ネタバレ有「ブラッド&トレジャー 伝説の秘宝」全話あらすじ・感想・キャスト

「ブラッド&トレジャー 伝説の秘宝」

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海外ドラマ「ブラッド&トレジャー 伝説の秘宝」(全13話)についてまとめました。

2019年5月~8月に全米CBSネットワークで放送されたアドベンチャードラマ。シーズン2の製作も決定しています。

元FBI捜査官のダニーと窃盗犯のレクシーがコンビを組み、クレオパトラの棺を追って世界各地を駆け回ります。 「インディ・ジョーンズ」「ハムナプトラ」「ナショナル・トレジャー」などを彷彿とさせる壮大なスケールとアクションが見どころ。

ストーリー展開はご都合主義だらけで突っ込みどころ満載ですが、底抜けに明るくて軽いノリの80年代の冒険映画を思い出して、懐かしい気持ちになりました。

それぞれのキャラクターも生き生きと楽しく、特にレクシーが強くて大胆でカッコいい。後半、謎や秘密が徐々に明らかになっていくところも面白いです。

作品概要

  • 放送局:WOWOWプライム
  • 放送時間:2020年1月1日(水)〜3日(金)午後3時~※3日にわたり一挙放送
  • 製作国:アメリカ(2019年)
  • 原題:Blood&Treasure
  • 脚本:マシュー・フェダーマンほか
  • 監督:スティーブ・ボウムほか
  • 製作総指揮:マーク・ウェッブほか

あらすじ

古代エジプトの女王クレオパトラとその恋人アントニー(アントニウス)のピラミッドが見つかる。だがそこにクレオパトラのひつぎはなく、調査隊の前に現われたファルーク率いる武装テロリスト集団は、発掘調査をしていたカスティヨ博士を拉致する。
ニューヨーク。国際弁護士であり美術品を取り戻す仕事をしている元FBIのダニーは、恩人である大富豪のリースから博士の救出を依頼され、元恋人で盗みの達人レクシーに協力を求める。まずローマに向かったダニーとレクシーは、古美術品が取引されるブラックマーケットへ。その後も2人は、クレオパトラのひつぎを狙うファルークら武装テロ集団を追い、謎の秘密結社と協力しながら、ジュネーブ、バチカン市国、パリ、モロッコ、キューバなど世界各地を飛び回る。

WOWOW公式サイトより

予告動画

登場人物(キャスト)

主要人物

ダニー・マクナマラ(マット・バー/声:小松史法)
元FBI捜査官。現在は国際弁護士として盗まれた美術品を取り戻す仕事をしている。恩人であるリースにカスティヨ博士の救出を依頼され、元恋人で窃盗犯のレクシーと協力して博士と奪われた財宝の行方を追う。

レクシー・ヴァジーリ(ソフィア・パーナス/声:松井茜)
ダニーの元恋人で盗みのプロ。エジプト人。犯罪者や裏社会に通じている。数年前、FBI捜査官だったダニーに逮捕され、疎遠だった父親を説得して囮捜査に協力。だが作戦は失敗し、父親はファルークに殺された。それを機にダニーとは決別した。ファルークに復讐するため、ダニーの捜査に協力する。

ファルークを追う者たち

グウェン・カールソン(カティア・ウィンター/声:鹿野真央)
質実剛健なインターポールの捜査官。以前、ダニーと組んでファルークの事件を担当した。ダニーの人柄を信用しているが、彼を追う立場となる。

ブルーノ・ファビ(アントニオ・クーポ/声:江頭宏哉)
イタリアの国家憲兵。文化財保護部隊の隊長。古美術品に絡む犯罪の捜査を担当しており、グウェンと協力して動く。実はカルト教団〈セラピス兄弟団〉のメンバーで、レクシーを監視している。

