ネタバレ有「DORONJO/ドロンジョ」全話あらすじ・キャスト

WOWOW「DORONJO/ドロンジョ」あらすじキャスト

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WOWOWの連続ドラマ「DORONJO/ドロンジョ」についてまとめました。

「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」のドロンジョの過去を新しい視点から描いた、タツノコプロ創立60周年記念WOWOWオリジナルドラマ。

主人公・泥川七音が“ドロンジョ”として悪に手を染めることになるまでの、知られざる過去や壮絶な生きざまを描いたオリジナルストーリーです。

ギャグ満載で笑えるアニメと違って、終始シリアスでひりひりする内容。池田エライザさん演じるリアルなドロンジョに釘付けになりました。ボヤッキーとトンズラーなど、アニメでおなじみのキャラクターも登場します。

作品概要

  • 放送局:WOWOW
  • 放送時間:2022年10月7日(金)から毎週金曜23:00~ほか
  • 原作:「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」(タツノコプロ)
  • 脚本:喜安浩平/内藤瑛亮/大塩哲史/佐東みどり
  • 監督:内藤瑛亮/横尾初喜
  • 音楽:有田尚史

あらすじ

これは、ドロンジョがドロンジョになる、少し前のこと――。
泥川七音(池田エライザ)は、幼いころに親に捨てられ、傾きかけたボクシングジムを営む伯父、正治(平山祐介)に引き取られた。そんな七音は、正治からの厳しいボクシング指導を受け、アマチュアボクシングの日本代表を視野に入れていた。
七音のライバルは、大手企業の社長令嬢でボクシングセンスも抜群である聖川愛花(山崎紘菜)。美貌を活かしてインフルエンサーとしても活躍する愛花と、犯罪被害者支援活動をしている幼なじみのガン(金子大地)は、「世の中を良くしたい」という同じ志を持っていた。
そして、世界大会出場の日本代表を懸けた七音と愛花の一騎打ちが行なわれる。
しかし、七音の人生を決める試合の直後、ある壮絶な悲劇が七音を襲う――。

WOWOW公式サイトより

原作について

このドラマの原作は、タツノコプロ制作のテレビアニメ『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』です。

メカ造りが好きな少年ガンちゃんとガールフレンドのアイちゃんが、犬型メカ・ヤッターワンを完成させ、正義の味方ヤッターマンとして悪玉トリオのドロンボー一味と戦う物語。

「タイムボカンシリーズ」の2作目にあたる作品で、1977年1月1日から1979年1月27日までフジテレビ系列で全108話が放送されました。

その後、2008年にリメイク版アニメ、2009年に実写版映画、2015年にスピンオフアニメ「夜ノヤッターマン」、同じく2015年に短編FLASHアニメ「グッド・モーニング!!!ドロンジョ」(日本テレビ系列「ZIP!」内で放送)が制作されています。

▼2008年のリメイク版アニメ

▼2009年の実写版映画

登場人物(キャスト)

泥川七音(池田エライザ)
のちのドロンジョ。幼い頃に伯父の正治に預けられ、貧しく過酷な環境下で育った。正治が営むボクシングジムを救うため、厳しい特訓に耐えてアマチュアボクシングの日本代表を目指す。

飛悟(矢本悠馬)
のちのボヤッキー。メカ造りの天才で、常に匠苑とともに行動している。幼い頃に七音と出会い、彼女に助けられたことがある。七音がボクシング選手になったことを知って、密かに見守るようになる。

匠苑(一ノ瀬ワタル)
のちのトンズラー。大柄で強面だが、料理が得意な気の優しい青年。飛悟とともに七音に助けられたことがあり、恩返しをしたいと思っている。

聖川愛花(山崎紘菜)
のちのヤッターマン2号。大手企業の財閥令嬢。七音とはアマチュアボクシングで代表を争うライバル。裕福な家庭で育ち、美貌を生かしてインフルエンサーとしても活動中。

