ネタバレ有「リドリー~退任警部補の事件簿」全話あらすじ・キャスト・予告動画

海外ドラマ「リドリー~退任警部補の事件簿」あらすじキャスト

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海外ドラマ「リドリー~退任警部補の事件簿」(全8話)についてまとめました。

「ヴェラ~信念の女警部~」の制作陣が手掛けた最新ミステリー。英国北部の小さな町を舞台に、退任刑事リドリーが複雑に入り組んだ事件を紐解いていきます。IMDbの評価は6.5。

主人公リドリーを演じるエイドリアン・ダンバーの哀愁漂う演技と、事件解決後の歌唱シーンが見どころ。シーズン2も決定しています。

作品概要

  • 放送局:AXNミステリー
  • 放送時間:2023年3月15日(水)22:00~
  • 製作国:英国(2022年)
  • 原題:Ridley
  • 原作:ポール・マシュー・トンプソン、ジョナサン・フィッシャー
  • 脚本:ポール・マシュー・トンプソン、ジュリア・ギルバート
  • 監督:ブリン・ヒギンズほか

あらすじ

レコードとウィスキー、そして家族を愛するアレックス・リドリーは、優秀な刑事として活躍していたが、妻と娘を亡くしたことから、刑事を早期退職し、静かに暮らしていた。
ある日、かつての部下であり、最近昇進したキャロルから、森で発生した射殺事件を解決するため協力を求められる。なぜなら、被害者はリドリーが担当した14年前の女児誘拐事件の容疑者だったのだ。
リドリーはこの14年前の事件の捜査に欠落があったのではないかと疑っていた。そして捜査が進むと、衝撃的な事実が明らかになる…。

AXNミステリー公式サイトより

予告動画

登場人物(キャスト)

主要人物

アレックス・リドリー(エイドリアン・ダンバー)
元警部補。警察を早期退職して静かに暮らしていたが、元部下のキャロルから相談を持ちかけられ、フリーランスの相談役という形で捜査に加わることに。ジャズとウイスキーを愛し、妻の親友アニーと共同経営しているジャズクラブで歌うのが趣味。1年半前に妻と娘を殺害され、癒えない傷を抱えている。

キャロル・ファーマン(ブロナー・ウォー)
リドリーの元部下。リドリーの退任後、警部補に昇進した。リドリーとは5年間ともに仕事をし、今も敬意を払っている。私生活ではパートナーのジェリと、14歳になる息子ジャックを育てている。

ポール・グッドウィン(テレンス・メイナード)
警部。キャロルの上司。1年半前、リドリーに退職を勧めた人物。リドリーが過去の悲劇にとらわれていることを懸念し、彼が捜査に加わることに難色を示す。

ダレン(ジョージ・ブハーリー)
キャロルの部下。

ウェンディ・ニューストーン(ジョージー・グレン)
法医学者。リドリーとは旧知の仲。

アニ―(ジュリー・グレアム)
ジャズクラブの経営者。リドリーの亡き妻ケイトの親友。退職して引きこもっていたリドリーが再び警察の仕事を手伝うようになり、安堵する。リドリーが悲しみから立ち直り、前進することを望んでいる。

