WOWOW「ソロモンの偽証」全話ネタバレ・登場人物(キャスト)

WOWOW「ソロモンの偽証」あらすじキャスト

WOWOWの連続ドラマ「ソロモンの偽証」(全8話)についてまとめました。

宮部みゆきのミステリー巨編を上白石萌歌主演で連続ドラマ化。「裁判をしませんか。わたしたちで」。同級生の転落死をめぐり、前代未聞の学校内裁判が今ここに始まる。

WOWOW公式サイトより

2015年に映画化もされた宮部みゆきさんの長編推理小説「ソロモンの偽証」をドラマ化。舞台を現代の私立高校に置き換え、同級生の転落死の謎を校内裁判で追求しようとする高校生たちの姿が描かれます。

作品概要

  • 放送局:WOWOWプライム/WOWOW4K
  • 放送時間:2021年10月3日(日)から毎週日曜22:00~ほか
  • 原作:宮部みゆき『ソロモンの偽証』
  • 脚本:篠﨑絵里子(「人魚の眠る家」「インフルエンス」)
  • 監督:権野元
  • 音楽:羽岡佳

あらすじ

クリスマスの朝、雪の積もった校庭で藤野涼子(上白石萌歌)はクラスメイト・柏木卓也(野村裕基)の死体を発見する。警察や高校が自殺と断定する中、涼子のもとに“同級生・大出俊次(坂東龍汰)らによる殺人”を告発する匿名の手紙が届く。自殺か他殺か、転落死をめぐって騒ぎだすマスコミやSNSユーザー。校長の津崎正男(小林薫)は事態の収束を図るも、さらなる事故が起きてしまう。
次々に起こる不可解な出来事。大人たちの対応に納得できない涼子は謎の他校生、神原和彦(宮沢氷魚)とともに立ち上がる。「裁判をしませんか。わたしたちで」。前代未聞の学校内裁判が始まる。

WOWOW公式サイトより

原作について

このドラマの原作は、宮部みゆきさんの長編推理小説『ソロモンの偽証』(2012年刊行)です。

著者が構想に15年、執筆に9年もの歳月をかけて完成させ、売上累計330万部を突破した大ベストセラーです。「第I部 事件」「第II部 決意」「第III部 法廷」の三部構成からなる超大作。

2015年に前・後篇で映画化され、2016年には韓国でテレビドラマ化されました。

登場人物(キャスト)

藤野涼子(上白石萌歌)
城鳳高校2年A組。警察官の父と弁護士の母を持つ優等生。クリスマスの朝、校庭で同級生・柏木卓也の転落死体を発見する。卓也の死に疑問を抱き、前代未聞の“学校内裁判”を主導する。

神原和彦(宮沢氷魚)
東都大学付属高校2年。転落死した柏木卓也の友人。他校の生徒でありながら、涼子の進める学校内裁判に積極的に協力する。

柏木卓也(野村裕基)
城鳳高校2年A組。クリスマス前夜に謎の転落死を遂げた生徒。大出俊次らと食堂で騒ぎを起こしてから、学校へ来なくなっていた。優等生で成績優秀だったが、学校の体制や大人に失望していた。

三宅樹理(山本舞香)
城鳳高校2年A組。ひどいニキビやいじめに思い悩む。柏木卓也の転落死に関する「告発状」を作成し、藤野涼子、津崎校長、テレビ局に送りつける。親友の浅井松子とその秘密を共有していたが…。

浅井松子(富田望生)
城鳳高校2年A組。樹理の親友で唯一の理解者。樹里が「告発状」の差出人であるという秘密を守ろうとするが、騒ぎが大きくなって動揺する。記者の茂木に会いに行く途中、交通事故に遭い亡くなる。

野田健一(浮所飛貴)
城鳳高等学校2年A組。涼子の幼なじみで良き相談相手。柏木卓也の死にこだわる涼子に疑問を抱きながらも、彼女と行動を共にする。涼子に接近する神原和彦を不審に思う。

大出俊次(坂東龍汰)
城鳳高校2年。不良グループのリーダー。たびたび暴行事件を起こす問題児だが、理事である父親にもみ消してもらっている。告発状により、柏木卓也を屋上から突き落とした殺人の疑いをかけられる。

