ネタバレ有「インベスティゲーション」全話あらすじ・キャスト・予告動画

海外ドラマ「インベスティゲーション」あらすじキャスト

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北欧ドラマ「インベスティゲーション」(全6話)についてまとめました。

2017年にデンマークで実際に起きた“潜水艇事件”を、捜査を担当したベテラン捜査主任の視点で映像化したクライム・ミステリー。IMDbの評価は7.6。

デンマークの2020年新作クライムドラマの中で最高視聴率を獲得し、北欧中の批評家たちが絶賛した話題作です。

本作を手掛けるのは、数々のヒット作を生み出している新進気鋭の監督・脚本家トビアス・リンホルム。犯人を一度も登場させることなく、捜査の過程と事件に携わったヒーローたちをリアルに再現したドラマです。

まるでドキュメンタリーを見ているような感覚でした。困難な状況でも決して諦めず、地道な捜査方法でひとつずつ証拠を集めていく関係者たちの執念に、熱いものがこみ上げてきます。派手な演出はなく、とても静かなドラマですが、圧倒されました。

作品概要

  • 放送局:スーパー!ドラマTV
  • 放送時間:2021年7月28日(水)から毎週水曜24:00~ほか
  • 製作国:デンマーク(2020年)
  • 原題:THE INVESTIGATION
  • 脚本・監督:トビアス・リンホルム
  • 製作総指揮:トビアス・リンホルム/ジェニファー・グリーン/トーマス・ガメルトフト

あらすじ

2017年8月、スウェーデンの女性記者キム・ウォールが、デンマークの発明家を取材するために、彼が自作した潜水艦に乗り込んで午後7時頃出港した。しかし帰港予定時刻を過ぎても彼女は戻らず、キムのボーイフレンドが午前1時過ぎに警察に通報し、捜索が行われることになった。翌朝、目撃された潜水艦から発明家だけは救助されたが、その30分後に潜水艦は沈没。救助された発明家の証言では、昨夜午後10時30分にはキム・ウォールは潜水艦から下船しており、それ以後の行方は知らないとのことであった。その一方、専門家は潜水艦が目撃された直後に沈没したことについて、意図的にでなければあのように沈没することはないという見解を明らかにした。殺人容疑がかけられた発明家は、その後繰り返し供述を変えてはコペンハーゲン警察を翻弄することに……。一体キム・ウォールはどこへ行ったのか? コペンハーゲン警察のベテラン、イェンス・ムュラー捜査主任と捜査チームが真相の究明に奔走する。

スーパー!ドラマTV公式サイトより

予告動画

登場人物(キャスト)

イェンス・ムュラー(ソーレン・マリン)
デンマーク・コペンハーゲン市警察の凶悪犯罪捜査課長。物静かな性格。娘のセシリエから妊娠の報告を受けるが、仕事が多忙でまともに話をすることができない。

ヤコブ・ブック-イェプセン(ピルウ・アスベック)
コペンハーゲンの特別検察官。イェンスとは信頼し合っており、頻繁に連絡を取り合う仲。

キム・ウォール
スウェーデン人の女性ジャーナリスト。2017年8月10日の夜7時に取材のため自家製潜水艦に乗り込み、消息不明となる。世界各地を飛び回り、取材に当たっていた。

イングリッド・ウォール(ペルニラ・アウグスト)
キムの母。スウェーデンの自宅で娘が無事に帰ってくることを祈っている。

ヨアキム・ウォール(ロルフ・ラッスゴード)
キムの父。元ダイバー。捜査に協力したいと申し出る。

マイブリット・ポーセ(ラウラ・クリステンセン)
イェンスのチームに配属された女性捜査官。真面目で根気強い。

ニコライ・ストーム(ハンス・ヘンリック・クレメンセン)
イェンスのチームの捜査官。キムの恋人から通報を受け、事件を担当することになる。

ラーズ・メラー(ヘンリク・バーチ)
海軍の救助部隊を率いるリーダー。難航する遺体捜索に苦しむ。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