高岩田ガン(金子大地)
のちのヤッターマン1号。愛花の幼馴染。犯罪被害者支援団体「たつのこ」の代表を務めている。ボクシングに打ち込む愛花を全力でサポートする。

泥川正治(平山祐介)
七音の伯父で、育ての親。姉の鸞から七音を預かった直後、七音を連れて失踪した。傾きかけた自身のボクシングジム再建のため、七音を道具のごとく酷使する自分本位な男。

躑躅我鸞(霧島れいか)
七音の実母。正治の姉。やむにやまれぬ事情で幼い七音を正治に預けた。その後、正治が七音を連れて失踪したため、ずっと七音を探していた。ボクシング世界大会の選考会で再び七音の前に現れ、寄り添うようになる。七音を本来の読み方「ドレミ」と呼ぶ。

躑躅我詩音(近藤芳正)
七音の実父で、鸞の夫。冷酷で暴力的な男。かつて七音を虐待し、支配していた。現在は鸞の介護の下に生きている。

聖川誠一郎(高橋和也)
大手企業の社長。愛花の父親。早くに母を亡くした愛花を溺愛し、何不自由なく育ててきた。社会貢献活動にも従事する人格者。愛花がボクシングをやめることを望んでいる。

軍沢(古田新太)
刑事。七音が遭遇した事件を捜査する。その真実をめぐり、誠一郎と取引をする。

瑛磨(田中俊介)
ドラマオリジナルキャラクター。飛悟、匠苑のリーダーで、ともに裏社会で生きる謎多き人物。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

泥川七音(池田エライザ)は、幼い頃から父・正治(平山祐介)が経営するボクシングジムで苛酷なトレーニングに耐える日々を送っていた。
間近に迫る世界大会の代表選考会では、かつて交流戦で完敗した因縁の相手・聖川愛花(山崎紘菜)と再び戦うことになっていた。貧しく苛酷な環境で育った七音とは違い、財閥令嬢の愛花は恵まれた環境で育ち、誰からも愛されるインフルエンサーとして活躍していた。
選考会当日。劣勢に追い込まれた七音は、正治に命じられて反則行為であるバッティングを使い、愛花に見事勝利する。日本代表が決まり、これで傾きかけたジムを再建することができると有頂天になる正治。
しかし選考会からの帰り道、七音はひき逃げ事故に遭い…。

病院に運ばれた七音は左足の切断手術を受ける。それを知った正治は、「あいつを殺してください」と医師に嘆願して姿を消す。
病室で意識を取り戻した七音は現実を受け入れられず、自暴自棄になる。看護師の宮崎(内田慈)は親身になって寄り添おうとするが、それを拒絶する七音。
七音の事故を知った飛悟(矢本悠馬)と匠苑(一ノ瀬ワタル)は、七音のために義足を作り、ひそかに夜中の病院に忍び込んで眠っている彼女の足に義足を取り付ける。
愛花は七音を見舞うため病院を訪れ、もう一度七音と戦うためにボクシングを続けると宣言。そして義足を作らせて欲しいと申し出る。愛花を追い返した七音は、彼女に対する闘争心を糧に、一度は外した義足を再びつけて懸命に歩き始める。

義足のボクサーとしてリングに復帰することを望み、懸命にリハビリに励む七音。父・正治は入院して以来いっこうに病院に姿を現さず、連絡も取れなくなっていた。
ある日、障害者手帳の交付を受けるため市役所を訪ねた七音は、正治の戸籍に自分の名前が記載されていないことを知る。正治のジムを訪ねると、彼は新たに見つけてきた幼い少女を特訓していた。その光景を見て、かつて自分も同様に連れてこられ、正治にボクシングを叩き込まれたことを思い出す七音。
七音に問い詰められた正治は、姉の娘である七音を無理やり押しつけられ、ボクサーに育て上げたことを白状する。正治に利用されたことに気付いた七音は、義足でリングに上がり勝負を挑む。そして正治を叩きのめす。
病院に母親を名乗る女性・躑躅我鸞(霧島れいか)が現れ、七音を「ドレミ」と呼ぶ。