勝木恵子(モトーラ世理奈)
城鳳高等学校2年C組。俊次ら不良グループと行動を共にしている。俊次の家の事情に詳しく、彼に対して複雑な感情を持っている。

津崎正男(小林薫)
城鳳高校の校長。理事である大出勝の言いなりで、告発状の存在を揉み消そうとする。その後、マスコミによって告発状の内容が公開されたうえ、涼子が学校内裁判をすると言い出し、対応に苦慮する。

藤野剛(髙嶋政宏)
涼子の父。警視庁捜査第二課の刑事。転落死とは別の事件で大出勝を捜査中。当初は学校に任せるよう涼子に助言していたが、学校内裁判をやりたいという彼女の気持ちを尊重する。

藤野邦子(坂井真紀)
涼子の母。弁護士。転落死に疑問を感じ、学校内裁判を決意した涼子を応援する。

大出勝(田中哲司)
俊次の父。城鳳高校の理事で、開発会社を経営する有力者。息子が起こす問題行動を金の力でもみ消している。妻と息子を暴力で支配している。

大出佐知子(篠原ゆき子)
俊次の母。息子の素行の悪さに悩んでいる。夫の家庭内暴力に抵抗できず、俊次とともに耐え続けている。

三宅未来(西田尚美)
樹理の母。学校生活に悩む樹理を心配し、娘を追い詰める涼子を遠ざけようとする。

茂木悦男(橋本じゅん)
テレビ局の報道記者。いじめや教育問題に力を入れている。局に届いた告発状を受けて転落死の真相究明に乗り出し、涼子や樹里に接近する。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

クリスマスの朝、城鳳高校2年A組の藤野涼子(上白石萌歌)は、雪の積もった校庭でクラスメイトの柏木卓也(野村裕基)の死体を発見する。柏木は一か月前から学校に来ておらず、警察や学校は自殺と断定する。
始業式の日、涼子のもとに差出人不明の告発状が届く。そこには「柏木卓也の死は自殺ではなく、大出俊次に殺害されたもの」「私はこの悪行の一部始終を目撃した」と書かれていた。
涼子はすぐさま警視庁に勤める父・剛(髙嶋政宏)とともに校長の津崎正男(小林薫)に報告するが、告発状は校長のもとにも届いており、すでに所轄の中町署に連絡済だという。
大出俊次はこれまでにもたびたび暴行事件を起こしている問題児だったが、開発会社の経営者で学校の理事でもある父親・大出勝(田中哲司)が金の力で揉み消していた。勝は今回も校長を抱き込み、表沙汰にしないよう処理しようとする。
ところが告発状はテレビ局にも送られていたことが判明。報道番組の記者・茂木悦男(橋本じゅん)は生徒たちに取材を行い、柏木卓也が自殺する1か月前に大出俊次と揉めていたことを知ると、番組で特集を組んで告発状の内容を明らかにする。それにより、生徒の間では告発状を出した犯人探しが始まる。
告発状を出したのは大出に恨みを持つ2年A組の三宅樹理(山本舞香)だった。樹里の親友・浅井松子(富田望生)は樹里が事件を目撃したと信じて協力していたが、騒ぎが大きくなるにつれ動揺し、樹里に名乗り出るよう訴える。
翌朝、登校した涼子は松子が事故に遭い、意識不明の重体だと知らされる。松子が自分に何かを訴えようとしていたことを思い出した涼子は、彼女が何か知っていたのではないかと推測。柏木卓也の死の真相を突き止めることを決意する。

涼子は記者の茂木から、事故の夜に浅井松子と会う約束をしていたと聞かされる。松子は告発状の件で話したいことがあると茂木にメールを送り、彼に会いに行く途中で事故に遭っていたのだ。
松子が亡くなったという知らせが届いた日、涼子は保健室で三宅樹理が高笑いしているのを目撃。告発状を送ったのは樹里と松子で、樹里が松子の死に関わっているのではないかと疑念を抱き始める。
涼子は中町署へ行き、担当者に再捜査を頼むが追い返されてしまう。学校の近所を回って聞き込みを行うも、学校に通報され注意を受けることに。どうしても諦めきれない涼子は弁護士の母・邦子(坂井真紀)に調査の方法を聞き、「まずは先入観を捨てて全員の言い分を聞くこと」と教わる。
涼子は樹里の家を訪ね、告発状や松子の事故について何か知っているのではと追及。すると樹里は突然声が出なくなって苦しみ出し、涼子は樹里の母・未来(西田尚美)に「もう二度と来ないで」と追い出される。
柏木卓也の友人・神原和彦(宮沢氷魚)と再会した樹里は、真相追及にこだわる本当の理由を打ち明ける。涼子は1学期の期末テストの時に初めてカンニングをし、それを柏木卓也に見られたのだった。
校庭で彼の遺体を発見したとき、一瞬「もう大丈夫、バレない」と思ってしまったという涼子。調査はそのことに対する罪滅ぼしでもあると話す。
警察も学校もマスコミも自分たちの立場でしか調べないと判断した涼子は、柏木卓也の死の真相を明らかにするために「私たちで裁判をしませんか」とクラスメイト全員に訴える。

