ネタバレ有「ヒンターランド」シーズン1全話あらすじ・感想・キャスト・予告動画

海外ドラマ「ヒンターランド」あらすじキャスト

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海外ドラマ「ヒンターランド」(全8話)についてまとめました。

BBCが英語とウェールズ語の二ヶ国語で制作した初のドラマ。ノスタルジックな情緒あふれる映像と、英国特有の暗い雰囲気が特徴の一話完結ミステリーです。シーズン3まで放送されました。IMDbの評価は7.6。

ウェールズ語の原題「Y Gwyll」は「黄昏」という意味で、英語タイトルの「Hinterland」は河岸・海岸地帯の後背地という意味。

主人公のトム・マサイアス警部を演じるリチャード・ハリントンほか、キャストにはウェールズ出身の俳優が起用されています。

作品概要

  • 放送局:BS11
  • 放送時間:2021年6月12日(土)から毎週土・日曜9:59~
  • 動画配信:Netflix
  • 製作国:イギリス(2013年)
  • 原題:Hinterland/Y Gwyll
  • 脚本:デビッド・ジョス・バックリー/エド・トーマスほか
  • 監督:マーク・エヴァンスほか

あらすじ

ウェールズのアベリストウィスに異動してきた警部マサイアス。異動早々に凄惨な殺人事件が発生し、捜査に駆り出される。血まみれの現場。だが遺体がなく、住人のヘレン・ジェンキンスの車が消えていた。捜査を進める中、”悪魔の橋”の下の川でヘレンの遺体が見つかる。警察は事件の手がかりを探るべく、彼女がかつて運営していた児童養護院について調べ始める。養護院だった建物は現在ホテルとして使われていた。

BS11公式サイトより

予告動画

登場人物(キャスト)

主要人物

トム・マサイアス(リチャード・ハリントン)
警部。ある理由から家族と離れ、ウェールズの小さな町アベリストウィスにやってくる。洞察力と観察力に優れ、些細な物事を見逃さず徹底的に捜査する。

マレッド・リース(マリ・ハリーズ)
警部補。マサイアスとともに行動し、捜査にあたる。仕事に追われて娘エリンとの間に溝ができかけている。

シャーン・オーウェンズ(ハンナ・ダニエル)
巡査部長。主にデスクワーク担当。衝動的で頑固な一面を持つ。

ロイド・エリス(アレックス・ハリーズ)
巡査。主にデスクワーク担当。几帳面な性格で、数字に強い。人付き合いは苦手。

ブライアン・プロサー(Aneirin Hughes)
署長。警視正。地元の有力者を支持し、マサイアスの捜査に非協力的。過去の事件を揉み消そうとするそぶりが見える。

第1話・第2話

ヘレン・ジェンキンス
被害者。64歳の老婦人。“悪魔の橋(デヴィルズ・ブリッジ)ホテル”の近くの川で遺体で発見される。かつてその場所で児童養護院を運営していた。

ダニエル牧師(Phylip Hughes)
ヘレンの友人。教会に来ないヘレンを心配して自宅を訪ね、事件を発見することとなった。

アグネス(Gwen Ellis)
“悪魔の橋ホテル”の経営者。夫亡き後、ひとりでホテルを切り盛りしている。

ハイウェル・メイブリー(Paul Morgans)
ゲームセンターの店員。かつてヘレンが運営する児童養護院にいた子供。ヘレンから支援を受けていた。

カトリン・ジョン(サラ・グレゴリー)
児童養護院にいた子供。現在は結婚し、グランリード団地に住んでいる。

ジェニー・ジェームズ(Sara Lloyd)
児童養護院にいた子供。カトリンの親友で、犯罪の常習者。

バイロン・ロジャーズ(Wyn Bowen Harries)
児童養護院で庭師兼作業員をしていた男性。

第3話・第4話

イドリス・ウィリアムズ
被害者。69歳の老人。パルカボダという農場で独り暮らしをしていたが、遺体で発見される。父親亡き後、農場を閉鎖して引きこもっていた。写真が趣味で、自宅に暗室を設置して自ら現像を行っていた。

