ネタバレ有「主任警部モース」シーズン1全話あらすじ・感想・キャスト

海外ドラマ「主任警部モース」

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海外ドラマ「主任警部モース」シーズン1(全3話)の紹介です。

CWA(英国推理作家協会)会員による投票で“英国で最も好きな探偵”第1位に選ばれたこともある人気ドラマ。原作はクロスワードパズル作家でもあるコリン・デクスター。

英国オックスフォードを舞台に、ひらめきと直感を武器にする(たびたび犯人を間違える)人間臭いモースと、部下ルイスが「クロスワードのように仕掛けられた謎」を解き明かし、事件解決に挑みます。

若き日のモースを描いた「刑事モース~オックスフォード事件簿~」が2013年から放送されており、こちらも人気があります。というか、今ではこちらのほうが有名ですね。

作品概要

  • 製作国:イギリス(1987年)
  • 原題:Inspector Morse
  • 原作: コリン・デクスター『モース警部』シリーズ
  • 脚本:ジュリアン・ミッチェルほか
  • 監督:アラステア・リードほか

あらすじ

オックスフォードのテムズ・ヴァレー署に勤務するモースは、型破りだが鋭い推理力を持つ優秀な警部。芸術を愛し、教養が深い反面、女性に惚れっぽい独身の彼は、同じ聖歌隊のアンに好意を寄せていた。その彼女が首吊り死体で見つかる。

AXNミステリー公式サイトより

登場人物(キャスト)

主要人物

モース警部(ジョン・ソウ)
オックスフォードのテムズ・バレイ警察署の主任警部。オックスフォード大中退。思い込みが激しく協調性に欠け、ひらめきと直感を武器に事件を解決に導く。血や死体を見るのが苦手で、高所恐怖症でもある。独身で女性に惚れやすい。
愛車は1960年型ジャガーMK-2。趣味はクラシック音楽、詩、芸術、ブリティッシュリアルエール、クロスワードパズル。ファーストネームの「E」が何の頭文字かは、彼の上司や同僚も知らない謎。

ロビー・ルイス巡査(ケヴィン・ウェイトリー)
モースの部下で相棒。当初はベル警部の補佐をしていたが、ベル警部が昇進したためモースの補佐につく。暴走するモースを冷静にフォローする。妻と子どもを愛するよき家庭人でもある。

ストレンジ警視正(ジェームズ・グラウト)
モースの上司。偏屈で協調性に欠けるモースに苦言を呈する。

マックス・デブリン(ピーター・ウッドソープ)
警察医。モースとは旧知の仲。非常に優秀で、的確な検死を行う。

第1話

アン(ジェマ・ジョーンズ)
モースが教会の聖歌隊で知り合った女性。ある日突然、自宅で首を吊って自殺する。

ネッド(スペンサー・リー)
アンが息子のように可愛がっている法学部の学生。趣味で作曲をしている。時々アンに金を無心している。

ジャクソン(パトリック・トラウトン)
アンの向かいの部屋に住む左官屋。日常的にアンの部屋をのぞき見ている。アランを脅迫して金を受け取った後、殺害される。

アラン・リチャーズ(リチャード・ダーデン)
アンの不倫相手。アンが以前勤めていた音楽機器を扱う会社の社長。ジャクソンに脅迫され、金を渡す。

ベル主任警部(ノーマン・ジョーンズ)
アンの事件を担当する警部。ルイスの上司。モースと警視の座を争った結果、昇進して現場を離れる。

第2話

ニコラス・クイン(フィル・ナイス)
海外学力検定試験評議会のメンバー。難聴で補聴器を利用している。パーティの席上、読唇術でバートレット博士が学力検定試験の機密を漏らしていることを知り、オグルビーに報告。数日後、自宅で遺体となって発見される。

トム・バートレット(クライヴ・スイフト)
海外学力検定試験評議会の会長。機密保持に厳格で、試験問題の漏洩を否定する。精神科に通う息子がいる。

フィリップ・オグルビー(マイケル・ゴフ)
海外学力検定試験評議会の会長代理。〝ダイダロス〟という名前で新聞にクロスワードパズルを掲載している。

ドナルド・マーティン(ロジャー・ロイド=パック)
海外学力検定試験評議会のメンバー。クインの遺体の第一発見者。モニカと不倫関係にあり、金曜の午後、2人で映画「ラストタンゴ・イン・パリ」を観ている。

クリストファー・ループ(アンソニー・スミー)
海外学力検定試験評議会のメンバー。ブランドの後任にクインを推薦した。金曜日の午後にクインとバートレットのオフィスを訪れているが、2人には会っていない。

モニカ・ハイト(バーバラ・フリン)
海外学力検定試験評議会の秘書。マーティンと不倫関係にあり、金曜の午後、2人で映画「ラストタンゴ・イン・パリ」を観ている。

ジョージ・ブランド
クインの前任者。アルジャマラ首長国の教育省と不正な取引を行っていた。

第3話

ハリー・ジョゼフス(モーリス・オコンネル)
教区委員。臨時記念祭の礼拝の直後に刺殺体となって発見され、後にモルヒネが検出される。元海兵隊員で、教会の献金をくすねてギャンブルや酒に使っていた。殺害時、大金を所持していた。