裁判をしないかと教室で訴える涼子だったが、クラスメイトたちの反応は冷ややかだった。涼子を止めようとした教師の森内が思わず手を出してしまったことで、教室内は騒然となる。
涼子が柏木の死にこだわる理由を知った父・剛は、裁判をやりたいという涼子の気持ちを尊重する一方で、それによって別の事件で捜査中の大出勝に何らかの動きがあるのではと見ていた。
津崎校長は「柏木の両親と大出の許可を得ること」「2年A組全員の承諾を得ること」を条件に、学校内裁判を許可する。しかし理事長の大出勝に脅迫され、涼子の裁判を潰すよう命じられる。
涼子から話を聞いた神崎は裁判に参加させてほしいと言い、真実を明らかにするため大出の弁護人役を買って出る。涼子の幼なじみ・健一(浮所飛貴)は、神原の行動を不審に思い始める。
涼子は大出俊次と親しいC組の勝木恵子(モトーラ世理奈)から、大出の父・勝が家庭内で暴力を振るっていることを聞く。
涼子たちが裁判の実現に向けて動き始めていると、校長の津崎がとつぜん第三者委員会を立ち上げると宣言。だが記者の茂木によると、委員会のメンバーは全員大出勝の友人だという。
涼子と神原が大出勝に会おうと家を訪ねると、彼の豪邸は火事に見舞われ大騒ぎになっていた。涼子たちは炎に包まれる家の前で呆然と立ち尽くす。

大出家の火事を目の当たりにした涼子は、やはり裁判をやりたいと校長に訴える。学校では裁判への興味が高まり、承諾する生徒が増え始めていた。
弁護人役を務めることになった神原は、健一とともに大出俊次のもとを訪れ、裁判に出るよう説得するも拒否された上に殴られてしまう。涼子は告発状の差出人を突き止めるため三宅樹里の家を訪ねるが、そこには記者の茂木がいた。
樹里の代理人となった茂木は、声が出なくなった彼女の代わりに告発状の経緯を説明。事件を目撃したのは死んだ浅井松子で、樹里は彼女から相談を持ちかけられて一緒に告発状を出したというが、涼子は信用することができない。
涼子たちは柏木家の電話の通話記録を入手。柏木が転落死した当日、公衆電話から5件の着信があったことがわかる。柏木は大出俊次に電話で呼び出されたのでは、と推測する涼子だったが、弁護人役の神原は否定。自殺を迷う柏木本人が、家族に別れを告げるためにかけたと語る。
学校側が設置した第三者委員会は柏木の死を自殺とし、告発状は悪質ないたずらだったと判断を下す。涼子は神原が最初から柏木の自殺を知っていたのではないかと疑い始める。
涼子の父・剛は大出勝が自宅に多額の火災保険をかけていたことを突き止める。大出俊次は街で傷害事件を起こすが、今回も父・勝によって揉み消される。俊次は学校内裁判に参加することを決め、涼子と神原に「柏木を殺したのは俺だ」と告白する。