アシム・マスード(パトリック・サボンギ)
エジプト総合情報局(GID)の捜査官。以前ダニーやレクシーとともにファルークを逮捕するための囮捜査に参加していた。

ジェイ・リース(ジョン・ラロクエット/声:野島昭生)
美術品の収集を生きがいとする大富豪。ダニーの恩人。テロリストに拉致されたカスティヨ博士の救出をダニーに依頼する。

財宝を狙う者たち

カリーム・ファルーク(オデッド・フェール/声:井上和彦)
カスティヨ博士を拉致したテロリスト。大規模なテロの実行を企み、2000年以上前に失われた財宝〈クレオパトラの棺〉の行方を追っている。

オマール(トニー・ナッシュ)
ファルークの部下で、右腕的存在。キプロスの地下保管施設から機密文書箱を盗み出し、ナチスの写真を手に入れる。

エイデン・ショー(マイケル・ジェームズ・ショー/声:菊地康弘)
武器商人。ローマの闇取引でピラミッドから奪われた財宝を出品していた。雇い主はファルークだが、部下のオマールに命を狙われている。実は本物のショーは死んでおり、名前を騙っているニセモノ。

サイモン・ハードウィック(ジェームズ・キャリス/声:宮本充)
国際的な密輸業者。希少品の調達を専門としている。かつてファルークの人質となり、FBI捜査官時代のダニーに救出されたことがある。密かにレクシーに協力を持ちかけ、分け前を狙う。

セラピス兄弟団

アレッサンドロ(ジュリアン・リッチングス)
カルト教団〈セラピス兄弟団〉の司令塔。ファビに命じてレクシーを監視させる。

アリーナ(マキシム・ロイ)
〈セラピス兄弟団〉のメンバー。レクシーに協力的。

そのほか

チャールズ・ドネリー(マーク・ガグリアルディ/声:落合弘治)
ダニーの親友。通称チャック。バチカン内で外交の仕事をしているアメリカ人神父。気のいい人柄で、ダニーとレクシーの協力者となる。暗号解読が得意。

アナ・カスティヨ(アリシア・コッポラ/声:阿部彬名)
エジプトのピラミッドで発掘調査にあたっていた専門家。ダニーの恩人。テロリスト集団に拉致される。〈クレオパトラの棺〉を発見したことで次々と人が殺され、心を痛める。

カルロ・ヴェラルディ(リチャード・ゼッピーリ)
マフィア。ローマのブラックマーケットを家族ぐるみで仕切っている。ダニーとレクシーにマーケットをぶち壊され、損失を取り戻すためにトレジャーハンターを追っている。

パトリック・マクナマラ(マーク・バレー)
ダニーの父親。フェンズゲート美術館強盗事件の実行犯のひとりとして逮捕され、服役中。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

エジプトでアントニーとクレオパトラの墓と思われるピラミッドが発見され、カスティヨ博士が発掘調査にあたる。だがピラミッド内部に〈クレオパトラの棺〉は見当たらず、第2次大戦期のナチス・ドイツ兵の遺体があった。そこへテロリスト集団が現れ、カスティヨ博士を拉致してピラミッドを爆破してしまう。
ニューヨークにいる元FBI捜査官のダニーは、国際弁護士として盗まれた美術品を取り戻す仕事に関わっていた。ダニーは恩人で大富豪のジェイ・リースに「金はいくらでも出すからカスティヨ博士を見つけ出してほしい」と頼まれる。
ダニーの元恋人で“盗み”のプロでもあるレクシー・ヴァジーリは、モンテカルロで盗みを働き警官に包囲されてしまう。そこへダニーが現れ、助ける代わりにカスティヨ博士を探すのを手伝って欲しいと持ちかけられる。
レクシーはダニーがFBI捜査官時代に逮捕した窃盗犯で、その後男女の関係に。レクシーと父親はテロリストのファルークを逮捕するためダニーが指揮する囮捜査に協力するが、ファルークに気付かれてしまい作戦は失敗。レクシーの父親は報復を受けて殺されていた。
2人はローマで開かれるブラックマーケットに潜入。そこでは盗まれた古美術品の密売が行われ、ピラミッドから奪われた財宝も展示されていた。
レクシーが売主のエイデン・ショーに接触するも、インターポールのグウェン率いる捜査官が現場に乗り込んでくる。どさくさに紛れて逃げ出す3人。ダニーはショーを殴って気絶させ、レクシーが盗んだ来るまでローマの郊外へ移動する。
本物のエイデン・ショーは10年前に死亡しており、別人がショーになりすましていたことが判明。2人はショーを泳がせて雇い主のファルークの居場所を突き止めようと企てる。

