ネタバレ有「ウーゼドム・ミステリー」全話あらすじ・感想・登場人物(キャスト)

「ウーゼドム・ミステリー 罪深き母の捜査ファイル」あらすじキャスト

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

海外ドラマ「ウーゼドム・ミステリー 罪深き母の捜査ファイル」についてまとめました。

バルト海に浮かぶ幻想的な島、ウーゼドム島を舞台に、夫殺しの前科がある元検事のカーリンと、彼女の娘で現役刑事のユリアが、対立しながらもともに事件に挑むドイツの人気シリーズ。IMDbの評価は6.8。

物語の舞台であるウーゼドム島は、バルト海沿岸にある人気のリゾート。島の東側はポーランド領で、欧州一の長さを誇る海岸沿いの遊歩道はポーランドに繋がっています。

作品概要

  • 放送局:AXNミステリー
  • 製作国:ドイツ(2014年~)
  • 原題:Der Usedom-Krimi

あらすじ

カーリンは、とある理由で娘の銃で夫を撃ち殺害してしまう。 刑期を終えたカーリンは、帰ってくること望んでいない娘ユリアを無視して、ウーゼドム島に戻ってくる。小さな島ではこの事件を知らない人はおらず、事件が起こった家は“殺人犯の館”とまで揶揄されていた。カーリンは、元検事ならではの勘と洞察力、そして、人生の荒波を越えた者だからこそ得られる人間力を使って、事件解決に向けて奔走する娘をサポートしていく。

AXNミステリー公式サイトより

ウーゼドム島について

物語の舞台となるウーゼドム島は、ドイツ北東部のバルト海に浮かぶドイツで2番目に大きな島。ポーランドとの国境線上に位置し、人気のリゾート地として知られています。人口は7万6500人。

美しい砂浜は42キロにもわたり、海岸沿いの遊歩道は欧州一の長さを誇ります。

西側はドイツ領メクレンブルク=フォアポンメルン州に属し、東側の一部はポーランド領のため、遊歩道を歩いているといつの間にかポーランドに入国している可能性も。

北端のペーネミュンデは、第二次大戦中にV2号ロケットの開発された兵器実験場があったことで知られています。

登場人物(キャスト)

※Episode4までのネタバレを含みます

カーリン・ロッソウ(カトリーン・ザース)
元検事。夫ユルゲンを殺した罪で服役していたが、刑期を終えて家族が住むウーゼドム島に戻ってくる。自分が犯した罪を償うため社会貢献したいと考えており、家族や島の人々を助けようと心を尽くす。

ユリア・ティール(リサ・マリア・ポットホフ)
カーリンの娘。ウーゼドム署の主任警部。ウーゼドム島で夫と娘と3人で暮らしている。父を殺したカーリンを許しておらず、島に戻ってくることにも反対だった。ポーランド人の警官マレクと不倫関係にあるが、娘のゾフィーに知られてしまう。

ステファン・ティール(ペーター・シュナイダー)
ユリアの夫。元警官で、現在は警備会社を経営している。義母であるカーリンを快く迎え入れる。

ゾフィー・ティール(エマ・バディング)
ユリアの娘。環境活動家。祖母であるカーリンに懐いており、カーリンの家に入り浸るようになる。母親のユリアがマレクと浮気していることに気づき、家族が壊れるのではないかと密かに心配する。

マレク・ウォズニアック(マルチン・ドロチンスキ)
ユリアの浮気相手。ポーランド警察の警官で、ユリアと協力して捜査することが多い。

ブルナー(マックス・ホップ)
検事。カーリンの元部下。キャリア志向が強く、権威主義的。捜査においては見当違いな推理ばかりする。

フィリップ・クラフト(トビアス・エルテル)
カーリンの保護観察官。元社会教育士。

ホルム・ブレンデル(Rainer Sellien)
ウーゼドム署の署長。礼儀正しいが、型通りで柔軟性に欠ける。

リタ・マーロー(ロマナ・クンツェ=リブノウ)
スーパーのレジ係。酒浸りの父親ウェルナーと2人暮らし。カーリンの友人だったが、出所には反対していた。ある事件に巻き込まれ、カーリンに助けを求める(Episode2)。

マウゴジャタ・カミンスカ(Magdalena Boczarska)
カーリンの夫ユルゲンの愛人。産婦人科医。ユルゲンとの間に息子をもうけている。突然カーリンの前に現れ、許してほしいと訴える(Episode3)。