「柏木を殺したのは俺だ」と自白する大出俊次。だが神原は父親を困らせるための嘘だと言い、事件当日の俊次のアリバイを調べようとする。俊次の母・佐知子は帝東興産の人間が家に来ていたと証言するが、なぜか勝は否定する。
涼子は柏木卓也の転落死を自殺と決めつける神原を不審に思い、その理由を問い詰める。神原は子供の頃に父親が母親を殺して自殺したことを明かす。人殺しの子供として生きる人生に希望を持てずにいた神原を、卓也だけはそのまま受け入れてくれたという。神原は「卓也が殺されたとは思いたくなかった」と胸の内を明かす。
俊次と行動をともにする勝木恵子が、裁判への参加を表明する。恵子は卓也と俊次が食堂で揉めるのを見ていたと言い、卓也のほうから喧嘩を売ったことを明らかにする。恵子は「そのままで済ますはずがない」と、俊次が殺したのではないかと考えていた。
学校を休んでいた三宅樹理が登校してくる。だが告発状の送り主が樹里だという噂が広まり、彼女は再び家に閉じこもってしまう。樹里を裁判に参加させたい涼子は必死に説得しようとするが、樹理の母・未来に拒絶される。
裁判への参加を承諾していた生徒2人が突然態度を変え、裁判開催が危うくなる。校長が保護者に圧力をかけていると知った涼子は、記者の茂木に頼んで校長に取材してもらい、「裁判に参加しても不利益はない」と証言させる。
ついに条件が揃い、生徒や保護者たちが見守る中、学校内裁判が開催されることに。その頃、涼子の父・剛が率いる警視庁捜査二課の捜査員たちが大出勝の会社に乗り込み、自宅への放火の疑いで勝を逮捕する。その報せは学校にも届き、裁判は中断を余儀なくされる。

大出俊次の父・勝が保険金詐欺容疑で逮捕される。涼子の父・剛は、大規模公共工事の受注をめぐって、大出勝が代議士・進藤道隆への多額の賄賂を捻出するために今回の犯行をもくろんだのではないかと見ていた。
逮捕直前に勝と会っていた津崎校長は、勝から密かに預けられたデータをどうすべきか悩んでいた。
学校内裁判2日目。俊次の母・佐知子が証言台に立ち、俊次が幼い頃から父親の暴力を受けて育ったことを明かす。そして息子が殺害を否定しないのは、父親に対する反抗だと主張する。
俊次と行動をともにしていた勝木恵子も証人となり、俊次が食堂で柏木と揉めていたことを話す。「殺したなら罪を償うべき」と言う恵子に、弁護人の神原は、彼女が俊次に冷たくされた腹いせに不利な証言をしたのではないかと詰め寄る。
学校内裁判3日目。声が出るようになった三宅樹里は、涼子の説得に応じて裁判に出席する。樹里は昨年12月24日に、俊次が学校の屋上から柏木卓也を転落させる現場を目撃したと証言。そして自分が書いた告発文をめぐって浅井松子と言い争いになり、自分が呼び止めたせいで松子が交通事故に遭ったと明かす。樹里の証言を聞いた俊次は激昂して樹里に襲い掛かり、混乱した裁判は休廷する。
かつて柏木卓也が慕っていた美術教師の丹野(中村ゆり)が弁護人側の証人として現れる。彼女は卓也が学校という体制や大人に失望し、世の中に見切りをつけたのではないかと話す。そして卓也が生前、「もし自分が死んだという報せをうけたら、自殺だと思って欲しい」と話していたと証言する。
涼子は丹野が来ることを黙っていた神原に食ってかかるが、神原は「ああいう証言をするってわかったら、裁判に呼ばなかったでしょ」と言い放つ。樹里は反論しない涼子を責め、「もし裁判に負けたらあんたを一生許さない」と言う。
学校内裁判4日目。俊次と行動をともにしていた井口が検察側の証人として証言台に立つ。井口は俊次が柏木卓也の葬式の後、「柏木を殺した」と話していたことを明かす。

「大出が“柏木を殺した”と言っていた」という井口の証言に対し、神原は井口が日頃の恨みを晴らすために、嘘の証言をしたのではないかと詰め寄る。
柏木卓也の兄・宏之も「弟は自殺なんかする奴じゃない」と証言するが、病弱で両親に可愛がられていた卓也を憎んでいたことが神原によってあぶり出される。
涼子はふたたび元美術教師の丹野を呼び出し、彼女が卓也に昔の自分を重ね、彼女自身が感じていたことを卓也の気持ちとして語っていたことを暴く。
教師たちは裁判の反響の大きさに動揺し、中止すべきだと通告。裁判の怖さを痛感し始めていた涼子は中止を受け入れようとするが、神原は絶対にだめだと食い下がる。
学校内裁判7日目。校長の津崎が証人として現れる。津崎は俊次の父・大出勝から密かに預かったデータを警察に提出し、俊次のアリバイを証明する。
柏木卓也が転落死した12月24日の夜、大出家を訪れた議員秘書と帝東興産の社員が俊次を目撃していた。彼らは大出勝とともに保険金詐欺および駅前開発に関する不正取引の相談をし、データにはその会話が記録されていたのだった。
津崎は保身のために告発状を握りつぶそうとしたことを明かし、学校内裁判を見届けたのちに辞職すると告げる。
樹里が嘘の告発状を送った理由について、記者の茂木は井口から聞き出した話を涼子に伝える。樹里は俊次、井口、橋田の3人から暴行を受けていた。
神原は柏木卓也殺害に関する俊次の容疑を晴らす一方で、彼がこれまでに重ねてきた暴行の数々を並べ立て、被害者の誰もが告発状の差出人になる可能性があったと指摘する。
その日の裁判は終了するが、柏木卓也の死の真相はわからないままだった。そこへ涼子がかつて話を聞いた電機店の老人が現れ、12月24日に公衆電話を使っていたのは神原だと言う。