1942年。ナチス・ドイツの兵士たちはピラミッドから〈クレオパトラの棺〉を持ち出すが、謎の秘密結社に襲撃される。
2019年。ローマのブラックマーケットからエジプトの財宝を運んできたショーは、ジュネーブのヤヌス自由港でテロリストのファルークと合流する。ダニーとレクシーがショーを追って自由港へ来たことを知ったファルークは、ショーを撃って逃走する。
レクシーは監視カメラに映るファルークを見て暴走、ダニーとカスティヨ博士を置いて飛び出していく。ダニーは倉庫に閉じ込められていたカスティヨ博士とショーを救出するも、グウェンに逮捕されてしまう。レクシーもまたグウェンに逮捕され、2人は飛行機に乗せられる。
ファルークが財宝を奪う目的は大規模なテロ計画だと推測したダニーとレクシーは、グウェンの隙をついてパラシュートで脱出。バチカン市国に降り立ち、警察に捕まってしまう。ダニーはバチカンで外交の仕事をしている親友のチャックを頼り、グウェンの追跡をかわすことに成功。
ダニーとレクシーはファルークの居場所を突き止めるため、黒海にあるカジノで盗品のルビーを換金しようとしていたショーを見つけ出す。
救出されたカスティヨ博士は、リースの別荘でクレオパトラの棺とナチス・ドイツの関係について調べていた。ピラミッド内部で殺されていたナチス兵は、表面に三匹の蛇が彫られ「セラピス」と書かれたメダルを握っていた。セラピスはクレオパトラの時代のカルト教団が信じた神だったが、エジプトがローマに征服された時に教団は滅びたとされていた。
カスティヨ博士はカルト教団が今も活動していて、クレオパトラを見つけファルークを阻止する鍵になると考えていた。
〈セラピス兄弟団〉のメンバーであるファビ隊長は、アレッサンドロから邪魔をする者は始末するよう密かに命じられる。

ダニーとレクシーは、ローマにあるチャック神父のアパートに身を寄せる。憲兵本部に呼び出された2人は、グウェンやファビと合同捜査チームを組むが、そこにエジプト情報機関のアシムが加わる。
アシムはかつてダニーがファルークの囮捜査を行って失敗したとき、作戦に加わった捜査官だった。レクシーはアシムの密告によって作戦が失敗したのではないかと疑っていた。
ダニーとレクシーは、ファルークが“ハワラ制度”を使って金を支払っていることをショーから聞き出す。ダニーはショーになりすまし、パリの決済請負業者「ハワラダー」を訪ねるが、ちょうどそこへFBI時代のダニーを知る人物が現れ、取引は中止に。乱闘が繰り広げられる中、ショーは隙を見て逃亡する。
レクシーはハワラダーから「帳簿」を盗むことに成功。チャックの協力もあり、シュメール語で書かれた取引記録を解読しローマにあるファルークのアジトを突き止める。
アジトに向かったダニーは、アシムからエジプト当局に裏切り者がいると聞かされる。レクシーの援助でアジトに乗り込む2人だったが、銃撃戦のさなか、アシムがレクシーをかばって死んでしまう。
アジトでナチス兵と〈クレオパトラの棺〉が写った写真を見つけたダニーとレクシーは、ファルークがドイツへ向かったことを知る。ファビは2人をひそかに監視していた。

