「海に眠るダイヤモンド」登場人物(キャスト)一覧・時代背景

「海に眠るダイヤモンド」登場人物(キャスト)一覧・各話あらすじ感想

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TBS日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」の登場人物(キャスト一覧)と時代背景についてまとめました。

1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台に、70年にわたる愛と青春と友情、そして家族の壮大な物語。

映画「ラストマイル」を手掛けた「脚本・野木亜紀子×監督・塚原あゆ子×プロヂューサー・新井順子」の強力チームによる今季大注目のドラマです。

作品概要

  • 放送局:TBS
  • 放送時間:2024年10月20日(日)から毎週日曜21:00~
  • 脚本:野木亜紀子
  • 音楽:佐藤直紀
  • 演出:塚原あゆ子/福田亮介/林啓史/府川亮介
  • 主題歌:King Gnu「ねっこ」

予告動画

昭和の時代背景

このドラマで描かれる1955年(昭和30年)頃は、日本が急速に経済発展を遂げた時期で、特に石炭産業が重要な役割を果たしました。

端島はその象徴的な場所で、多くの炭鉱労働者が住んでいました。

同時に、エネルギーの主役が石炭から石油に交代した「エネルギー革命」の時代でもあり、1960年以降、石炭産業は経営が悪化していきます。

また、戦後の復興期から高度成長期にかけては、家族形態も変化していきました。

性別役割分業(父はサラリーマン、母は専業主婦で家事育児)を基本とする「近代家族」が一般化し、家族規模が縮小して核家族化していきます。

出来事
1945年8月長崎に原子爆弾が投下される
太平洋戦争終結
1950年6月朝鮮戦争勃発
1951年10月戦後初の民間航空会社「日本航空」が誕生
1953年1月硬貨式公衆電話機が登場
2月地上波テレビ放送の開始
1954年1月地下鉄丸ノ内線開業
3月第5福竜丸、ビキニの米水爆実験で被災
6月防衛庁、自衛隊が発足
11月第1次鳩山一郎内閣成立
1955年4月ラジオ東京テレビ(現在のTBSテレビ)開局
8月長崎市の平和祈念像除幕式
1956年12月日本が国際連合に加盟
1958年12月東京タワー完成
1963年7月名神高速道路(日本初の高速道路)開通
1964年10月東京オリンピック開催
1974年1月端島坑閉山、無人島となる

端島について

端島は長崎県長崎市に位置する小さな島で、通称「軍艦島」と呼ばれます。

かつて海底炭鉱で栄えた場所であり、その形状が軍艦に似ていることから「軍艦島」と呼ばれるようになりました。

歴史

  • 炭鉱の発見と開発
    端島での石炭の発見は1810年に遡りますが、本格的な採掘は1890年代から始まりました。
  • 最盛期
    1960年代には、端島は世界で最も人口密度の高い場所の一つとなり、約5300人が0.063平方キロメートルの島に住んでいました。
  • 閉山と無人化
    1974年に炭鉱が閉山され、島民は全員退去し、以降は無人島となりました。

特徴

  • 生活
    島内には高層集合住宅が建設され、学校、病院、商店などの生活施設が揃っていました。鉱員の給料は高く、テレビ普及率は日本一でした。
  • 日本初
    鉄筋コンクリート(RC)造の集合住宅、屋上農園、海底水道、ドルフィン式稼動桟橋など、多くの「日本初」がありました。
  • 世界遺産
    2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の一部としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。

現在

現在、端島は観光地として人気があり、軍艦島コンシェルジュなどのツアー会社が上陸ツアーを提供しています。

島の歴史や遺構を見学することができ、多くの観光客が訪れています。

登場人物

※第5話までのネタバレを含みます

端島の人々(1955年)

主要人物

荒木鉄平(神木隆之介)
端島で生まれた青年。中学卒業後は長崎の高校・大学へと進学した。端島をよりよくしたいという思いを強くし、卒業後は帰島して鷹羽鉱業の外勤職員となる。百合子やリナに想いを寄せていたが実らず、今は朝子が気になっている。第5話で賢将の気持ちを知り複雑な思いを抱きつつも、「朝子が好きだ」と宣言した。

