ネタバレ有「ヨーアンスン一家~彼らの正体~」全話あらすじ・感想・登場人物(キャスト)・予告動画

北欧ドラマ「ヨーアンスン一家~彼らの正体~」あらすじキャスト

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北欧ドラマ「ヨーアンスン一家~彼らの正体~」(全10話)についてまとめました。

妊娠を機に詐欺師を引退したある夫婦。娘と息子が生まれすっかり所帯じみた夫婦のもとに過去の共犯者が現われ復帰を迫り……。子どもたちとの生活は守れるのだろうか?

WOWOW公式サイトより

デンマーク発の犯罪サスペンス。詐欺師から足を洗った夫婦が生活に困窮し、復帰を迫られて悪戦苦闘する姿など、コミカルな要素も多い作品。IMDbの評価は7.5。

デンマーク映画賞ドラマ部門で、エーリク役のラース・ランデが主演男優賞、ニナ役のリーネ・マリーア・クリステンセンが主演女優賞にノミネートされました。本国デンマークでは、2022年にシーズン2が放送されています。

最初はすこし退屈ですが、だんだん盛り上がっていきます。中盤からハラハラする展開になり、詐欺師ならではの騙し合いに目が離せなくなります。最後のオチも好き。

作品概要

  • 放送局:WOWOW
  • 放送時間:2023年2月1日(水)から毎週水曜23:00~
  • 製作国:デンマーク(2018年)
  • 原題:Friheden
  • 製作総指揮:ミタ・ルイーズ・フォルデイガー・ソーレンセンほか

あらすじ

17年前までクリスティアンとシモーネを名乗る詐欺師仲間だったエーリクとニナは、ニナの妊娠をきっかけに裏稼業から足を洗い、まっとうな市民として生きようと決心。そして現在。娘と息子が生まれた2人は普通の家族として幸せに暮らしていたが、転職を続けたエーリクは無職で、地道に働くニナの収入だけでは住宅ローンの支払いや電化製品の修理・買い替えに足らず、一家は困窮にひんしていた。
そんなある日、過去に夫妻と組んでいた詐欺師ジャクリーネがやって来る。ジャクリーネによれば製薬会社“インヴォファーマ”は、国連との契約を悪用し多額の利益を出しているという。ジャクリーネは夫婦に同社への詐欺で大金を稼ごうと復帰を迫るが……。

WOWOW公式サイトより

予告動画

登場人物(キャスト)

エーリク(ラース・ランデ)
元詐欺師。当時の名前はクリスティアン。17年前、妻ニナの妊娠をきっかけに裏稼業から足を洗い、まっとうな市民として生きてきた。だが17年間で17回も転職し、現在も無職。経済的に困窮し、ニナとも喧嘩が絶えない。大金を手に入れて現状を変えようと、かつての仲間ジャクリーネの誘いに乗ることを決める。

ニナ(リーネ・マリーア・クリステンセン)
元詐欺師。当時の名前はシモーネ。妊娠を機に足を洗い、現在はIT企業で財務管理の仕事をしながら家族を支えている。転職を繰り返す夫エーリクに愛想を尽かしている。当初は復帰を拒んでいたが、ジャクリーネに脅され、家族のためにやむをえず協力する。

ジャクリーネ(ロッテ・アンデルセン)
エーリクとニナのかつての仲間。借金返済のために製薬会社を狙った詐欺計画を企て、足を洗ったエーリクとニナを無理やり計画に引き込む。昔からニナとは不仲で、なにかと揉める。

エスター(エマ・B・マロット)
エーリクとニナの娘。17歳。23歳のパトリックと付き合っている。両親の過去については何も知らず、怪しい行動を取るエーリクが不倫をしているのではないかと疑い、密かに携帯を追跡する。

カイ(エミール・トルストロップ)
エーリクとニナの息子。エスターの弟。繊細な性格で、悩みごとが多い。

パトリック(カスパ・ルフヴァル・スティーンスビアク)
エスターの恋人。23歳。友人とアクション・パークを経営している。エスターから相談され、密かにエーリクを尾行して行動を監視する。

