海外ドラマ「ブラックアウト」全話ネタバレ・感想・登場人物(キャスト)・予告動画

海外ドラマ「ブラックアウト」あらすじキャスト

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海外ドラマ「ブラックアウト」(全10話)についてまとめました。

ベルギー発のサスペンスドラマ。何者かの陰謀によって国中が停電する事件が発生。首相のもとには、“明かりを戻せば娘は死ぬ”という脅迫動画が…。娘の命か、国民か、という苦渋の選択を迫られます。

「エコテロリズム」と「国家保安」をテーマに、テロリストに誘拐された娘と、闇に置き去りにされた1,100万の国民の間で揺れる女性首相の奮闘を描いた作品。

主人公のアネミ首相を演じるのは、映画「ロフト.」のサラ・デ・ルー。アネミとともに事件を追う捜査官ミヒャエルをルーカス・ファンデン・エイデンが演じています。

作品概要

  • 放送局:BS12(トゥエルビ)
  • 放送時間:2021年10月22日(金)から毎週金曜21:00~
  • 製作国:ベルギー(2020年)
  • 原題:Black-out
  • 監督:ジョエル・ヴァンハーゼブルック

あらすじ

ベルギーの原子力発電所が何者かの破壊行為によって停止し、国中が停電する事件が発生した。娘を誘拐された首相アネミに届いたメッセージには、”明かりが戻れば、娘は死ぬ”。静止した闇の中で、首相は一国のリーダーとしての責任と、母親としての責任を選択しなければならない…

BS12公式サイトより

予告動画

登場人物(キャスト)

主要人物

アネミ(サラ・デ・ルー)
ベルギーの首相。娘のエルカが誘拐された直後、原子力発電所が停止し国中が停電に。犯人から「明かりを戻すな。娘が死ぬ」という脅迫動画を受け取る。娘を救うため停電を長引かせ、テロ対策班のミヒャエルに極秘に捜査させる。

ミヒャエル・トンドンクル(ルーカス・ファンデン・エイデン)
連邦警察テロ対策班(DA3)のチーフ。以前は首相付きの警備主任で、アネミが信頼を寄せる人物。アネミから娘の誘拐事件を密かに捜査するよう依頼される。

アネミの関係者

エルカ・パウウェルズ(アンナ・デ・ケウラール)
アネミの娘。海辺の別荘に数日間滞在する予定で出かけ、何者かに誘拐される。アネミの政敵であるエルヴィンの娘シャーロットと付き合っていることを隠していた。

ヘルマン・パウウェルズ(Lucas Van den Eynde)
アネミの夫。娘のエルカをかばって事故に遭い、車椅子生活を送っている。政治家だが表向きは引退している。エルカの命を優先し、警察には知らせず内密に捜査する方法を選ぶ。

トム・デュトロワ(Matthieu Sys)
ヘルマンに付き添っている介護士。昔の恋人の妹ラナが警察に追われていることを知り、自宅にかくまう。

エルヴィン・ヤコブス(マイケル・パス)
政治家。アネミの政敵。原発推進派で、停電によって原発が全停止されることを危惧する。

シャーロット・ヤコブス(シャーロット・デ・ブリュイヌ)
エルカの恋人。エルカに誘われ、海辺の別荘に泊まっていた。父親はアネミの政敵エルヴィン・ヤコブス。

犯人グループ

リコ・ヴァン・ヴレスウェク
活動団体“グリーンライト”のリーダー。原発や多文化社会に抗議し、“古き良きフランダース地方”を取り戻そうとしている。原発の停止を計画し、今回の停電騒ぎを起こした。

ラナ・モーンス(Violet Braeckman)
活動団体“グリーンライト”の メンバー。リコの指示に従い、恋人ジギーとともにJPの家を占拠する。その後、ミヒャエルたち警察の追跡をかわし、トムの家に逃げ込む。リコの情報を警察に売ってジギーを助けようと考え、リコの恋人ミリアムを探す。

ジギー・ベルクムース(Arne De Tremerie)
活動団体“グリーンライト”の メンバー。 ラナの恋人。JPの家にいたところを警察に踏み込まれ、ラナを逃がして逮捕される。逮捕後、ミヒャエルからリコの裏切りを知らされ、警察に協力する。

