WOWOWの連続ドラマ「ゴールデンカムイ-北海道刺青囚人争奪編-」第4話のあらすじと感想(ネタバレ有)です。
舘ひろしさん演じる土方さんの迫力すごい。かっこよすぎ。
史実の土方歳三はこの年まで生きてないのに、ふと「似てる…」と思っちゃうの何だろう。不思議。
第4話の演出は、映画「太秦ライムライト」を手掛けた落合賢氏。エンディングテーマは GLIM SPANKYの「赤い轍」でした。
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WOWOW「ゴールデンカムイ-北海道刺青囚人争奪編-」登場人物(キャスト)一覧・時代背景・用語解説Contents
第4話「殺人ホテルだよ全員集合!!」のあらすじ
土方(舘ひろし)と永倉(木場勝己)は、日泥一家が賭場を仕切る茨戸を訪れる。
そこで賭場の用心棒・奥山夏太郎(塩野瑛久)と出会い、賭場で負けた男が借金のカタに刺青人皮を置いていった、という話を聞き出す。
だが日泥一家は尾形(眞栄田郷敦)によって壊滅させられ、刺青人皮は尾形の手に渡っていた。
土方たちの前に姿を見せた尾形は、「腕の立つ用心棒はいらないか?」と持ちかける。
一方、杉元たちは武器を調達するため札幌に立ち寄り、評判の女将・家永(桜井ユキ)が営む「札幌世界ホテル」に宿泊する。
牛山(勝矢)もまた同じホテルを訪れ、家永に一目惚れする。
美しい女性と思われた家永は、実は網走脱獄囚の1人で、中国の薬膳における考え方「同物同治」を実践する元医者の老人だった。
老夫婦に取り入ってホテルを乗っ取った家永は、隠し部屋や秘密の通路などを設けて理想のホテルを作り上げ、自分の体に足りないものを宿泊客から奪っていたのだ。
家永は強い身体を手に入れるために牛山を、美しい目を手に入れるためにアシㇼパを殺そうとする。
白石は地下の拷問部屋に落とされたことで家永の正体に気づき、杉元に知らせる。
アシㇼパをガスで眠らせて拉致しようとしていた家永は、杉元に阻止され、証拠隠滅のためにホテルを燃やして逃げようとする。
白石は持っていた爆薬を落としてしまい、ホテルは大爆発する。牛山はがれきの下敷きになっていた家永を助け、診療所に運ぶ。
白石はひそかに牛山と合流し、辺見和雄の刺青の複製を渡す。家永から「脱獄囚の1人が日高にいる」という情報を得た白石は、杉元たちを誘導して日高に向かわせる。
杉元たちは、アシㇼパの大叔父(宇梶剛士)がいるという勇拂のコタンに立ち寄る。
そこで、占いが得意なインカㇻマッ(高橋メアリージュン)と出会う。
一行を占ったインカㇻマッは「不吉な兆候を感じる」と告げ、旅を中止すべきだと忠告する。
だがアシㇼパは「あてずっぽうだ」と占いを信じず、インカㇻマッに不信感を抱く。
第4話の感想
冒頭の茨戸のシーン、しぶかった~。
原作の西部劇ポスター風の扉絵に合わせたのか、時代劇と西部劇をミックスしたような空気感。
土方さんのセリフ「この時代に老いぼれを見たら、生き残りと思え」がめちゃくちゃ決まっててカッコよかったです。
原作では、土方・永倉が用心棒につく日泥一味と、尾形が用心棒につく馬吉一味の抗争に発展して、ちょっとややこしいことになるんだけど、ドラマ版ではあっさりしてましたね。
そして楽しみにしていた「札幌世界ホテル」!!
思った以上に家永が家永で、ぶっ飛んでました。楽しかった。
ホテルの外観は、第2話でも紹介した野外博物館「北海道開拓の村」にある旧浦河支庁庁舎が使用されました。
内観はもちろんセット。あえてちょっとチープな作り(たぶん)。
家永が「白石、うしろ~!!」と叫ぶシーンのホテルの断面図がもうね。完全にドリフのコントでしたね。
これは原作がドリフの「8時だョ!全員集合」のパロディをやってて、ドラマは原作を完全再現してるんだけど、実写だから「まんまドリフ」になってるのが面白い。
まるでドリフのセットの中に杉元たちが紛れ込んだような…。
ドラマでは、牛山と杉元の戦闘がダンス風になってたり、杉元が咳をすると爆発したホテルの壁がバタンと倒れたり、原作以上にコントを意識したコミカルな演出が見られました。
ちなみに、杉元一行が札幌に到着した時に映った赤い屋根の駅舎も、同じく「北海道開拓の村」にある旧札幌停車場(再現建造物)が使われています。
終盤、アシㇼパの大叔父を演じたのは宇梶剛士さん。
ご自身もアイヌ民族にルーツを持ち、北海道にある「ウポポイ」(民族共生象徴空間)のPRアンバサダーを務めておられます。
* * *
ここで、現時点の登場人物を整理しておきます。
- 杉元一派
杉元、アシㇼパ、キロランケ、白石(土方のスパイ)、谷垣(コタンに滞在中) - 土方一派
土方、永倉、牛山、尾形(今回から合流)、家永(今回から合流) - 第七師団
鶴見、月島、二階堂
今回登場した高橋メアリージュンさん演じる謎の女インカㇻマッにも注目です。
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