ヴェルサイユ【シーズン1】全話あらすじ・登場人物(キャスト)・時代背景・用語解説・予告動画

海外ドラマ「ヴェルサイユ」全話ネタバレ/キャスト

用語解説

ヴェルサイユ宮殿

パリ南西部ヴェルサイユにある宮殿です。もともとはルイ13世の狩猟用の別荘でしたが、パリの町を嫌ったルイ14世が郊外の森に囲まれたこの館を気に入り、建築家ル・ヴォーとマンサールに設計を命じて大宮殿に作り替えました。

内装は主任宮廷画家ル・ブランの総指揮のもとで行われ、後期バロックの豪華絢爛な装飾美術を展開しています。壮大な整形庭園は宮廷造園家アンドレ・ル・ノートルが設計しました。

宮殿の豪華さと完成度は当時から評判となり、各国の宮殿建築に模倣されました。特に有名な「鏡の間」(写真4枚目)は、第一次大戦後の対独講和条約(ベルサイユ条約)が調印された場所でもあります。

1979年に宮殿、庭園ともに世界文化遺産に登録されました。建造から300年が経った現在でも、総面積800ヘクタール以上、道の全長20km、樹木20万本、運河の全長35km、そして700にもおよぶ部屋がそのまま残されています。

朕は国家なり

フランス国王ルイ14世(在位1643~1715)が言ったとされる言葉。王権神授説を象徴する言葉として有名。

ドラマの中でも「私が国家だ!」とルイはたびたび豪語していました。この言葉は、国王と国家の利害を同一視する彼の国家観を示しています。

王権神授説

国王の権利は神から与えられたもので、国民は絶対服従しなければならないという政治思想。英国の政治思想家フィルマーが主張し、ルイ14世やイギリス王ジェームズ1世らが信奉しました。

ヨーロッパでは16世紀になると貴族や聖職者が没落し、国王が絶対的権力をもって支配する「絶対王政」が形成されていきました。絶対王政はエリザベス1世(英国)、ルイ14世(フランス)、フリードリヒ2世(プロイセン)らの時代に頂点に達しましたが、やがて市民革命によって崩壊します。

スペイン領ネーデルラント

現在のベルギー、ルクセンブルク、北フランスの一部を含む地域。時代によって、スペイン、オーストリア、フランスのいずれかに占領されていました。

ルイ14世は21歳のとき、スペインとの講和条約に従い王女マリー・テレーズと結婚。しかしスペイン王フェリペ4世が死去すると、王妃に相続権があると主張して侵略戦争を起こし、1667年にスペイン領ネーデルラントを征服しました。

この戦争はのちのオランダ戦争の誘因にもなっています。

プロテスタント

16世紀初め、カトリック教会の腐敗や堕落を批判し、新しいキリスト教を生み出そうとする宗教改革によって生まれた宗派。「新教徒」とも言います。もともと「Protestant」とは「反抗する者」「抗議する者」という意味です。

最初にカトリック教会に抗議したのが、ドイツの修道士ルター。次にフランスのカルヴァン(のちにスイスに亡命)。カルヴァンはカトリックが私利私欲の行為としていた職業労働やお金儲けを肯定したため、商工業がさかんなイギリスやフランスに急速に広がりました。

ユグノー

16~18世紀のフランスにおけるカルバン派プロテスタントのこと。イギリスではピューリタンと呼ばれます。

16世紀前半から次第に増え、カトリックと対立。ユグノー戦争の後、1598年のナント勅令によって信仰の自由が認められましたが、1685年にフランスの統一を望むルイ14世によって勅令が廃止され、弾圧が再開されました。

弾圧の結果、多くの知識人や商工業者が国外へと亡命し(ユグノーの大多数が産業市民層だったため)、財政難を招くことになりました。その流れはフランス革命へとつながっていきます。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