2017年8月11日。凶悪犯罪捜査課長のイェンスは、朝のミーティングで部下のニコライから奇妙な報告を受ける。「自家製潜水艦に乗ったスウェーデン人の恋人が戻ってこない」という通報があったという。女性はジャーナリストで、潜水艦の建造者を取材予定だった。
まもなく潜水艦が発見され2人とも無事だという報告が入るが、その直後に潜水艦が沈没。救出されたのは建造者の男だけだった。取調に応じた男は「夜10時半に女性を下ろした」と証言するが、防犯カメラの映像には女性が上陸した形跡はなく、また専門家によると潜水艦が自然に沈没することはないという。イェンスは男を殺人容疑で逮捕する。
翌8月12日。潜水艦が引き揚げられると知った男は、「女性はハッチに頭をぶつけて死んだ。遺体は海に葬った」と供述を変える。男はあくまでも事故だったと主張するが、イェンスは作り話だと確信する。やがて沈没した潜水艦が引き揚げられる。

警察には事件に関するさまざまな情報が寄せられ、捜査チームは対応に追われる。マイブリットは被疑者の作業場で働く若者と、被疑者の女友達を聴取。2人は「彼は何もしてない」と主張するが、彼らの話から被疑者の空想癖や性癖が明らかとなる。
巷では様々な臆測が飛び交い、タブロイド紙は「潜水艇事件」と名付けてセンセーショナルに報じる。キムと被疑者が男女の関係にあったという噂の域を出ない情報が一面に掲載され、キムの両親は憤る。マイブリットは事実確認のため「2人がキスしているところを見た」と話した医師を訪ねるが、問い詰めるとウソだったことがわかる。
事件発生から11日目となる2017年8月21日。遺体は未だ見つからず、捜査は袋小路に陥る。そんな中、海岸に胴体だけの女性の遺体が打ち上げられたという知らせが入る。

事件発生から11日目の2017年8月21日。アマー島の海岸で女性の遺体が発見される。遺体は頭部と両腕、両足がなく、胴体だけの状態だった。
司法解剖により、遺体の腕と足、頭は意図的に糸のこのような物で切断されていることが判明。さらに胴体には17か所の刺し傷と切り傷があったが、それらはすべて死亡後につけられた傷で、死因は依然としてわからないままだった。
死因確定のため頭部発見を急ぐイェンス。海軍のダイバー班は海での捜索を続けていたが、何も見つからず難航していた。翌22日、突然レーダー監視記録を見る許可が下りる。それによって潜水艦のルートが判明し、捜索場所を絞ることが可能に。イェンスはキムの父ヨアキムが手を回したのではと考える。
8月23日、DNA鑑定の結果により遺体はキム・ウォールと断定される。イェンスはスウェーデンに渡り、ウォール夫妻に会う。イェンスが持参した遺体のスケッチを見た夫妻は、言葉をなくす。
イェンスは娘のセシリアに会い、妊娠報告の際に最後まで話を聞かなかったことを謝る。セシリアはこれまでにもイェンスがたびたび娘の存在を忘れていたことを指摘し、「孫にとっては頼れるおじいちゃんでいて」と告げる。
イェンスは警察犬を借りるためスウェーデンの警察に連絡する。愛する娘を失ったウォール夫妻の家には、次々と弔問客がやってくる。

事件発生から19日目となる2017年8月29日。イェンスは水中の遺体発見の訓練を受けたスウェーデンの警察犬を導入し、犬が探知した場所を捜索するが、遺体発見には至らない。容疑者の勾留が4週間延長されることになり、ムサとマイブリットは男の作業場からハードディスクやUSBメモリなどを押収する。
ダイバー班による捜索は難航し、暗中模索の状態に陥る。そんな中、バルト海の潮流を熟知した海洋学者トーベン・ヴァングが支援を申し出てくる。トーベンによると捜索場所は気象条件によって変わるため、犬が反応した時の海流の状況を調べ、そこから逆算する必要があるという。イェンスはトーベンの指示に従い、ダイバー班を南へ移動させる。
事件発生から57日目となる2017年10月6日。ついにダイバーが被害者の靴と衣類が入った袋を発見。さらに切断された両足と頭部も見つかる。解剖の結果、頭蓋骨には何の損傷もないことが判明する。

