ネタバレ有「カササギ殺人事件」全話あらすじ・感想・登場人物(キャスト)・予告動画

英国ドラマ「カササギ殺人事件」あらすじキャスト

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英国ドラマ「カササギ殺人事件」(全6話)についてまとめました。

“このミステリーがすごい!”など7冠を達成した大ヒット推理小説を、原作者自身の脚本により待望の映像化!ちりばめられた仕掛けが楽しい珠玉の英国ミステリー!

WOWOW公式サイトより

海外ミステリー小説の愛好家たちから絶賛され、累計40万部と大ヒットしている英国の小説『カササギ殺人事件』をドラマ化。IMDbの評価は7.3。

原作者であるアンソニー・ホロヴィッツ自身が脚本を手掛け、「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズでヴァリス役を演じたC・ヒル、『ファントム・スレッド』で第90回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたL・マンヴィルなどが出演しています。

作品概要

  • 放送局:WOWOW
  • 放送時間:2022年7月9日(土)、10日(日)16:00~ ※3話ずつ放送
  • 製作国:英国(2022年)
  • 原題:Magpie Murders
  • 原作:アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』
  • 脚本:アンソニー・ホロヴィッツ

あらすじ

作家アラン・コンウェイは人気推理小説「名探偵アティカス・ピュント」シリーズの新作「カササギ殺人事件」を書き上げたばかり。クローヴァー・ブックス社の担当編集者スーザンは気難しい彼を嫌っていたが、彼は妹ケイティの教師時代の元同僚であり、交際中のアンドレアスも彼の元同僚だ。ある週末、スーザンは社長のチャールズから預かった「カササギ殺人事件」の初稿を読み進めていた。小説は、イギリス郊外のマグナス・パイの屋敷で家政婦が殺された事件を端緒に起こる連続殺人の謎を探偵アティカス・ピュントが解くという内容だが、読み進めるうちある問題に気付く。出社して真っ先にチャールズに会いに行くと、さらに驚くべき知らせが彼女を待っていた……。

WOWOW公式サイトより

予告動画

原作について

このドラマの原作は、アンソニー・ホロヴィッツの推理小説『カササギ殺人事件』(2016年刊行)です。

2019年本屋大賞翻訳部門第1位、『このミステリーがすごい! 2019年版』第1位、『週刊文春ミステリーベスト10 2018』第1位など、7冠を達成した大ヒット推理小説。

登場人物(キャスト/吹替)

現実世界

スーザン・ライランド(レスリー・マンヴィル/声:日野由利加)
クローヴァー・ブックス社の担当編集者。会社の看板作家であるアランとは気が合わず、最初の打ち合わせで対立して以来メールでしかやりとりしていない。アランの新作「カササギ殺人事件」の初稿をチャールズから手渡されるが、読み進めるうちに最終章が欠けていることに気付く。

アラン・コンウェイ(コンリース・ヒル/声:岩崎ひろし)
嫌われ者の推理小説作家。元教師。「名探偵アティカス・ピュント」シリーズの新作「カササギ殺人事件」を書き上げた直後、不審死を遂げる。友人でクローヴァー・ブックス社の社長でもあるチャールズに遺書を送っており、末期のがんを患っていたことが明らかになる。

アンドレアス・パタキス(アレクサンドロス・ログーテティス/声:長野伸二)
スーザンの恋人。クレタ島出身のギリシャ人。ウエストミンスター校で古代ギリシャ語を教える教師だが、仕事にやりがいを見出せず、学校を辞めて故郷でホテル経営をしようと考えている。そのことでスーザンと口論になる。アランとは元同僚で、「不愉快な男」と嫌っている。

チャールズ・クローヴァー(マイケル・マロニー/声:玉野井直樹)
スーザンが勤務するクローヴァー・ブックス社の社長。投資会社から買収話を持ちかけられており、スーザンに経営を任せて引退しようと考えていたが、アランの突然の死によって計画が大きく狂うことに。

