NHK・BSプレミアム リバイバルドラマ「Wの悲劇」についてまとめました。
過去何度も映像化されてきた夏樹静子さんの推理小説「Wの悲劇」を、土屋太鳳さん、中山美穂さんでドラマ化。製薬会社会長・和辻与兵衛の死をめぐる推理劇です。
現代版だと思っていたのであんまり期待してなかったんですけど、思ってたより良かったです。時代設定が昭和のままだったためストーリーに矛盾や違和感がなく、すんなり受け入れられました。
逆に言うと新鮮味には欠けるのかもしれませんが、個人的には密室劇や古典的なミステリーが大好きなので、最後までこの雰囲気に浸って面白く見ることができました。
Contents
作品概要
- 放送局:NHK・BSプレミアム
- 放送時間:2019年11月23日(土)夜9時~10時29分【単発】
- 原作:夏樹静子『Wの悲劇』
- 脚本:池田奈津子(「宮沢賢治の食卓」「真犯人」「砂の塔~知りすぎた隣人」)
- 演出:塚本連平(「時効警察はじめました」「今日も嫌がらせ弁当」)
- 音楽:吉俣良
あらすじ
和辻製薬会長の和辻与兵衛が誕生パーティーの夜に殺害された。犯人は、和辻家の誰からも愛されている与平衛の大姪・摩子だった。一族の面々は、摩子を守るためにこの事件を世間の目から隠そうとするのだが…。
NHK公式サイトより
はたして事件の真相は何なのか? 警察の捜査をかく乱しようと懸命になる面々の中に裏切り者が? そして、驚愕の結末が訪れる!
原作について
このドラマの原作は、夏樹静子さんの本格推理小説『Wの悲劇』(1982年刊)です。
アメリカの推理作家エラリー・クイーンが「バーナビー・ロス」名義で発表した推理小説「Xの悲劇」「Yの悲劇」「Zの悲劇」「レーン最後の事件」へのオマージュとして執筆された作品。
タイトルの「W」は、和辻家、女性(Women)を表していると言われています。
過去に映画化1回、ドラマ化5回と、繰り返し映像化されている著者の代表作のひとつです。
▼薬師丸ひろ子さん主演の映画「Wの悲劇」はこちら
ネタバレ解説*映画「Wの悲劇(1984)」三田佳子と薬師丸ひろ子の名セリフを楽しむ登場人物(キャスト)
和辻摩子(土屋太鳳)
和辻家の令嬢。大学生。演劇活動に打ち込んでいるが、卒業と同時に花嫁修業をするようにと与兵衛から言いつけられている。大伯父・与兵衛の誕生パーティーの夜に殺人事件を起こす。
和辻淑枝(中山美穂)
摩子の母。かつて和辻家を捨てて売れない画家と結婚したが、夫の家庭内暴力と金銭的な理由で生活が破綻。離婚して摩子を連れて和辻家に戻り、与兵衛と親族の前で頭を下げて謝罪した過去がある。現在は道彦と再婚し、幸せな生活を送っている。
一条春生(美村里江)
摩子の大学の先輩で、人気劇団の主宰者。和辻家のパーティーに招待され、殺人事件に巻き込まれる。摩子が書いた脚本「Wの悲劇」を高く評価し、脚本家としての将来に期待を寄せている。
和辻与兵衛(大和田伸也)
和辻製薬会長。摩子の大伯父。女好きで浮気ぐせがある。古い価値観の持ち主で、日頃から「女の幸せは男を支え、守ってもらうことだ」と公言している。遺産は200億にものぼる。
和辻みね(夏木マリ)
与兵衛の妻。和辻家の名誉を守ることを何よりも優先する。夫の浮気ぐせに度々泣かされてきた。
和辻道彦(岡本健一)
淑枝の再婚相手。生物学の教授で、遺伝子研究を専門としている。温厚な性格だが、与兵衛と金銭面で揉めているという噂がある。
和辻繁(鶴見辰吾)
与兵衛の弟。和辻製薬の役員。会社の金を横領しているという噂があり、近々役員を解任されることが決まっている。
和辻卓夫(松本岳)
和辻製薬秘書室勤務。摩子の婚約者を公言していたが、ほかにも付き合っている女性がいることが発覚し、与兵衛から婚約破棄を言い渡される。
間崎鐘平(吉田栄作)
与兵衛の主治医。与兵衛の体調管理を引き受けている。ある重大な秘密を抱えていたが、与兵衛に知られてしまい、今年いっぱいで主治医の解任を言い渡される。
中里右京(渡辺いっけい)
富士河口署のベテラン刑事。現場となった和辻家を訪れ、違和感を抱く。