パトリック・デリデル(Wouter Hendrickx)
通称“パイソン”。元軍人で、用済みとなった人間を容赦なく殺害する。妻ペギーとの間に産まれたばかりの子供がいる。

ヨハン・リーバース(Louis Talpe)
リコが雇った男。元軍人。イラクのクルド自治区に駐留していたとき、リコやパトリックと出会った。退役後は武器商人になっている。

フランク・デヴァースト(Mathijs Scheepers)
ヨハンの親戚。元軍人。クルドの独立を目指す組織“解放の鷹”に協力し、彼らのためにMOX(核燃料)を盗み出す。恋人タラは“解放の鷹”のリーダー、アキン・ボズラックの妹。

そのほか

ナタリー・マース(Ruth Becquart)
連邦警察の刑事。ミヒャエルの元恋人。アネミが脅迫を受けていることを知らずに、エルカの失踪事件を捜査する。アネミとヘルマン、ミヒャエルの3人が何か隠していることに気づく。

ケリト・レーマンス(Tom Van Bauwel)
ミヒャエルとナタリーの上司。ミヒャエルが事実を隠していたことを知って激怒する。

ミリアム・ヴァンデルスミセン(Lotte Heijtenis)
原発職員。リコの恋人。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

国会の最中、ベルギー首相アネミのもとに非通知の動画が届く。娘のエルカが拘束され、「明かりを戻すな。娘が死ぬ」と書かれた紙を持たされていた。
アネミは信頼するテロ対策班のミヒャエルを呼び、内密で捜査してほしいと頼むが、その直後に大規模な停電が発生する。ミヒャエルは停電の原因となったウェステルドンク原発を訪れ、何者かが故意にオイルを流出させて原子炉を停止させたことを知る。
技術者のヴィム・ヴェルハセルトを怪しんだミヒャエルは、彼の自宅を訪ねる。すると家はテロリストに占拠され、家族が人質に取られていた。ミヒャエルはテロリストとの銃撃戦の末に家族を救出。ヴィムは犯人に脅されて破壊工作を行ったことを告白する。
ミヒャエルはヴィムとともに犯人から脅迫されていたバート・ボヴァンの家族も保護するが、犯人たちが仲間を容赦なく殺す連中だと知ってエルカの身を案じる。
アネミは停電を長引かせるため、内務大臣のクリストフに代わって緊急対策室の指揮を執る。そこへエルカの父親であるヘルマンから「海辺の別荘が荒らされている」と連絡が入る。別荘にはエルカのパソコンや携帯が残されていたほか、誰かと一緒に過ごした痕跡があった。

停電から7時間。ミヒャエルは殺された2人が活動団体“グリーンライト”のメンバーだったことを突き止める。リーダーのリコ・ヴァン・ヴレスウェクは事を起こして自分たちの存在価値を示そうとし、ほかのメンバーは彼の言いなりだったという。
エルカの失踪事件を担当するナタリー・マースは、パソコンに保存されていたメールから、彼女がシャーロット・ヤコブスと恋愛関係にあったことを知る。シャーロットはアネミ首相の政敵であるエルヴィン・ヤコブスの娘だった。
だが聴取に応じたシャーロットは、別荘へは行ったが土曜の夜に帰ったと言い、“グリーンライト”についても知らないと証言する。
ミヒャエルは“グリーンライト”のリーダーであるリコの家を捜索し、カーナビの履歴から彼がアッセネーデを下見していたことがわかる。そこにはウェステルドンク原発の副所長であるJPの家があった。ミヒャエルたちはJPの家に踏み込み、犯人のひとりを射殺。逃げた2人のうちのひとりジギー・ベルクムースを逮捕する。
ナタリーからエルカの恋人がエルヴィンの娘シャーロットだと知らされ、戸惑うアネミ。「犯人から電話がなかったか」とナタリーに追及されるが、ないと嘘をつく。その後、停電で大混乱している病院の現状をまのあたりにしたアネミは、電力を取り戻すためフランスに援助を要請する決意をする。