朝子(杉咲花)
鉄平の幼なじみ。銀座食堂の看板娘。幼い頃から鉄平に思いを寄せているが、伝えられずにいる。花を活けているガラス瓶は、幼い頃に鉄平が拾ってきてくれたもの。昔から百合子に意地悪をされており、その理由には気づいていない。いつもガラス細工をお土産に買ってきてくれる賢将の気持ちにも気づいていない。

百合子(土屋太鳳)
鉄平の幼なじみ。鷹羽鉱業の職員の娘。鉄平、賢将と同じ長崎大学を卒業して帰島した。幼い頃に長崎で被爆しており、そのトラウマを抱えて生きている。朝子に意地悪なのは、その日朝子のせいで長崎へ行くことになったから。第5話で母の死を乗り越え、朝子を許した。

草笛リナ(池田エライザ)
端島へやってきた謎の歌手。過去については多くを語ろうとしない。紹介状を偽造して職員クラブのウェートレスとして働き始め、鉄平らとも親しくなる。実は福岡のクラブから逃げようとしてヤクザに恋人を殺され、銃と大金を持って逃げてきた。進平だけがその事実を知っており、互いに惹かれ合う。

古賀賢将(清水尋也)
鉄平の幼なじみ。鷹羽鉱業の幹部職員の息子。東京生まれで、小学生のときに父の転勤で端島にやってきた。鉄平、百合子と同じ長崎大学を卒業し、帰島した。朝子のことが好きだが、百合子いわく「本当に好きな子には手も触れられない」。エリート意識の強い父に反発する。

鉄平たちの家族

荒木一平(國村隼)
鉄平と進平の父。ベテラン炭鉱員。頑固で怒りっぽいが、みんなから頼りにされている。自分と同じ間違いを犯してほしくないという理由から鉄平を大学に進学させたが、自分の意に反して鉄平が端島で就職したことに腹を立てている。3人の子どもを戦争で亡くしている。

荒木ハル(中嶋朋子)
鉄平と進平の母。頑固な夫を叱りつつ、息子たちの良き理解者として寄り添う。長男、長女、次女を戦争で亡くしている。

荒木進平(斎藤工)
鉄平の兄。炭鉱員。2年前の台風で妻・栄子を亡くしている。妻の死を認められず、今も「家族用の部屋」に住みながら帰りを待ち続けている。18歳のときに徴兵され、終戦で帰島した。戦時中のことは決して話そうとしない。第5話でリナを殺そうとした小鉄を撃ち、海に沈めた。

荒木栄子(佐藤めぐみ)
進平の妻。島のゴミを集める仕事をしていたが、2年前の台風で波にさらわれ、行方不明となっている。

照吉(谷川昭一朗)
朝子の父。「銀座食堂」の店主。

梅子(赤間麻里子)
朝子の母。しっかり者。

竹男(番家玖太)
朝子の弟。わんぱくでいたずらっ子。賢将が長崎で買ってきてくれるビー玉を缶に入れて集めている。

古賀辰雄(沢村一樹)
賢将の父。鷹羽鉱業の幹部職員。賢将が小学生の頃に、東京からの転勤で端島に越してきた。現在は賢将と2人で暮らしてる。エリート意識が強く、賢将が鉄平たちと仲良くしていることを快く思っていない。第3話から廣田の後任として炭鉱長になった。

寿美子(山本未來)
百合子の母。長女の千鶴、次女の百合子とともに長崎で被爆し、そのとき千鶴を喪っている。それ以来心身のバランスを崩し、キリスト教に救いを求める日々を送っている。百合子が持っているネックレスは、彼女が贈ったもの。白血病を発症し、第4話で息を引き取った。