ダニーはナチスと〈クレオパトラの棺〉が写った写真を分析し、バイエルンにあるシャーデルベルク城で撮られたものだと見て、レクシーとともにドイツへ向かう。
観光客のふりをして城に潜り込んだ2人は、ナチスが〈クレオパトラの棺〉を保管するために作った隠し部屋を見つけるが、〈クレオパトラの棺〉は戦時中に移動させられていた。だがそこには反ナチス抵抗運動グループ「クライザウ・サークル」のスパイが記した暗号が残されていた。
一方、ファビはファルークのアジトがトリポリにあると知って乗り込み、そこで囚われていたマックス・ナジャールを発見する。マックスはカスティヨ博士とともにピラミッドの調査に加わった〈セラピス兄弟団〉のメンバーだったが、報酬と引き換えにファルークに〈クレオパトラの棺〉の隠し場所を教え、兄弟団を裏切ろうとしていた。ファビはマックスを殺し、テロリストに殺されたように偽装する。
グウェンとファビは、FBI時代にダニーがファルークから救出したサイモンを訪ねる。サイモンはファルークよりもセラピス兄弟団のほうが恐ろしいと言い、「マックスの身に何が起きたか知りたいならセラピス兄弟団を調べろ」と助言する。
チャックの協力で暗号を解読したダニーとレクシーは、ドイツ軍の戦車の修理工場だった〈ザウバー補給廠18番車庫〉へ向かう。壁の中に隠されていた貨物用エレベーターシャフトを下り、地下に隠された金塊を見つける2人。だが〈クレオパトラの棺〉はまたしても運び出されていた。
レクシーが地上に戻るとファルークがいた。銃を向けられ、エレベーターシャフトに落とされるレクシー。ダニーに助けられ別の出口から地上へ出るも、レクシーは謎の男たちに連れ去られる。ダニーは地下に落下し、シャフトに閉じ込められる。

ザウバー補給廠のエレベーターシャフトに取り残されたダニーは、駆け付けたリースに救出される。一方〈セラピス兄弟団〉に拉致され秘密のアジトへ連れて行かれたレクシーは、ファビから仲間になるよう説得される。
ファビはエジプト考古省のガザール大臣がファルークのスパイだという情報を得ており、レクシーに大臣の金庫にあるファイルを盗み出してほしいと頼む。そしてここで会ったことを誰かに話せば命はないと脅される。
ローマに戻ったレクシーは、リースがジュネーブで開催する返還式典にダニーとともに出席。式典でガザール大臣の指紋を採取する。その後、エジプトに返還する古美術品を積んだトラックがファルークに襲われ、多数の死者を出す参事となる。
ダニーが調べるとクレオパトラの王冠は偽物だった。リースはエジプトとの関係を悪化させたくないという理由で、財宝を守り通したと嘘をついて偽物をエジプトに返還しようとする。
レクシーはガザールの指紋を3Dプリンターで複製し、本人の指紋でしか開かない金庫を開けようと企む。レクシーの企みに気づいたダニーは、一緒にやると宣言。2人はカイロにあるエジプト考古省へ向かう。
ダニーがガザールを呼び出して時間稼ぎをしている間に、ガザールのオフィスに忍び込み複製した指紋で金庫を開けるレクシー。金庫の中の書類を撮影することに成功するが、〈セラピス兄弟団〉に奪われてしまう。
次々と死者が出ることに辟易したカスティヨ博士は、この件から手を引くと言い出す。レクシーはファビと密かに会い、連絡用のプリペイド携帯を渡される。