ヘルマンは原発推進派であるエルヴィン・ヤコブスの訪問を受け、停電解消後に原発を全停止しないようアネミを説得して欲しいと頼まれる。
ミヒャエルに逮捕された“グリーンライト”のメンバー、ジギー・ベルクムースは、仲間のソフィとイェルが殺されたことでリコの裏切りを知る。ミヒャエルに追及されるジギーだったが、リコが連れてきた“スネーク”と“パイソン”の正体や、計画の詳細については何も知らなかった。
停電から14時間。ウェステルドンク原発を訪れたミヒャエルは、守衛のエディがリサイクル燃料MOXを持ち出したことを知る。エディは家族を人質に取られ、犯人の指示に従ったのだった。
アネミはパニックになることを危惧し、MOXが盗まれた事実を国民には知らせない選択をする。ヘルマンはアネミが犯人の通告を無視して停電を解消させようとしていることを知り、密かにヤコブスに協力を求める。
一方、“グリーンライト”のメンバーであるラナ・モーンスは、警察の追っ手をかわして逃走し、ヘルマンの介護人であるトムの家を訪ねる。

停電解消を望むアネミだったが、原子力安全庁のベニ・ペネマンスによる調査はいっこうに終わらず、アネミは政治的な妨害工作を疑う。
ミヒャエルは国境を封鎖し、リサイクル燃料を盗んだ犯人たちを捕まえようとするが、逃げられてしまう。ナタリーはアネミとヘルマンがそれぞれミヒャエルに面会を求めたことに疑心を抱き、3人が誘拐犯との接触を隠しているのではと考え始める。
停電から22時間が経過し、ペネマンスが原発の再稼働を却下したというニュースが流れる。アネミは政敵であるエルヴィン・ヤコブスを問い詰めるが、エルヴィンは「あなたを助けるためだ」と意味深な発言をする。
ミヒャエルは携帯電話の基地局のデータから、“パイソン”の本名がパトリック・デリデルであることを突き止める。彼の自宅では妻のペギーが病気の赤ん坊を抱えていた。ミヒャエルは赤ん坊を奪ってペギーを脅し、パトリックが軍隊で一緒だったヨハン・リーバースという男の指示で動いていることを聞き出す。
ヘルマンはミヒャエルと浮気したアネミを責めるが、アネミは「もう終わったこと」だと説明する。

停電から25時間。姉の元恋人であるトムの家にかくまわれているラナは、トムが首相の夫ヘルマンに雇われていると知って怒る。さらに“グリーンライト”の仲間ソフィとイェルが殺されたことを知り、裏切ったリコを見つけ出そうとする。
ケリトはミヒャエルを問いただし、誘拐犯から動画が届いていたことを知る。事実を隠していたミヒャエルに激怒したケリトは、部下のナタリーをテロ対策班に加わらせ、ミヒャエルの行動を監視するよう命じる。
犯人グループのリーダーであるヨハンは退役軍人で、セルジュ、パトリック、リコとともにイラクのクルド自治区に駐留していたことがわかる。ヨハンは退役後、武器商人になっていた。
パトリックの通話記録を調べたミヒャエルは、ゴーストタウンになってるウェステルドンクの町で犯人のアジトを見つける。パトリックを捕まえ、拘束されていたエディの妻子を救出するものの、MOXとヨハンは消えていた。
アネミはシャーロットの訪問を受け、彼女の父エルヴィン・ヤコブスが密かに原発の新設計画を進めていたことを知らされる。エルカは土曜日に彼女の家を訪れて偶然その話を立ち聞きし、公表すべきだと主張してシャーロットと口論になっていた。
その後、シャーロットから話を聞いたエルヴィンは「エルカの別荘に行く」と言っていたという。アネミはエルヴィンが誘拐に関わっていると確信し、ミヒャエルに証拠を見つけるよう命じる。
犯人のアジトで原発職員のJPが遺体で発見される。ミヒャエルはエルカも既に殺されている可能性があると考え、遺体探知犬を導入。遺体を埋めたと思われる墓が見つかるが、その身元は意外な人物だった。