カラドッグ・ウィリアムズ
イドリスの父。故人。広大な土地を持ち、生前は商業組合の組合長をしていた。早くに妻を亡くし、息子イドリスとは不仲だった。イドリスに遺産を残さず、土地はすべて組合に譲渡した。

ハーバート・リース
商業組合の現組合長。ある理由から、被害者イドリスを目障りに思っていた。

ニナ・リース
ハーバートの妻。父親の後を継いで写真店を営んでいる。店の客であるイドリスとも交流があった。

ディラン・ベヴァン
精肉店の配達員。毎日イドリスのもとに肉を配達していた。暴力的な人物。

ケリー・ジョーンズ
ディランの妻。現在は夫と別居し、娘のフィオンと2人で暮らしている。

エリック・ロバーツ
パルカボダの隣にある農場タリグロイスの元住人。1974年に亡くなり、土地の所有権はイドリスの父カラドッグに移った。エニッドとアネイリンという子供がいる。

エニッド・ロバーツ
エリックの娘。タリグロイスで父親を看取った後、土地を手放した。現在は老人ホームで暮らしている。

ジョセフ・ロバーツ
エリックの孫。アネイリンの息子。

ヨーラス教授
マレッドの友人。ドイツの歴史に詳しく、捜査に協力する。

クリスティアン・ソマー
1943年に捕虜収容所から脱走したドイツ兵。エヴァという娘がいる。

第5話・第6話

マイケル・レイノルズ
被害者。24歳の中学校教師。数か月前に両親が交通事故で亡くなり、傷心を癒すためキャンピングカーで旅をしていた。車の修理のため村に滞在することになり、事件に巻き込まれた。

トミー・ジェームズ(Ifan Huw Dafydd)
遺体が発見された採石場の持ち主。20年前に採石場を閉鎖しているが、元従業員で友人のディックやグウィネスとは家族同然の付き合いを続けている。息子のデヴィが変わり者のウィンと仲良くすることが気に入らない。

グウィネス・ジェームズ(ベス・ロバート)
トミーの妻。ほかの子供とは少し違う息子を愛し、夫を信頼している。

ディック・リース(リス・パリー・ジョーンズ)
パブ経営者。トミーの幼馴染で採石場の元従業員。採石場にフェンスを設置する仕事を請け負っている。

ローリー・リース(Heledd Baskerville)
ディックの妻。夫とともに宿泊施設でもあるパブを経営している。宿泊客だったマイケルの死にショックを受ける。

グウィリム・モーガン(リチャード・エリス)
タイヤの販売店を営んでいる。採石場の元従業員でトミーやディックの友人。

ウィン・ブラットン(マシュー・グラヴェル)
村人との付き合いを絶ち、森の中のトレーラーハウスで生活している孤独な男性。過去に元妻の家に放火し、3年服役している。デヴィに息子を重ね、可愛がっていた。

第7話・第8話

アリス・トマス(Lara Kipp)
被害者。古典学を専攻する大学生。ボース駅近くの湿原で、遺体で発見される。養女であることを知り、両親と疎遠になっていた。文学に傾倒し、腕にケルトの文様「トリスケル」のタトゥーを入れている。

グウェン・トマス(ニア・ロバーツ)
アリスの母。夫とは別居中で、独り暮らしをしている。娘のアリスを愛していたが、養女だという事実を彼女に知られてしまったことを悔やんでいる。

イワン・トマス(Geraint Morgan)
アリスの父。かつては実直で勤勉な警察官だったが、ある事件の捜査が原因で酒に走るようになり、警察を解雇された。妻グウェンとは別居中だが、今も家族を愛している。“悪魔の橋”事件を調べていたと思われる。

サラ・パーキンス(Lowri Walton)
アリスの幼なじみで、ルームメイト。アリスについて、ここ数か月は別人のようだったと証言する。

ディーン(ダニエル・ロックフォード)
アリスの元恋人で、現在はサラと付き合っている。アリスと別れた後も彼女を想い続けている。

ディヴァン・リチャード(Rhodri Evan)
ボース駅の駅舎に住む男性。駅で何度かアリスを見かけている。クランシー家と駅舎の工事費の件で揉めている。

ショーン・クランシー(Gruffudd Glyn)
クランシー家の長男。アリスの遺体を発見した少年たちの兄。父ジョンは服役中で、過去に何度もディヴァンと揉め事を起こしている。駅舎の工事費を支払わないディヴァンを信用していない。