ファルークの部下オマールは、1944年にスペインの山中で消えたとされる〈クレオパトラの棺〉を載せたナチスの列車を探していた。そこへマフィアのカルロ・ヴェラルディが現れ、金を払うよう脅迫する。
ダニーとレクシーは、中国人の富豪ジェシカ・ウォンが地下オークションでクレオパトラ関係の古美術品を落札したという情報を得て、彼女のパーティーに潜入する。レクシーは会場にいたサイモンに声を掛けられ、協力する代わりに分け前を要求される。
ジェシカは古美術品の代金として、ファルークにアンダルシアの土地を買うよう指示されていた。2人はスペインのアンダルシア山地へ向かい、“シエラ・ぺルディーダの幽霊列車”として語り継がれているナチスの列車を探す。
2人は山の斜面で列車を見つけるが、〈クレオパトラの棺〉はなかった。そこへカルロとオマールが現れ、銃撃戦に。2人は逃げ出すが、カルロはオマールに息子を殺される。
ダニーは山中に埋められていたモロッコ兵の遺体を発見。ナチスがモロッコ兵を殺して軍服を奪い、〈クレオパトラの棺〉をカサブランカへ運んだと推測する。
レクシーは犯罪仲間のエリカにファルークが父親に送った手紙を修復させる。手紙は何者かがレクシーの父親とファルークが組んでいるように見せかけるために偽造したものだった。
ファビは最初にファルークの書類を見つけたのはレクシーの父親だと言い、サイモンはレクシーの父親が〈セラピス兄弟団〉のメンバーだったことを示す文書を彼女に手渡す。

ダニーとレクシーはカサブランカに到着するが、カードを止められ資産が凍結してしまう。スペインでの銃撃戦でインターポールに手配されていたのだ。2人はグウェンたちから身を隠すため、市外の国連難民キャンプに逃げ込む。
そこでクレオパトラとアントニーの紋章を象ったネックレスを着けている女性マヤに出会った2人は、デザイナーを探すためネックレスを販売しているバーのオーナーのサリム・ル・メールに会いに行く。
2人は店で偶然エイデン・ショーと再会。ショーの仲介でル・メールに会う。2人に懸賞金がかけられていることを知ったル・メールはマフィアのカルロ・ヴェラルディに連絡。ダニーは〈クレオパトラの棺〉を見つければ数千万の報奨金が出ると持ちかけ、ル・メールを説得する。
2人はネックレスをデザインしたヤスミンと会う。ヤスミンの父ハッサンは1945年にナチス兵から〈クレオパトラの棺〉を奪い、屋敷のカウンターの中に隠していた。だがカウンターの中にあったのは黄金でできた棺の外側だけで、中身は空だった。
ダニーはグウェンと協力し、ファルークをおびき出すため偽の情報を流すことに。その夜、2人は互いに過去を忘れ一夜をともにするが、ダニーはレクシーが隠し持っていたプリペイド携帯を見て彼女の裏切りを知る。
ダニーの協力のもと、グウェンはカサブランカへやってきたオマールを逮捕。だがFBIの要請でダニーも逮捕することになり、ダニーはカルロやオマールとともに飛行機に乗せられる。レクシーもまた自ら出頭し、逮捕される。
その頃、サイモンはメダルに仕込んだ盗聴器でファビとアレッサンドロの会話を聞いていた。

ローマに戻ったダニーを待っていたのは、FBIボストン支局のハーパー特別捜査官だった。1997年の未解決事件「フェンズゲート美術館強盗事件」を担当していた彼は、ダニーに取引を持ち掛ける。犯人のひとりとして逮捕され、今も盗んだ絵画の行方と共犯者について語ろうとしないダニーの父パトリックを説得してほしいという。
ダニーは「ペーパークリップ作戦」の記録ファイルをもらうことを条件に、父親の説得に応じる。ボストンの刑務所で父と面会したダニーは、「母さんに会え」と告げられ、レクシーと共に廃墟となった実家へ向かう。
ダニーの母親は離婚後に病死しており、ダニーは母の死をきっかけに父親に引き取られたが、家にはなじめなかったという。ダニーが実家に隠していた母の写真の裏には、「ティム・キーラー」という名前が走り書きされていた。そこへ謎の女が現れ、力ずくで写真を奪おうとする。
なんとかその場を逃れたダニーとレクシーは、強盗仲間のチャッピーから「ティム・キーラー」が美術館強盗の主犯で、父に計画を持ちかけて裏切り、盗んだ絵画を持って逃亡した悪徳刑事だと聞かされる。
22年前、警察に通報して父親を逮捕させたのはダニーだった。父が美術館の警備員に顔を見られ、殺害する計画を話していたのを聞いたからだ。
ダニーとレクシーはティムを脅して9枚の絵を見つけるが、残りの1枚「クレオパトラの死」がなかった。レクシーはファビがセラピス兄弟団のメンバーだとダニーに打ち明け、黙っていたのはダニーを守るためだったと説明する。
ダニーからプリペイド携帯の発信元を調べるよう頼まれていたグウェンは、レクシーの情報源がファビだと知ることに。
逮捕されたファルークの手下・オマールはグウェンとファビの尋問を受けるが、弁護士と接見中に毒殺される。その頃ファルークは、専門家に生物兵器を作らせていた。