母・鸞と再会した七音だったが、彼女の顔を覚えていなかった。鸞はやむにやまれぬ事情で幼い七音を正治に預けたが、その後正治が七音を連れて失踪し、以来ずっと探し続けていたと打ち明ける。「ドレミ」は七音の本当の読み方だという。
鸞は今までのことを謝罪し、七音に寄り添うようになる。その愛情に触れた七音は、硬化させていた態度を徐々に和らげていく。やがて退院した七音は、鸞とともに生家に帰ることに。泥川家には鸞の介護によって生活している父親・詩音(近藤芳正)がいた。
七音の身を案じる飛悟と匠苑は、しばらく泥川家の中の様子を探っていたが、家族水入らずの時間を過ごす七音の姿を見て安心する。
しかし、七音は幼い頃に詩音から虐待を受けていた記憶を取り戻し、詩音によってかつて閉じ込められていた部屋に監禁されてしまう。彼女の叫び声を聞きつけた飛悟と匠苑は詩音を投げ飛ばし、「今度ドレミの前に姿を見せたら殺す」と告げて彼女を連れ去る。

七音は飛悟と匠苑が暮らすガレージで目を覚ますが、2人のことを覚えていなかった。飛悟たちは子供の頃に七音の父親・詩音に引き取られ、虐待を受けていた。そのとき助けてくれたのが七音だったという。
2人は行き場のない七音をガレージに住まわせようとするが、リーダーの瑛磨(田中俊介)に反対される。愛花との再戦を望む七音は、プロモーターの布部(池田良)に相談を持ち掛けるが、興行の運営に多額の資金がいると聞かされる。
飛悟たちに違法な仕事を斡旋している橘(大迫茂生)の勧めで、七音は麻薬を運ぶ裏のアルバイトを始める。だが配達中に男たちの襲撃を受け、麻薬をすべて盗まれてしまう。そのことで橘と口論になり、思わず殴ってしまう七音。
橘は瑛磨たちに命じて七音をドラム缶に閉じ込め、海に捨てて始末しようとする。だが七音の闘争心を見込んだ瑛磨は、飛悟と匠苑に協力させてドラム缶をすり替え、密かに七音を助ける。

七音は地下格闘技に出ないかと瑛磨に勧められるが、あくまでボクサーとしての再起にこだわり、その誘いを断る。彼女の願いを叶えようと、飛悟と匠苑は強盗を働いて手に入れた金を七音に渡す。
一度は「受け取る理由がない」と拒んだ七音だったが、あるとき2人に関する過去の記憶を取り戻し、彼らの好意を受け入れることに。七音は愛花とのエキシビションマッチを実現するため、工面した金を布部に手渡す。
ところが、布部の名刺に記載されていた住所や電話番号はすべてでたらめだった。さらに愛花が世界チャンピオンの座を手に入れたことを知り、自暴自棄になる七音。
瑛磨は七音たちを連れて布部のもとへ乗り込み、金を取り戻す。義足の選手はリングに立つことはできず、愛花との試合は不可能だと知らされる七音。
ボクサーの道を閉ざされた七音は、ボクシングの道具をすべて燃やしてしまう。
一方、愛花はボクシングを楽しめなくなったとガンに打ち明ける。週刊誌の記事で七音の過去を知った愛花は、心を痛める。

瑛磨は地下格闘技が行われている倉庫へ七音を連れて行く。試合の様子はダークウェブでライブ配信され、賭け金には仮想通貨が使われているという。七音はリングに立つことを決意するが、義足姿の彼女に対する観客からの期待値は低かった。
下馬評を覆そうと意気込む七音だったが、対戦相手の安藤(阿見201)に劣勢を強いられる。一時は諦めそうになるも、仲間たちの声援に救われ、安藤を倒して初勝利を得る。
一方、犯罪被害者の存在を無視できなくなった愛花は、ボクシングを辞め、ガンと一緒に犯罪者撲滅に取り組むシステム「ツーホーヤッター大作戦」を立ち上げる。