ジェリファーマン(バヴナ・リムバチア)
キャロルのパートナー。キャロルと一緒に14歳のジャックを育てている。2人目の子供を望んでおり、キャロルと意見が相違する。

ジャック・ファーマン(Tareq Al-Jeddal)
キャロルとジェリの息子。14歳。リドリーのボート修理を手伝う。

マイケル・フラナリー(エイダン・マカードル)
リドリーの家に放火し、彼の妻子を殺害した犯人。懲役25年の判決を受け、現在服役中。定期的にリドリーと面会している。

第1話・第2話

ジェシー・ハルピン(ロブ・ミッチェル・ジェームス)
被害者。パブからの帰り道、森の中で射殺される。14年前の女児誘拐事件の容疑者でもあった。

モル・ハルピン(ジェニファー・ヘネシー)
ジェシーの妻。人付き合いを拒み、ほとんど外に出ない。

キャサリン(アレクサンドラ・ハナント)
ジェシーとモルの娘。両親の意向で学校に通っていない。スティーブと交際している。

スティーブ(コナー・ロウソン)
ジェシーが通っていたパブの経営者の息子。キャサリンと交際中だが、ジェシーに反対されている。

ローナ・スパルデン(アマンダ・ローレンス
ジェシーの農場で20年以上働く使用人。ジェシーの遺体の第一発見者。

ダニエル・プレストン(グレアム・ホーリー)
性犯罪者。14年前の女児誘拐事件で逮捕されるも、不起訴となった。現在は別件で服役中。

ペニー・リンジー(エリン・シャナガー)
14年前に行方不明となった女児の母親。オートキャンプ場のトレーラーで暮らしている。当時、虐待を疑われるなど世間から誹謗中傷を受けた。

ジル・モアランド(キャロライン・リー・ジョンソン)
オートキャンプ場の経営者。14年前の誘拐事件当時、ジェシーを雇っていた。

アダム・モアランド(リース・ダグラス)
ジルの息子。7歳のとき、ゾーイが行方不明になる直前まで一緒にいた。現場で白いワゴン車に乗る男を目撃している。

ジーン・ディクソン(エリザベス・ベリントン)
14年前の誘拐事件の捜査責任者。リドリーとは旧知の仲。現在は退職している。

第3話・第4話

ガブリエラ・マルドーニ(ケリー・エンドレス・バンラキ)
被害者。風力発電所のタービン下で遺体で発見される。〈パレスホテル〉の客室係を事件の2週間前に辞めている。当初はイタリア人と思われていたが、実は偽造パスポートによる不法移民と判明する。

ハリー・グレイリッシュ(ジェラルド・キッド)
風力発電所の経営者。

ジャネット・ヴェナブルス(ジャクリーン・ボーツウェイン)
〈パレスホテル〉の従業員。ガブリエラの上司。度重なる遅刻で彼女と口論になり、退職させた。

ジェームズ・マローズ(スティーヴン・ボクサー)
〈パレスホテル〉の支配人。リドリーとは顔見知り。ガブリエラに関して何か隠している。

エレナ(Pat Dynowska)
〈パレスホテル〉の客室係。ガブリエラと共同生活をしていた。失踪したガブリエラから「帰国した」というメッセージを受け取っていた。

スチュワート・デイリー(フィリップ・ヒル=ピアソン)
偽造IDの売人。スヌーカークラブを事務所にして商売している。

キット・マッケラン(Zak Douglas)
検視官事務所で働く犯罪マニア。犯罪を追うネット組織〈キルリスト〉のメンバーで、ガブリエラの事件に興味を示す。

第5話・第6話

イブ・マーブリー(ジョアンナ・ライディング)
歌手。恩人であるジュリアン・バーナムの告別式で歌うため、アメリカから帰国した。ジャズクラブでリドリーと出会い、行方不明の弟ルークの捜索を依頼する。

