今回は、タイムトラベル、タイムスリップ、タイムループ、タイムワープ、過去との通信…などなど、わたしが大好きな時間モノ映画をご紹介します。
このジャンルの作品は、だいたい何を見ても面白いと思ってしまうわたしですが(たぶん遺伝子レベルで好きなんだと思う)、その中でも選りすぐりの作品をピックアップしました。
ツッコミどころも含めて楽しんでください!
バック・トゥ・ザ・フューチャー3部作
文句なしにNO.1ですね! 80年代の明るさが詰め込まれた、マイケル・J・フォックスの魅力全開のSFアドベンチャー映画。
タイムトラベルものの中ではダントツで好きです。パート1を高校の修学旅行のバスの中で見て以来、何度見たかわかりませんが、毎回ワクワクさせてくれます。
お気に入りは、パート2のラストシーン。公開時、映画館で初めてこれを見た時はシビれました!
きみがぼくを見つけた日
こちらも何度も見ている大好きな作品。コントロール不能なタイムリープ能力に翻弄される男と、彼を愛した女性の切ない運命を描いた秀作です。
時空を超えて何かを成し遂げるという話ではなく、ひたすら苛酷な“運命”を受け入れる夫婦の純愛物語。切ない系が好きな人はハマると思います。2022年にHBOでドラマ版が放送されました。
サマータイムマシン・ブルース
邦画ではこれが一番! 序盤から伏線のオンパレードで、最初は意味不明だったシーンが徐々に繋がり、次々と謎が解けていくストーリーが最高に面白くて爽快なんです。タイムシンを使う理由が超くだらないのも笑えます。
エキストラで升毅さん演じる“神様”が何度も登場したり、遠くに怪しげな人影が映ったり、ある場面でガンダムのBGMが流れたりと、一秒も見逃せない作りになっていますので、集中してご覧ください。
オーロラの彼方へ
こちらも大好きな作品で、知る人ぞ知る名作。過去と繋がる無線機を通して、今は亡き父親と共に連続殺人事件とタイムパラドックスに挑む刑事の奮闘を描いたサスペンスファンタジー。
2016年にはアメリカでリメイクドラマ「シグナル」が制作されました。
※レビューはこちら(ネタバレ有)。
ミッション:8ミニッツ
列車爆破事件の犯人を見つけ出し、第2のテロを阻止するため、極秘任務を与えられた主人公が〝爆破前の8分間〟を何度もループするSFサスペンス。
最初は謎だらけなのですが、違和感の正体が徐々に解き明かされていくストーリーには何度見ても興奮させられます。想像を掻き立てられる結末もすばらしくて、深い余韻を残す傑作。
プリデスティネーション
タイムトラベル&タイムパラドックスの醍醐味を味わえる傑作です。原作はSF界の巨匠ロバート・A・ハインラインの短編小説というだけあって、巧妙に練られたストーリーに脱帽。
複雑な設定の登場人物を見事に表現したイーサン・ホークとセーラ・スヌークの演技にも引き込まれます。こういうのほんと好きだ。
ぼくは明日、昨日のきみとデートする
タイトルそのままなのに、内容の想像がつかない不思議な設定のラブストーリー。タイムスリップともタイムリープとも違う奇妙な仕掛けが秀逸で、見え方がガラリと変わる中盤以降は涙なしでは見られません!
京都の美しい風景とともに、見終わった後も爽やかで切ない余韻を残す素敵な作品です。
エンドレス 繰り返される悪夢
愛する人の死を回避すべく、2人の男が奔走するさまを描いたタイムループもの。途中から意外な事実が判明し、二転三転する展開に目が離せなくなります。
SFっぽさはあまりないのですが、脚本がよく計算されていて面白いです。終盤で明らかになるタイムループの理由が泣ける。
デジャヴ
フェリー爆破事件の犯人を追う捜査官が、“過去が見える”特殊な映像システムを使って事件解決に挑むサスペンスアクション。
意表を突く仕掛けとカー・アクションが楽しめる、エンタメ要素満載の作品。SF設定はユルいけど、伏線回収は見事。とにかくデンゼル・ワシントンがかっこいい!