ライオネル・ポーレン
聖オズワルド教会の牧師。前任地であらぬ噂がたち、いづらくなってオズワルドに移った。過去5か月間にわたってハリーに大金を振り込んでいた。

サイモン・オリヴァー
ライオネルの弟。かつては兄の上をいく秀才だったが、酒に溺れて身を持ち崩し、消息を絶つ。“スワンポール”という名でホームレスとなって現れる。

ポール・モリス
音楽教師。教会のオルガン奏者。ブレンダと不倫関係にある。

ピーター(アンドリュー・リード)
ポールの息子。聖歌隊に入っており、牧師に可愛がられている。

ブレンダ・ジョゼフス
ハリーの妻。看護師。夫の死を嘆き悲しむ一方で、ポールとの不倫関係を続けている。

ルース・ローリンソン(アンジェラ・モラント)
ブレンダの親友。教会の信者。12歳の時から聖歌隊で歌い、教会の清掃の奉仕も行っている。未婚で、母親の介護をしている。

アリス・ローリンソン夫人(ジュディ・キャンベル)
ルースの母。関節炎を患い、車いす生活を送っている。娘のルースに心身共に依存している。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

テムズ・バレイ警察署の主任警部モースは、教会の聖歌隊で魅力的な女性アンと知り合う。アンはジェリコ街のアパートでピアノを教えており、アパートにはアンが息子同然に面倒を見ている青年ネッドが入り浸っていた。アンに惹かれるモースだったが、彼女に恋人らしき男性がいると知って落胆する。
その後、アンは部屋で首を吊って自殺を図り、遺体で発見される。その日は聖歌隊の公演があり、モースはアパートを訪ねていたのだが、呼びかけに対する返事がなかったため彼女に会わずに帰っていた。
検死の結果、アンが妊娠していたことがわかる。さらに彼女が10代の頃に出産した子どもを養子に出していたことや、妻子ある男性と不倫をしていたらしいことも明らかになる。
他殺を疑うモースは捜査に強引に参加するが、モース自身も容疑者として警察に容疑をかけられる。やがて、アンの部屋をのぞき見していた左官屋のジャクソンが何者かに殺される。モースは会社社長のアラン・リチャーズがアンの不倫相手であることを突き止め、当日アンのアパートの前に車を停めていた彼を疑う。しかしアランの妻アデルは、アンの部屋を訪ねたのは自分で、その時にはアンは既に首を吊って死んでいたと証言する。
薬物依存のネッドは自分で自分の目を傷つけ、病院で手術を受ける。モースはネッドがアンの息子で、2人は親子であることに気づかず関係を結んでしまい、そのことに絶望して命を絶ったのではないかと推理する。だがルイスの調べで、アンの息子は別人だと判明。ネッドはゲイであることを告白する。
モースがアランだと思い込んでいた男は、実は弟のトニー・リチャーズだった。トニーはアランのふりしてアリバイ工作に加担。アランはその間にアンの遺書を盗もうとしてジャクソンと揉み合いになり、彼を殺害したのだった。
ジャクソンはアンの遺書を現場から持ち去り、アランを脅していた。ジャクソンの釣り竿の中からアンの遺書が見つかる。アンは妊娠したことをアランに相談していたが邪険にされ、悲観して自殺を図ったのだった。モースは彼女が遺書の中で自分にふれていないことを知って傷つき、落ち込む。

海外学力検定試験評議会のメンバーであるクインは、アルジャマラ首長国の族長を囲むパーティーで評議会会長のバートレットが試験問題を漏洩していることを知る。クインは難聴で、読心術に長けていた。彼はすぐに会長代理のオグルビーに話すが、数日後、自宅で毒殺死体となって発見される。第一発見者は同じく評議会メンバーのマーティンだった。
現場を見たモースは他殺の線で捜査を開始するが、死亡時刻が定まらない。ループは金曜の夕方に評議会を訪ねた時、クインの部屋に上着があったと主張。評議会の管理人は、5時前にクインの車が出ていくのを窓から見たと言う。だがクイン本人を見たという者は誰もいなかった。
マーティンと秘書のモニカは不倫関係にあり、金曜の昼に2人で映画「ラストタンゴ・イン・パリ」を見ていたことが判明する。やがてオグルビーも殺害される。脳腫瘍を患い余命宣告を受けていたオグルビーは、不正の証拠を掴もうと独自に調査する中で、ループの不可解な行動を目撃していた。
モースはループを殺人容疑で逮捕するが、クインが殺害されたと思われる時刻にロンドンにいたことが証明される。クインの上着のポケットに入っていた映画の半券がバートレットのものだと知ったモースは、バートレットを逮捕。しかしこれも誤認逮捕だった。バートレットを嫌っていたループが、彼を陥れたのだ。
クインとオグルビーを殺害したのはマーティンだった。事件当日、彼は防火訓練の騒ぎに紛れてクインを殺害し、遺体を車のトランクに隠していた。その後、ループがバートレットの部屋から盗んだ映画の半券をクインの上着のポケットに入れ、クインの自宅に遺体を運んで買い物を置き、クインが金曜の夜まで生きていたかのように偽装工作したのだった。クインはパーティーの席で「ドクター・バートレット」と「ドナルド・マーティン」の名前を読み間違えたのだ。
事件解決後、モースは過激な描写で話題になっている映画「ラストタンゴ・イン・パリ」を観に行くが、映画の上映期間はすでに終わっていた。

