ドラマ「THE LAST OF US」第1話~第3話ネタバレと感想|圧倒的な世界観

海外ドラマ「THE LAST OF US」あらすじキャスト

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U-NEXTで独占配信中の海外ドラマ「THE LAST OF US」の第1話~第3話のあらすじと感想(ネタバレ有)です。

作り込みがすごすぎる…圧倒的な世界観。相当な制作費がかかっていることがひと目でわかります(事実、1話あたり10億円以上の制作費が費やされているとか)。

ストーリーもよくできていて面白いです。とくに第3話は必見。

各話のタイトル
  • 第1話 闇の中にいる時こそ…
  • 第2話 感染
  • 第3話 長い間

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海外ドラマ「THE LAST OF US」あらすじキャスト ドラマ「THE LAST OF US」登場人物(キャスト)一覧・予告動画・視聴方法

第1話のあらすじ

1968年。疫学者のニューマン博士は、テレビ番組の討論会で「人類の脅威となるのはウイルスでも細菌でもなく菌類だ」と語る。

2003年9月26日。テキサス州オースティンで暮らす父娘ジョエルとサラは、ジョエルの弟トミーとともに平穏な毎日を送っていた。

サラは壊れた腕時計を修理してジョエルの誕生日を祝うが、ジョエルは残業でケーキを買い忘れ、夜遅くにサラを置いて外出してしまう。

夜中にヘリコプターの音で目覚めたサラは、隣家の犬が騒いでいることに気づく。

様子を見に隣家を訪れると、車椅子生活を送っていた老女が家人を襲っていた。その異様な光景に慄き、家の外に飛び出すサラ。

そこへ帰宅したジョエルとトミーが現れ、車にサラを乗せて町からの脱出を試みる。移動中、サラは凶暴化した人々が襲いかかる光景を目の当たりにする。

町はパニックと化し、高速道路は封鎖され、ジョエルたちは行き場を失ってしまう。航空機が墜落し、爆発に巻き込まれたサラは足を負傷する。

ジョエルはサラを抱いて逃げるが、兵士に撃ち殺されそうになる。トミーが兵士を射殺しジョエルは助かるものの、サラは銃弾を浴びて命を落としてしまう。

2023年。パンデミックにより世界は荒廃していた。

ジョエルはFEDRA(連邦災害対策管理庁)が厳しい軍政を敷くボストンの隔離地域でテスとともに密輸業をして生き延びていたが、弟のトミーは3週間前にワイオミングへ行ったきり行方不明になっていた。