ウィンフォード・リース(デイウィー・ウィリアムズ)
古典学の教授。アリスの個性と才能を特別視し、個人指導していた。アリスが事件当日に何度も電話をかけていた相手で、家族の問題で悩んでいた彼女の相談に乗っていたと話すが…。

各話のあらすじ(ネタバレ有)

警部のトム・マサイアスは、ウェールズの小さな町アベリストウィスにやってくる。異動早々、64歳の老婦人ヘレン・ジェンキンスが歯をへし折られて惨殺される事件が発生。彼女は自宅のバスルームで殺害され、かつて運営していた児童養護院の近くの川に遺棄されていた。
その場所は“悪魔の橋(デヴィルズ・ブリッジ)”と呼ばれ、悪魔が老女に騙されて橋を作ったという伝説が残っていた。ヘレンが児童養護院を手放した後、建物はホテルとして残り、アグネスという女性がひとりで経営を続けていた。
プロサー署長の親友で町の貢献者でもあるブレイク医師は、ヘレンを掃除婦として雇っていたが、「金を盗られるようになって解雇した」と証言する。ただし彼女の口座に借金やローンはなく、定期的に教会に寄付していていたほか、ハイウェル・メイブリーという人物に送金していたことがわかる。
メイブリーは職場を無断欠勤し、行方不明となっていた。彼の自宅にはヘレンが定期的に訪れ、身の回りの世話をしていたという。彼は施設にいた頃、ヘレンが特に可愛がっていた子供だった。
マサイアスはかつて児童養護院にいたカトリン・ジョンを訪ねる。現在は結婚して子供も生まれ、幸せな暮らしを送っているカトリンだったが、ヘレンについて聞くと「施設にいた子はみんな彼女の死を喜んでる」と言い、施設で虐待があったことを明かす。
ホテルの最上階は手つかずで、児童養護院だった頃のまま残っていた。マサイアスが調べると子供たちの記録や古い8ミリフイルムのほか、小さな歯がたくさん入った缶が見つかる。部屋の隅には隠し部屋につながる扉があり、そこには失踪したメイブリーが隠れていた。
一方、署にはカトリンの親友だったというジェニー・ジェームズが出頭し、自分がヘレンを殺したと自供する。

ヘレン殺害について自供したジェニーは、彼女の歯を折った理由について「彼女は麻酔なしで私たちの歯を抜いていた。同じ苦痛を味わわせた」と説明。共犯者はいないと断言する。
ヘレンを慕っていたメイブリーは、彼女が殺された土曜日に訪問し、走り去る車を見たという。そして家の中が血の海なのを見て怖くなり、逃げ出したと供述する。
マサイアスはメイブリーもジェニーも犯人ではないと考え、さらに捜査を進める。かつて施設で雑用や庭仕事をしていたバイロン・ロジャーズは、ヘレンが虐待していたことを知りながら、見て見ぬふりをしていたことを明かす。
ホテルの宿泊名簿を調べると、毎年1月28日に訪れ、決まって10号室に泊まるエマ・ジョーンズという女性がいたことがわかる。その日はヘレンが殺害された日だった。ホテルの経営者であるアグネスは、カトリンの写真を見て彼女だと証言する。
ジェニーはカトリンが施設でレイプされ、13歳で妊娠したことを明かす。薬漬けにされ、騒ぐとお仕置き部屋に閉じ込められた、と当時の悲惨な生活を振り返るジェニー。カトリンが泊まっていた10号室はかつてのお仕置き部屋で、彼女がレイプされた場所だった。
大人になり幸福な暮らしを手に入れたかに見えたカトリンだったが、授かった子供を死産し、2か月前から夫と別居していたことが判明。精神的に不安定になった彼女は、13歳の時に産んだ娘エマを探し出せば、赤ん坊の死が報われると信じるようになった。
バイロンを殺害し、アグネスを10号室に閉じ込めたカトリンは、ダニエル牧師のいる教会へ向かう。駆けつけたマサイアスは「私ならエマを捜せる」と説得を試みるが、ジェニーがエマを殺したことを告白する。カトリンを愛していたジェニーは、赤ん坊に自分の立場を奪われると嫉妬したのだった。
ヘレンは悪評で施設が閉鎖されることを恐れ、死んだ赤ん坊を密かにダニエル牧師に埋葬させていた。マサイアスは、赤ん坊が埋葬されているホテルの庭のらせん模様の場所へカトリンを連れて行く。