クラース・ワンホフ(Paul Frielinghaus)
元海軍大佐。カーリンの夫ユルゲンの友人。以前は船を所有しており、ユルゲンと2人でよくセーリングに出ていた。10年前に島の沖合で衝突事故を起こし、船と家を手放している(Episode4)。

ヤコブ・エメリッヒ(Oskar Bökelmann)
ポーランドの自動車修理店で働く少年。通称ジャッキー。10年前に船の衝突事故で両親を失い、児童養護施設に預けられた。その後、里親の家を転々としている。島でゾフィーと出会い、付き合い始める(Episode4)。

シモーネ・ジンマンク(レナ・ウルゼンドフスキー)
孤児。攻撃的な性格で周囲になじめず、問題児扱いされている。同じ境遇のヤコブに想いを寄せている。放火の疑いをかけられ、ユリアに逮捕される(Episode4)。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

夫殺しの罪で服役していた元検事のカーリンが釈放される。彼女は用意された新しいアパートではなく、自宅があるウーゼドム島へ戻ることを希望。彼女の娘で刑事のユリアは、自分の銃を使って父を殺したカーリンを未だ許すことができず、家族として迎え入れることができない。
そんな中、車イス生活を送るトーマスが湖で溺死する事件が発生する。ユリアは事件発生時に現場にいたトーマスの妹アンケとその恋人でポーランド人のヤネクに疑いの目を向ける。ヤネクは現場を離れる際、車イスにロックをかけたと主張するが、湖から引き揚げられた車イスはロックが外れた状態だった。
カーリンはトーマスの父ハイナーに会う。アンケは勉強熱心で成績優秀だったが、トーマスは母親が死んでから素行が荒れ、2年前に飲酒運転で事故を起こしていた。その事故で2人の少女が亡くなり、彼自身も重度の身体障害者となっていたのだ。
トーマスの墓石に「トーマスは殺人犯」という落書きがされているのが見つかり、近くのゴミ箱にポーランド製のスプレー缶が捨てられていたことから、ヤネクが疑われる。アンケはヤネクに電話して二度と連絡しないでと伝えると、地元政治家ヴィクトルの息子ティルと関係を持つ。
ポーランド警察のマレクの調べで、スプレー缶を購入したのはティルだと判明。彼の携帯電話には、事件発生の30分前に湖近くの小屋でアンケとヤネクが会っているところを隠し撮りした写真が保存されていた。
ティルはアンケの父ハイナーがトーマスを湖に突き落とすところを目撃し、それをネタにアンケを脅して彼女を言いなりにさせたのだった。
直感で真実を見抜いたカーリンはハイナーのもとを訪れ、彼の罪を指摘してユリアに連絡しようとするが、ハイナーに殴られて気を失ってしまう。意識を取り戻したとき彼の姿はなく、凍り付いた湖に空のウイスキーボトルとハイナーの帽子が落ちているのを見つける。
自宅の屋根裏部屋を片付けていたカーリンは、たくさんの金が詰め込まれた亡き夫ユルゲンのバッグを見つける。