ジョエルとテスはトミーを捜しにいくため、密かに車とバッテリーを用意しようとする。

そんな中、FEDRAに対抗する反乱組織〈ファイアフライ〉のリーダーであるマーリーンから、取引を持ちかけられる。

燃料入りの車とバッテリーを渡す代わりに、14歳の少女エリーを州議事堂にいる仲間のもとへ届けてほしいというのだった。

エリーの正体に疑念を抱きつつも、しぶしぶ承諾するジョエルとテス。2人はエリーを連れて隔離地域から脱出するが、エリーが感染者であることが判明する。

第2話のあらすじ

2003年9月24日。インドネシアの首都ジャカルタで、感染者を凶暴化し、他人を噛ませて感染を広げる菌が発見される。

警察から協力を求められた真菌学者のラトナ博士は、感染拡大を防ぐために街全体を爆撃するよう進言する。

2023年。エリーは3週間前に噛まれた傷を見せ、感染はしたが発症してないとジョエルたちに訴える。

テスに問い詰められたエリーは、自分が菌に耐性のある特殊な体質であることを告げ、治療薬の研究に必要な存在だと打ち明ける。

パンデミック後に生まれたエリーは、隔離地域の外に出たことがなかった。初めて見る景色に興奮し、子どもらしくはしゃぐエリー。

州議事堂へ向かう道には感染者たちが大量に待ち受けており、ジョエルたちは博物館を通って迂回することを決める。

博物館の中で感染者に襲われ、エリーが噛まれてしまう。エリーに懐疑的なジョエルは発症を恐れるが、テスに「たまには成功を信じて」と咎められる。

3人は無事に州議事堂にたどり着くが、そこにいた〈ファイアフライ〉のメンバーは感染により全滅していた。

隔離地域に戻ろうとするジョエルに、テスは自分が噛まれた傷を見せ、感染したことを明かす。

外にいた大量の感染者たちが押し寄せてくる中、テスは「救える人を救って」とエリーをジョエルに託し、2人を逃がして自身もろとも州議事堂を爆破する。

第3話のあらすじ

ジョエルはエリーを連れて、マサチューセッツ州リンカーンへと向かう。そこで暮らす友人のビルとフランクにエリーを預けるためだ。

道中、エリーに世界がどのように崩壊したか聞かれ、冬虫夏草菌が突然変異したらしいこと、それが小麦粉などの食品の原材料に入り込み、汚染食品を食べた人々が感染してあっという間に拡大したことを話す。

2003年9月30日。偏屈で人間嫌いのビルは軍による強制移住を拒み、無人の町に残って自給自足生活を始める。

2007年、フランクという男が家の周りの落とし穴に落ち、ビルに助けを求める。

フランクに懇願され、しぶしぶ家に招いて食事をふるまうビル。フランクはそのままビルの家で暮らすようになり、2人は恋人になる。

2010年。社交的なフランクは、ビルの反対を押し切って無線で知り合ったテスとジョエルを家に招く。意気投合したフランクとテスは、60年代~80年代の音楽を無線の暗号に使うことを決める。

2013年、ビルは略奪者との銃撃戦で重傷を負う。フランクは必死にビルを助けようとする。

2023年8月29日。重い病を患ったフランクは、自ら命を絶つことをビルに告げる。

最期の日、ビルとフランクは結婚式をあげ、ディナーをともにする。ビルはフランクとともに死ぬ選択をし、2人で薬を飲んで寝室に入る。

数週間後。ビルとフランクの家に辿り着いたジョエルとエリーは、残された手紙で2人が自死したことを知る。

ビルはジョエルが来ることを予想し、武器や道具をすべて譲る、と書き残していた。

ジョエルは弟のトミーを捜しにワイオミングへ行くことを決め、車庫にあったトラックに物資を積み込む。

エリーは部屋で見つけた銃を、こっそり自分のリュックに隠す。

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第1話~第3話の感想

メインは人間ドラマ

物語の舞台はパンデミックによって荒廃した2023年の世界。一種のパラレルワールドですね。

朽ち果てて荒廃した街の風景って、どうしてこんなに魅力的なんだろう。

世界の終末なんて現実には見たくないけど、なんかこう、古代文明の遺跡にロマンを感じるのと近いものがある。圧倒的な自然の支配力の前には、どんな文明もかなわない。

「THE LAST OF US」の世界を征しているのは、菌類(キノコ)。

地球の温暖化で寄生菌が進化し、ヒトの脳に入り込んで操るようになった。ヒトを乗っ取ったキノコたちは、繁殖するために永遠にヒトを襲い続ける。

ものすごい説得力。

ドラマでは2003年にパンデミックが発生して文明が崩壊しているので、iPhoneもiPadも発売されない。オバマ政権も誕生しない。そんな世界。

正直ゾンビは大嫌いで、ドラマも映画もゾンビものはほとんど見たことないんです。

ただ、見てみてわかったのだけど、この作品は「ゾンビとの戦い」というよりは、終末世界をどう生き延びるかを描いたドラマで、人間ドラマが主軸でした。

ゾンビの出番は少なめで、わたしにはありがたかったです。

なぜジョエルとサラは感染しなかったのか

第1話は、パンデミックが発生するその日に何が起こったかを、ジョエルの娘サラの視点で描いています。

これはゲームにはないドラマオリジナルのエピソードらしいのだけど、臨場感があって恐ろしかった。パンデミックを経験しているからこそ、よけいに身近に感じられるのだと思う。

この作品に登場するゾンビ(感染者)には段階があるらしく、それぞれ呼び名がついています。

  • ランナー
    感染して間もない状態。外見は人間と変わらないが、知能と人格が失われ、凶暴化する。
  • ストーカー
    感染して2週間から1年間。頭部がキノコ状に変異しかけている。視力が悪く、聴力が発達。
  • クリッカー
    感染して1年間以上。頭部が大きくキノコ状に変異。視力を完全に失っている。クリック音に似た鳴き声を発する。
  • ブローター
    感染して数年間。全身がキノコ状の腫瘍に覆われ人間の面影がない。体は硬く、銃撃に対する耐性が高い。
  • コロニー
    最終段階。感染が進み、生命活動を終えて死亡した後の姿。死んだ場所と一体化し、キノコのようなものや触手が生える。