ルーク・マーブリー
イブの弟。40年前、15歳で家を出た。以来、姉のイブ宛に手紙は届くものの、居場所がわからない。窃盗の前科がある。

ジュリアン・バーナム
地元の名士で、有名な興行主。恵まれない若者たちに機会を与えるため奨学金による支援活動を行っていた。最近亡くなり、告別式が予定されている。

リザ・バーナム(ルーシー・ロビンソン)
ジュリアンの娘。遺言書により家族ではないジュリーが財産の一部を受け取ることを知らされ、困惑する。

ジェド・バーナム(ブライアン・ディック)
ジュリアンの息子。アルコールや薬物の依存症だった。現在は更生し、ボート暮らしをしている。

ジュリー・コンウェイ(Hopi Grace)
ジェドの元恋人。アルコール依存症。ジュリアンの遺言により、レイブンストゥープの家を相続する。

レイ・トレビス(ジョージ・コスティガン)
レコード店の店主。ルークを知る人物。自身のラジオ番組でルークの情報を募る。

ダンカン・ダーウィン(ジャック・ディーム)
車の整備工。ルークが失踪する前、最後に目撃した人物。

第7話・第8話

パトリック・エリオット(J・P・コンウェイ)
臨床心理士。フラムリー団地の10階の自宅から転落死した。心のバランスを崩して休職中だった。

ダイアン・ブレイン(ケリー・シャーリー)
パトリックの隣人。ロシェルの母。事件の夜に若い男を目撃したと証言する。

ロシェル・ブレイン(オリビア・ペンテロウ)
ダイアンの娘。同性愛者であるパトリックに嫌がらせを繰り返していた。

ジャレッド(コナー・ディーン)
ロシェルの恋人。パトリック宅の侵入窃盗事件の容疑者。

サマンサ・ラーソン(スーザン・パッカー)
パトリックが勤務するジュニパー診療所の病院長。裁判所から紹介された元犯罪者を診察し、社会復帰の手助けをしている。

キャル・フラナリー(ニコ・ミラレグロ)
リドリーの妻子を殺したマイケルの弟。捜査により、パトリックの患者だったことが判明する。パトリックが死んだ日は兄とともに母親の葬儀に参列していた。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

元刑事のアレックス・リドリーは、ある事件で妻と娘を同時に喪い、警察を早期退職して隠遁生活を送っていた。
そんな中、農場主のジェシー・ハルピンが森の中で射殺される。リドリーの元部下で、警部補に昇進したばかりのキャロル・ファーマンは捜査を開始。遺体を発見した農場の使用人ローナは、ジェシーが村人の反感を買っていたと話すが、ジェシーの妻モルは「夫に恨みを抱く人間に心当たりがない」と言う。
キャロルはジェシーが14年前に女児誘拐の容疑をかけられ、リドリーの尋問を受けていたことを知る。リドリーは彼が誘拐犯だと確信していたが、捜査班は別の容疑者ダニエル・プレストンを逮捕、しかし証拠不十分で不起訴になり、事件は未解決だった。
キャロルはジェシーが通っていたパブの経営者の息子スティーブを署に連行する。事件の夜、現場近くの防犯カメラに彼の車が映っていたのだ。彼はジェシーの娘キャサリンと交際中だったが、ジェシーは2人の交際に反対していたという。スティーブは事件への関与を否定し、森へ行ったのは友達と狩りをするためだと話す。
リドリーは14年前に女児誘拐の容疑で逮捕され、不起訴となったプレストンに会いに行く。彼は別件で服役中だったが、10日前に釈放されていた。ジェシーの写真を見たプレストンは、彼が誘拐現場のオートキャンプ場で働いていたことを話す。
キャロルは上司のグッドウィン警部を説得し、正式にリドリーを相談役として復帰させる。そして14年前の事件を調べ直すため、2人でキャンプ場を訪ねる。14年前、3歳のゾーイは住居のトレーラーがあるキャンプ場で行方不明になっていた。

キャンプ場の経営者モアランドは、14年前の事件当時ジェシーを雇っていたことを話す。彼女の息子アダムは当時7歳で、ゾーイが行方不明になる直前に白いワゴン車の男を見たと証言していたが、男の顔は見ていなかった。
キャロルとリドリーはジェシーの農場を家宅捜索し、隠されていた白いワゴン車を発見。さらに森で使用人のローナと遭遇し、彼女が持っていた銃がジェシー殺害に使用された銃であることが判明する。
ローナを殺人の容疑者として取り調べると、ジェシーと2人で女児の遺体を森に埋めたことや、ジェシーから「誰にも言うな」と脅迫されていたことを明かす。ローナの供述をもとに森を捜索すると、箱に入った白骨遺体が発見される。
プレストンは元恋人のモアランドを訪ねるが、息子のアダムに殴られて重傷を負う。アダムの取り調べでモアランドとプレストンが恋人関係だったことがわかり、モアランドは14年前の犯行時刻にプレストンと一緒にいたことを証言する。
リドリーは当時の捜査責任者で、元同僚のジーンと会う。リドリーに問い詰められたジーンは、プレストンを誘拐犯に仕立て上げたことや、彼の犯罪に関する機密情報をゾーイの母親ペニーに漏らしたことを認める。
DNA検査の結果、森で見つかった遺体はゾーイではないことが判明。再びローナを尋問したリドリーは、遺体が転落事故で亡くなったジェシーとモルの娘だと知る。
リドリーは農場を捜索し、キャサリンがゾーイであることに気づく。アルバムにはキャサリンの幼い頃の写真が見当たらず、彼女の部屋にはゾーイが持っていたのと同じ人形があった。
モルは娘を亡くしたあと、悲しみのあまり精神を病みかけていたという。そんなとき、ジェシーは雇われていたキャンプ場で娘と同じ年頃のゾーイを見つけ、連れ帰ったのだった。モルにとってゾーイは「娘の生まれ変わり」だった。
だが先日、罪の意識に苛まれたジェシーがキャサリンに真実を伝えると言い出した。モルは娘を失いたくない一心で、夫を銃で射殺したのだった。
逮捕されたモルは、キャサリンに真実を伝える。荷物をまとめ、家を出ていくキャサリン。リドリーは彼女に本当の母親はペニーだと教える。“ゾーイ”になることも拒むキャサリンだったが、キャロルとともにペニーのもとを訪れ、14年ぶりに親子の再会を果たす。
事件が解決し、リドリーは何も告げずに警察署を出ていく。そして妻の親友アニ―が経営するジャズバーを訪ね、ステージで歌う。