パルカボダという農場で、69歳の孤独な老人イドリス・ウィリアムズが殺害される。そこはかつて栄えた農場だったが、いまは閉鎖されて寂れた土地となっていた。
家の中から大量の写真が発見されるが、カメラが一台もないことに疑問を覚えるマサイアス。農場の所有権は1992年に商業組合に譲渡されており、イドリスは組合長だった亡き父カラドッグと不仲だったことがわかる。
イドリスが撮影した写真の中から、パルカボダの近くにあるタリグロイスの廃墟を撮った写真が見つかる。住人だったエリック・ロバーツは1974年に亡くなり、所有権はカラドッグに移っていた。
イドリスの家に毎日肉を届けていた配達員ディラン・ベヴァンが、事件の直後から行方不明になっていることが判明する。彼の家を調べると、イドリスの家から盗んだと思われる大量のカメラが見つかる。
カメラの中のフイルムを現像すると、イドリスが利用していた写真店の店主で、商業組合長ハーバート・リースの妻ニナが写っていた。ニナはイドリスと不倫関係にあり、事件の日にもイドリスの農場を訪ねていたが、家に入れてもらえなかったという。
失踪中のディランが姿を現す。ディランは事件の日にイドリスの家に肉を配達し、遺体を発見したが、カメラを盗んで立ち去ったと自供。殺害には関与していないと訴える。
タリグロイスの住人だったエリック・ロバーツには、エニッドとアネイリンという2人の子供がいた。姉のエニッドは生涯独身で、病気の父親を看取った後に土地を譲渡してタリグロイスを離れていた。現在は老人ホームで暮らしており、認知症を患う彼女は何を尋ねても答えようとしなかった。
マサイアスはエリック・ロバーツがカラドッグに無償で土地を譲渡した理由を調べるが、組合長のハーバートは「昔のことなのでわからない」と話す。マサイアスがエニッドのいる老人ホームを訪れると、彼女は施設の前の海で入水自殺を図ろうとしていた。マサイアスが間一髪で救出すると、彼女は「彼を止めるべきだった」と繰り返す。

エニッドは病院に運ばれ、昏睡状態となる。彼女の部屋着のポケットには、ドイツ語で書かれた手紙が入っていた。第二次世界大戦中にドイツ兵が書いたと思われるその手紙を、なぜエニッドが持っているのか。マサイアスは、タリグロイスが最初に譲渡されたのが1948年であることから、手紙との関連を疑う。
捜査を進める中、パルカボダの開発計画申請書が見つかる。60基の風力タービンを造るという計画で、申請者は組合長のハーバート・リースだった。すぐにハーバートを訪ねるが、マサイアスの目の前で何者かに誘拐されてしまう。
マサイアスはヨーラス教授と会い、カラドッグの部屋から見つかった古いハーモニカを見せる。それは1940年代初期にドイツで発売されたものだった。
かつてウェールズには戦争捕虜収容所がいくつも存在し、1943年の秋にドイツ兵3人が収容所から脱走してタリグロイスへ逃げ延びていた。エニッドが持っていた手紙は、その中の一人クリスティアン・ソマーが娘に宛てて書いたものだった。
監視カメラの映像から、ハーバートを誘拐した車はエニッドの亡き弟アネイリンのものと判明。誘拐犯はアネイリンの息子ジョセフ・ロバーツだった。マサイアスはジョセフの家へ向かい、監禁されていたハーバートを救出する。
かつてエニッドは納屋に隠れていたドイツ兵の世話をし、負傷していたソマーと心を通わせるようになった。だがそれを知った父エリックは激怒し、納屋に火をつけて兵士たちを殺害。エリックの犯行を知ったカラドックは、黙認する代わりに土地を譲渡するよう脅迫したのだった。
借金返済に苦しんでいたハーバートは、農場に居座るイドリスが邪魔だった。ジョセフに「イドリスを消せば土地を戻してやる」と取引を持ちかけ、彼を利用したのだ。
マサイアスはタリグロイスに逃げ込んだジョセフを追う。ジョセフは家族の無念を語り、土地を返してもらうためイドリスに協力を求めたが、話を聞いてもらえなかったと明かす。
マサイアスの説得に応じることなく、ジョセフは自ら火をつけて炎に飲まれる。