この日、多くの人が感染して「ランナー」になる中、ジョエルとサラ、トミーの3人は感染を免れています。

後から見返してみると、サラとジョエルはかなり運が良かったことがわかる(サラはその後亡くなっているので、運が良かったというのは語弊があるかもしれませんが)。

9月26日の朝、サラはパンケーキを焼こうとして、「パンケーキの素」が切れていることに気づきます。たまたまジョエルが買い忘れていたからです。

感染源は菌が紛れ込んだ小麦粉などの食品の原材料という説が有力なので、もしこのときパンケーキを食べていたら、2人とも感染していたかもしれない。

さらにその後も小麦粉を回避するシーンが次々と描かれます。

サラとジョエルは登校時にお隣のアドラーさんから勧められたビスケットを断っているし、サラが学校帰りに立ち寄ったアドラー家でも焼いたクッキーを食べずに持ち帰っています。

闇の中にいる時こそ

ジョエルはパンデミックが発生したその日にサラを失い、20年後の荒廃した世界を生きています。

ジョエルが暮らしている場所は、FEDRAと呼ばれる軍組織が管理するボストンの隔離地域。壁には「闇の中にいる時こそ光を探せ」という落書きがあって、何度かこの文言が出てきます。

これはFEDRAの独占的支配に対抗する反乱組織〈ファイアフライ〉が標語としている言葉だそうです。

〈ファイアフライ〉という名は英語でホタルという意味で、この「光を探せ」の「光」は〈ファイアフライ〉を指しています。

終末世界でどんな生き方を選ぶかというのも、この作品の大きなテーマ。

主人公のジョエルのように隔離地域で生きている人もいれば、自由を求めて軍に反抗する〈ファイアフライ〉のような人々もいる。

第3話に登場するビルとフランクは、誰もいなくなった町に残って2人だけで自給自足生活をしている。

それぞれの生き方を、それぞれの立場・視点でフラットに描いているところもよかった。

すべてを正して

第2話のラスト。感染したテスは自爆することを決め、ジョエルにエリーを託します。

「この子を届けて。すべてを正すのよ。わたしたちの罪も」

「すべてを正す」とは、どういうことなのか。

おそらく、この荒廃した世界をもとに戻すこと。自然破壊を繰り返し、寄生菌の突然変異をもたらしてしまった「罪」を、自分たちの手で正す、ということだと思う。

「わたしたちの罪」の中には、パンデミック後に犯してしまった殺人の罪も含まれているかもしれない。

「ジョエル、救える人を救って」

これは、ジョエルが娘のサラを救えなかったことを指しているのでしょう。

第1話のラストで、兵士に銃を向けられたジョエルがフラッシュバックを起こすシーンがありました。ジョエルにとってエリーは、死んだサラを思い起こさせる存在。

相棒のテスがいなくなり、2人きりになってしまったジョエルとエリー。2人の関係がどんなふうに変化していくのか注目です。

ビルが残した言葉

第3話はビルとフランクの物語。

2人の出会いから、初めて結ばれる瞬間、他愛ない喧嘩、絶望的な状況など、20年にわたって育まれた2人の深い絆が丁寧に描かれていました。

最後はフランクが病に冒されて自死することを選び、ビルも一緒に死ぬことを選ぶ。

ジョエルとエリーが訪ねてきたときには、すでに2人は亡くなっていました。ビルはジョエルが来ることを予想して、手紙を残していました。

お前は好きじゃなかったが、友達みたいなものだ。尊敬はしてる。だからこれを伝えておく。きっと分かるはずだ。俺は世の中が嫌いで皆の死を喜んだ。だが1人だけ救う価値のある人間がいた。俺はその男の生命を救い、守ってやった。俺やお前のような男はそのためにいる。立ちはだかる輩には容赦するな。俺の武器や道具をすべて譲る。それを使い、テスを危険から守ってやれ。

テスは死んで、もういません。

だけどビルが残した言葉は、この先もジョエルの心に深くとどまることになります。

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※本ページの情報は2024年8月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトにてご確認ください

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