風力発電所のタービンの下で、女性の遺体が発見される。再び捜査に加わることになったリドリーは、遺体発見現場でキット・マッケランという自警団気取りの男に出会う。
現場に落ちていた従業員証から、被害者は〈パレスホテル〉の客室係ガブリエラ・バルドーニと判明。後頭部に致命傷と思われる外傷があり、現場には「捨てられた恋人」という花言葉を持つ紫のオダマキが残されていた。
リドリーとキャロルは〈パレスホテル〉へ行き、支配人のマローズや従業員のヴェナブルスから話を聞く。ガブリエラは2週間前に上司のヴェナブルスと口論し、退職していた。
共同生活をしていた同僚のエレナは、彼女から帰国したというメールを受け取ったと話すが、検視によってそのときすでにガブリエラは死んでいたことがわかる。
リドリーは個人的に事件を追うキットから、ガブリエラのタトゥーがバルカン半島に関するものだという情報を得る。遺留品を調べたリドリーは、彼女がアルバニア人であり、IDは偽造されたものだと知る。ホテル側は彼女が不法移民であることを知りながら、雇っていたのだ。
リドリーとキャロルは、ガブリエラの同僚エレナから、偽造IDを商売にしているスチュワート・デイリーという男の存在を聞き出す。スチュワートは地元のスヌーカークラブを経営するジェナからガブリエラを顧客として紹介されたと話す。
リドリーはガブリエラの検視報告書がネットに流出していることを知り、検視官事務所で働くキットを問い詰める。キットは犯罪を追うネット組織〈キルリスト〉のメンバーで、ガブリエラの事件に強い興味を持っていた。幼少期に母親を自殺で失い、精神的な問題を抱える彼は、ガブリエラに繋がりを感じると話す。
ガブリエラの本当の身元がわからず捜査が難航する中、彼女が失踪した日に3度も同じ電話番号にかけていたことがわかる。その相手は風力発電所の経営者ハリー・グレイリッシュだった。
ハリーは数か月前からガブリエラと浮気をしていたことを明かし、別れを拒んだガブリエラから妻に関係をバラすと脅されていたことを告白する。
キャロルはパートナーのジェリから「2人目の子供が欲しい」と言われ、困惑する。口論の末、ジェリは家を出ていってしまう。