ケイティ・ウィリアムズ(クレア・ラッシュブルック/声:阿部彬名)
スーザンの妹。家族とともにウッドブリッジに住んでいる。アランは教師時代の元同僚。独身を貫き、実の父親とも会おうとしない姉スーザンを心配している。

マックス・ライランド(ローカン・クラニッチ)
スーザンの父。30年前、子守の女性と不倫の末に家族を捨てた。現在は病を患い、疎遠になっているスーザンに会いたがっている。

クレア・ジェンキンス(ピッパ・ヘイウッド)
アランの姉。かつてアランの仕事を手伝っていたが、うまくいかずケンカ別れした。お金に困り、もう一度仕事をさせてほしいとアランに頼み込んでいた。夫は警官で、彼女自身も警察で事務員をしていたことがあり、ロック警視とは顔見知り。

サジッド・カーン(サンジーヴ・コーリ)
アランの弁護士。アランの遺体の第一発見者。アランから遺言の書き換えや、ある書類の手配を頼まれていた。アンドレアスと秘密を共有している。

ジェイムズ・テイラー(マシュー・ビアード/声:平井貴大)
アランの恋人。アランと同居していたが、田舎暮らしに耐えられずほとんど屋敷にいなかった。アランが亡くなる直前に別れを告げられていたが、遺言が書き換えられる前だったため彼の財産のほとんどを手に入れる。

ジェマイマ(ケイト・ギルモア)
チャールズの秘書。アランの新作「カササギ殺人事件」の原稿をコピーした人物。その後、なぜか突然会社を辞める。

リー・ジャフリー(ポール・タイラック)
高級レストランのウェイター。無名の作家で、以前アランが講師を務めた文芸講座を受講していた。「カササギ殺人事件」は自分が書いたと主張する。

ロック警視(ダニエル・メイズ/声:宮本誉之)
アランの事件を捜査する刑事。自殺を疑うスーザンと対立する。クレアの紹介でアランと会ったことがある。

空想世界

アティカス・ピュント(ティム・マクマラン/声:石住昭彦)
アラン・コンウェイの推理小説「名探偵アティカス・ピュント」シリーズの主人公。名探偵。がんを患い、余命わずかだと宣告される。サクスビー・オン・エイヴォンで起きた事件の調査に乗り出す。

ジェイムズ・フレーザー(マシュー・ビアード/声:平井貴大)
ピュントの助手兼秘書。

サー・マグナス・パイ(ローカン・クラニッチ)
サクスビー・オン・エイヴォンの地主で、パイ屋敷の所有者。家政婦のメアリが死んだ数日後、屋敷内で何者かに首をはねられて殺害される。浮気癖があり、夫婦仲はうまくいっていなかった。ディングル・デルを住宅地にしようとして住民の怒りを買っていた。

フランシス・パイ(ドロシー・アトキンソン)
マグナスの妻。夫の度重なる浮気で夫婦仲は冷え切っている。マグナスの遺体の第一発見者。メアリが死んだ日は夫婦で旅行中で、その朝何度も屋敷に電話をかけていた。

メアリ・ブラキストン(カレン・ウェストウッド)
パイ屋敷の家政婦。息子のロバートに口うるさく干渉していた。ロバートと〈女王の紋章亭〉の前で口論になった翌朝、パイ屋敷で転落死しているのを発見される。サー・マグナスを崇拝し、パイ屋敷の離れに住んでいた。

ロバート・ブラキストン(ハリー・ローティー)
メアリの息子。車の整備士。母親とは不仲だったため、殺害したという噂で持ちきりになる。12年前にパイ屋敷の湖で弟のサムを亡くしている。

ジョイ・サンダーリング(ニア・ディーコン)
ロバートの婚約者。サクスビー・オン・エイヴォンの診療所で受付をしている。恋人の容疑を晴らしたいとピュントのもとを訪ねるが、断られる。

ブレント(イアン・ロイド・アンダーソン)
パイ屋敷の庭師。メアリの遺体の第一発見者。屋敷に空き巣が入った際、留守にしていたことからサー・マグナスの怒りを買い、クビを言い渡されていた。

