海外ドラマ「ディアトロフ峠事件」全話ネタバレ・感想・登場人物(キャスト)・予告動画

海外ドラマ「ディアトロフ峠事件」あらすじキャスト

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海外ドラマ「ディアトロフ峠事件」(全8話)についてまとめました。

1959年、旧ソ連で発生して以降現在に至るまで、世界中で物議を醸している“世界一不気味な遭難事件”。その真相に迫った、ロシアの最新ミステリー!

AXNミステリー公式サイトより

1959年に冷戦下のソ連・ウラル山脈で発生した雪山遭難事故を、最新の説に基づき映像化したミステリードラマ。IMDbの評価は7.8。

“死の山”と呼ばれる雪山で9人が変死。捜査は全容が解明されないまま打ち切られ、60年以上経った現在に至るまで様々な説がささやかれている謎めいた事件。世界中ロシアで国家機密としてなった“世界一不気味な遭難事件”の真相に迫ります。

奇数エピソード(カラー映像)では、架空の人物であるKGBのコスチン少佐を中心とした事件発覚後の捜査が描かれ、偶数エピソード(モノクロ映像)では、ディアトロフ隊が雪山へ出発するところから事件に遭遇するまでの過程が描かれています。

作品概要

  • 放送局:AXNミステリー
  • 放送時間:2022年1月23日(日)16:00~
  • 製作国:ロシア(2020年)
  • 原題:Pereval Dyatlova
  • 監督:ヴァレリー・ヒョードロヴィッチほか

あらすじ

1959年、イーゴリ・ディアトロフが率いるウラル工科大学の学生と卒業生からなるグループ総勢9名がウラル山脈の山に登るため出発した。しかし、一行は予定日になっても戻らなかったため捜査が開始されたが、全員変死体となって発見された。彼らのテントは内側から切り開かれていたり、極寒であったにも関わず薄着だったり、また、眼球や舌がない遺体もあり、多くの謎が残った。彼らは誰から、または何から逃げたのか?何故彼らは死んでしまったのか?

AXNミステリー公式サイトより

予告動画

時代背景

年代出来事
1939年第二次世界大戦勃発
1941年独ソ戦開始
太平洋戦争勃発
1945年第二次世界大戦終戦
ポツダム会談
1948年ベルリン封鎖始まる
大韓民国が建国
1949年中華人民共和国の建国宣言
1950年朝鮮戦争勃発
1951年サンフランシスコ平和条約
1952年アメリカが人類初の水爆実験
1957年ソ連が世界初の人工衛星スプートニク1号打ち上げ
1959年ディアトロフ峠事件
1960年キューバ危機
1961年ソ連が人類初の有人宇宙旅行に成功
「ベルリンの壁」出現
1963年ケネディ大統領暗殺事件
1964年東京オリンピック開催

用語解説

マンシ人

ウラル山脈の東方と西方に分布する人びと。モンゴロイド(黄色人種)とコーカソイド(白人)が混血した民族で、ほとんどがロシア連邦中央部のハンティ・マンシ自治区に住んでいます。

もともと南部のウラル平原に住む遊牧民でしたが、タタール人やロシア人に追われて北に移動し、1000年ごろに現在地に来たといわれています。

伝統的には、夏はテントで移動しながらの狩猟、冬は川辺に仮小屋を建てて漁労を行いました。主な獲物はヘラジカで、交易用の毛皮や保存食にしました。

ソ連時代に政府が近代化政策を行い、伝統文化や信仰を弾圧。多くの人々が都市部で暮らすようになりました。

現在はマンシ人の約80%が現代的な暮らしをしており、昔ながらの生活をしているのは北部と東部の一部の人たちのみだそうです。

登場人物(キャスト)

捜査関係者

オレグ・コスチン(ピョートル・フョードロフ)
事件の捜査のためモスクワから派遣されたKGB少佐。記録上は“存在しない男”。第二次世界大戦で過酷なドイツ戦を生き抜いた元兵士。妻子を空爆で亡くしている。