スーパーマーケットの女社長マヌエラ・キルヒホフが、ポーランドのシフィノウイシチェの公園でタクシーにひかれ亡くなった。捜査に乗り出したユリアとマレクは、彼女がレジ係のリタ・マーローと会う予定だったことを娘のハンナから聞き出す。
リタに話を聞くと、文化財に指定されて修繕が必要になった父親の家をマヌエラに売り、ポーランド側に引っ越す計画を立てていたという。その日はマヌエラが用意した新居を見に行く予定だったが、彼女が現れないので帰ったと話す。
司法解剖の結果、マヌエラの死因は頭部外傷によるものと判明。下着姿だったのは、殴られて氷点下に放置されたため、矛盾脱衣によるものと推測された。ユリアはリタの父ウェルナーがマヌエラの用意した新居を気に入らず腹を立てていたことから、彼の関与を疑う。
リタは事件の夜に公園へ行き、泥酔して寝ている父ウェルナーを連れ帰ったことをカーリンに打ち明ける。カーリンはウェルナーを出頭させ、本当は新居を気に入っていたと証言させるが、ユリアは「恋人がいるリタに捨てられるのが怖かったのでは?」と指摘する。
警察はスーパーの監視カメラの映像を確認し、娘のハンナが既婚者のルッツと交際していることを知る。マヌエラはそれを知って激怒し、事件当日ルッツの家に乗り込んでいた。ユリアにマヌエラ殺害の容疑をかけられたルッツは、腹立ち紛れにユリアの父ユルゲンが賄賂を受け取っていたことを話す。それを聞いたカーリンは、屋根裏で見つけた札束の入った鞄をユリアに預ける。
リタのもとに届いた文化財保護局からの通知は、ルッツが作らせた偽物だったことが判明する。ルッツはマヌエラと共謀してマーロー親子を騙し、手に入れた家をリフォームして高額で売り払おうとしていたのだ。
そんな中、シフィノウイシチェの森に不審者がいるとの通報が入り、ユリアが調べに行くと、リタの恋人リンゴだった。署に連行された彼は、ウェルナーが事件の夜に持っていたスキットルを捜すようリタに頼まれたと告白する。まもなくウェルナーが出頭し、スキットルでマヌエラを殴ったと自白するが、ユリアもカーリンも彼が犯人ではないことに気づいていた。
リタはカーリンに説得されて自首する。文化財保護局からの通知が偽物だとわかり、売却をめぐって恋人のリンゴと口論になったという。事件の夜、リタは決心がつかないまま約束の場所へ行き、酔っている父を見つけた直後にマヌエラが現れた。彼女に「家を売却すれば酒浸りの父親から解放される」と言われ、怒りが爆発したと話す。
リタの自白によりウェルナーは釈放されるが、彼は「余計なことをした」とカーリンを責める。リタはポーランド警察に引き渡される。
ユリアの娘ゾフィーは、ユリアがポーランド警察のマレクと秘密の関係にあることに気づき、悩んだ末にマレクに会いに行く。ゾフィーに浮気を指摘されたユリアは、マレクとの関係を終わらせることに。
ユリアは札束が入った鞄を持ってカーリンの家を訪ね、車にはねられてしまう。運転していたのはウェルナーだった。娘に駆け寄るカーリンに、ウェルナーは「これが娘を失う辛さだ」と告げて立ち去る。

退院したユリアは予定より早く仕事に復帰する。彼女に与えられた仕事は、ポーランド警察から要請を受けた行方不明者の捜索だった。失踪したヤドヴィガはゾフィーのバイト仲間で、中絶反対運動の旗振り役クリストフと付き合っていた。クリストフは姉のヤスミンと園芸店を営んでおり、いずれヤドヴィガを家族に迎えるつもりだったと話す。
カーリンの前に、夫ユルゲンの愛人だった女医のカミンスカが現れる。彼女はユルゲンとの間にもうけた9歳の息子ヤンの存在を明かし、ヤンのために互いに許し合い、親睦を深めることを望んでいた。だがどうしても許せないカーリンはそれを断り、彼女と口論になってしまう。
翌日、カミンスカの遺体が発見される。彼女の友人フィッシャーの証言により、直前に会っていたカーリンに容疑がかけられる。勾留は猶予されるが、ユリアは捜査から外され、何を信じていいかわからず苦悩する。
クリストフのもとに身代金を要求する手紙が届く。ユリアはヤドヴィガが中絶手術を望んで産婦人科を受診していたことや、彼女の担当医がカミンスカだったこと、抗うつ剤を処方されていたことを突き止める。
クリストフを怪しんだカーリンは園芸店を訪れ、犯人らしき人物がトラックに食事を積んで走り去るのを目撃、ユリアを待たずに追跡する。辿り着いた廃墟には、ヤドヴィガが監禁されていた。犯人はヤスミンだった。
ヤスミンはヤドヴィガが密かに弟の子供を堕ろそうとしていることを知り、それを阻止するために彼女を監禁したと明かす。すべてはクリストフと彼が望む子供のためだったが、ヤドヴィガは監禁によるストレスで流産してしまう。
ヤドヴィガが「抗うつ剤をもらってない」と話したことから、カミンスカが患者に処方した抗うつ剤を服用していたことが判明する。彼女の友人で薬剤師のフレッシャーは、カミンスカがうつ病を患っていたことを明かし、患者の名前を使って抗うつ剤を処方したことを認める。
フレッシャーはカミンスカが自宅の窓から飛び降りたことを知っていた。カーリンが拒絶したせいだと考えたフィッシャーは、カーリンに罪を着せようとして部屋にあった抗うつ剤を隠し、自殺を隠蔽したのだった。
「母さんに罪はない」と告げるユリアに、カーリンは「そもそも罪って何?」と問う。