犯人のアジトで見つかった遺体は“グリーンライト”のリーダー、リコと判明。リコは原発停止の計画を実行するため、元軍人で武器商人のヨハンを雇っていた。
逮捕されたパトリックはヨハンに雇われたことを認め、ヨハンが核燃料を盗み、リコを殺して罪を着せようとしたことを明かす。ミヒャエルはエルカの居場所を聞き出そうとするが、パトリックは誘拐については何も知らないと言う。
盗んだ核燃料はクルド人組織に売る手はずになっており、ヨハンの親戚で元軍人のフランクが取引の交渉に関わっていた。ヨハンとフランクはクルド人たちと合流するが、クルド人の仲間の一人デリアスが裏切り、核燃料は敵対するトルコ人の手に渡ってしまう。
フランクたちは敵地に乗り込んで核燃料を奪回するも、ミヒャエルたち警察に行く手を阻まれる。ヨハンは撃たれて死亡し、フランクの恋人タラは逮捕される。フランクは核燃料をバイクに積んで逃亡する。
アネミはエルヴィンが密かに計画する原発の新設を阻止するため、彼を失脚させようと考える。ヘルマンはエルヴィンに協力を持ちかけたことを後悔し、動画の返却を要求するが、エルヴィンに断られる。
停電が解消し、街に電気が戻る。

アネミは夫ヘルマンの裏切り行為を知り、ショックを受ける。アネミはテレビのニュース番組に出演し、原発の即時停止を宣言。番組を見たエルヴィンは、公式文書でアネミの発言を否定すると党首のラフに伝える。
ミヒャエルは逮捕したクルド人女性タラを尋問し、MOXを奪って逃走中のフランクが向かう先を聞き出そうとするが、タラは黙秘を貫く。フランクは連邦警察の建物を襲撃し、タラを奪還するが、銃弾を浴びたタラは「MOXを兄のところに届けて」と告げて命を落とす。
銃撃戦に巻き込まれたアネミは、負傷した警察官の手当にあたる。そこへ犯人から連絡が入り、今後いっさい警察官と話すなと命じられる。
トムの家にかくまわれていた“グリーンライト”のラナは、リコの恋人で原発職員のミリアムを見つけ出し、リコの居場所を聞き出そうとする。だが彼女は行き先を知らないと言い、リコがある権力者に原発を止めるために雇われたことを明かす。

アネミが銃撃戦で負傷した警官を手当てしたことが大々的に報道され、はからずも国民からの評価が上がる。党首のラフは態度を変え、今なら世論を味方につけることができるとエルヴィンの更迭を決断する。
誘拐犯に脅されたアネミは盗聴を疑い、官邸や私邸を調べさせるが盗聴器は出てこなかった。そして再びアネミの携帯に犯人から連絡が入り、「真実を話せ」という要求を受ける。
フランクの逃亡先を探るミヒャエルは、睡眠不足と脱水症状で倒れてしまう。上司のケリトはミヒャエルに睡眠を取るよう命じ、強引に帰宅させる。つかのま自宅で休んでいたミヒャエルだったが、リコの電話回線に原発職員のミリアムから着信があったという報告を受け、急いでミリアムの家へ向かう。
フランクは恋人を殺された恨みを晴らそうとミヒャエルを見つけ出し、ミリアムの家の前で発砲する。家の中に逃げ込んだミヒャエルは、血を流して死んでいるミリアムを発見。追ってきたフランクと格闘になり殺されかけるが、ミヒャエルは間一髪で逃れ、フランクを撃ち殺す。
そのときミリアムの家の中に潜んでいたトムは、密かに抜け出してその場を立ち去る。ラナは停めていた車の中からその様子を目撃する。
アネミは国会でスピーチを行い、誘拐された娘を救うために停電を引き延ばしたことを告白する。

国会で真実を告白したアネミだったが、犯人からは「こちらの要望と違う。ほかに嘘をついていることがあるはず」と告げられ、困惑する。
ケリトとナタリーはトルコの協力を得て、盗まれた核燃料を取り戻すことに成功する。
ミリアムの家からトムを尾行したラナは、彼が変電設備の中にエルカを監禁していることを知る。ラナは警察に電話し、エルカの居場所を教える代わりに逮捕された恋人ジギーの釈放を要求する。
ミヒャエルはヘルマンが事件に関与しているのではないかと疑い、アネミに近づかないよう忠告する。アネミは情報を得るためヘルマンの書斎に忍び込み、彼がミリアムの口座にたびたび金を振り込んでいることを知る。
ミヒャエルは逃亡中のラナを捕まえ、誘拐犯がヘルマンの介護士トムだと気付く。だがトムの家は無人で、家の近くの変電設備にもエルカの姿はなかった。
アネミのもとに、トムから電話がかかってくる。エルカの声を聞いたアネミは安堵するが、トムから「このことは誰にも言うな。そして僕に会いに来い」と指示される。