サーシャ・オクネフ(Andrey Dobrovolskiy)
KGB地元支部の職員。おしゃべりでお節介焼き。コスチンに付き従う。

バシリー・テンパロフ(アルクセイ・キルサノフ)
イブデリの検察官で、書類上の捜査責任者。元軍人。コスチンとともに捜査にあたる。

レフ・イバノフ(Pavel Vorozhtsov)
新しい捜査官。

カーチャ・シュマノバ(マリヤ・ルゴヴァヤ)
検視官。秘密裏に任命され、遺体の検視を行う。15年前に夫ビーチャが戦死し、現在は息子のコーリャと二人で暮らしている。コスチンが夫の戦友であることを知らない。

ルダコフ中将(セルゲイ・シャクーロフ)
KGB第2総局長。コスチンに遭難事件の捜査を命じた人物。正体不明の光を目撃したという捜索隊員の報告書をコスチンに渡し、事件と関係があれば最高機密扱いにするよう指示する。

登山隊メンバー

イーゴリ・ディアトロフ(イワン・ムリン)
遭難したウラル工科大学の登山隊を率いていたリーダー。責任感が強く、仲間思い。第3級の難度であるルートが承認されて喜ぶと同時に、山岳ガイドを同行することに不満を抱く。ジーナに惹かれているが、友人のユラを裏切れず苦悩する。最初に発見された4人の遺体のうちのひとり。

サーシャ・ゾロタリョフ(ユゴール・ベロエフ)
出発直前に参加が決まった元軍人の山岳ガイド。本名は“セミョン”でKGBの捜査官だが、正体を隠している。コスチンと同じくドイツ戦を生き延びた元兵士で、敵兵から奪った幸運の指輪を肌身離さず持っている。最初の遺体発見から数か月後、4メートルの深さの雪の下から発見された。死因は激しい外傷によるものと判断された。

ジーナ・コルモゴロバ(マーシャ・マッセル)
女性隊員。出発前に恋人のユラと別れ、イーゴリへの想いを募らせる。遠征中、日誌を書いていた。最初に発見された4人の遺体のうちのひとり。

リュダ・ドゥビニナ(イリーナ・ルキナ)
女性隊員。誰からも好かれていないことを気に病み、ジーナを羨む。吹雪に襲われて隊とはぐれた際、毛嫌いしていたコーリャ・チボーに助けられ、彼と仲良くなる。最初の遺体発見から数か月後、川べりで眼球と舌を失った状態で発見される。

ユラ・ドロシェンコ(アレキサンドル・メトルキン)
ジーナの元恋人。遠征に出発する前にジーナから一方的に別れを告げられた。遠征中も彼女を諦めることができず、イーゴリに嫉妬する。最初に発見された4人の遺体のうちのひとり。テントから1.5キロ離れた森のはずれでユーリの遺体とともに発見された。

コーリャ・チボー(ユーリー・デイネキン)
父方がフランス系。リュダからは「気取ってる」という理由で嫌われている。吹雪の中で隊からはぐれたリュダを救い、急接近する。最初の遺体発見から数か月後、サーシャとともに雪の下から発見された。

ユーリ・クリボニシチェンコ(マクシム・エメリャノフ)
“施設40”の技師。 最初に発見された4人の遺体のうちのひとり。上着を着ておらず、薄着の状態で倒れていた。遺体のそばにはたき火の痕跡があった。

ルステム・スロボディン(ローマン・エフドキモフ)
父親は大学教授で、女の子たちの憧れの的。遺体はイーゴリやジーナとともに、比較的テントに近い場所で発見された。

サーシュカ・コレヴァトフ(エフゲニー・アントロポフ)
SF小説に傾倒し、宇宙人の存在を信じている。ターニャという婚約者がいる。最初の遺体発見から数か月後、コーリャやサーシャとともに雪の下から発見された。