マス・モラル(Morten Brovn)
製薬会社インヴォファーマのCEOの息子。ジャクリーネが詐欺計画のターゲットに選んだ人物。父親に認められたいという一心で、エーリク扮する“フランク・ゼラー”を信頼し、国連との契約締結を実現させるべく奔走する。

セヴェリン・モラル(Morten Suurballe)
製薬会社インヴォファーマの創業者でCEO。国連との契約更新を滞りなく済ませて会社を売却しようと考えている。マスの父親だが、息子に対して信頼も愛情もない。

ヴィラッドセン
インヴォファーマの社員。マスに代わって契約交渉担当になるが、エーリクたちに嵌められて不正の汚名を着せられる。社内の女性社員と不倫関係を続けている。

ビアギッタ
国連難民高等弁務官事務所の職員。ニナが彼女に変装してマスと接触し、契約更新のための賄賂を要求する。

マーク(Behruz Banissi)
ジャクリーネの協力者。

ベアテリン(Morten Kirkskov)
ニナの会社の上司。ニナに想いを寄せている。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

詐欺師のクリスティアンとシモーネは、シモーネの妊娠をきっかけに犯罪から足を洗い、まっとうに生きることを決める。17年後、2人はエーリクとニナに名前を変え、線路沿いの古い家を購入。普通の夫婦として暮らしながら、娘のエスターと息子のカイを育てていた。
エーリクは17年間で17回もの転職を繰り返し、現在も失業中だった。ニナは地道に働いていたものの、彼女の収入だけでは家のローンの支払いや電化製品の買い替えまではまかなえず、一家は困窮していた。
そんなある日、エーリクは面接のために訪れたレストランで、かつての犯罪仲間ジャクリーネと再会する。彼女はエーリクにある計画を打ち明け、手を貸してほしいと持ちかける。
帰宅したエーリクは、ニナにそれとなく復帰を打診するが、「今のあなたには無理よ」と一蹴される。発奮したエーリクはニナに内緒で家電店の経営者を騙し、新しい食洗機とエスターのパソコン、カイのタブレットを手に入れる。自信を得たエーリクは、ジャクリーネに電話して「計画に乗る」と告げる。
ニナは取引先との会食に出向くが、レストランで待っていたのは上司のベアテリンだけだった。ベアテリンは騙したことを謝り、ニナを食事に誘う。
ニナの浮気を疑ったエーリクは、店に乗り込んでベアテリンを追い出し、ニナを問い詰める。2人が帰宅すると、ジャクリーネが来ていた。エーリクから何も聞かされていなかったニナは、突然現れたかつての仲間に驚く。
ジャクリーネは服役中、2人のことを聞かれても答えなかったと恩を着せ、計画に協力しなければ正体をバラすと脅す。そして明日の朝会う約束をして帰っていく。
エーリクは新しい食洗機を設置するが、排水管が壊れてしまう。

翌朝、ヨーアンスン家の地下室は水浸しになっていた。ニナはエーリクとともにジャクリーネに会いに行き、職場にバラさないこと、子供たちを巻き込まないこと、終わったらもとの生活に戻り、二度と会わないことを条件として計画に協力することを決める。
ジャクリーネが狙うのは製薬会社のインヴォファーマ社だった。インヴォファーマ社は国連難民キャンプに医薬品を届ける契約を悪用して稼ぎ、さらに巨額の金が入る予定だという。国連との契約交渉を担当するCEOの息子マス・モラルをターゲットに決めたジャクリーネは、エーリクとニナに彼の身辺を探るよう頼む。
エーリクはマスを追跡し、重役会議の情報をつかむ。真夜中、ニナはインヴォファーマに侵入して重役会議を盗み見るためのカメラを設置する。自宅で遠隔操作をしていたエーリクは、娘のエスターにニナの居場所を聞かれ、とっさに「夫婦喧嘩の真っ最中で、友達の家に行った」とウソをついてやりすごす。
翌朝、エスターは6つ年上の恋人パトリックとの交際をニナがよく思っていないことに腹を立て、「自分はどうなの」と昨夜のことを持ち出す。
エーリクは“フランク・ゼラー”を名乗ってマスに接触し、彼の信用を得ることに成功。だがその夜、マスは重役会議で契約更新の担当を外され、代わりにヴィラッドセンが選ばれる。
ジャクリーネは「ヴィラッドセンを排除して、このままマスを利用する」と言うが、ニナは彼女の腕が落ちたのではないかと不安を抱き、エーリクにインヴォファーマの競合を調べるよう頼む。
ジャクリーネはヨーアンスン家に盗聴器を仕掛け、密かに2人の会話を盗み聞きしていた。

