を命じられた彼と仕事上の関係を築くことを約束する。佐藤はサマンサと別れた直後、千原会の男に刺される。
病に苦しむ戸澤は愛人の美咲に「俺はまだまだくたばらない」と告げ、飛行機に乗って旅立つ。
ジェイクの部屋に戸澤組の男たちが押しかけ、ジェイクを袋叩きにして「戸澤組に関わるな」と脅す。翌朝、ジェイクの部屋の前に“ヨシノ”と書かれたビデオテープが届けられる。そこには中年男性に押し倒されるポリーナが映っており、彼女が拒むと別の男が現れて暴行を加え、ポリーナは動かなくなってしまう。
ジェイクは片桐の家を訪ね、もう一度チャンスをくださいと頼む。

感想(ネタバレ有)要

オール日本ロケのハリウッド作品ということで、とても楽しみにしていたのですが…裏社会がテーマじゃなかったらもっと素直にワクワクできたのになぁ~。終始苦手な世界観で、見続けるのが辛かったです。

なんとなく1989年の映画「ブラック・レイン」と重なるのは、このドラマの設定年代が近いからでしょうね。あのとき感じた「海外から見た日本って、こんな感じなんだ…」という複雑な気持ちが蘇りました。

でもさすがに30年前とは違い、あからさまにおかしいと思うところはほとんどなかったです。ヤクザや警察のみなさんがやたらと英語が達者なところは違和感ありまくりでしたけども…ドラマですしね。

俳優陣の徹底した役作りや、細部まで作り込まれた映像には引き込まれました。当時の日本をリアルに描けていたと思います。どこまでもリアルなだけに、裏社会が苦手な私には苦痛だったんですよね…たぶんシーズン2は見ないと思います(あくまで好き嫌いの問題で、作品としては素晴らしかったです)。

今回の作品は既に企画があって日本主導ではないので仕方ないのですが、次回もし世界に発信するドラマを作るとしたら、ヤクザ抜きでお願いしたいです。

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