ユーリ・ユーディン(マクシム・コストロミキン)
登山隊のメンバー。道中たびたび不吉な悪夢に襲われ、途中の第2北区で隊を離脱したことから死を免れた。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

1959年1月27日、ウラル工科大学の学生と卒業生からなる登山グループがスベルドロフスク州北部の山に入るが、下山予定の2月12日になっても戻らなかった。2月26日、「死の山」と呼ばれるホラート・シャフイル山で4人の遺体が発見される。
残る5人の捜索が続けられる中、モスクワのKGB本部からオレグ・コスチン少佐が派遣され捜査に加わることに。だが表向きの責任者は州検察局のバシリー・テンパロフ検察官で、コスチンは書類や記録には“存在しない男”だった。
4人の遺体が発見されたのは標高1079メートル地点で、テントから1.5キロ離れた森のはずれだった。雪に埋もれたテントは内側から切り裂かれており、防寒着や装備はテント内に残されたままだった。
コスチンは戦時中の恐ろしい記憶に悩まされながらも捜査を進め、検視官のカーチャ・シュマノバに遺体を解剖させる。カーチャは死因を低体温症だと判断する。
コスチンは入山直前に離脱した10人目の隊員ユーリ・ユーディンと面会し、離脱した本当の理由を聞く。ユーディンは「何か邪悪なものが近くにいるような気がした」と語り、脚が痛いと嘘をついて離脱したことを明かす。
コスチンはカーチャの家に招かれ夕食をともにする。彼女の息子コーリャは父親の命を奪ったドイツ人を憎んでいた。コスチンもまた妻と息子を空爆で亡くしていたが、敵地で目にした悲惨な光景を語り、ドイツ市民は戦争を望んでいなかったと話す。

1959年1月8日。ウラル工科大学のイーゴリ・ディアトロフは、ゴルド部長からオトルテン山への遠征を承認されて喜ぶ。だがそれには年の離れた山岳ガイド、サーシャ・ゾロタリョフを同行させることが条件だった。
10人の登山隊は楽しく汽車などを乗り継ぎ北部へ向かう。サーシャはすぐにメンバーと打ち解け人気者になるが、リーダーとしてのプライドを傷つけられたイーゴリは密かに不満を募らせる。ユーディンは道中たびたび不吉な悪夢に襲われ、不安を覚える。
第2北区へ向かう途中、イーゴリは地元の伐採作業員からの指摘を受け、サーシャがKGBの捜査官ではないかと疑い始める。サーシャの就寝中に旅券を確認すると、名前は“セミョン”になっていた。
イーゴリは隊員たちにそのことを告げるが、サーシャ自身によって否定される。彼は第二次世界大戦を生き抜いた元兵士で、死んだドイツ兵捕虜がお守りにしていた指輪を身につけていた。その指輪は過去に彼の命を救ったことがあった。
イーゴリは疑ったことをサーシャに謝り、リーダーとしてメンバーの信頼を失ったと落ち込む。密かにイーゴリを慕うジーナは彼を励ますが、想いは伝わらない。
1959年1月28日。不安を拭えないユーディンは隊を離脱することを決め、山へ向かう一行を見送る。

コスチンはモスクワのKGB本部に呼び出され、登山隊で山岳ガイドを務めたゾロタリョフがKGBニジニ・タギル支部の職員だったことをルダコフ中将から知らされる。さらに捜索隊員が現場で謎の光を見ていることを告げ、それが登山隊の死亡と関係があるようなら最高機密扱いにするよう命じる。
ゾロタリョフは密猟団を捜査中だったため、彼の上司である支部長は地元の密猟団が捜査に気付いて彼を抹殺し、登山隊の学生たちを巻き添えにしたのだろうと考えていた。コスチンは支部長に同行して密猟団が潜む隠れ家に踏み込むが、彼らにはアリバイがあり、登山隊の死とは無関係だと判明する。
コスチンは行く先々で戦争中に失った仲間たちを思い出す。ドイツのシュトレンメンで隣人からの手紙を受け取り、妻と息子が亡くなったことを知ったコスチンは、絶望のあまり首を吊って自殺しようとする。彼を救ったのは、偶然その場に通りかかったゾロタリョフと、戦友のビーチャだった。
コスチンは登山隊と同じ場所で一晩過ごすことを決め、サーシャと2人で雪山のテントに泊まる。夜、テントの外に出たコスチンは、山の上空をゆっくりと移動する3つの光の球を目撃。カメラで撮影し、報告書に“最高機密”と記す。

