Netflix「地面師たち」相関図と登場人物(キャスト)一覧

Netflix「地面師たち」原作よりも過激で凶暴でエロ 感想 相関図 登場人物(キャスト) 予告動画

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Netflixのドラマ「地面師たち」についてまとめました。

不動産売買をエサに、巨額の金を騙し取る詐欺師集団〝地面師〟による前代未聞の事件を描くドラマ。

登場人物(キャスト)一覧、相関図、感想のほか、物語の下敷きとなった「積水ハウス地面師詐欺事件」についても簡単にまとめています。

原作は、実在の地面師事件に着想を得た新庄耕氏の小説『地面師たち』。原作が面白かったので楽しみしかないです。配役がドンピシャ。

▼ネタバレ解説はこちら

Netflix「地面師たち」原作では生きているあの人 全話ネタバレ 解説 感想 原作との違い Netflix「地面師たち」原作では生きているあの人!原作との違い・ネタバレ解説・全話あらすじ・感想

作品概要

  • 配信:Netflix
  • 配信開始日:2024年7月25日(木)
  • 原作:新庄耕『地面師たち』
  • 監督・脚本:大根仁
  • 音楽:石野卓球(電気グルーヴ)

あらすじ

再び土地価格が高騰し始めた東京。辻本拓海(綾野剛)はハリソン山中(豊川悦司)と名乗る大物不動産詐欺師グループのリーダーと出会い、「情報屋」の竹下(北村一輝)、なりすまし犯をキャスティングする「手配師」の麗子(小池栄子)、「法律屋」の後藤(ピエール瀧)らとともに、拓海は「交渉役」として不動産詐欺を働いていた。次のターゲットは過去最大の100億円不動産。地主、土地開発に焦りを見せる大手デベロッパーとの狡猾な駆け引きが繰り広げられる中、警察が地面師たちの背後に迫る。次々と明らかになる拓海の過去とハリソンの非道な手口。前代未聞の綱渡りの不正取引、迫りくる捜査……果たして100億円詐欺は成功するのか?

Netflix公式サイトより

予告動画

原作について

このドラマの原作は、新庄耕氏の小説『地面師たち』(2019年刊行)です。

地主になりすまして他人の土地を勝手に売買する〝地面師〟。彼らの組織的犯罪を圧倒的なリアリティーで描いたフィクション小説です。

物語の下敷きになっているのは、2017年6月に積水ハウスが五反田の土地の購入代金(約55億円)を地面師集団にだまし取られた「積水ハウス地面師詐欺事件」。小説では土地の購入代金が百億円になり、さらにスケールが大きくなっています。

大掛かりな詐欺計画に、地面師となった主人公の悲惨な過去、ハウスメーカーや警察関係者の人間ドラマが絡み、めっちゃくちゃ面白かったです。

積水ハウス地面師詐欺事件とは?

「積水ハウス地面師詐欺事件」は、大手住宅メーカーである積水ハウスが、偽の土地売買契約によって約55億円の被害を受けた詐欺事件です。2017年に発覚し、日本国内で大きな注目を集めました。

事件の経緯

  • 土地の購入計画
    積水ハウスが購入しようとしたのは、東京都品川区西五反田の一等地にある旅館「海喜館」の約600坪の敷地です(ドラマのオープニングをよく見ると、地図に記載があります)。買取価額は70億円でした。
  • 偽の所有者と契約
    土地の所有者を偽った地面師グループが、中間買主とともに積水ハウスと接触。精巧に偽造した身分証明書や印鑑証明書を用意して本人確認を行い、なりすましの女性を「本物の所有者」と思い込ませました。
  • 契約と支払い
    積水ハウス側は通常実施する「知人による確認」を実施せず、稟議書についても幹部4人を飛ばして現地視察をしていた社長が先に承認し、早々に稟議決裁を行った後、売買契約を締結。
  • 詐欺発覚
    法務局から不動産の本登記却下の連絡が入り、詐欺が発覚。積水ハウスは警察に被害届を提出。
  • 捜査と逮捕
    警視庁が詐欺グループを摘発。メンバー10人が起訴されて有罪判決を受けましたが、積水ハウスが支払ったうち55億円は戻りませんでした。

その後、旭化成グループが正式な所有者から土地を購入し、旅館跡地に高層マンションを建設しています。

相関図

登場人物

地面師集団

辻本拓海(綾野剛)
優しい顔でターゲットを仕留める冷静な「交渉役」。風貌を変えて潜入調査も行う。数年前にある事件で妻子と母を失い、人生の目的を見いだせずにいた時にハリソン山中と出会った。ハリソンとは師弟のような関係。

ハリソン山中(豊川悦司)
地面師集団のリーダー。プロジェクトの首謀者。元暴力団幹部で、組織にいたときに習得した地上げのノウハウを活かして土地がらみの詐欺を仕掛ける。常にスリルとエクスタシーを求め、より危険なヤマを狙う。自身が育てた辻本を信頼している。

竹下(北村一輝)
土地の情報を集める情報屋こと「図面師」。独自のネットワークと組織を持ち、リサーチした情報をもとに次のターゲットをハリソン山中に提案する。金に目がないヤク中。

後藤(ピエール瀧)
不動産に関する法律の知識を豊富に持つ「法律屋」。元司法書士という経歴を活かし、関西弁の勢いと巧みな話術で交渉を進める。妻子がいるが、地面師の仕事については秘密にしている。