1667年。狩猟用の城館ヴェルサイユで、28歳の若き国王ルイ14世は「理想の楽園を自分の力で作りなさい」という母の言葉と、壮麗な宮殿の夢を見る。ルイはさっそく建築家ル・ヴォーを呼んで“鏡の間”を作ることを決める。
スペインから刺客が送り込まれ、臣下たちは「危険に対する意識が甘すぎる」とルイを批判する。王妃マリーは出産間近で、パリに帰らせてほしいと訴えるが、ルイはその願いを聞き入れない。臣下たちの多くもパリに戻るべきだと進言するが、ルイはヴェルサイユに留まることを頑なに貫き、パリの公文書をヴェルサイユに移すよう命じる。
ファビアンは捕獲した刺客を拷問責めにし、臣下のひとりモンコートが彼らに手を貸していたことを突き止める。
ルイの弟フィリップは「戦地に行かせてほしい」とルイに訴えるが、彼を過小評価するルイは聞く耳を持たない。フィリップはルイの命令でイングランド王の妹アンリエットと政略結婚させられたが、男色を好み貴族のシュヴァリエのもとに通っていた。アンリエットはルイの愛人となっていた。
侍医マッソンはルイから指名を受け、王妃の出産に立ち合うため宮廷へ向かう。マッソンの娘クロディーヌは助産師として同行する。ルイや臣下たちが見守る中、赤ん坊を取り上げたマッソンは、すぐに王以外の者たちを退室させる。生まれてきたのは黒い肌の女子だった。

王妃の出産は死産と公表される。フィリップは小間使いから「黒い肌の赤ん坊を見た」と打ち明けられ、兄ルイが身内の自分にさえ真実を隠すことに傷つく。
流行病で息子を亡くしたボンタンは、赤ん坊を始末させようとするルイに「あの子は理由があって生まれてきた」と告げる。ルイは記録を一切残さないことを条件に生かしておくことを承諾。ボンタンは赤ん坊を修道院に預ける。警護のファビアンは秘密保持のため、赤ん坊を見た小間使いを見つけ出して殺害する。
王妃の容態が悪化し、見かねたクロディーヌは父の代わりに処置を施す。クロディーヌの機転で王妃は手遅れにならずに済み、それを知ったルイは侍医であるマッソンよりもクロディーヌを頼るようになる。
フィリップの懇願を受け入れ、ルイは彼を戦争に送り出すことを決める。モンクールは王への反乱を企てていたが、満座の席でルイから貴族の資格を疑われ、宮廷から追放される。さらに、ルイはほかの貴族たちにも身元を証明するよう命じる。

謀反人モンコートは北部の大領主カッセル公爵のもとへ逃げ込む。ルイに不満を抱くカッセルは武力でその意を示そうとし、モンコートは彼の配下となってヴェルサイユへの運送馬車を襲撃する。
ルイはアフリカの資源を手に入れるため、コートジボワール・アシニ国のアナバ―王子を迎える。ルイはある思惑から、彼と面識のある王妃マリー・テレーズに接待を頼む。
ルイの指示を待ちきれなくなったフィリップは、独断で出征することを決める。ルイに「妻を頼んだぞ」と言い残し、戦地へ赴くフィリップ。
ルイはカッセル公爵に使者を送り、宮殿に来て貴族証書を提出するよう要求する。ベアトリス・ド・クレルモンは娘のソフィーを王の愛人にしようと企んでいたが、ソフィーは建設作業員のベノワに心を奪われる。
ルイはアナバー王子を修道院へ連れて行き、王妃が産んだ赤ん坊を見せる。赤ん坊の父親がアナバー王子だと見抜いていたのだ。神がこの子を遣わせた理由がようやくわかった、と語るルイ。折しも父王が制御したという知らせが届き、王子はフランスとの契約書にサインする。
ルイが呼び寄せた有力貴族パルトネー家の馬車がモンコートの一味に襲撃され、皆殺しにされる。娘のシャーロットは負傷しながらも逃亡する。