ダニーとレクシーはセラピス兄弟団のファビと手を組むことに。だがその直後、ファビはグウェンに逮捕されてしまう。手がかりを失ったダニーたちは元モサドのナチスハンター、モーシュ・コーエンが住んでいるポーランドへ赴く。
コーエンによると、クレオパトラを奪ったのはユルゲン・シュタイナー大佐率いるナチスのオカルト集団だという。シュタイナー大佐はカサブランカから密かにカナダのケベック州へ渡り、1945年にサンドニという町近くのダムで「アテナ計画」を実行しようとするも失敗。大勢が犠牲になる大規模な事故を起こしていた。
ケベック州サンドニ・ダムへ向かったダニーとレクシーは、古い測候所の管理人・ジョルジュ・ラローズがナチスの父親からクレオパトラを引き継いでいたことを知る。ラローズの人質となったレクシーはファビによって助けられるが、ファビはラローズに撃たれて致命傷を負う。
かつてラローズに殺されたファビの相棒ジャミラは、レクシーの母親だった。ファビは自分のせいでジャミラを死なせたと明かし、ジャミラがレクシーに自分の後を継がせようとしていたことを語って息を引き取る。
ローマの憲兵本部でファビが亡くなったことを知らされたグウェンは、ダニーがケベックにいることを知り、彼がファビの死に関わっていることを知る。

レクシーはファビのメダルを持ってセラピス兄弟団の聖堂へ行き、兄弟団のメンバー、アリーナに聖堂内に安置された母の棺を見せられる。アリーナからの情報で、ファルークの本名が“ラシード・ヘガジー”であること、モルドバの病院にファルークの姪がいることが判明。ダニーたちは病院の医師に協力を依頼し、ファルークをおびき出すための罠を張る。
病院にファルークが現れるが、レクシーは姪の前でファルークを撃つことを躊躇し、逃げられてしまう。ファルークが落としていった姪への贈り物は、キプロスのファマグスタで買ったものと思われた。
ダニーとレクシーはサイモンから情報を得て、ファルークがファマグスタにいる海賊と手を組んでいることを知る。ダニーたちはファマグスタ港でアントニーの棺を船に積み込もうとするファルーク一味を見つけ、銃撃戦に。レクシーがファルークを撃とうとしたとき、サイモンが彼を撃ち、ファルークは死亡する。
だが「これで終わりじゃない」というサイモン。ファルークは死んだがテロ計画は進んでいた。グウェンはファビの部屋に忍び込んで秘密のファイルを盗み出したことを告白。ダニーにファルークの計画を突き止めるため協力してほしいと頼む。
レクシーはダニーを連れてセラピス兄弟団の聖堂へ。レクシーの母の棺を見たダニーは、魂の結びつきを表す古代エジプトの忠誠のシンボルを見てレクシーの母がクレオパトラの直系の子孫だと気づく。アレッサンドロとアリーナは、クレオパトラの末裔であるレクシーに「君が自分から来るのを待っていた」と言う。
ダニーとグウェンはロシアにあるテロリストのアジトを突き止めるが、科学者一名の遺体を残し、もぬけの殻だった。ダニーたちはラボに残っていた病原体から、彼らが生物兵器を手に入れたことを知る。