クラリッサ・パイ(ピッパ・ヘイウッド)
サー・マグナスの双子の妹。兄とは犬猿の仲。パイ屋敷で育ったが、兄に追い出され現在は孤独な身。いつも金に困っている。ディングル・デルの開発に反対し、抗議していた。

チャブ警部補(ダニエル・メイズ/声:宮本誉之)
ピュントの知り合いの刑事。パイ屋敷で起きた事件を捜査する。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

イギリスの推理作家アラン・コンウェイは、「名探偵アティカス・ピュント」シリーズの最新作「カササギ殺人事件」を書き上げて筆を折る。彼は末期のがんを患っていたが、周囲には秘密だった。
担当編集者のスーザンはドイツ出張から帰り、社長のチャールズから新作の原稿を渡される。スーザンはチャールズから会社売却後のCEO昇進を打診され、恋人のアンドレアスからは一緒にクレタ島に来て欲しいと言われ、どちらも答えを出せずにいた。週末、「カササギ殺人事件」を読み進めたスーザンは、肝心の最終章がないことに気付く。
月曜、出社したスーザンは、チャールズからアランが死んだことを告げられる。彼は“アビー荘園”と名付けた屋敷の塔から転落死したという。チャールズのもとには遺書が届き、そこには末期がんで余命わずかであることが記されていた。
手紙の中身は手書きだったが、封筒の宛名はタイプされていた。はたしてアランの死は本当に自殺だったのか? 彼は「カササギ殺人事件」の最終章を書き上げないまま死んだのか?
新作を出せなければ買収の話はなくなり、会社は倒産することになると危機感を抱いたスーザンは、最終章の原稿を探すため、サフォーク州へ行くことを決める。

最新作「カササギ殺人事件」の最終章を探すため、サフォーク州へ向かったスーザン。ウッドブリッジに住む妹ケイティと久しぶりに再会した後、アランの弁護士サジッドや、彼の恋人ジェイムズを訪ねる。アランは亡くなる直前にジェイムズに別れを告げ、遺言を書き換えようとしていた。
スーザンはジェイムズの許可を得て屋敷の書斎を調べるが、なぜか保管されていたはずの下書きのノートはなくなっており、パソコン内のファイルもすべて消失していた。
アランの仕事を手伝っていた姉クレアは、自分がモデルの人物が新作に登場することを知っていた。彼女はアランが有名作家になって人が変わったといい、アティカス・ピュントを書くことに不満を募らせていたと話す。
アランの遺書を読み直したスーザンは自殺ではないことを確信し、彼が遺作に知り合いをモデルにした人物を多数登場させていることから、最終章が盗まれたのはそこに秘密が書かれていたからではないかと推測する。
一方、名探偵アティカス・ピュントは、パイ屋敷の所有者サー・マグナス・パイが殺されたことを新聞で知り、助手のフレイザーとともにサクスビー・オン・エイヴォンを訪れる。チャブ警部補はメアリを事故死だと断言するが、ピュントは彼女とマグナスの死とは関連があるとみて捜査を始める。
メアリはパイ屋敷に20年間家政婦として勤め、雇い主のサー・マグナスを尊敬していたという。だがマグナスは“ディングル・デル”と呼ばれる土地の開発をめぐって住民たちと対立し、双子の妹クラリッサからも恨まれていた。