パルトネー家の馬車が襲撃されたことを知り、ルイは「私に対する攻撃も同然だ」と激怒する。戦場ではフランス軍がスペイン軍を打ち破り、快進撃を遂げていた。最も活躍したのはフィリップだとの報告を受け、心穏やかでないルイ。
ファビアンはパルトネー家のシャーロットを発見するが、彼女はファビアンの腕の中で息絶える。ルイに警備の甘さを指摘されたファビアンは、銃痕から貴族の仕業だと推測する。
ベアトリスと協力関係にあるシュバリエは、アンリエットの侍女を陥れ、ベアトリスの娘ソフィーを代わりに仕えさせる。信心深いルイーズは修道院へ行きたいとルイに訴えるが聞き入れられず、王妃マリー・テレーズに慰められる。
ルイは戦場に赴き、戦争を終わらせるため停戦交渉を始めるとフィリップに告げる。勝利を確信するフィリップは受け入れられず、犠牲者のためにも続けるべきだと抵抗する。

ヴェルサイユへ戻る途中、ルイは襲撃に遭ったと思われる馬車に遭遇。モンコートが誤ってカッセル公爵の馬車を襲ってしまったのだ。ファビアンは唯一の生き残りである使用人トーマスを連れ帰り、拷問にかける。
ルイは勝利を記念する祝典を開き、世界に知らしめると宣言。兵士には新たに建築の仕事を与える。フィリップは勝利を奪われたとルイを責め立てる。ベアトリスは貴族ではないことを娘のソフィーに打ち明ける。彼女はユグノー派のプロテスタントだった。
ルイへの反抗を続けるカッセル公爵を祝典に出席させるため、ルイは公爵と親交のあるモンテスパン夫人を送り込む。モンテスパン夫人はソフィーを連れて館を訪ね、カッセルを説き伏せる。
フィリップが戦場から持ち帰った本には暗号が書かれていた。そのことに気づいたルイはファビアンに調べさせ、南ネーデルラントで暗殺計画が練られていたことを知る。ヴェルサイユに刺客を送ったのはオランダの有力者オラニエ公ウィレムだった。
警護のファビアンは宮廷内に彼と通じる人物がいると見て、再び王の命が狙われることを警戒する。トーマスがついに口を割り、主人はカッセルだと明かす。
祝典が開かれた夜、ソフィーは作業員のベノワと、ベアトリスはファビアンとキスをする。花火の音で戦場の記憶を蘇らせたフィリップは、兄への不満を爆発させる。ルイは「王には望み通りに生きることは許されない」と告げ、戦争にとらわれるなと忠告する。
カッセルが祝典から帰宅すると、館は焼け落ち、トーマスの遺体が届けられていた。

宮殿建設の作業にあたっていた帰還兵たちは、ルイに苛酷な労働環境を訴え、待遇の改善を求めてストライキを起こす。
「たかが建設作業員ごときに屈する私ではない」と豪語するルイだったが、庭師のジャックは戦場で生死を共にしたフィリップなら彼らを説得できると助言する。だがルイはその言葉を無視し、親友ローハンを兵士たちのもとへ行かせる。
家を失ったカッセルは宮殿の物置き部屋を与えられ、使用人として働く。謎めいた暗号文が密かに宮廷内に出回り、カッセルやシュバリエのもとに届けられる。ルイはアンリエットに妊娠を告げられ、一方的に関係を終わらせる。
ルイは労働者たちを部屋に呼び、私が間違っていたと謝罪する。そして彼らのために設備の整った住まいを提供する予定だと計画を打ち明ける。ルイに感謝しひざまずく兵士たちだったが、その中の一人がルイに唾を吐きかける。まもなく、ルイは高熱にうなされる。