エーリクとニナ、ジャクリーネの3人は、マスの代わりに契約担当となったヴィラッドセンを排除するべく動き出す。ニナは作家に扮してヴィラッドセンに取材を申し込み、彼の携帯に細工をする。エーリクは2人が会っているところをマスに見せ、彼女はゼンタックスという製薬会社の社員だと吹き込む。
マスはヴィラッドセンの裏切り行為を会社に報告する。彼の携帯から証拠となるメールが見つかったため、ヴィラッドセンは重役会議でクビを宣告される。マスは彼の代わりに契約担当を任されることに。
フランク・ゼラーとしてマスの信頼を得たエーリクは、偶然を装ってマスがいるクラブへ行き、一緒に酒を飲む。フランクが出会い系に登録していることを知ったマスは、近くにいた“ピーア”という女性とマッチングさせる。ピーアとして現れたのはジャクリーネだった。ジャクリーネは国連事務局で通訳をしていると話し、「お金で買える不正契約がある」とマスに話す。
その頃、エスターは友人からエーリクが“フランク・ゼラー”の名前で出会い系に登録していることを知らされ、エーリクの携帯を追跡して居場所を突き止める。そして偵察に行ったクラブで、ジャクリーネと抱き合っているエーリクを目撃し、ショックを受ける。
翌朝、ニナは国連難民高等弁務官事務所の職員ビアギッタを装い、マスからの問い合わせの電話に出る。「まだ契約はできない」と、不正契約があることを匂わせるニナ。焦ったマスは“フランク”と“ピーア”を呼び出し、相談する。エーリクは「他社の提示条件を突き止め、それを上回ればいい」と助言する。

ニナは国連難民高等弁務官事務所の職員ビアギッタになりすまし、マスに接触する。ジャクリーネの計画では契約締結の裏金として100万ユーロを要求する予定だったが、ニナはとっさに200万ユーロに増額してしまう。
エスターは恋人のパトリックが隠し撮りした写真を見て、父親のエーリクが出会い系サイトで知り合った女性と密会していると思い込む。エーリクの携帯からジャクリーネの連絡先を手に入れたエスターは、彼女を呼び出して関係を問いただすが、ジャクリーネは「昔からの友達」だと話す。
マスはビアギッタとのやりとりを隠し撮りし、弁護士や警察に話すと言い出す。焦ったジャクリーネはわざとニナに殴らせ、ビアギッタから報復を受けたふりをする。そして駆けつけたエーリクとマスに「動画を使えば、あなたも狙われる」と警告する。
エーリクを怪しんだマスは、オフィスに連れていき「なぜ隠し撮りがバレたのか説明しろ」と絞め上げる。エーリクはとっさにオフィスに仕込んでいた隠しカメラをマスに見せ、「ここは誰かに監視されている」とうそぶく。
その様子をカメラで見ていたニナは、ビアギッタを装ってマスに電話し、金曜までに200万ユーロを用意すれば契約を結ぶ、と約束する。エーリクの機転でどうにか難を逃れた3人だったが、ニナはジャクリーネの度を越したやり方に危機感を抱く。
マスは父親の会社から200万ユーロを盗み、解雇されたヴィラッドセンに罪を着せることに。そして盗んだ金をエーリクに預け、2日後にビアギッタと会うとき一緒に来てほしいと頼む。
200万ユーロを手に入れたエーリクとニナは歓喜して抱き合うが、エーリクはマスに対する罪悪感から、正式に金を受け取って契約を締結させてやりたいという。
エスターは若い頃の両親とジャクリーネが写っている写真を見つける。