聖オズワルド教会で礼拝中に教区委員のハリー・ジョゼフスが殺害される。モースは礼拝堂にいた人々に当時の状況を聞き、浮浪者“スワンポール”の行方を追う。
ハリーは失業中にもかかわらず大金を所持しており、その金はポーレン牧師から振り込まれていたことがわかる。モースはポーレン牧師が少年愛好者であることをハリーに知られ、金を強請られていたのではないかと疑う。
モースがポーレン牧師から事情を聴こうとした矢先、牧師は殺害されてしまう。さらにハリーの妻ブレンダと不倫関係にあったオルガン奏者ポールや、ポールの息子ピーター、ブレンダも殺害される。
“スワンポール”の正体はポーレン牧師の弟サイモン・オリヴァーだった。莫大な遺産を相続したポーレン牧師は、酒で身を持ち崩したサイモンから嫌がらせをうけていたらしい。モースは教会信者のルースに惹かれるようになるが、彼女には男性の影がちらつく。
モースは教会の中に隠れ、ルースと男の会話を聞く。男はルースを殺そうとするがモースによって阻止される。逃げる男を追って屋上へ向かうモース。男の正体はハリー・ジョゼフスだった。2人が揉み合うところへルイスが駆けつけ、ハリーを殴る。バランス感覚を失ったハリーは屋上から転落し死亡する。
教会で殺されたのはハリーではなくサイモンだった。遺産の使い道に困っていたポーレン牧師は、母親の介護で苦労しているルースや、人生をやり直したいハリーたちに声をかけ、遺産を分配することに。ハリーは代わりにポーレン牧師の弟サイモンを殺してやると言い、彼らは共謀してサイモン殺害の隠蔽工作を図ったのだった。
しかしポーレン牧師は罪悪感と警察の捜査に追い詰められ首を吊って自殺。ハリーは牧師の遺体を屋上から投げ落とし、他殺に見せかけた。ブレンダとポールを殺したのは嫉妬から。ポールの息子ピーターは妻を奪われた腹いせに殺したと語る。
裁判で、モースはルースに自首の意志があったと嘘の証言をする。ルースの刑期は18か月と決まる。

感想(ネタバレ有)

わ、わかりにくい…。

最終的に、誰が何の目的で、誰と結託してどのような経緯で犯行に及んだのかが、非常にわかりにくかったです。特に1話と2話は「???」でした。

人間関係も理解しづらく、想像で補わなければならない部分がたくさんありました。おそらく長編の原作を大幅に省いているのだと思います(上記のあらすじも、わたしの解釈と想像が含まれているので間違っているかもしれません)。

モースは日本映画で例えるなら、金田一シリーズの名物警部そのもの。「よし、わかった!」と自信満々に推理を披露しますが、ほとんどが見当違いです。

金田一耕助のように関係者を集めて謎解きをする場面もあるのですが、肝心の犯人が間違っています。そして誤認逮捕を繰り返します。厄介です。

そのくせ細かい部分の推理がズバリ当たっていたりするもんだから、ややこしい。どこまでが真実で、どこからがモースの思い込み(間違い)なのか、わからなくなるんです。

* * *

「頭をスッキリさせるため」と称して昼間からビールを飲むモース。

余談ですが、モースの青年時代を描いた「刑事モース~オックスフォード事件簿~」では、モースは当初お酒を飲まないことを公言していました。

しかし捜査で行き詰まったとき、上司のサーズデイ警部補に「いいから流し込め」とビールを勧められます。以降、彼はそれがルーティンであるかのように、昼間にビールを飲むのです。

刑事モース~オックスフォード事件簿~」と平行して見ると、いろいろ細かな発見があって面白いです。

もうひとつのモースの特徴は、〝惚れっぽい〟こと。被害者や容疑者となる女性にすぐ恋をしてしまいます。まぁ独身だから問題ないけど、刑事としてはどうなんですかね? しかも好きな女性のために裁判で偽証したりもするんですよ。

そんな困ったちゃんのモースをうまくあしらっている部下のルイス。「めんどくさい上司の扱い方」のお手本のよう。スバラシイ。わたしにはデキナイ。ちなみにルイスは脇役なのに人気が高くて、スピンオフドラマ「ルイス警部」が製作されたほど。

「主任警部モース」は第8シリーズまであって、全部で33話あります。

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