ハリーを容疑者として連行したキャロルだったが、彼のアリバイが証明され、釈放することに。リドリーは〈パレスホテル〉の支配人マローズが客室係をバーで働かせ、客にあっせんしていたことを知る。ハリーもその客の一人だった。
キットはネット配信でリドリーの名前を出し、警察がハリーを容疑者として調べていることを話す。それを知ったグッドウィンは激怒し、リドリーを警察署から追い出す。
ハリーがガブリエラとの逢瀬のために用意した家で、ガブリエラの血痕と携帯が発見される。再びハリーを連行するも、彼は殺害を否定。ハリーの妻デブスは、夜中にガブリエラが家を訪ねてきたが、夫に会わせず追い返したと話す。
デブスの証言からハリーのアリバイが崩れるが、リドリーは彼が嵌められた可能性を疑う。犯人像のヒントを得るため、リドリーは自身の妻と娘を殺して服役中のマイケル・フラナリーに面会する。そして彼との会話から、キットが公表していない情報を知っていたことに気づき、彼が犯人だと確信する。
キットの住居であるコテージを訪ねると、そこには大量の殺人事件の切り抜き記事が。その中には、リドリーの家族が被害に遭った火事の記事もあった。キットはリドリーの事件を調べ、共感を覚えたと話す。
キットは偽造IDの製作者として、スチュワートの下で働いていた。ガブリエラのIDを作ったのも彼だった。キットは彼女に運命を感じたと話す。
あの日、デブスに追い返されて行くあてを失ったガブリエラは、スチュワートに助けを求めようとしたが、電話に出たのはキットだった。キットのコテージに連れて来られた彼女は、自分の隠し撮り写真を見つけて恐怖を感じ、叫び出した。キットは彼女を落ち着かせようとして頭を殴り、殺害したと話す。
その後、証拠隠滅のために彼女のIDを発電所に捨て、エレナに偽のメッセージを送り、偽装工作をしてハリーに罪をなすりつけたのだった。逮捕されたキットは、彼女の本名が「ミナ・アルベスク」であることを明かす。
ミナは父親と仲違いして15年間から行方不明になり、失踪届が出されていた。「犯人は身近にいたのに気づけなかった」と悔やむリドリー。
キャロルが帰宅すると、ジェニが家に戻っていた。

リドリーはシカゴからやってきたジャズ歌手イブ・マーブリーと出会う。イブは先ごろ亡くなった地元の名士ジュリアン・バーナムの告別式で歌うために、数十年ぶりに帰国していた。イブが行方不明の弟ルークを捜していることを知ったリドリーは、捜索の手伝いを申し出る。
ルークは1989年に家を出て以来、行方がわからなくなっていた。イブには時おり手紙が届いていたが、それも昨年の4月を最後に途切れているという。リドリーはルークが10代の頃に出入りしていたレコード店を訪ね、店主のレイ・トレビスにラジオ番組でルークの情報を募ってほしいと頼む。
リドリーはイブを夕食に招き、彼女とルークが家庭のぬくもりを知らずに育ったことを知る。母親はアルコール依存症で子育てに興味がなく、イブは自力でジュリアン・バーナムの財団の奨学金を勝ち取って音大へ進んだのだった。自分が生きるのに必死で、弟を裏切る形になったと話すイブ。
翌朝、公園でジュリー・コンウェイの遺体が発見される。ジュリーはルークと一緒に写真に写っていた少女で、リドリーと会う約束をしていた。死因は出血多量で、酒瓶が入っているバッグの上に倒れ、割れたガラスの破片で頸動脈を切ったのだ。現場で怒鳴り声と走り去る人影を見たという情報もあり、捜査を担当するキャロルとリドリーは他殺を疑う。
ジュリーの姉によると、ジュリーはジュリアン・バーナムの息子ジェドと付き合っていたという。2人はすでに破局していたが、どういうわけか、ジュリアンはジュリーに遺産を残していた。
ジュリアンの娘でジェドの姉であるリザに話を聞くと、ジュリーが相続したのはレイブンストゥープの別荘だという。「父はジュリーに操られた」とリザは言う。
鑑識の調べで、ジュリーは何者かに押されて倒れたことがわかる。リドリーは捜査会議に参加し、ジュリーが10代の頃ルークとつるんでいたことや、ルークを捜し始めた直後にジュリーが死んだことから、2件が繋がっている可能性があると指摘する。
キャロルはジュリーの元恋人ジェドを訪ねる。ジェドはジュリーのことを愛していたが、自分の問題と向き合おうとしない彼女にやむをえず別れを告げたと話す。だが彼女のほうは諦めきれず、何度もジェドにメールや手紙を送ってきたという。
リドリーはルークを最後に目撃したダンカン・ダーウィンに会う。ダンカンはルークが母親とケンカをして家出し、クレイデールの解体業者のところへ向かったと話す。またレイのラジオ番組にも「2か月前にクレイデールのパブでルークを見た」という情報が寄せられる。
リドリーはイブと一緒にクレイデールを訪ねるが、パブは閉店していた。解体業者はルークを知っていたが、ここには一度も来ていないという。
リドリーはルークがすでに死んでおり、それを隠したい人間がいるようだと推測する。落ち込むイブを連れて帰宅したリドリーは、自分も1年半前に家族を失ったことを打ち明ける。