カーリンの家に滞在中のゾフィーは、ポーランドから来た17歳の少年ジャッキーと出会い、付き合い始める。彼を見たカーリンは、10年前に自分が担当した船の衝突事故について調べ始める。
ゾフィーがジャッキーと別れた夜、青少年支援団体が所有する船で火災が発生し、ホームレスの女性シュテフィ・ニーマンが大やけどを負って重体となる事故が発生する。燃えた船は10年前に衝突事故を起こした“ビーチガール”で、支援団体の代表であるグロートが更生プログラムのために購入したものだった。
警察は現場にいた身寄りのない少女シモーネの放火を疑うが、彼女はかたくなに供述を拒む。シモーネは攻撃的な性格で周囲になじめず、ユースセンターで問題児扱いされていた。
カーリンは、ジャッキーが10年前の衝突事故で両親を亡くした少年ヤコブ・エメリッヒであることを確かめ、彼が船の放火に関わっているのではないかと考え始める。ゾフィーから彼の居場所を聞き出そうとするカーリンだったが、ゾフィーは何も知らないと言い張る。
カーリンは夫の友人だった元海軍大佐クラース・ワンホフを訪ねる。彼は“ビーチガール”の元所有者だった。カーリンは10年前の衝突事故がワンホフの過失であり、それを隠蔽するために同乗していた夫ユルゲンに10万ユーロを払って偽証させたことを突きつける。
ユリアはグロートが問題のある子供をポーランドに送っていることを知り、そのリストの中にジャッキーが含まれていることに気づく。彼は事故で両親を亡くした後、10年間里親の家を転々とし、1年前にユースセンターに入ってポーランドへ送られていた。
ジャッキーを見つけ出したカーリンは、彼を説得してワンホフのもとへ連れて行く。そして船の衝突が濃霧によるものではなく、ワンホフの過失であることを明らかにする。カーリン自身も、夫の偽証に気づいていながら黙っていたことを認める。ジャッキーはワンホフに向かって発砲するが、その銃には最初から弾が入っていなかった。
ジャッキーが放火犯として逮捕されることを知ったシモーネは、自分が火をつけたとユリアに自白する。そしてグロートが里親制度を利用して金儲けしていることを暴露する。
ユリアはカーリンと相談し、ユルゲンが遺した10万ユーロを入院中のシュテフィに渡すことを決める。
シモーネの自白により放火事件は解決したかに見えたが、ユリアは自宅のワインボトルが放火に使われた物と同じであることに気づく。
真犯人はジャッキーで、彼はゾフィーが家から持ってきたワインボトルにガソリンを入れ、船に投げ入れたのだった。シモーネはその様子を物陰から眺めていただけだった。
ゾフィーが事件に関わっていることを知ったユリアだったが、何も言わずにワインボトルを捨てる。

港で違法なストリートレースをしていたソーレンは、警察から逃げる途中、17歳のルネをひき殺してしまう。車に同乗していたシュミットは助けを呼ぼうとするが、ソーレンに促されてその場から逃げ出す。
カーリンは友人のハリナが入院している間、8歳の息子トマシュを預かることに。だがポーランドから自宅に戻る途中、猛スピードの対向車を避けようとして横転事故を起こしてしまう。カーリンが意識を取り戻すと、助手席にいたトマシュの姿は消えていた。
2つの事故に関連があると見たユリアは、ひき逃げ事故を起こした車を特定し、所有者のソーレンを連行する。彼はストリートレースに出ていたことは認めるが、ひき逃げ事故については否定、トマシュのことも知らないと言う。
ポーランド警察のトマシェフスキは、ポーランドの自動車修理店でソーレンの車を発見する。車のタイヤはトマシュが連れ去られた事故現場のタイヤ痕と一致するが、ソーレンがレース時に使っていたタイヤは別物だった。
同乗していたシュミットの証言により、ソーレンがひき逃げ事故の犯人であることが確定するが、彼は2度めの事故とは無関係だった。カーリンはトマシェフスキが子供のおもちゃを持っていることに気づき、彼が犯人だと見抜く。
連絡を受けたユリアは、トマシェフスキの自宅が事故現場近くにあることを知る。彼は飲酒運転によるスピード違反で事故を起こし、それを隠蔽するために顔を見られたトマシュを拉致、ソーレンに罪を着せようと密かにタイヤを交換していたのだ。
ユリアが駆けつけたとき、トマシェフスキはトマシュをボートに乗せてタイヤとともに海に静めようとしていた。しかしユリアに見つかり、彼は犯行をあきらめる。保護されたトマシュは、退院した母親のハリナと再会する。
シモーネの裁判が近づき、ユリアはゾフィーを問い詰めて放火事件の真相を聞き出す。ゾフィーはジャッキーの計画に協力したことを打ち明け、シモーネが自白したのは彼を愛しているからだと話す。罪悪感に耐えられなくなったゾフィーは証言することを決めるが、ユリアに止められる。
担当捜査官として出廷したユリアは、シモーネを脅して強引に自白させたと告白する。そしてその理由として、2年前の事故の後遺症で鎮痛剤を過剰に摂取し、向精神薬も服用していることを打ち明ける。
無実が証明されたシモーネは釈放され、ユリアは責任を取って辞任する。