アントニーの棺はローマの国立博物館で保管され、リースの警備責任者リック・イェイツが厳重に警備していた。リースから連絡を受けたカスティヨ博士も駆け付け、修復作業の監督を任されることに。
ダニーとレクシーは測量所の管理人ラローズからクレオパトラの棺を買った麻薬密売人エヴェラド・サンチェスの居場所を突き止めるため、サンチェスの娘ソレダッドに会う。サンチェスは彼女に「寂しくなったら詩集を開け。俺はそこにいる」という言葉を残しており、ダニーたちは追いかけてきたショーと共に詩集のタイトルと同じ「デセアド」へ向かう。
現地にいるショーの友人ヴェガから得た情報をもとに、サンチェスの飛行機が墜落したと思われる島へ向かうダニーたち。島の洞窟内で自殺したサンチェスの遺体とクレオパトラの棺を発見するが、ヴェガの裏切りでクレオパトラを奪われる。
ダニーたちが拘束を解いて洞窟の外に出ると、ヴェガたちは何者かに殺され、クレオパトラの棺は消えていた。ローマに戻ったダニーたちは、アントニーの棺までもが何者かに奪われたことを知って愕然とする。
グウェンは襲撃を受けて秘密の資料を盗まれ、その一味が落としていったカフスボタンを見せる。それはリースが自分の組織の幹部に配っているものだった。レクシーはファルークの組織の裏で糸を引いている黒幕はリースだと気づく。

ダニーとレクシー、グウェン、ショー、カスティヨ博士はチャック神父のアパートに集まり、アントニーとクレオパトラの棺を奪った人物について推理する。レクシーはリースが黒幕だと主張するが、恩人であるリースを信じたいダニーはセラピス兄弟団だと反論、対立した2人は別行動を取ることに。
レクシーはグウェンと組み、エジプト考古省の役人でファルークの協力者と思われるシャリーフ・ガザールに会いに行く。だがガザールは不在で、PCのハードドライブが抜き取られていた。ダニーはショーと組んでリースの警備担当者イェイツを追跡。すると、イェイツがガザールの家にいることがわかる。
合流した4人は逃亡したイェイツを追うが、カーチェイスの末に車にはねられ死亡。イェイツの携帯を調べ、彼が立ち寄った場所を訪ねる。そこにはダニーの父親が美術館から盗んだ10枚の絵のうちの1枚「クレオパトラの死」が飾られていた。
フェンズゲート事件を計画し、父親を陥れたのはリースだと気づいたダニー。大学とロースクールの奨学金を工面してくれたのも、父親の口を封じるためだったのだとショックを受ける。
サイモンがセラピス兄弟団の聖堂に仕掛けた盗聴器から、アントニーとクレオパトラを奪ったのは兄弟団で、アレッサンドロが営むパリのサンローラン銀行の金庫に保管されていることがわかる。
ダニーとレクシー、ショーは銀行強盗になりすまして銀行を襲い、金庫を開けることに成功。グウェンが警官として駆けつけ、金庫の中にあるアントニーとクレオパトラの棺を発見する。
ダニーに問い詰められたリースは、フェンズゲート事件を計画したことを告白。もともとは父親が所有していた「クレオパトラの死」を取り戻すためだったと明かし、この件が片付いたらフェンズゲートに絵を返し、自首すると約束する。
カスティヨ博士はファルークの資料の中から見つかった小切手の宛名ザラ・ファルークを調べるため、エジプトのモスクから証明書を取り寄せる。ザラはカリーム・ファルークの母親で、リースのかつての恋人だった。
ファルークが製造した生物兵器は、母ザラの死因となった毒物を使用したものだった。ファルークは母親と同じ苦しみを味わわせようとしたのだ。彼の手下たちは、棺のお披露目の場を利用してリースと参加者たちを殺害しようとしていた。
自分の息子がテロリストだと世間に知られることを恐れたリースは、証明書を燃やしてカスティヨ博士を毒殺する。