転落死の当日、5か所の公衆電話から柏木卓也の自宅に電話していたのは神原だった。涼子は神原が柏木卓也の死に関わっていた可能性があると考え、調査を始める。
2人が出会った塾は神原の家から近く、卓也の家からは遠いことが判明。2人を知る講師は、他人に心を閉ざしていた神原が、卓也と出会ったことで明るくなったと話す。
学校内裁判最終日。検察側の申請により、審理が続行される。涼子は電機店の老人を証人に呼び、昨年の12月24日に神原が公衆電話から柏木家に電話していたことについて言及。老人は黒いコートを着ていたと証言するが、実際には電話ボックスの上の水銀灯による影響で、神原のえんじ色のコートが黒に見えたことを明かす。
卓也の父・柏木則之は、亡くなった神原の父親が融資を申し込んだ銀行の担当者だった。則之が融資を受け付けなかったことで会社は倒産し、神原の両親は不幸な死に方をしたと則之本人が証言する。
涼子は弁護人の神原を最後の証人として指名する。神原は「柏木卓也は自殺したんじゃない、僕が殺しました」と告白し、卓也との過去を語る。
神原は卓也と出会ったことで救われたが、卓也は次第に不安定になり、生きる意味を見出せず苦しんでいたという。そして神原との出会いが偶然ではなかったことを明かしたのだった。
卓也は父親が融資を拒んだことで会社が倒産し、人殺しの息子となってしまった神原が、どんなふうに生きているのか知りたかったと言う。自分よりも辛い環境で生きている神原が、なぜ平気で生きていられるのか理解できない、と話す卓也。
昨年のクリスマス・イブ、神原は卓也に持ちかけられたゲームを実行した。神原がもう一度過去と向き合い、それでもまだ生きていたいと思えたら死ぬのをやめる、と卓也に言われたからだ。
卓也が指定した5つの公衆電話は、いずれも神原にとって実の両親との思い出がある場所だった。公衆電話を巡りながら、神原は亡くなった両親と過ごした日々を思い出す。
ゲームを終え、屋上で待っていた卓也に「本当に乗り越えられた気がする」と話す神原。だが卓也はその答えに納得がいかず、「人殺しの息子に生きてる意味なんかないんだよ」と言う。
卓也はゲームの結果がどうなっても、自殺するつもりだった。涼子は卓也の部屋で見つけたノートを神原に見せる。そこには「生きて何があるのだろう。僕は死ぬことに決めた」と書かれていた。
屋上の柵を乗り越え、認めないなら飛び降りるという卓也に対し、神原は「死にたいなら勝手に死ねばいい」と告げてその場を離れた。卓也は神原が学校を出ていこうとする姿を見て、屋上から飛び降りたのだった。
俺が卓也を殺した、と告げる神原。涼子は神原がわざと公衆電話のことを自分に気づかせたことを指摘する。電機屋の老人に裁判の日程を知らせたのは神原だった。裁判に参加するうちに真実を話さなくてはと思うようになった神原は、涼子に自分の罪を暴くよう誘導したのだ。
涼子は神原の罪を受け止めたうえで、「でもそれは他人には裁けないよ。自分で背負って生きていかないと」と告げる。
陪審員の評議を経て、大出俊次に無罪判決が下る。そしてこの事件は柏木卓也が柏木卓也を殺した殺人事件であると判断し、神原が負うべき責任はないと結論づける。
樹里は自分の告発状によって親友の松子を死なせてしまったことを深く後悔し、生きる希望を失う。だが涼子に「大出と正面から戦おう」と言われ、警察に被害届を出す。俊次、井口、橋田の3人は樹里への暴行容疑で警察に連行される。
神原は涼子に礼を言い、2人は卓也の墓の前で握手をする。

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