契約締結の前日。エーリクはマスから金を預かったことをジャクリーネに打ち明ける。そして入念な打ち合わせのもと、当日はフランク・ゼラーとしてマスに同行。ニナは後から国連都市に乗り込むことになるが、息子のカイが体調を崩して学校に行けず、仕方なく車に乗せて現場へ向かう。
駐車場に停めた車の中にカイを残し、ラジオの取材スタッフに扮して厳重警備の国連都市に潜り込むニナとジャクリーネ。ニナはビアギッタになりすましてマスと会い、エーリクはマスになりすまして本物のビアギッタに会う。同じビル内で同時に契約し、お互いに会っていると思わせる計画だ。
マークの協力もあり、無事に契約書にサインさせることに成功。ニナは契約書と引き換えに、マスから200万ユーロを受け取る。建物を出たエーリクは、カイが車からいなくなっていることに気づいて焦るが、ニナが建物内に入り込んでいたカイを見つけて連れ戻す。
一方、エーリクの浮気を疑うエスターは、両親が離婚するのではないかと気が気でない。パトリックの両親と会う約束がキャンセルになり、機嫌を損ねたエスターはエーリクの携帯を追跡し、ひとりでアジトの倉庫へ向かう。

200万ユーロを手に入れたニナは、ジャクリーネとカイを車に乗せてアジトの倉庫を目指す。しかし渋滞に巻き込まれて思うように進まず、さらに後続車に追突されてテールライトが壊れ、警察の検問にも出くわしてしまう。
トランクに入れた200万ユーロが気になりつつも、警官にライトの破損とガソリン漏れを指摘され、しぶしぶ車を降りるニナたち。そこへ通りがかった車の運転手がタバコを投げ捨て、ガソリンに引火してニナの車は爆発、炎上してしまう。呆然自失となるニナに、逃げるよう促すジャクリーネ。ニナはカイを連れてその場から逃げ出す。
一方、エーリクはマスの父親セヴェリンに契約書を届けるため、彼とともに実家へ向かうことに。すっかりエーリクを信用したマスは、ヴィラッドセンの後任としてインヴォファーマで働かないかとエーリクを誘う。
ところが帰宅したセヴェリンはヴィラッドセンと一緒だった。マスが会社から200万ユーロを盗み、ヴィラッドセンにその罪を着せたことが露呈したのだ。セヴェリンから関与を問われるエーリクだったが、マスがかばってくれたおかげで難を逃れる。
エスターは倉庫に侵入し、両親の秘密を知ってしまう。恋人のパトリックを呼んで倉庫内を調べていると、ジャクリーネが帰ってくる。彼女は警官役の男たちに金を払い、200万ユーロが入ったバッグを手にしていた。エスターたちが隠れて様子を見ていると、彼女はニナとエーリクの自宅での会話を盗聴していた。
エスターとパトリックは、ジャクリーネに気づかれないよう倉庫を出る。ジャクリーネは倉庫を片付け、証拠をすべて燃やす。

手に入れた200万ユーロが灰になり、多額の借金を抱えて途方に暮れるエーリクとニナ。そこへエスターが帰宅し、リビングに仕掛けられていた盗聴器を見つける。エスターから倉庫で撮影した写真を見せられたエーリクとニナは、ジャクリーネに騙されたことに気づく。
2人はすぐに倉庫へ向かうが、すでにもぬけの殻だった。翌朝、2人はエスターに自分たちの過去の秘密を打ち明け、ジャクリーネに騙されて200万ユーロを奪われたことを話す。
ニナは職場に復帰し、また今まで通りの日常が戻る。エーリクはマスからの電話を無視するが、やはり彼のことが気になり、弁護士との会話を盗聴する。マスは父親の弁護士から会社の株を売るよう要求され、家族信託からも外されてしまう。セヴェリンはマスの代わりにヴィラッドセンを復職させる。
ニナは仕事に身が入らず、勤務中に倉庫の不動産情報を調べ始める。すると、倉庫を借りていたのはセヴェリンの妻ビエテが所有するアタラクシアという会社だった。セヴェリンとジャクリーネがグルだと気づいたニナは、その場で退職を告げて会社をあとにする。
エスターは両親の秘密を恋人のパトリックに話す。パトリックはエーリクの浮気調査をしたときにジャクリーネが使っていた車を撮影していた。エーリクは警察官を丸め込んで写真の車のナンバーを調べさせ、所有者を割り出す。
住所を訪ねると、そこにいたのはジャクリーネの協力者マークだった。マークはジャクリーネがセヴェリンに弱みを握られていることや、彼に200万ユーロを奪われたことを話す。
セヴェリンの目的は、息子のマスを会社から追い出すことだった。そのためにジャクリーネを雇い、この計画を実行させたのだ。真実を知ったニナはジャクリーネへの復讐を誓い、セヴェリンの金を奪う新たな計画を彼女に持ちかける。