麗子(小池栄子)
交渉の場に必要な偽物の地主をキャスティングする「手配師」。全国各地を渡り歩き、候補者をスカウトして地主の個人情報や不動産情報を叩き込む。虚勢を張っているが実は情に脆い。

協力者

長井(染谷将太)
公的文書の偽造を生業にする「ニンベン師」。ハッカーとしても凄腕の持ち主で、リモートで地面師チームをサポートする。引きこもりだが、拓海とは打ち解けている。猫好き。

オロチ(アントニー)
竹下の子分。地面師になりたがっているが地頭は良くなく、地面師チームの足を引っ張ることが多い。

林利勝(マキタスポーツ)
後藤の知り合い。地上げした土地や怪しげな土地をデベロッパーに売り捌く不動産ブロー カー。地上げ屋でもあり、過去には石洋ハウスの青柳とも付き合いがあった。後藤から高輪の土地の話を持ちかけられ、阿比留を紹介する。

阿比留剛(安井順平)
ABIRUホールディングス社長。林の知り合い。石洋ハウスに土地の情報を与える中間業者として間に入る。

佐々木文雄(五頭岳夫)
麗子がスカウトした一般人。消費者金融に270万円の借金がある。恵比寿の土地の所有者〝島崎健一〟になりすまし、仕事を終えた後は長崎で暮らす予定だったが…。

谷口淑恵(小林麻子)
麗子がスカウトした一般人。熱海のホテルや旅館で派遣の清掃員として働いているシングルマザー。病気の息子のために大金を必要としている。光庵寺の住職・川井菜摘の役を担うことになっていたが…。

警視庁捜査二課

下村辰夫(リリー・フランキー)
警視庁捜査二課の警部。過去にハリソン山中を逮捕するも不起訴に終わっている。定年を間近に控えて新たな地面師詐欺が起こり始め、直感的にハリソンの関与を疑って独自に捜査を始める。

倉持(池田エライザ)
警視庁捜査二課の巡査部長。29歳。子どもの頃から刑事ドラマが大好きで刑事になった。そのため捜査一課に憧れており、いずれは一課に行きたいと思っている。辰とバディを組んで地面師事件を追う。

羽場(岩谷健司)
警視庁捜査二課の理事官。定年間近の辰に倉持の指導を任せる。

不動産業者

真木悠輔(駿河太郎)
マイクホームズの社長。島崎健一が所有する恵比寿の土地を10億円で購入する。

青柳隆史(山本耕史)
石洋ハウス開発事業部・部長。同期の須永と出世争いをしている。大型プロジェクトを計画していた土地が売買契約直前にキャンセルになり、窮地に追い込まれる。現社長派閥。

須永(松尾諭)
石洋ハウス商業事業部・部長。社長の座を狙っており、邪魔な青柳を蹴落としたいと考えている。現会長派閥。

大谷(清水伸)
青柳の部下。新たな土地を見つけるべく奔走する。

安倍川久雄(谷川昭一朗)
石洋ハウスの社長。ここ数年で自らの派閥をまとめ、会長の和田島を追い出して次期会長を狙っている。青柳を育て上げた人物。

そのほか

川井菜摘(松岡依都美)
光庵寺の住職である尼僧。港区高輪に市場価格100億円超の広大な土地を所有している。地面師集団のターゲットとなる。

楓(吉村界人)
川井菜摘が通う新宿歌舞伎町のホストクラブ「CRAZY LOVE」のNo.1ホスト。

辻本正海(猪股俊明)
拓海の父。数年前まで小さな不動産会社を経営していたが、地面師詐欺にあい、自暴自棄になって放火殺人事件を起こした。現在は千葉刑務所にて服役中。

西谷(赤堀雅秋)
正海を騙した不動産の仲介業者。

下村佐恵子(川上麻衣子)
下村辰夫の妻。夫婦仲は冷え切っており、こっそり離婚届を用意している。

久保田昌志(オクイシュージ)
情報屋。過去に下村辰夫に助けられたことがある。

ナレーション(山田孝之)

感想(ネタバレなし)

やばかったですね…。

原作を読んでいても驚きの連続で、最後まで気が抜けなかった。まさかこうなるとは…。

小説の実写化作品って、不快感を与えるシーンを省いてやわらかく仕上げていることが多い印象だけど、さすがNetflix。原作よりも過激で凶暴でエロでした! 容赦なく尖りまくってました!

そして途中から原作とは違う驚きの展開を見せるので、原作を読んでいても楽しめました(と同時に少しショックだったけど)。

ハリソン山中がとにかくやばい。序盤から狂人ぶりを見せつけ、どんどんエスカレートしていく。原作のハリソンは見た目は紳士なんですけどね。豊川悦司さん演じるハリソンは狂気と妖気を隠すどころかダバダバ溢れさせているので、もう見た目から怖かった。

そして綾野剛さん演じる拓海。ハリソンに育てられたという設定なので、立ち居振る舞いがどことなくハリソンと似ていて不気味さも漂う。

原作は拓海と辰さんと青柳の視点を入れ替えながら描かれるため、拓海が心の中で思っていることは逐一わかるのですが、ドラマでは彼が何を考えているのか全然わからない。それゆえに怖い。もしかして原作とは違う流れになるのか…?と、ハラハラしながら見てました。

リリー・フランキーさん演じる辰さんも、山本耕史さん演じる青柳もすごくよかった。配役に関してはドラマを見る前から「間違いない」と確信してたけど、やっぱり最高でした。

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