カスティヨ博士が毒殺された翌日、リースはファルークの手下が自分を殺すためにワインに毒を仕込んだと説明。疑問を抱くダニーとレクシーに、チャック神父はリースがファルークの父親で、カスティヨ博士がその事実を知って彼を問いただしに行ったことを明かす。
グウェンは押収したガザールのPCのハードドライブを調べ、かつてガザールがイェイツからの指示を受けてファルークを逃がしていたことが判明。ガザールはリースのスパイで、リースはファルークの口から秘密が漏れることを恐れて逃亡させたのだった。
レクシーの父親は、リースがファルークの父親だと書かれた出生証明書を見つけていた。リースは口封じのためにレクシーの父親を殺し、ファルークの仕業に見せかけたのだ。リースへの恨みを募らせるも、証拠を見つけられない2人。
レクシーは兄弟団のアリーナから情報を得ようとするが、アリーナはエジプトのタニス近郊で生物兵器を運ぶファルークの手下たちを攻撃し、爆発に巻き込まれて死んでしまう。
リースはクレオパトラの命日にアントニーとクレオパトラの披露パーティーを開催。ダニーとレクシー、チャック神父、ショーの4人は会場へ乗り込む。
レクシーがリースに盗聴器を仕掛け、ダニーが告白を誘導する作戦だったが、リースに気づかれ、ダニーとレクシーはリースの部下ロークに拘束される。タニスで起きた爆破事件は陽動作戦で、サイモンがファルーク本人であることも判明する。
サイモンはリースに息子だと名乗り、捨てられた母親の無念を突き付ける。テロリストたちが会場を襲撃し、室内にガスが噴き出す。拘束されたダニーたちのもとにショーが駆けつけ、レクシーは逃亡したロークを捕獲。グウェン率いる部隊が解毒剤を持って会場に乗り込み、テロリストたちを鎮圧する。
ダニーは毒を吸って苦しむリースを見殺しにしようとするが、レクシーは「生きて地獄を見せる」とリースに解毒剤を打つ。
サイモンは隠し持っていた財宝を売って逃亡するが、ダニーとレクシーは彼の逃亡先がセーシェルだと突き止める。「母のための復讐だった」と言うサイモン。ダニーはサイモンに手錠をかけ、グウェンに引き渡す。サイモンは「またすぐ会うことになるだろう。何しろ今どき世界は狭い」と言い残して連行される。
カイロでアントニーとクレオパトラのお披露目会が開かれる。ダニーとレクシーを残してチームは解散、2人はアントニーとクレオパトラの棺の前でキスをする。

感想(ネタバレ有)

終始明るくて爽快なドラマでした。

冒険ものを見るのはひさびさだったので面白かったです。内容が軽いので、ちょっとしんどい時でも気軽に見られて、明るい気持ちになれるところが良い。

ストーリー的にはいろんな要素が詰め込まれていて面白かったけど、ご都合主義&突っ込みどころ満載。初回で黒幕の正体にも薄々気づけてしまう。中盤は少し中だるみ感もありました。

キャラクターの魅力で引っ張られたところが大きかったかな。

わたしのお気に入りは強くて逞しいレクシーと、堅物すぎる“笑わない女”グウェンと、いい人すぎて全然悪党じゃないショー。 ショーはもっと出番があってもよかったと思ってる。終盤、チームが結成されてからは盛り上がりました。

第10話でダニーとレクシーが追いかけていたテロリストの親玉があっけなく死んだのには驚いた。このとき彼を撃ったのがサイモン。サイモンの正体は見抜けなかったなぁ。こちらも悪党らしくないキャラで、意外性がありました。

ところどころ映画のオマージュが散りばめられていましたが、それほど映画に詳しくないわたしは何となくわかる程度でした。

シーズン2が決定しているので、続きも見たいと思ってます。
思わせぶりなセリフで締めくくったサイモンは、また出てくるんだろうなぁ。