閉鎖された採石場の池から、身元不明の遺体が見つかる。遺体はタイヤに結ばれ、水中に沈められていた。採石場は20年前に閉鎖され、持ち主であるトミー・ジェームズは何年も足を運んでないという。
検視の結果、死因は溺死だが遺体の肺の水と池の水が一致しないことが判明。肺の中の水には大量の羊の尿とフンが含まれており、別の場所で溺れたことがわかる。
マサイアスたちは採石場の元従業員でトミーの友人でもあるグウィリムやディックに聞き取りを行うが、誰もが遺体に心当たりはないと口をそろえる。しかし遺体の身元が旅行者のマイケル・レイノルズだと判明すると、ディックの妻ローリーは激しく動揺する。
グウィリムは1月初めにマイケルの車を修理したと証言。その間、彼はディックとローリーが経営するパブに宿泊していたという。さらに、トミーの息子デヴィがマイケルと仲良くなり、森に住む変わり者ウィンのもとに通っていたことがわかる。
ウィンは妻と離婚した後、彼女と恋人が住む家に放火して3年間服役した過去を持っていた。トミーはウィンが息子に近づくのを禁じ、それ以来ウィンは誰とも話さなくなっていた。
マサイアスは家族を失った孤独な男に自分を重ね、ウィンを犯人とみなすプロサー署長に感情的な言葉をぶつけてしまう。
グウィリムはマイケルが消えた大雨の夜に、採石場でウィンを見たと話す。しかし翌日、グウィリムは遺体となって発見される。

グウィリムの遺体が彼の店で発見され、現場の状況から拳銃自殺と判断する捜査員たち。だが弾道検査の結果、猟銃の長さや角度から本人には撃てないことが判明する。
ディックの妻ローリーは、死んだマイケルと不倫関係にあったことを明かす。2人はウィンのトレーラーハウスで逢引を重ねていた。マイケルが姿を消した後、ローリーのもとには絵ハガキが届いていたが、その時点ではマイケルはすでに亡くなっていた。
ハガキを送ったのはトミーの妻グウィネスで、マイケルと駆け落ちしようとしていたローリーを諦めさせるためだったと語る。
森の中でマイケルのキャンピングカーが見つかり、逃亡を図ったウィンの車から血の付いたマイケルの服が発見される。一方、マサイアスは羊の脱出防止溝でマイケルが身につけていたメダルを見つけ、彼がそこで溺れたことを突き止める。
逮捕されたウィンは、トミーに「村を出ていかないとグウィリムと同じ目に遭わせる」と脅されたことを打ち明ける。ウィンはトミーとディック、グウィリムが大雨の夜にマイケルを羊の脱出防止溝に閉じ込める現場を目撃していた。
マイケルのキャンピングカーからトミーの指紋が検出され、トミーを捜すマサイアス。追い詰められたディックは採石場でトミーと会い、自首することを告げる。ディックを溺死させようとしたトミーだったが、マサイアスが駆けつけ心肺停止状態のディックを蘇生させる。
逮捕されたトミーは「マイケルを殺すつもりはなかった」と殺意を否定し、ローリーに手を出した彼を懲らしめるつもりだったと供述する。