ミッドナイト・イン・パリ
ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、ピカソ、ダリ、ロートレック、ゴーギャンなどの偉人たちが次々と登場するロマンチックなコメディ。
芸術を愛してやまない主人公が1920年代のパリにタイムスリップし、心酔するアーティストたちとの交流を通して人生を見つめ直す物語です。
殺伐とした事件は起こりません。オシャレで優雅なパリの雰囲気を満喫できます。
トランス・ワールド
予備知識ゼロで見て欲しい。地味な低予算映画ですが巧妙な脚本で、中盤以降の展開にゾクゾクさせられます。
それぞれ異なる理由で森の中に迷い込んだ3人の男女。3人は協力し合い、助けを求めて森をさまよいますが、なぜか森から出ることができません。前半に数々の伏線が散りばめられているので、見逃すなかれ。
コーヒーが冷めないうちに
過去に戻れるという噂がある喫茶店〝フニクリフニクラ〟を舞台に、来店する客たちの体験を4話構成で描くファンタジー。
個人的には「泣ける」というよりとても「ワクワクする」作品で、特に4話目が楽しかったです。
※詳しいレビューはこちら(ネタバレ有)。
イルマーレ
2004年と2006年を結ぶ不思議な郵便箱で文通をする男女の純愛物語。
リメイク元の韓国映画は、日本映画「Love Letter」に影響を受けたとされている作品。ハリウッド版はしっとりとした大人のラブストーリーになっていて、雰囲気的にはハリウッド版のほうが「Love Letter」に近い印象。いずれも名作です。
バタフライ・エフェクト
このジャンルではあまりにも有名な作品。小さな違いがやがて大きな差を生み出す〈バタフライ・エフェクト〉と呼ばれるカオス理論がテーマになっています。
過去を書き換える方法を知った青年が、最愛の女性を救うため何度も過去に戻り、過ちを修正しようとする物語。
恋はデジャ・ブ
“タイムループもの”の代表作としても知られる作品。ビル・マーレイのコミカルな演技が楽しい。
高慢で自己中心的な気象予報士が、伝統行事を取材するため訪れた田舎町で何度も繰り返される1日を経験するうち、これまでとはまったく違う人生の楽しみ方と恋に目覚める物語。
青天の霹靂
劇団ひとりさんが自身の小説を初監督で映画化。何をやってもうまくいかず、人生を諦めていた主人公が40年前にタイムスリップ。そこで若き日の父と母に出会い、自身の出生の秘密を知ることに…。テンポのいいストーリー展開で心が温まる作品。
アバウト・タイム 愛おしい時間について
コミカルな語り口で描いたハートウォーミングなヒューマンドラマ。
タイムスリップ能力を持つ家系に生まれた青年が、能力を駆使して苦手な恋愛を成就させ、やがて家族となるまでの感動物語です。タイムスリップはありますがSF要素は薄め。
タイム・アフター・タイム
H・G・ウェルズがタイムマシンを発明した、という奇抜な設定で始まるレトロなSF作品。
未来へ逃走した殺人鬼を追って1979年にタイムトラベルした若きウェルズが、ロマンスあり、サスペンスありの冒険を繰り広げます。
ヒロインは「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」のクララ役メアリー・スティーンバージェン。
帰ってきたヒトラー
笑えるけど笑えない、とんでもない問題作。ヒトラーが現代にタイムスリップし、さまざまな騒動を巻き起こすブラックコメディです。
最初は“ヒトラーのそっくりさん”として面白がっていた人々が、気づかないうちに扇動されていく様子が怖い。
13F
これを“時間モノ”に分類するのは少し無理があるのですが、面白いので強引に加えてみました。
主人公はバーチャルリアリティの技術を駆使してコンピュータ内に1937年のロサンゼルスを再現。ところが上司が謎のメッセージを残して何者かに殺害され…。
「マトリックス」と同年に公開されたために埋もれてしまいましたが、わたしはこっちのほうが好み。
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