ルイが高熱を出して危篤に陥り、侍医マッソンが呼ばれる。彼が用いようとした処方薬は、知らぬ間にすり替えられていた毒薬だった。ルイはクロディーヌに意見を求め、マッソンが差し出した薬を拒む。
プライドを傷つけられたマッソンは、帰宅したクロディーヌを「裏切り者」と呼んで殴り飛ばし、毒とは知らずに処方薬を口にする。瀕死の父を救おうとするクロディーヌだったが、ボンタンに「王を救って欲しい」と懇願され、ルイのもとへ向かう。
シュバリエは黒いマントの男に脅され、陰謀団の会合に出席する。隠れユグノーのベアトリスはルイに不満を抱くカッセルやモンコートら貴族を集め、オランダとも内通して反乱を企てていた。シュバリエはベアトリスからパリへ行くよう命じられる。
ルイは回復するが、反逆者を見極めるためその事実を伏せる。パリで支援者を集めていたシュバリエは、反乱の首謀者として逮捕され、投獄される。ルイを救ったクロディーヌはルイから後任の侍医に任命される。
ファビアンの手下の小間使いがベアトリスの部屋で陰謀の証拠を見つけるが、ベアトリスに殺される。ベアトリスは媚薬と称してファビアンに毒薬を飲ませる。

ルイはオランダを攻めるため、イングランドとの同盟を希望。周囲の反対を押し切り、イングランド王チャールズ2世の妹であるアンリエットを特使に任命する。アンリエットは流産したばかりだったが、ルイの期待に応えようと承諾する。
陰謀団はアンリエットを道中で暗殺する計画を立てるが、モンコートの裏切りによってルイの知るところとなり、暗殺者は逮捕される。モンコートは宮廷に戻ることを許され、投獄中のシュバリエはルイの恩情で釈放される。
ベアトリスに毒を盛られたファビアンは、彼女の元から逃げ出し、クロディーヌに助けられる。回復したファビアンはベアトリスが貴族証書を偽造していたことを突き止める。
アンリエットはソフィーとともにイングランドへ出立する。妻である彼女が重大な任務を与えられたことに嫉妬するフィリップ。ルイはフィリップに宮廷内での行儀作法を規律化してほしいと頼む。

ファビアンは捕らえた暗殺者から首謀者を聞きだそうとするが、ルイの親友ローハンが護衛を殺して暗殺者を逃がす。陰謀の首謀者はローハンだった。
イングランドに赴いたアンリエットは兄でありイングランド王であるチャールズ2世と面会。強気な交渉で同盟を成立させる。チャールズ2世はオランダとの戦争でフランスを支援すると約束する一方で、オランダの有力者オラニエ公ウィレムに姪のメアリとの婚姻を持ちかける。
ファビアンはベアトリスの部屋に忍び込み、ドレスに隠されていた毒薬を見つける。ベアトリスの正体を知ったファビアンは、彼女を庭に呼び出して処刑する。ソフィーは母の身に何が起こったのか知らされぬまま、ファビアンに「宮廷を去れ」と告げられる。行くあてのないソフィーは、ファビアンの密偵として働くことを条件に、宮廷に留まることを許される。
小間使いに毒を盛られたアンリエットは、仮面舞踏会の最中に倒れる。

夜、アンリエットが大量の血を吐きながらルイの寝室に入ってくる。急ぎ呼ばれたクロディーヌは、毒が原因だと診断する。
ファビアンは陰謀の首謀者を見つけるため、アンリエットと関わった者たち全員から聴き取りを行う。王に批判的な重臣ルーヴォワを疑うが、ルーヴォワは「反対勢力をあぶり出すために批判的な意見を言うよう陛下に頼まれた」と明かす。
モンコートは「最も身近な者」が首謀者だと匂わせる。会話の中で、ファビアンはパルトネー家を惨殺した犯人がモンコートだと気づく。ルイとファビアンに問い詰められたモンコートはルイを殺そうと襲いかかり、格闘の末ルイに殺される。
アンリエットの死が近づき、「庭を見たい」という彼女のために、寝室を花で埋めるルイ。アンリエットは夫であるフィリップに十分に愛せなかったことを謝り、ルイとフィリップに手を握られて息を引き取る。悲しみに打ちのめされたフィリップは、シュバリエを連れて宮殿を出て行く。
ファビアンはローハンの部屋で小間使いの遺体を見つけ、陰謀の首謀者がローハンであることに気づく。ローハンは乗馬を教えるという名目で王太子を森に連れ出し、誘拐する。

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