ネタバレ有「連続殺人犯にとりつかれてしまった女ディリア・バルマーの正義」全話あらすじ・登場人物(キャスト)一覧|絶望と闘った被害者の壮絶な記録

英国ドラマ「連続殺人犯にとりつかれてしまった女ディリア・バルマーの正義」あらすじキャスト

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英国ドラマ「連続殺人犯にとりつかれてしまった女ディリア・バルマーの正義」についてまとめました。

殺人鬼と知らずに交際し、半殺しの目にあいながら強く生き延びたディリア・バルマーの自伝的著書『Living with a Serial Killer』を映像化。IMDbの評価は7.4。

英国を代表する女優アンナ・マックスウェル・マーティンが主人公ディリアを演じ、その演技が高く評価されました。また、「刑事モース」のショーン・エヴァンスが連続殺人犯役を演じている点にも注目です。

シリアルキラーに命を狙われることも当然恐ろしいのですが、法律がことごとく彼女を守ってくれないことにも恐怖を感じた。何度も法に裏切られ、しだいに絶望感を強めていく主人公を、祈るような気持ちで見守るしかなかったです。

作品概要

  • 放送局:ミステリーチャンネル
  • 放送時間:2025年4月27日(日)16:00から全4話一挙放送
  • 製作国:英国(2024年)
  • 原題:Until I Kill You
  • 原作:ディリア・バルマー『Living with a Serial Killer』
  • 脚本:ニック・スティーヴンス
  • 監督:ジュリア・フォード

あらすじ

1991年、ロンドン。派遣看護師のディリア・バルマーは友人のリアとパブに飲みに出かけ、大工のジョン・スウィーニーに出会う。
ディリアにとってジョン・スウィーニーは、同じ生き方を共有できる同志のように思えた。しかし、型にハマらないジョンはやがて暴力的な一面を見せ始めディリアを侮辱するようになり、かつての恋人を殺害したと告白する。逮捕されたジョンはクリスマスに保釈され、ディリアのもとに戻り彼女に瀕死の重傷を負わせる。ディリアは一命を取り留めたものの、ジョンは姿を消す。数年後、再びジョンが逮捕されると、ディリアは検察側の重要な証人として法廷でジョンと対峙することになる。

ミステリーチャンネル公式サイトより

予告動画

登場人物(キャスト)一覧

ディリア・バルマー(アンナ・マックスウェル・マーティン)
セントポール病院で働く派遣看護師。旅が好きで、型にはまらない生き方を好む。パブで出会ったジョンに魅せられ、殺人犯と知らずに付き合い始める。ジョンと暮らすうちに、彼の身勝手なふるまいや傲慢さにストレスを感じるようになり、別れを切り出すが…。

ジョン・スウィーニー(ショーン・エヴァンス)
大工。ディリアと意気投合し、彼女の部屋で暮らし始める。離婚した妻との間に2人の子供がいることや、“メリッサ”という米国人の恋人がいたことがわかる。

リア(アマンダ・ウィルキン)
セントポール病院に勤務するディリアの同僚。職場で孤立しているディリアに声をかけ、一緒にパブへ行く。それを機に親しくなる。ディリアから相談を持ち掛けられ、ジョンと別れるよう助言する。

ジャニス・レインズワース(ステファニー・ストリート)
セントポール病院に勤務するディリアの上司。自身の誕生日パーティーにディリアとジョンを招く。

スチュワート・バルマー(コーリー・イングリッシュ)
ディリアの弟。テキサス州で暮らしている。かつてはディリアと同様に旅好きだったが、定職について落ち着いた。

アンディ・コリンズ(スティーブ・エッジ)
DV事件を担当している刑事。ディリアの訴えを聞いて捜査する。

ジェーン・バーカー(ルーシー・テッカリー)
ディリアを担当する警察官。傷ついたディリアに寄り添おうとする。

クリスティーヌ・ウェッブ(Laura Morgan)
ディリアを担当する警察官。裁判で証言してほしいとディリアに頼む。

デイヴィッド(ケヴィン・ドイル)
マイクロバスの運転手。高齢者の支援をしている。離婚歴があり、すでに独立している2人の子どもがいる。ディリアと出会い、関係を深めていく。

メリッサ・ホルステッド
ジョンの元恋人。米国人。モデルで世界中を旅していたが、あるときから連絡が取れなくなった。家族が捜索願を出している。

アストリッド(サリー・ハームセン)
アムステルダム警察の捜査官。運河で発見された頭部と手首のない遺体の身元を探している。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

1991年、ロンドン。40歳の派遣看護師ディリア・バルマーは、旅が好きで型にはまらない生き方を好む“変わり者”。職場で孤立している彼女に声をかけたのは、同僚のリアだった。
ディリアはリアに誘われてパブへ行き、34歳の大工ジョン・スウィーニーに出会う。意気投合した2人は付き合い始め、3か月後、ディリアはジョンに「一緒に住まない?」と同居を持ち掛ける。
同じころ、アムステルダムではジャック・ホルステッドが失踪した娘メリッサを捜していた。ライチェ運河で頭と手を切断された女性の死体が発見され、警察官のアストリッドが身元不明者リストをあたる。
5か月後。クリスマスにジョンの地元で彼の家族とともに過ごしたディリアは、ジョンに離婚歴があり、子どもがいることを知ってショックを受ける。だがディリアが問い詰めると、ジョンは「ごちゃごちゃ言うな」と一喝してディリアを黙らせる。
1年後。ディリアはジョンの傲慢で身勝手なふるまいにストレスを感じ始め、別れを決意する。ジョンに出ていくように告げるディリアだったが、彼はいっこうに応じようとしない。
ディリアはジョンの荷物の中から、頭部と手足が切断された女性の絵を見つける。激高したジョンは、「アムステルダムで元恋人のメリッサを殺し、バラバラにして運河に捨てた」と告白し、ディリアをベッドに縛り付ける。
3日後。ディリアが出勤せず、心配したリアは彼女の家に連絡する。