ニナとエーリクはジャクリーネと再会し、新たな計画を持ちかける。2人が考案したのは、4日後に買収されるインヴォファーマの巨額の売却金をセヴェリンから奪うというものだった。ジャクリーネは2人を利用したことを謝り、計画を実行してお金を取り戻すことを約束する。
エーリクは再びフランク・ゼラーに扮してマスに会いに行く。父親に勘当され、会社を追放されたマスは消沈していた。エーリクはマスを倉庫に連れて行き、ビアギッタに扮したニナと会わせる。そして彼女がビアギッタの偽者であることや、自分の妻であること、自分もまたマスを騙すためにフランク役を演じていたにすぎないことを告白する。
激怒したマスは2人を殴りつけるが、父親への復讐を手伝うと持ちかけると、計画に乗ることを承諾する。エーリク、ニナ、ジャクリーネ、マーク、そして新たに加わったマスの5人は、ノルウェーから買い手が署名しに来る金曜日の契約締結日に向けて準備を始める。
インヴォファーマの売却益20億クローネは会社の口座に入り、そのうちセヴェリンの取り分である3億クローネはアタラクシアの口座に入ることになっていた。アタラクシアは脱税目的のために作られた会社だったが、所有者である妻のビエテはその事実を知らなかった。
ニナとエーリクは税務職員になりすましてビエテを訪ね、彼女の会社がセヴェリンの犯罪に利用されていることを教える。そして会社の情報を渡せば見逃すと持ちかけ、アタラクシアの情報を手に入れることに成功する。
エスターは高校を辞めて詐欺に加わりたいと言い出す。反対するニナだったが、エーリクは賛成する。そしてエスターも計画を手伝うことになるが、恋人のパトリックは複雑な表情を浮かべる。

パトリックはジャクリーネと会い、「もうやめたい」と告げる。ジャクリーネの手先としてエスターに近づいたパトリックだったが、本気でエスターに恋をしてしまったのだ。だがジャクリーネは許さず、エスターと別れるよう命じる。そして契約締結の日にセヴェリンの屋敷に忍び込んで金庫から200万ユーロを盗み出すよう指示する。
パトリックはエスターに別れを告げようとするが、エスターは彼がジャクリーネの手先だと気づいていた。2人は別れたふりをしてニナとエーリク、ジャクリーネを騙し、金を奪ってボリビアへ逃げる計画を立てる。
買収契約締結日。ニナは投資団体の代表者に扮して会議室に、エーリクは料理人として厨房に、エスターは給仕係としてインヴォファーマに潜入する。
ニナは取引銀行の担当者ストックマンの向かいの席に座り、彼のカバンからパソコンを盗み出す。エスターは給仕係としてニナに近づき、そのパソコンを受け取って厨房のエーリクへ。エーリクは車内にいるジャクリーネにパソコンを渡し、ジャクリーネはアタラクシアに送金されるはずの3億クローネがニナたちの口座へ入るようパソコンに細工する。
だがソフトのアップロードに予定より時間がかかり、それぞれが時間を稼ぐために奮闘する。どうにか怪しまれずにパソコンを戻し、契約締結を見守るニナ。ストックマンによって送金が行われ、計画は成功したかに見えたが、そこへマスが警察を連れて現れる。
エーリクはエスターを逃し、厨房でニナを待つ。警官に見つかったジャクリーネは「犯人は厨房にいる」と告げ、エーリクとニナは逮捕される。
一方、パトリックはセヴェリンの屋敷に忍び込むが、金庫の中にあるはずの200万ユーロは消えていた。