チャールズとともにシティワールド社を訪れたスーザンは、買収の話を進めるために早くCEOに就くかどうかの決断をしてほしいとせかされる。恋人のアンドレアスは学校を辞め、スーザンに人生のパートナーとして一緒にクレタ島へ来て欲しいと告げるが、スーザンは決断することができず思い悩む。
チャールズが最後にアランと会ったレストランを訪れたスーザンは、アランを見て驚いていたというウェイターのリーと会い、「カササギ殺人事件」がもともと彼の書いた作品で、盗作であることを知る。リーは盗作を訴えるために出版社に手紙と原稿を送っていたが、原稿を受け取ったはずのジェマイマは突然会社を辞めていた。
そんな中、妹のケイティから父マックスが倒れたという連絡が入る。マックスはスーザンに会いたがっていたが、スーザンは30年前に家族を捨てた父を許すことができずにいた。
一方、パイ屋敷で起きた連続死の真相を追う名探偵アティカス・ピュントは、転落死した家政婦メアリの息子ロバートと婚約者ジェマから話を聞く。メアリは口うるさく干渉し、ジェマとの結婚も彼女の肌の色を理由に認めなかったという。ロバートにはサムという弟がいたが、母子がパイ屋敷の離れに住んでいた12年前、事故で亡くなっていた。
ピュントはホワイトリー骨董品店で、パイ屋敷から盗まれたと思われる銀のブローチを見つける。だがホワイトリー夫婦は市場で手に入れたと言い張り、盗品を否定する。
パイ屋敷の庭師ブレントは、メアリの遺体の第一発見者だった。彼はサー・マグナスに浮気癖があり、次々と女性に手を出していたことを証言する。ブレントは空き巣に入られた責任を押しつけられ、マグナスからクビを言い渡されていた。

スーザンとチャールズはアランの葬儀に参列するため、サフォークへ向かう。葬儀にはアランの元妻メリッサも来ており、彼女はアランと出会う前にアンドレアスと交際していたことを明かす。アランの財産を相続したジェイムズは、隣人のジャック・ホワイトにアビー荘園を売り渡すことを決める。
帰り道、スーザンは病院に立ち寄り、疎遠になっている父マックスを見舞う。だがマックスは家族を捨てたことを謝罪せず、スーザンが結婚できずにいるのは自分のせいで男性不信になったせいだと指摘する。
スーザンは見舞いに来たことを後悔し、湖で自殺した母を思って悔しさを噛みしめる。そして「カササギ殺人事件」に登場するサー・マグナスのモデルが父マックスであり、湖で死んだ少年サムのモデルが母サマンサだと気付く。サー・マグナスが浮気した家庭教師ダーンリー(DARNLEY)は、スーザンたちの名字ライランド(RYELAND)のアナグラムになっていた。
妹のケイティを問い詰めると、彼女は2年前に街中で偶然アランと遭遇し、お茶に誘われたという。アランの気さくな様子に心を許したケイティは、ネタにされるとは思いもせず、スーザンや両親のことを話してしまったのだった。
その夜、スーザンのパソコンに匿名のメールが届く。添付されていた写真には、塔の上で揉み合うアランとアンドレアスの姿が写っていた。
一方、名探偵アティカス・ピュントは宿泊先で倒れ、村の診療所に運ばれる。診察した医師のカマールは、メアリの遺体を確認しており、他殺の痕跡はなかったと証言する。
ロバートはジョイに説得され、しぶしぶ12年前のサムの死についてピュントに語る。1943年当時、父は空軍兵として戦争に赴き、母メアリはパイ屋敷の家政婦に雇われ2人の息子とともにパイ屋敷の離れに移ったという。
ある夏の日、14歳のロバートと12歳のサムが敷地で宝探しをしているとき、サムが湖で溺死し、ブレントが遺体を発見。両親は責任をなすりつけ合って険悪になり、メアリとロバートはパイ屋敷に残ることになったのだった。