ディリアに何かあったと気づいたリアは、電話に出たジョンに「彼女から連絡がなければ警察に通報する」と告げる。ディリアは拘束を解かれ、ジョンに銃口を突き付けられたままリアに電話して「食あたりで寝ている」と伝える。
ジョンを油断させ、隙を見て逃げ出したディリアは、リアの勧めで女性を支援する団体に相談。警察のDV事件担当者コリンズに被害届を出すことになるが、「レイプの立証は難しい」と言われる。
コリンズらがディリアの部屋に向かったときには、ジョンはすでに逃亡していた。ディリアは彼が描いたメリッサの絵を見せるが、コリンズは「殺した証拠にはならない」と言って興味を示さない。
6か月後。ディリアが夜遅く帰宅すると、バスルームにジョンが潜んでいた。リアの通報によってすぐに警察が駆け付け、部屋の中にいたジョンを逮捕する。
警察はディリアに対する身体障害と監禁の罪でジョンを起訴しようとするが、クリスマスの特別措置で保釈が認められてしまう。
1994年12月22日。ディリアは帰宅した家の玄関前でジョンに襲撃される。隣に住む青年ジョシュアが騒ぎに気付いてディリアを助けるが、彼女はすでに瀕死の状態だった。
アムステルダムでは、ジョンの情報を得たアストリッドが、3年前の遺体はメリッサではないかと考えDNA鑑定を進めていた。だが結果は別人だった。

ジョンに襲われて重傷を負ったディリアは救急車の中で心停止になるも、一命をとりとめる。ジョンは警察の手を逃れ、姿をくらます。警察はディリアを別の病院に移し、偽名を使って入院させる。
徐々に回復していくディリアだったが、安全のため友人の訪問は許可されず、孤独を深めていく。家族連絡担当のジェーンは聴取が終わると姿を見せなくなり、裏切られたように感じたディリアは彼女を激しく非難する。
回復したディリアは退院し、用意された安全な部屋で暮らし始める。PTSDと悪夢に悩まされながらも、徐々に普通の生活を取り戻していくディリア。リアはジョンの報復を恐れ、エクセターへ引っ越す。
1998年。ジョンはロンドンに戻り、偽名を使って部屋を借りる。
2000年。ディリアは高齢者支援の活動をしている運転手のデイヴィッドと出会い、親交を深めていく。ジョンはポーラと出会う。
ディリアはマッサージ療法士の資格を得るため、ウェストミンスター大学の修士課程を受験することを決める。デイヴィッドはディリアの挑戦を喜び、応援する。
そんな折、家族連絡担当の警察官クリスティーヌが訪ねてくる。ジョンがポーラを殺害・遺棄した容疑で逮捕されたという。だが殺害を裏付ける証拠がなく、起訴が難しいため、ディリアに対する殺人未遂罪で起訴したいというのだった。
ジョンの報復を恐れるディリアは協力を拒むが、デイヴィッドに説得され、裁判で証言することを決意をする。
2001年10月。ディリアは酒を飲んで証言台に立ち、ジョンや裁判官たちに向かって暴言を吐く。審理は一時中断され、ディリアはクリスティーヌに「態度を改めなければジョンは無罪放免になる」と諭される。

再び証言台に立ったディリアは、事件当日のことや、その後の苦しみについて話す。不快な反対尋問にも耐え、ジョンを有罪に追い込む証言をする。
ジョンは犯行を否定し、ディリアが嘘をついていると主張。だが彼が描いた絵には、ディリアに対する殺意が刻まれていた。ジョンは無期懲役の有罪判決を受けるが、9年後に仮釈放になる可能性があると知らされ、ディリアは激しい怒りを覚える。
警視総監や大臣に抗議の手紙を出すディリアに対し、デイヴィッドは「もっと前に出会いたかった」と告げる。口論の末、ディリアはデイヴィッドに別れを告げる。
2009年。アムステルダム警察のアストリッドは、ポーラの事件を担当する重大犯罪局の刑事スミスに連絡を取り、情報提供をもちかける。メリッサの遺体の一部が発見され、ジョンが第一容疑者として浮上したのだ。
ポーラ殺害の容疑者として同じくジョンを疑うスミスらは、アムステルダム警察と協力して捜査することに。ジョンはすでに9年の刑期のうち6年を終えており、2年後には釈放される見込みだった。
しかしメリッサの事件もポーラの事件も法医学的証拠はなく、起訴が難しいと踏んだスミスたちは、唯一生存している被害者であるディリアに協力を求める。ジョンがメリッサ殺害を口走ったことを裁判で証言してほしいと言うのだった。だがディリアは「もう関わりたくない」と証言を拒む。
ディリアが証言台に立たないことを知ったジョンは、彼女の証言を要求する。ディリアは精神科医の診察を受け、いかなる状況でも証言台に立てないと診断される。
裁判の結果、ジョンは保釈なしの無期懲役判決を受ける。彼が一生刑務所で過ごすとわかり、ようやく安堵するディリア。新しいパスポートを手に、バックパックを背負って家を出る。

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