エーリクとニナ、ジャクリーネの3人は警察に連行され、それぞれ別室で取り調べを受ける。エーリクとニナが貧しい夫婦を演じる一方、ジャクリーネは2人に罪を着せようとし、契約の場で使われたパソコンを調べるよう供述する。
しかしパソコンから明らかになったのは、ジャクリーネとセヴェリンが共謀して3億クローネを送金し脱税しようとした事実だった。それによりニナとエーリクの無実が証明され、釈放される。
2人は事前にアタラクシアの所有者をセヴェリンとジャクリーネに変更していたのだ。セヴェリンの妻ビエテが離婚を申請したため、セヴェリンが責任を問われることに。3⃣億クローネを含むアタラクシアの資産は凍結され、セヴェリンとジャクリーネは脱税の罪に問われることに。
ニナとエーリクは駐車場でマスと落ち合い、約束の200万ユーロを受け取る。金庫から金を盗み出したのはマスだった。金を持って帰宅した2人は、エスターに計画の全貌を話す。2人の目的はジャクリーネへの復讐であり、セヴェリンに奪われた200万ユーロを取り戻すことだった。
ジャクリーネはマークの助けを得て警察から逃げ出し、パトリックのもとへ。200万ユーロがニナたちの手に渡ったことに気づいたジャクリーネは、エスターを使って金を取り戻そうとたくらむ。
大金の使い道を考えていた夫婦のもとに、ジャクリーネから連絡が入る。エスターを人質に取られたことを知ったニナとエーリクは、200万ユーロが入ったバッグを自転車に乗せて指定された橋の下へ向かう。
そこへ現れたのは、パトリックだった。呆然とする2人から金の入ったバッグを受け取り、立ち去るパトリック。だが彼はその金をジャクリーネに届けず、橋の上でエスターと合流して2人でボートに乗り移り、金を持ち逃げする。
その後、ニナの携帯に「ボリビアに行く。ごめんね」というエスターからのメッセージが届く。さすがうちの子、と感心するニナとエーリク。
帰宅した2人は、エスターとパトリックにかつての自分たちを重ね合わせる。ニナは望むものを手に入れるため、本格的に復帰することを考え始める。

感想(ネタバレ有)

詐欺師トリオの騙し合い、楽しかった~。後半の盛り上がりが最高でした。

序盤はニナとエーリクの貧乏生活がなんとも哀れで、久しぶりの仕事に右往左往する様子もカッコ悪かったのですが、中盤あたりからどんどん面白くなっていきました。

前半で積み上げた地味なエピソードが、後半になって生きてくるところも面白かった。エーリクとマスの奇妙な友情とか、エスターとパトリックの年の差カップルとか。頼りなかった8歳のカイが最終話で少しだけ成長していたのも微笑ましかった。

詐欺計画は毎回予定が狂ってハラハラさせられましたが、そのたびに彼らが本領を発揮してみごとに危機的状況を回避するのが痛快でした。よくそんな出まかせをとっさに思いつくなぁ~、と感心しながら。

線路沿いの古い家で、壊れたトイレを修理するお金もない2人が、200万ユーロ(約2億8000万円)だの3億クローネ(約57億円)だのと桁違いな大金を騙し取る大胆不敵な計画をくわだてる、という設定がユニークでした。犯罪だけど憎めないところがいい!

シーズン2(全8話)は2020年に本国デンマークで放送されています。200万ユーロを奪ってボリビアに旅立ったエスターとパトリックが、現地でトラブルに巻き込まれ帰国できない事態に…。ジャクリーネは新たな詐欺計画を夫妻に持ちかけます。WOWOWでは2023年4月12日(水)から放送予定。

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