安藤に勝利した七音の人気は急上昇し、地下格闘技の世界で順調に名を上げていく。そんな中、七音は瑛磨がゆすりに利用するために手懐けた少女・小恋(宝辺花帆美)と出会う。小恋もまた親から虐待を受けた子供だった。
愛花の犯罪撲滅に対する強い思いを知った父・誠一郎(高橋和也)は、協力することを宣言。犯罪の温床となる空き家を町からなくすため、再開発事業を後押しする。だがそれによって地下格闘技が行われていた倉庫が封鎖され、七音たちは根城にしていたガレージからも追い出されてしまう。
住処をなくした4人はSNSで留守宅を見つけ出し、誰もいない豪邸に不法侵入する。空き巣の情報を入手した愛花は防犯カメラの映像を見て、4人のうちの1人が七音だと気づく。

七音たちは空き巣に入った豪邸で小恋の誕生日を祝う。小恋はみんなの似顔絵を描いて、いつもぼやいている飛悟には「ボヤッキー」、ビビリですぐにトンズラする匠苑には「トンズラー」、“泥棒の女王”の七音には「ドロンジョ」というニックネームを付ける。
愛花は七音らの犯行を止めようと、直接七音に会いに行き、自分を頼ってほしいと訴える。だが家に来た刑事の軍沢(古田新太)と父・誠一郎の会話を聞き、七音をひいた犯人が自分の熱烈なファンで〈ヤッター1〉のメンバーである長尾慎二(小久保寿人)だと知って愕然とする。
そんな中、小恋はスリを働いていたところを〈ヤッター1〉のメンバーらに見つかり、連行されてしまう。さらに、七音らが拠点にしていた豪邸を慎二に突き止められ、七音の写真とともにネットで拡散される。
瑛磨は豪邸に侵入した慎二に襲われ、頭に怪我を負う。瑛磨を連れて豪邸から逃げ出す七音たちだったが…。

七音たちは負傷した瑛磨をアジトに連れて帰る。そこで愛花とガンが立ち上げたサロン〈ヤッター1〉の存在を知り、自分たちが狙われていることに気付く。
愛花とガンは慎二を呼び出し、彼が犯した犯罪について糾弾するが、愛花に突き放されたと感じた慎二は暴走し、自分の正義を貫こうと七音たちを襲撃する。
慎二の言葉で、七音は自分を絶望の淵に追いやったひき逃げ事故の真相を知る。怒りにかられ、慎二を殴りつける七音だったが、義足を壊されて動けなくなってしまう。
慎二に殺されそうになった七音を瑛磨が救うが、瑛磨は慎二に殴り飛ばされて頭を打ち、息を引き取る。慎二を殺す勢いで殴り続ける七音を、駆けつけた愛花が止める。七音は愛花に向かって、「他人の人生奪って、そんなに楽しいか。一番の悪人はおまえだよ」と言い放つ。

慎二は瑛磨を殺害した容疑で逮捕され、七音のひき逃げ事故に関与していたことも明らかになる。責任を感じた愛花はライブ配信で七音に謝罪し、〈ヤッター1〉の解散を告げる。独断で決定したことで、愛花とガンは意見が対立してしまう。
七音はすべての元凶である愛花と戦う決意をし、ガンを誘拐して彼女を誘い出す。愛花はガンを助けるため、七音との勝負に応じる。飛悟と匠苑は2人の勝負に立ち会い、その様子をライブ配信する。
やがて七音は抵抗することをやめ、愛花に一方的に殴られる。ひたすら受け身の七音を、笑いながら殴り続ける愛花。七音は勝負に負けるが、ネットでは愛花を非難し、七音を応援する声が広がっていた。その場をあとにした七音は、飛悟と匠苑とともに笑い合う。
その後。七音、飛悟、匠苑の3人は、ある人物から依頼を受けて博物館に盗みに入り、失敗する。その様子を携帯で見ていた軍沢は、「お仕置きだべ」とつぶやく。