湿原で赤いドレスを着た若い女性の遺体が発見される。遺体が不自然に座った体勢だったことから、マサイアスは何者かが意図的に配置したと考えて捜査にあたる。
被害者は大学生のアリス・トマス。母親のグウェンは、警察官だった夫イワンがある事件の捜査で頭を悩ませ、酒に走るようになって解雇されたことや、彼がアリスは養女だと口走ったことで本人に知られ、親子の関係が壊れてしまったことを明かす。
アリスが殺されたことを知ったイワンは酒を飲んで暴れ、勾留される。アリスを本当の娘のように愛していたと語り、マサイアスに「犯人を捕まえてくれ」と訴えるイワン。
アベリストウィス駅の監視カメラには電車に乗るアリスが映っており、彼女がレディオル・ホテルで男と密会していたことが判明する。ホテルの部屋を調べるとサラの携帯が見つかり、彼女が事件当日に何度もリース教授に電話をかけていたことがわかる。
アリスの幼なじみでルームメイトのサラは、警察に出頭して犯人はディーンだと告げる。ディーンはサラの恋人だが、以前はアリスと付き合っており、別れた後もアリスを諦めていなかったという。
サラの証言から、アリスが殺された月曜の夜にディーンが職場を抜け出していたことがわかり、マサイアスは彼を逮捕する。

取り調べに対し、ディーンは「月曜の夜は女といた」と証言。その女性に確認が取れたため、アリバイが成立する。
遺体発見現場に近いボース駅の駅舎に住むディヴァン・リチャードは、過去にジョン・クランシーと駅舎の工事費のことで揉め事を起こしていた。クランシーはアリスの遺体を発見した少年たちの父親だった。
アリスの母親グウェンから遺体発見現場を見たいと頼まれたマサイアスは、彼女を湿原に案内し、なりゆきでキスをする。さらに彼女の家を訪ね、関係を持ってしまう。
アリスが事件当日にホテルで密会していた相手は、リース教授だった。2人は不倫関係を続けていたが、アリスが恋人ではなく父親を求めていると知ったリースは、ホテルで別れを告げたと話す。
マサイアスはアリスの父イワンが捜査していた“悪魔の橋(デヴィルズ・ブリッジ)”の幼児虐待事件に関する資料を保管庫の中から見つけ出すが、プロサー署長に資料を取り上げられる。イワンはマサイアスが妻グウェンと関係を持ったことを知って、署に駆け込んでくる。プロサーは強引に彼を独房に入れてしまう。
アリスの幼少時のビデオには、駅のホームから彼女を見つめるディヴァンの姿が映っていた。ディヴァンはずっとアリスと家族を監視していたのだ。ディヴァンが犯人だと確信したマサイアスは、駅舎を捜索。地下室でアリスの靴と、ボース駅を再現した巨大なジオラマを発見する。
ディヴァンの殺意に気づいたマサイアスはグウェンの家へ向かうが、既に彼女は殺されていた。湿原にたたずむディヴァンを見つけ、彼の首に手をかけるマサイアス。だが途中で思いとどまり、手を放す。
ディヴァンは事件の夜、終電を逃したアリスを駅舎に入れたこと、彼女を抱き締めようとして逃げられ、倒れたはずみにテーブルで頭を打って死なせてしまったことを告白する。グウェンを殺したのは、娘の死に心を痛めるべき母親がマサイアスと関係を持ったことを知ったからだった。
ディヴァンはアリスが自分の娘であることを打ち明け、自殺を図ろうとするが、マサイアスの処置でかろうじて一命を取り留める。
その頃、プロサー署長はイワンが勾留されている独房へ向かっていた。

感想(ネタバレ有)

面白かったけど、めっちゃクリフハンガーで終わりましたね。署長が怪しすぎ(-_-;*)

想像するに、最終話に登場した被害者の父親イワンは警察官時代に「悪魔の橋事件」を捜査していて、署長の秘密を知ってしまったんじゃないでしょうか。解雇されたのもそれが理由かも。

「悪魔の橋事件」というのは、第1話に登場した児童養護院での幼児虐待のことと思われますが、その事件に署長が関与していたってこと? 何にしてもイワンが心配。口封じで署長に殺されたかも…。

マサイアスが抱える過去や、家族と離れてひとりでアベリストウィスにやってきた理由も、わからないままでした。このドラマはシーズン3まであるので、おそらくこの先のシーズンでこれらの謎が紐解かれるのだろうと思います。

全体的に重くて暗いトーンでしたが、そういう暗めのミステリーは個人的に大好物だし、あまりなじみのないウェールズの景色が存分に見られて大満足でした。