スーザンはアランの恋人ジェイムズに会い、アンドレアスが金の無心をしにアビー荘園を訪ねていたことを知る。さらにアランが死んだ日、テーブルの上にあったはずの原稿がなくなっていたと聞き、アランの姉クレアを問い詰める。
クレアは原稿を盗んだことを認め、一部分だけ読んで燃やしたと白状する。アランの雑用係をしていたクレアは以前から彼に侮辱され、紹介したロック警視のことまでネタにされて面子を潰され、恨みを募らせていた。
ロンドンに戻ったスーザンは、アンドレアスに例の写真を見せて真相を問いただす。アンドレアスはアランが死んだ土曜の夜、学校劇の稽古があるとスーザンに嘘をつき、アビー荘園を訪ねたことを明かす。クレタ島のホテルの購入資金を借りるためだった。
最初は邪険に断ったアランだったが、アンドレアスがスーザンと付き合っていると知ると急に態度を変え、その場でサジッド弁護士に連絡して契約書を用意させたという。塔の上での写真は、彼がアランを抱き締めたときに撮られたものだった。だがスーザンは嘘をついたアンドレアスを許せず、アンドレアスも自分を殺人者と疑ったスーザンに失望する。
一方、名探偵アティカス・ピュントは、ホワイトリー骨董品店の店主がかつて窃盗団の一味だったジャック・ホワイトローであることを突き止める。ホワイトリー夫妻に銀のブローチを売ったのは、パイ屋敷の庭師ブレントだった。彼は空き巣の翌日、湖のそばで2つの骨董品を拾ったと話す。ピュントが湖の底を確認させると、盗まれた家宝の残りが次々と発見される。
さらに、ピュントはかつてメアリと息子たちが住んでいた離れを調べ、兄弟が飼っていた犬の首輪とメアリの日記を発見。日記には、ホワイトリーの正体や、クラリッサの言動、パイ夫人の不倫疑惑など、村人たちの諸事情が記されていた。
オズボーン牧師によると、メアリの葬儀の日、ロバートがひどく取り乱していたという。葬儀にはメアリの夫でロバートの父マシューも参列していた。

チャールズは決断を先延ばしにするスーザンを見限り、別の人物にCEOを打診。「カササギ殺人事件」の最終章も別の作家に書いてもらうと言い、タイトルは「謎のカササギ殺人」にするとスーザンに報告する。
スーザンはアティカス・ピュントの既刊リストを見て、シリーズの各タイトルが縦読みで「AN ANAGRAM(アナグラム解けるか)」になっていることに気付く。その頃、匿名メールの差出人を調べていたアンドレアスは、送信元がクローヴァー・ブックスだと知る。
スーザンは会社を辞めたジェマイマに会う。彼女によると、新作の原稿は木曜のディナーの席でチャールズが受け取ったのではなく、スーザンが出張でドイツにいた水曜に郵送で出版社に届いていた。その後、ジェマイマはチャールズから「すぐに会社を辞めて欲しい」と言われ、解雇されたという。
夜、会社に戻ったスーザンはチャールズの机の引き出しから最終章の原稿を見つける。そこへチャールズが現れ、「全て会社のためにやったことだ」という。彼は木曜のディナーでアランと会ったときには、既に新作の原稿を読んでいたのだった。
アランは低俗な推理小説ではなく重厚な作品を書きたいと思っており、アティカス・ピュントを衝撃的な方法で葬るべく、シリーズを書き始めた最初から計画し、ある仕掛けを施していた。ディナーの席で酒に酔ったアランは、その仕掛けの答えをチャールズに話してしまったのだ。
各タイトルの最初の文字を繋ぐと「アナグラム解けるか」となり、そのアナグラムは主人公の名前アティカス・ピュント(Atticus Pund)に仕掛けられていたこと。一つはキャット・アップ・ヌーディスト(Cat Up Nudist)、もうひとつはヌーディスト以上に卑猥な言葉「A Stupid Cunt」だった。
アティカス・ピュントの名前に秘められた本当の意味に読者が気付けば、最終作だけでなくシリーズ全体の評判は落ち、買収の話は立ち消えになる。焦ったチャールズはアビー荘園へ行き、説得に応じないアランを塔から突き落として殺害したのだった。
アランの書斎に残されていたノートや下書きをすべて持ち去ったのは、アティカス・ピュントの遺書で締めくくられている最終章の直筆の原稿を、アランの遺書として利用しようと考えたからだ。物語の中で末期がんに侵されたピュントは命を絶つ決断をし、「君がこれを読む頃には終わっているだろう」という遺書を助手のジェイムズに残していた。
スーザンは自首を勧めるが、チャールズはスーザンを殴って部屋に火を放ち、逃亡する。スーザンは駆けつけたアンドレアスによって救出され、チャールズは逮捕される。病院で意識を取り戻したスーザンは、アンドレアスとともにクレタ島へ行くことを決意する。
その夜、スーザンのもとにアティカス・ピュントが現れ、物語の世界へと誘う。ピュントは〈女王の紋章亭〉に集まったロバートとジョイ、チャブ警部補の前で事件の謎を解いていく。
メアリの死は事故死だった。彼女は階段を掃除中、パイ夫人からかかってきた電話を取ろうとして掃除機のコードに足を取られ、転落死したのだ。だが彼女がある秘密を抱えていたことが、サー・マグナスの事件を引き起こした。
全ての発端は12年前、ロバートが嫉妬のあまりサムの愛犬ベラを毒殺し、サムを事故死に見せかけて殺したことだった。メアリは湖を一望できる裁縫室から長男の犯行を目撃し、それ以降、常にロバートを監視するようになった。
ジョイとの結婚に反対したのは、彼女に対する差別ではなく、ロバートの歪んだ心によって妻子が毒されることを恐れたからだった。
ロバートを危険人物と見ていたメアリは、12年前の真実を告げる手紙を書いてサー・マグナスに預け、自分の身に何かあったときに開封するよう頼んでいた。メアリが死んだことで手紙が開封されると気付いたロバートは、パイ屋敷に忍び込んで手紙を手に入れようとしたが、金庫を開けることができなかった。そのため空き巣に見せかけて銀のお宝を盗み、湖の底に沈めたのだ。
旅行から帰宅したサー・マグナスは、ロバートがメアリを殺害したと疑い、会いに来た彼を罵った。ロバートはサー・マグナスを殺し、メアリの手紙を燃やして隠蔽したが、慌てていたせいで重大なミスを犯した。メアリの手紙と一緒に、タイプされた空の封筒を燃やしてしまったのだ。それは、クラリッサ・パイが書いた脅迫状が入っていた封筒だった。
ジョイとの未来のためにやった、と語るロバート。ロバートは逮捕され、スーザンはピュントに別れを告げる。