ディアトロフ隊はスキーを使ってロズバ川沿いを進み、いよいよ山へ入っていく。山で狩りをしていたマンシ人の老人は、彼らを見て“死に人”だと孫のムンフに告げ、精霊ソルニ・ナイに殺される運命だと話す。
最初のテント泊の夜、登山隊は3つの光の球が上空を飛んでいくのを目撃する。翌朝、マンシ人の老人は熊の寝床が空になっているのを見て、“死に人”が熊を起こしたと危惧する。その夜、熊が登山隊のキャンプ地に現れ、サーシャが銃を発砲して追い払う。
ジーナはイーゴリと2人で薪を拾いに行き、思わずキスをする。リュダは誰からも好かれてないことを気に病みサーシャに相談するが、サーシャは戦争中の幻覚に襲われて発作を起こし、テントに運ばれる。
戦争の後遺症だとイーゴリたちに説明するサーシャ。ドクロの指輪について聞かれると、サーシャは「戦利品でお守りのようなもの」と説明しつつも、そろそろ用済みだと言って指輪を外す。
ムンフは祖父に内緒で登山隊のキャンプ地に近づき、リュダに「山に行かないほうがいい」と警告する。上空には再び3つの光の球が浮かび上がり、キャンプ地に助けを求める謎の男が現れる。

1959年3月。登山隊の残り4名の遺体は未だ見つからず、コスチンは検察官のバシリー・テンパロフに謎の光に関する目撃情報を集めるよう、極秘任務を与える。
5月。テンパロフからの報告によると、住民の12名が同じ光を目撃していた。コスチンに問いただされたルダコフ中将は、光の正体が新兵器の大陸間弾道ミサイルであることを明かす。実験は1700キロ以上離れたチュタラムで行われたため、登山隊の遭難とは無関係だとわかる。
カーチャとコーリャをモスクワに招待し、休暇を楽しむコスチン。そこへ残り4名の遺体が見つかったという知らせが届き、コスチンとカーチャはイブデリへ向かう。
検視の結果、4人のうち3人は激しい外傷によって死に至ったことが判明。遺体発見現場でゾロタリョフの銃と薬莢を見つけたコスチンは、矯正労働収容所からの脱走者を捕まえる特務隊がいると聞き、収容所を訪れる。
そこには、かつてコスチンとともに戦火をくぐり抜けたバロージャ・イフロミーフ大尉がいた。イフロミーフは1月下旬に3人の囚人が脱走し、追跡に向かったブルイギン大尉が部下を一人失って戻ったことを明かす。
脱走事件を隠蔽したことが露呈し、ブルイギンは逃走。コスチンはイフロミーフに部隊を招集させ、ブルイギンを追う。