リドリーはイブ宛に届いたルークの手紙と、ジェドが受け取ったジュリーの手紙の筆跡が同じであることに気づく。ルークの手紙はジュリーが書いたものだった。
さらに、「クレイデールのパブでルークを見た」という情報は、レイがでっちあげたものと判明。ダンカンによると、レイは10代の若者を集めて虐待していたという。ルークとジュリー、そしてダンカン自身も被害者で、今まで誰にも話すことができなかったと打ち明ける。
リドリーとキャロルはレイの店を捜索し、部屋の中から当時の子供たちの写真を発見する。レイは2階で首を吊って死んでいた。グッドウィンはレイがジュリーを殺害した犯人だと決め込むが、リドリーとキャロルは虐待した人間がほかにもいると推測する。
一方、ダレンは資料室に隠されていた、失踪時のルークに関する資料を発見する。ルークは失踪前日に警察署を訪れ、ジュリアン・バーナムに虐待されたと訴えていた。バーナム家の顧問弁護士によると遺言書の内容は1989年から変更されておらず、ジュリーがレイブンストゥープを相続することは、ルークが失踪した年に決まっていた。
リドリーとキャロルはレイブンストゥープこそが事件の核心だと考え、ダンカンを呼び出してレイブンストゥープへ向かう。そして地下室で白骨化した遺体を発見する。
ダンカンはジュリアン・バーナムが「JV」という通り名を使い、レイブンストゥープに子供たちを連れ込んで児童虐待を繰り返していたことを明かす。レイは仲介役で、ジュリーは彼の手先だった。
ルークは警察へ行った後、ジュリーに騙されてレイブンストゥープへ行き、待ち伏せていたジュリアンに殴り殺されたのだった。ダンカンは彼に脅され、口裏を合わせるよう強要されたと話す。
ジュリアンの告別式を明日に控えた夜、リドリーはイブから「一緒にアメリカへ来てほしい」と懇願される。イブへの想いに揺れるリドリーだったが、アニーは「ここでのすべてを捨てるなんて」と反対する。
リドリーは告別式に現れたイブを見て、ドレスが違うことに気づく。イブのホテルの部屋を調べると、血に染まった白いドレスが見つかる。
キャロルのもとに鑑識のウェンディから連絡が入る。白骨遺体の髪の毛から採取したDNAは、ジュリーの殺害現場のガラスの破片から出たDNAと50%一致したという。それはルークの姉イブであることを示していた。
イブは告別式の場で、ジュリアンがルークを殺したことを告げ、彼が親に見放された弱い子供たちを標的にして虐待を繰り返していたことを暴く。
イブはその場で逮捕され、リドリーに真実を打ち明ける。リドリーの家で夕食をともにした夜、ホテルに戻った彼女の前にジュリーが表れ、40年前に自分が犯した罪を告白したという。イブに責められたジュリーは「姉であるあなたも同罪よ」と言い、ジュリアンの奨学金を受けて弟を見捨てたイブを非難した。カッとなったイブはジュリーを突き飛ばし、大量の血を流す彼女を見てパニックになり、その場から逃げたという。
ジュリアンの犯行は、警察の上層部にいた彼の友人がもみ消していた。ルークのファイルにはグッドウィンのサインがあったが、グッドウィンは「この事件は徹底的に捜査され、上層部も調べられる。これでルークも少しは報われる」とリドリーに告げるのだった。