基人(桜井聖)
百合子の父。鷹羽鉱業の職員で、辰雄の部下として働いている。自由奔放な百合子を心配する。

そのほかの人々

廣田(渡辺憲吉)
炭鉱長。気さくでおおらかな性格。島の住民たちから愛されている。第3話で炭鉱長の座を退き、端島を去った。

和尚(さだまさし)
端島に唯一ある寺の和尚で、島民の相談役。鉄平たちを子どもの頃から見守っている。

町子(映美くらら)
職員クラブの従業員で管理者。職員クラブの従業員や女子寮に住む人々から慕われている。リナに事情があることを見抜き、味方になる。

大森(片桐はいり)
映画館「昭和館」の館長。

松原(大下ヒロト)
鉄平の同僚職員。

三島(坪倉由幸)
鷹羽鉱業の取引先の製鉄会社の社長。炭鉱の島・端島を見下し、職員クラブで働くリナを罵倒した(第1話)。

夏八木(渋川清彦)
松映撮影所のプロデューサー。端島を舞台にした映画「燃ゆる孤島」では助監督を務めた。続編を撮るため再び端島を訪れる(第3話)。

小鉄(若林時英)
新人炭鉱員。病気の母の治療費を稼ぎに端島にやってきたと思われていたが、実はリナを追ってきたヤクザ。リナを殺そうとして進平に撃たれ、海に沈んだ(第5話)。

東京の人々(2018年)

日下玲央(神木隆之介)
ホストクラブ「Heaven’s Jail」のホスト。現代の東京に生きるもう1人の主人公。夢も希望もやる気もなく、抜け出せない日々の中で生きている。客のひとりがツケを払わず逃げてしまい、代わりに借金を抱え込むことになる。なりゆきでいづみの第二秘書となり、家に居候することに。
第5話でいづみと血縁関係にないことがDNA鑑定で判明し、自らの出自を明らかにするため、いづみの想い人「荒木鉄平」を捜し出そうとする。

いづみ(宮本信子)
IKEGAYA株式会社の社長。現代と過去をつなぐキーパーソン。道端で玲央に声をかけ、ホストクラブで大金を使ったり、突然長崎へ連れていくなど、謎めいた行動を取る。かつて端島で暮らしたことがあり、玲央に端島の話を語って聞かせる。荒木鉄平の日記を大切に持っている。第5話で本名は「出水朝子」と判明。

和馬(尾美としのり)
池ヶ谷家の長男。IKEGAYA株式会社の役員。妻とは離婚し、息子とともに母いづみと同居している。幼い頃から姉にも母にも頭があがらない。いづみが突然ホストの玲央を家に連れてきたことに困惑する。

星也(豆原一成)
和馬の一人息子。法学部を目指す浪人生。玲央や千景とともに「荒木鉄平」を捜し始める(第5話)。

鹿乃子(美保純)
和馬の姉。IKEGAYA株式会社の役員。池ヶ谷家の近所に住んでおり、たびたび訪れる。理系夫婦で選民意識が強い。

雅彦(宮崎吐夢)
鹿乃子の夫。IKEGAYA株式会社の役員。穏やかな性格で、鹿乃子には尻に敷かれがち。玲央がいづみの孫ではないかと推測し、鹿乃子たちにDNA鑑定を提案する(第4話)。

千景(片岡凜)
鹿乃子と雅彦の一人娘。医学部に現役合格を果たした鹿乃子の自慢の娘。実は家族に内緒でホストクラブに通い詰めており、400万もの売り掛けがたまっていることが判明(第3話)。その後ホスト通いをやめ、玲央や星也とともに「荒木鉄平」を捜し始める(第5話)。

澤田(酒向芳)
いづみの秘書。いづみが会社を継がせたいと思うほど信頼が厚い。失職していづみに拾われたと本人は語るが、それ以前は何をしていたのか不明。

ミカエル(内藤秀一郎)
ホストクラブ「Heaven’s Jail」のナンバー2。借金を抱える玲央を脅して言うことを聞かせようとする。

ライト(西垣匠)
ホストクラブ「Heaven’s Jail」のホスト。玲央の後輩で同居人。

アイリ(安斉星来)
ミカエルの客。高級キャバクラで働いている。一度はホスト通いをやめようと決意するも、玲央に説得されて再開し、借金がかさんでしまう。

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