感想

面白かった~!!

現実世界と空想世界の両方で殺人事件が起き、一部の登場人物が微妙に重なりながら、それぞれ謎解きが進んでいくというストーリー。メタ構造が好きな人や、クラシックなミステリが好きな人にはたまらない内容でした。

原作は上下巻で長めのお話なので、いつものことですがドラマでは省略されている部分が多々あるように感じました(原作未読なので推測です)。原作はもっと複雑で込み入っていて、伏線や仕掛けもさらにふんだんに盛り込まれているんじゃないかなぁ。

タイトルの「カササギ殺人事件」の意味も、ドラマでは最後までわからなかった。カササギの数え唄が殺人事件と関わっているのかと思ってたんだけど、そのあたりが何も説明されないまま終わってしまって。

調べてみたら、どうやら原作は上巻の章題が「第一部 悲しみ」「第二部 喜び」「第三部 娘」「第四部 息子」「第五部 銀」「第六部 金」と、数え唄の歌詞になぞらえたものになってるらしい。そして「第七部 明かされたことのない秘密」が欠落したまま下巻へと移る流れ。これは映像ではわからないですね…。

登場人物の描写が弱いのも否めなかったです。これも小説ドラマ化あるあるですけど、人間ドラマの部分で心を動かされることが少なかった。たぶん原作には、それぞれの人物の背景がもっと詳しく描かれているのだと思う。

一方で、細かい部分が省略されている分、ドラマはわかりやすくなっているのかもしれません。両方の世界に登場する人物を同じ俳優が演じているので、混乱することがなく、視覚的に理解しやすかったです。

最後の謎解きでも、丁寧に過去のシーンを振り返るなど、視聴者に親切なところが多く見られました。個人的な感想ですが、あんまり英国ドラマっぽくない印象。全体的にカジュアルで、見やすいドラマでした。

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