事件発生から58日目にあたる2017年10月7日。イェンスは市民に情報提供を呼びかけるため、頭部発見に関する記者会見を開く。すると容疑者の男は供述を覆し、死因は頭部の強打ではなく酸欠か一酸化炭素中毒だと説明。遺体を切断したのは運ぶためだったと話す。
ラーズはさらに詳しいレーダー記録を入手し、潜水艦の正確なルートを割り出す。その結果、最後に残った遺体の両腕を発見するに至るが、腕にも死因は見られなかった。検察官のヤコブは、容疑者を終身刑にするには動機を明らかにする必要があるとイェンスに念を押す。
そんな中、押収した容疑者のパソコンを調べていたIT捜査員が、“刺通”と呼ばれる鋭利なもので女性の体を刺す幻想を描いた性的なテキストを見つける。さらに容疑者は「首切断 苦悶 少女」というキーワードで何度も検索しており、航海の18時間前に女性が斬首される殺人動画を見ていたことが判明する。
捜査チームのマイブリットは、仕事に行き詰まった容疑者が、権力を示すために動画を再現しようと計画したのではないかと推測。容疑者は動画を見た日にノコギリを潜水艦へ運び、3人の女性を航海に誘うも全員から断られていた。そこへ偶然キムが取材を申し込み、計画が実行されたのではないか。
イェンスから報告を受けたヤコブは、死因が頸部切断だと断定されなければ、“動画を再現した”と証明するのは難しいと語る。
事件の捜査に追われ、イェンスは娘のセシリエとの関係が悪化。彼女の家を訪ねて謝るが、初めての妊娠で不安を抱えるセシリエは自分でも父親にどうしてほしいかわからず、答えが出るまで電話してこないでと告げる。

事件発生から119日目となる2017年12月7日。殺人を確信するイェンスたち捜査チームだったが、法医は死因を確定できなかった。検査官のヤコブは死因が不明なままでは被疑者の供述を反証できず、過失致死でも起訴できないかもしれないと告げる。
マイブリットは休む間も惜しまず事件の資料を全て見直し、ある矛盾点に気づく。胴体の2つの刺し傷は法医により「死亡前か直後につけられたもの」と断定されていたが、被疑者は「女性は一酸化炭素中毒で亡くなった」と主張し、遺体を切断したのは死亡の数時間後だと供述していた。
また技術研究所の報告によると、エンジンの故障が事実なら艇内には猛烈な熱が発生しているはずだったが、法医は「遺体にその痕跡はない」と証言していた。
2018年1月16日、ヤコブは記者会見を開き、被疑者を起訴したことを発表。イェンスは捜査員たちをねぎらい、捜査チームは解散する。
事件発生から210日目となる2018年3月8日、初公判が行われる。イェンスは公判を傍聴するウォール夫妻を連れて裁判所へ向かう。
4月25日、被告人の有罪が確定。デンマークで最も重い刑罰である終身刑が宣告される。ヤコブの主張が通り、キムがジャーナリストとして職務遂行していたことを加重事由とする評決が下された。
ウォール夫妻は若い女性ジャーナリストに奨学金を授与する“キム・ウォール記念基金”を設立。ヨアキムはイェンスから渡された潜水艇のレーダー記録をもとに、ケーエ湾とオーレスン海峡で娘の携帯を探し続けている。
イェンスは2018年に凶悪犯罪課捜査主任の職を辞任し、その後退職した。

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