ヘルマンはミリアムのことも、彼女の口座に送金していたことも知らないと主張。使用されていた口座は何年も放置状態だったという。ミヒャエルは介護士のトムがパスワードを盗んで送金したと考え、誘拐につながる動機を探る。
活動家のラナとジギーは誘拐については何も知らず、トムとは行きつけのバーで偶然会って原発停止計画について話したと語る。トムの家からは、計画中止になったバイオマス発電所の記事と、社会党のファンステーランが投資家宛に送った謝罪の手紙が見つかる。
ファンステーランによると、トムの父マティアスは再生可能エネルギーの会社を経営しており、研究資金を得るためにバイオマス発電所に投資していたという。だが首相の判断で計画は中止となり、破産した彼は発電所で首を吊って自殺したのだった。
アネミはエルカを救うため、トムに会いに行く。トムはアネミを連れてバイオマス発電所に向かい、そこに監禁しているエルカと会わせる。トムはかつて自分と父が味わった苦しみを2人にも味わわせようと、アネミを殺し、彼女の遺体を娘のエルカに発見させようとする。
自力で拘束を解いたアネミはエルカを解放して逃げようとするが、追ってきたトムがエルカを捕まえ、姿を現さなければエルカを殺すと告げる。駆けつけたミヒャエルはトムを銃殺するが、アネミはトムの銃弾を受けて亡くなってしまう。
数日後、アネミの葬儀が営まれる。今後の政策を聞かれたエルヴィンは、あと数年は原子力発電を使用し、その間に議論を深めて最良の道を模索したいと語る。

感想(ネタバレ有)

はぁ~ややこしかった。

登場人物が多すぎて覚えるのに必死だったよ。途中まで人間関係を整理するだけでいっぱいいっぱいだった。しかも黒幕かと思われた犯人が何も語らないまま次々と死んでいくから、どんどん混乱してきて。情報が多すぎるのよね。

犯人たちについてちょっと整理してみます。原発の停止計画については、たぶんこういう流れ。

  1. リコ(活動団体グリーンライトのリーダー)が原発停止を計画
  2. リコが元軍人で武器商人のヨハン・リーバースを雇う
  3. ヨハンが仲間のパトリックやセルジュを雇い、MOXを盗むことを企てる
  4. ジギーとラナ(グリーンライトのメンバー)はMOXのことを知らないまま彼らに従い、原発職員の家族を人質に取って脅迫する
  5. ヨハンたちが邪魔になったリコやグリーンライトのメンバー、原発職員らを次々と殺害
  6. ヨハンの親戚フランクがMOXを受け取り、クルド人組織に売る

と、ここまでは理解できたのですが、問題は誘拐犯のトムです。
彼はこの計画にどこまで加わってたんだろう?

トムの行動を確認すると、

  • ヘルマンの介護士として雇われる
  • バーで偶然ラナと会い、一緒にいたリコたちから原発停止計画について聞かされる
  • ヘルマンの管理会社の口座を使って、リコの恋人ミリアムに送金する
  • エルカを誘拐し、アネミに「明かりを戻すな。娘が死ぬ」と伝えて脅す
  • アネミに国会で謝罪させる

復讐の機会を狙っていたところに原発停止計画の情報が入り、これを利用しようと考えたわけですよね。わからないのはミリアムとの関係です。なぜ彼がリコの恋人のミリアムに送金してたの? ヘルマンを犯人に仕立て上げるため?

トムの復讐の理由は父親の自殺。父親は再生可能エネルギーの会社を経営していて、脱原発を訴えていた人だったらしい。そして研究資金を得るためにバイオマス発電所に全財産を投資し、首相の計画中止によって破産。

第8話でアネミが社会党のオフィスを訪ねるシーンがあって、そこでファンステーランとバイオマス発電所について話してるんですよね。計画中止で被害を受けた人たちに補償したいと彼は言うんだけど、アネミは莫大な費用がかかると断っていました。

いきなりなんの話?と訝しく思ってたんだけど、前振りだったのね。

最後は主人公まで死んでしまって…犠牲者の多いドラマでした。あまり人間が描かれていないのでちょっと感情移入しにくい部分もあって、いまいち入り込めなかったかな。