警察を離れたユリアは、息抜きに旅行に行くと言って出かけたまま、連絡が取れなくなる。ステファンは彼女がポーランドの警官マレクと浮気していたことを知り、ショックを受ける。ステファンから相談を受けたカーリンは、ユリアがルッツ・バーマンという男を捜しにポーランドのシュチェチンへ向かったことを知る。
ルッツはロニー・リーツが会長を務めるバイククラブで働いていたが、2週間前にポーランドへ仕入れに行ったきり連絡が取れなくなっており、ユリアはルッツの母親から捜索を依頼されていた。復職を望んでいたユリアは、ルッツを見つけて密輸の証拠を掴もうと考えたのだ。
カーリンはロニーに雇われている税理士メルクに会い、ルッツがネオナチであることを知る。メルクはルッツが過激な発言をしてポーランド人と揉めたのではないかと話す。
カーリンのもとに、母親がウーゼドムの出身だというエレン・ノルガードが現れる。彼女がユリアの後任の警部だと知ったカーリンは、ユリアの捜索を頼むが、ブルナーが難色を示す。
カーリンとステファンはユリアを捜すため、シュチェチンへ向かう。ユリアが泊まっていた宿を訪ねると、彼女は宿に荷物を残したまま姿を消していた。荷物の中にはルッツのパソコンが入っており、そこにはある女性を暴行する動画が保存されていた。
ステファンは宿の裏手にある売春宿に潜入し、動画の女性ミレナを見つける。ミレナは売春宿で清掃の仕事をしていたが、6週間前に常連客のルッツにレイプされたと話す。そして3日前にユリアが訪ねてきて、その件で話をしたという。
一方、エレンは漁港に流れ着いたルッツの遺体を確認し、ポーランド警察とともに捜査に乗り出す。
その頃、ユリアはポーランドのバイククラブのアジトで怪我を負い、囚われの身となっていた。ユリアは見張りの男オレグに懇願し、携帯電話を借りてベルリンにいるゾフィーに電話する。そして油断したオレグを殺し、アジトを脱出する。だが足の怪我で思うように歩けず、ボスのカロルに見つかってしまう。
ポーランド警察とエレンがバイククラブのアジトである古い狩猟小屋を発見し、カロルを捕らえる。小屋の中にユリアの姿はなく、カーリンとステファンは不安を募らせる。ステファンは、ユリアが無茶をするようになったのはカーリンが出所して風当たりが強くなったからだと、カーリンを責める。
カーリンはミレナの男友達であるオレグがルッツを殺したのではないかと疑っていたが、エレンはミレナが税理士のメルクの家にいることを突き止め、ルッツを殺したのはメルクだと知る。ミレナを愛していたメルクは、彼女のためにルッツを始末したのだった。ミレナの証言により、メルクは逮捕される。
ポーランド警察が狩猟小屋の周辺を捜索し、警察犬がユリアの遺体を発見する。

感想(ネタバレ有)

Episode6は予想してなかった結末で、ちょっと驚きました。

このシリーズは現在ドイツでEpisode19まで放送されていて、Episode22までの制作が決定しています。てっきり、この先も母と娘が協力して事件を解決するパターンが続くのだと思っていました。

ユリアを失ったカーリンとステファンは、立ち直れるのでしょうか。特にステファンは、ユリアがマレクと浮気していたことを知ってしまい、そのことについて彼女を問いただせないまま死に別れることになってしまいました。

ユリアにとっては(マレクとの関係は)とっくに終わったことなんだけど、ステファンにとっては“現在”なわけだから、これはけっこう引きずりそうです。せめて直接話したかったよね…ゾフィーにしてもそう。

Episode6でユリアの後任のエレンが登場したので、今後はカーリンとエレンの物語になりそうです。エレンの母親とカーリンは過去に何かあったみたいで、カーリンは当初エレンを嫌がっていました。エレンの背景も気になるところです。

ストーリーが重いこともあって全体的に陰鬱な色合いの濃いドラマ(もちろん私好み)でしたが、ウーゼドム島の美しい景色に癒やされました。