ディアトロフ隊はキャンプ地に現れた謎の男を介抱し、食事を与える。矯正労働収容所から脱走した囚人だと見抜いたサーシャは、皆が寝静まった後、男を問い詰めて白状させ、朝になったら出ていくよう告げる。
イーゴリとジーナは峠へのルートを確認しに行き、囚人を追ってきた警備隊と遭遇する。ブルイギン大尉はキャンプ地を探るが、何も見つけることが出来ずに立ち去る。囚人はかくまってくれたディアトロフ隊に感謝し、更生することを約束する。サーシャはこれまで自分を守ってくれた幸運の指輪を彼に渡す。
一行は引き続き山を目指すが激しい吹雪に襲われ、リュダとコーリャがはぐれてしまう。そこでイーゴリとユラが2人を捜し、残りのメンバーは近くにあるマンシ人の家に避難することに。
ジーナを諦めきれないユラは、イーゴリに対して攻撃的になる。イーゴリはジーナに「付き合えない」と伝えたことをユラに明かす。
コーリャは名前についてリュダに聞かれ、父がフランス系だと語る。そしてシベリアの収容所で亡くなった父親を尊敬していると話す。リュダはコーリャを誤解していたことに気づく。
2人はイーゴリたちと合流し、マンシ人の小屋に泊まることに。ユラはイーゴリの気持ちを確かめ、「彼女を真剣に想っているなら僕に二人を邪魔する権利はない」と告げる。そして必ずジーナを幸せにしてくれと頼む。
熱を出したムンフを連れて狩りから戻った老人は、家の中に“死に人”がいるのを見て激怒し、登山隊を銃で脅して家から追い出す。

コスチンとイフロミーフは森に逃げ込んだブルイギンを見つけ、銃撃戦の末に射殺する。息を引き取る前、ブルイギンは登山隊と遭遇したことを認めるが、殺害は否定。脱走した囚人ジェミフを追って村はずれの家に辿り着き、そこで一家5人の惨殺体を発見したという。ジェミフは温かい寝床を得るためだけに一家を殺害したのだ。
ブルイギンはその場にいたジェミフを捕らえたものの、射殺しようとしたとき銃のトラブルに見舞われ、その隙にジェミフは部下のひとりを殺して逃亡したという。
改めて他の可能性を探るコスチンは、現場近くに暮らすオスチャークの一家が怪しいという情報を得て人里離れた彼らの家へ向かう。一家は登山隊を見ていないと主張するが、子供がコンパスを持っていたことから、コスチンは彼らがここへやってきたことに気付く。
オスチャークの老人はコスチンをホラート・シャフイルの山頂に連れて行き、精霊の力について語り始める。精霊の声を聞くことができる彼は、戦時中のコスチンの身に起こったことも知っていた。
1945年5月、コスチンは敵の銃撃を受けて負傷し、一緒にいたビーチャがコスチンを手榴弾から守って死んだのだった。老人は「精霊が望んだのはおまえだったが、ほかの者が代償を払ったのだ」と告げる。そしてそれと同じことが登山隊にも起きたのだと話す。
コスチンは彼らが負傷したコーリャとリュダ、サーシャを救おうとして貯蔵穴に向かい、方向感覚を失ったのだろうと推測する。雪の塊が崩れてテントに落ち、負傷して死にかけている仲間を救いたい一心で判断を誤ったのだと。コスチンは事故だと結論づけ、捜査を終える。
カーチャはコスチンが夫の戦友だと知って動揺する。彼女に問い詰められたコスチンは、初めから彼女に会うのが目的で今回の任務に志願し、検視官に指名したことを明かす。そしてビーチャが自分をかばって死んだことを告げ、許しを乞う。
カーチャはコスチンにキスをし、夫らしい最期だと言う。