臨床心理士のパトリック・エリオットが10階の自宅から転落死する。ベランダには争った形跡があり、リドリーとキャロルは殺人事件として捜査を始める。
パトリックはジュニパー診療所に勤務していたが、患者に深く関わりすぎる傾向があり、心のバランスを崩して休職中だったという。病院を訪れたリドリーは患者の医療記録を見せるよう要求するが、病院長のサマンサ・ラーソンは機密保持を理由に拒否する。
同性愛者だったパトリックは過去に少女の集団から嫌がらせを受け、半年前には家に侵入されて時計やタブレットを盗まれていた。首謀者は隣に住むダイアン・ブレインの娘ロシェルだったが、彼女は殺人事件への関与を否定する。
グッドウィンは裁判所命令を申請し、ジュニパー診療所の医療記録を押収する。記録を見たリドリーは、そこにキャル・フラナリーの名前を見つける。キャルはリドリーの妻子を殺して服役中のマイケル・フラナリーの弟だった。パトリックが死んだ日、マイケルとキャルの兄弟は母親の葬儀に参列しており、リドリーもその場に居合わせていた。
マイケルは、もともとはアダム・ドネリーに関する情報を“匿名”にすることを条件に、リドリーに提供した協力者だった。彼の密告によって警察はドネリーを逮捕することができたが、裁判の前日になって情報提供者の身元を明かさなくてはならなくなった。情報提供はリドリーの独断による非公式だったため、証人保護プログラムは適用されず、マイケルはドネリーから逃げるため母と弟を残して身を隠すはめに。兄弟からすれば、リドリーは約束を破った裏切り者だった。
リドリーはキャルとパトリックが不適切な関係にあったことや、キャルが何度もパトリックに電話していたことを知り、痴情のもつれによる犯行を疑う。リドリーがキャルに対して特別な感情を抱いていると感じたキャロルは不安を抱き、グッドウィンと相談して彼を捜査から外すことに。
パトリックの隣人ダイアンが事件の夜にキャルを目撃したことを証言し、警察はキャルを逮捕する。パトリックの家からはキャルの指紋が検出されるが、尋問を受けたキャルは「本を返しに言った」と説明し、リドリーが自分を陥れたと反論する。
リドリーは病院長のサマンサに会い、パトリックが診察中の会話を録音したデータを家に持ち帰っていたことを聞き出す。リドリーは捜査中の事件現場を訪れ、無断で証拠品の音声データを持ち出す。

診察時の録音データを聞き、キャルが1年半前の放火殺人事件の真犯人だと知ったリドリー。マイケルは弟の罪をかぶって刑務所に入ったのだ。だがリドリーが警察へ行くと、キャルはすでに釈放されていた。
リドリーと面会したマイケルはキャルに連絡し、リドリーが証拠を掴んだことを伝える。自暴自棄になったキャルは復讐を果たすためにリドリーの家を訪ね、キャロルの息子ジャックと遭遇。ジャックを銃で脅して人質に取る。
帰宅したリドリーはキャルを説得し、ジャックを解放させる。キャロルは武装班の出動を要請して現場へ向かい、途中で逃げてきたジャックを保護する。
キャルと2人きりで話をするリドリー。キャルは担当医のパトリックを殺した理由について、彼に裏切られたからだと打ち明ける。母親の葬儀の後、キャルはパトリックの家を訪ね、彼から自首を勧められていた。パトリックがその場で警察に通報しようとしたため、阻止しようとして彼をベランダから突き落としたのだった。
そしてリドリーに対しても、「兄を裏切った」と罵るキャル。やがて武装班が到着し、リドリーの家を包囲する。キャルは刑務所に入ることを嫌がり、リドリーに銃を渡して「撃ってくれ」と頼むが、リドリーには撃てなかった。
キャルともみ合いになったリドリーは、銃が暴発して負傷。キャルは武装班に射殺され、事件は終結する。
2週間後、退院したリドリーは刑務所を訪れ、マイケルと面会する。釈放されればアダム・ドネリーに殺される、と怯えるマイケルに、正式な証人として認められたことを伝えるリドリー。マイケルは証人保護プログラムによって、安全な場所に匿われることに。
久しぶりにジャズクラブを訪れたリドリーは、ステージで歌を披露する。そしてアニーを誘い、修理が終わったボート〈エラ&ケイト〉号を出航させる。

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