ディアトロフ隊はホラート・シャフイル山へ入る。イーゴリは予定から2日遅れていることを理由に貯蔵穴まで戻ることを嫌がり、キャンプ地に適さない山の斜面で一夜を過ごすことを決める。
雪を掘ってテントを設営した一行は、サーシャの38歳の誕生日を祝うなど和やかな夜を過ごす。しかし全員が眠りに就いた頃、大きな雪の塊がテントを襲い、リュダとコーリャ、サーシャが下敷きになってしまう。
パニックに陥ったイーゴリたちは、内側からテントを切って脱出し、外から3人を救出する。そして動けない3人を抱えて装備や食料のある貯蔵穴まで戻ろうと歩き始めるが、凍える寒さと強風の中で進む方向を間違えたことに気付く。
サーシャは自分とコーリャを置いていくようイーゴリに告げるが、ジーナは「誰も置いていかない」と言い張り、全員で川へ向かう。ユラとユーリはその場に残って火をおこし、川に運ぼうとするが、強風で消えてしまう。
イーゴリとジーナ、ルステムの3人は、動けなくなったユラとユーリを助けに戻るが、2人は既に凍え死んでいた。さらに負傷したコーリャも絶命する。ジーナは死んだユラのズボンを持って川に戻り、リュダにはかせる。
サーシャは戦時中に殺した大尉の幻影を見て、発砲する。リュダとサーシャが息絶え、サーシュカも力尽きる。イーゴリ、ルステム、ジーナの3人はテントに戻ることを決め、川を離れる。
ルステムは体力の残っている自分がひとりで行ってくると言い、2人を残してテントへ向かうが、そのまま戻ってこなかった。イーゴリとジーナもテントへ向かって歩き出すが、途中でイーゴリが倒れる。
イーゴリはジーナに「ずっと好きだった」と告白し、彼女を先に行かせる。だがジーナもテントまでたどり着けず、途中で息絶える。
翌朝、雪はやみ、一晩中熱にうなされたムンフは回復する。家の外に出たムンフは登山隊が落としていったコンパスを拾う。
1959年2月2日、イーゴリ・ディアトロフが率いる9名の登山隊全員が死亡。捜査を担当したレフ・イバノフは、「不可抗力による事故」と結論づけた。現場となった場所は、登山隊の死を悼んで“ディアトロフ峠”と呼ばれている。

感想(ネタバレ有)

壮絶な最終話に震える

衝撃的なドラマでした…怖かった。

ここまで凄絶な最終話は、見たことないかもしれない。実話なので結末は悲劇だとわかっていたけど、想像を超える絶望と恐怖に震え上がりました。しばらく引きずりそうです。

実際に“死の山”で何があったのか、登山隊9名の死の真相は誰にもわかりません。ドラマで描かれた出来事はすべて想像でしかなく、捜査にあたったオレグ・コスチン少佐も架空の人物です。

そういう意味ではフィクションに近いドラマかもしれませんが、過去、現在ともにとてもリアルに再現されていて、作品として素晴らしかったと思います。オカルトとサスペンスのバランスも絶妙でした。

まとわりつく“死”の匂い

第1話からずっと、作品全体に“死”の匂いがまとわりついていました。

死へと向かうディアトロフ隊を再現した偶数回はもちろんですが、コスチン少佐を主人公とする奇数回においても、回想シーンでリアルな戦争の描写を挟むことで、“死”がすぐ近くにあることを示唆していました。

戦争を生き延びたはずのコスチンが、なぜ死の匂いをまとわりつかせているのか。その答えは、第7話でマンシ人の老人から語られます。

コスチンが死を免れた(=精霊に連れ去られなかった)のは、戦友ビーチャが身代わりになってくれたからだと。そして今も、精霊はコスチンをつけ回して狙っていると。

同じく戦争で苛酷な体験をし、今もトラウマを抱える登山隊の山岳ガイド、サーシャ・ゾロタリョフは、これまで自分を守ってくれた“幸運の指輪”を、たまたま出くわした凶悪犯に譲ってしまいます。

その結果、凶悪犯は難を逃れて生き延び、サーシャは精霊に連れ去られてしまう。サーシャが持っていた“強運”が凶悪犯に渡るという皮肉なストーリーに、救いのなさを感じます。

マンシ人と精霊

人里離れた場所で暮らすマンシ人の一家も印象的でした。

ドラマの中では予言者のような役割を担っていたけど、自然とともに生きる彼らは鋭敏な感覚を身につけていたのでしょうね。動物的な勘というか、町で暮らす者には感じ取ることができないものを感じ、自然(精霊)の声を聞くことができたのかもしれません。

実話ドラマを評価するのは難しいので(実際にあった事件を“面白い”と書くのも不謹慎だし)、感想はあまり書かないことが多いのですが、今回は本当に衝撃が大きかったので書かずにはいられませんでした。

最後まで生きることを諦めなかった登山隊の9人が、天上で安らかに眠っていることを信じるばかりです。

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